タイトル詐欺? それでも面白い小説3選!
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表紙とタイトルだけで小説を買って、あれなんか思ってたの違う…なんて経験ありませんか? そのような経験を幾度となく繰り返している私がオススメする面白いタイトル詐欺(?)小説を3つご紹介したいと思います。
「僕は友達が少ない」 平坂読
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まずはライトノベルの有名作品から。平坂読で「僕は友達が少ない」です。
この小説、タイトルだけ見るとそうか、ぼっちの話か、と思ってしまうのですが、早合点することなかれ、これはぼっち小説に見せかけた王道ハーレムラブコメ小説なのです。ぼっち小説ならば断然ガガガ文庫の某ひっきーさんが主人公の小説の方がぼっち度は高いです。
しかし、だからといって面白くないわけではありません。むしろ面白いです。何も考えずに微笑ましい気持ちで読めます。友達のいない面々が、変な方向に頑張って、でもそれなりに絆を深めていく姿を見るのは、ああ友達ってこういう風に作られていくんだなあと思ってしまいます。
愛すべきタイトル詐欺ということで、1作目は「僕は友達が少ない」でした。
「魔法使いの弟子たち」 井上夢人
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2作目は井上夢人で「魔法使いの弟子たち」です。
タイトルだけ見ると、いかにもファンタジーって感じがしますが、舞台は現代の日本です。超能力や未来予知などの特殊能力が出てきますが、それで戦争したり、世界を救ったりはしません。特殊な能力を持った人がこの世に現れたら世間はどのように反応するのかを、上下巻に渡ってかなり泥臭く描いています。
さすがにベテラン作家だけあって展開がスピーディーで読者を飽きさせません。さらに所々に小さな謎を散りばめていて、読み進めるごとにその謎が小さく弾けるような感覚を味わえます。
タイトルの意味は、わかるようなわからないような、そんな感じです。でも読了後も、このタイトルはやっぱり違うようなあと思ったのでタイトル詐欺小説に勝手に認定です。しかし、面白さは私が保証しますので、ぜひ読んでみてください。
「ハサミ男」 殊能将之
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ラストを飾るのは、殊能将之で「ハサミ男」です。
これはもう深くは語りません。というか、語れません。
なぜ、と思う方は是非とも読んでみてください。私の言っている意味が分かるはずです。
これほどまでのタイトル詐欺小説を読めたことは、私にとって大変幸せなことです。ぜひとも読んでほしい一冊です。
まとめ
作家の仕事は「私たち読者の期待を裏切ること」だと私は思っています。
その意味で、タイトル詐欺というのは褒め言葉だと認識しています。タイトルを読んだ段階でもう、作家の文章の中に取り込まれてしまっているのですから、それは読者として無上の喜びですよね。
世の中にはまだまだタイトル詐欺小説があると思います。今度書店に行ったら、背表紙だけで選んで、そのままその本をレジに持っていくのも楽しいかもしれませんね。
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