シャーロット・カタクリ（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

餅吟着（もちぎんちゃく）

覚醒能力のひとつで「力餅」からの派生技。無数に作り出した「力餅」を一斉に相手に放つ技。要は「力餅」の一斉放出。

斬・切・餅（ザン・ギリ・モチ）

身体をドーナツ状に変形し高速回転、そして覚醒で地面をモチに変えて高速移動する。相手に近づいたら、トゲがある金棒のような武装色の覇気を纏わせ硬化した腕から繰り出される技。遠心力を利用したラリアットのような技である。

シャーロット・カタクリの来歴・活躍

お茶会（サンジとシャーロット・プリンの結婚式）

シャーロット・カタクリの原作初登場は、お茶会（サンジとプリンの結婚式）直前。ビッグ・マムへの恨みを持つ招待客ジグラ（臓器売買業者）と、警備担当のカポネ・ギャング・ベッジが会場前で揉めていた。カタクリは自身の見聞色で、ジグラが発砲する事を予知し、その前にジェリービーンズをはじき事態を防いだ。

お茶会の最中、ウェディングケーキからルフィとルフィの姿に変えられた動物たちが飛び出してきて会場が大混乱に陥る。カタクリは見聞色で、ルフィ達が数秒後にビッグ・マムの恩人「マザー・カルメル」の写真立てを割る未来を見た。それを阻止すべくルフィやジンベエ（元王下七武海でタイヨウの海賊団船長）と交戦している途中、人知れず近づいていたブルックに写真立てを割られてしまう。
ビッグ・マムが怒りすぎて混乱していたため、写真立てを割ることでビッグ・マムをパニックにさせることはできなかった。しかし写真立てを割られることを予知したカタクリの態度で、それがどれだけ大事になるのかを悟られてしまう。ルフィがもう一度割れた写真立てをビッグ・マムに見せることを阻止しようとするが、ルフィ、ジンベエ、ペドロ（ミンク族、任侠団団長）に妨害され、カタクリは最悪の事態を防げなかった。

その後はカタクリもビッグ・マムの発狂でしばらく身動きができなかったが、「モチモチの実」の能力で耳栓を作り出し、それを他の兄弟姉妹に配りサポートにまわる。そこからシーザーに捕まっていたシャーロット・ブリュレを奪還したり、ベッジが悪魔の実「シロシロの実」の能力で作り出した城「大頭目（ビッグ・ファーザー）」の動きを止めたりと奮闘する。ルフィ達連合軍が逃走する際にも立ちはだかり、援護に駆け付けたジェルマ66のイチジを一瞬で倒すが、ホールケーキ城の倒壊により取り逃がしてしまう。

連合軍逃走後は、発狂しているビッグ・マムに代わりビッグ・マム海賊団の中で討伐軍を編成し自ら指揮を執る。ベッジでもジンベエでもなく、ルフィが今後ビッグ・マムの脅威になることを危険視し、自らの手で討ち取るべくサウザンドサニー号にてルフィを待ち伏せる。

ホールケーキアイランド海岸 サニー号での闘い

麦わらの一味とファイアタンク海賊団（カポネ・”ギャング”ベッジを船長とする海賊団）、シーザー・クラウンによる連合軍は、ビッグ・マム暗殺を企てていた。しかし、ホールケーキアイランドにて行われた「結婚式（サンジとシャーロット・プリンの結婚式）」での、ビッグ・マム暗殺が失敗に終わり、逃走を図る。ブルックとチョッパーはシャークサブマージ（サニー号付属の潜水艇）を回収しサニー号へ向かう。その他ルフィ達とジンベエは、”誘惑の森”を抜けサニー号へ向かう。

ビッグ・マム海賊団もカタクリの指示により、ベッジを追う軍隊と、ルフィを追う軍隊の二手に分かれていた。カタクリ含むルフィを追う軍隊は、麦わらの一味をサニー号で待ち伏せる。先にサニー号へ辿り着いたブルックとチョッパーは、シャーロット家長男シャーロット・ペロスペローの「ペロペロの実」の攻撃により、キャンディマンにされそうになっていた。そこにルフィ達が到着する。それを見たカタクリは、部下達がルフィにやられてしまうと判断し、シャーロット・ブリュレが悪魔の実「ミラミラの実」で作り出した鏡世界（ミロワールド）に戻れと指示する。カタクリにルフィが応戦するが、後ろからビッグ・マムが追い付こうとしていること、ペロスペローの能力に邪魔され出航出来なくされていることから、一味は絶体絶命の危機に陥る。

しかし、ペドロがその身を犠牲にしペロスペローの攻撃を防ぎ、麦わらの一味の脱出を助ける。ペドロはルフィ達海賊団が、ミンク族とワノ国の”光月家”が数百年待ち続けた「世界を夜明けへと導く者達」だと信じ、彼らの命を助けるため自分の身体に爆弾を巻きつけペロスペローととも爆発した。ペドロの犠牲により船の拘束が解け出航が可能になったが、カタクリが出航をさせまいと攻撃を止めない。ルフィは「象銃（エレファント・ガン）」でカタクリの身体を押さえつける。しかしそこでビッグ・マムがサニー号に追いつく。ルフィは仲間を逃がすため、”クー・ド・バースト（コーラ樽3つ分のエネルギーを衝撃波として放出する緊急加速装置）”でサニー号が飛ぶ直前に、カタクリとともに「鏡世界」に入る。そして鏡を割り、カタクリやその部下達がサニー号と一緒に逃げた仲間へ向かわないようにする。

鏡世界（ミロワールド）での闘い 前半

鏡世界に闘いの場を移したカタクリとルフィだが、「モチモチの実」の能力は「ゴムゴムの実」の能力と相互関係にあり、ルフィのあらゆる攻撃をそれを上回る強さでカタクリは同じような攻撃を繰り出す。攻撃の規模も覇気の強さもカタクリがルフィを上回り、ルフィの猛攻を真正面から打ち破る。

途中でカタクリは三叉槍「土竜」を使用した闘い方にチェンジする。しかしルフィが回避に徹し続けるため闘いが長期化。「こんなに攻撃を避けられる事はない」「ストレスだ」と、カタクリは苛立つ。その苛立ちは、”おやつの時間（メリエンダ）”の時間を40分も押していることもひとつの要因であった。ルフィは「ギア・フォース」で決着をつけようとするが、「やるとわかっている明らかなパワーアップをなぜ黙って見てなきゃならない」と、カタクリは「加々身モチ」を繰り出しルフィをモチの下敷きにする。

ようやくカタクリはパティシエ達が作ったお菓子とともに、”社”に籠り誰にも邪魔されることのない”おやつの時間（メリエンダ）”に入る。しかし、「加々身モチ」を食べて脱出したルフィが”社”を破壊する。大口を開けて地面に寝ころびながら、自堕落にドーナツと紅茶を楽しむ姿を見られたカタクリは激昂し、また己の失態に怒りながら、「おれの真の姿を見た者は生かしちゃおかねェ！」とルフィとの闘いを再開。しかし怒りで冷静さを保てないため、見聞色の覇気を用いた未来予知が機能しない。そのためルフィの攻撃がもろに入り、ルフィはそこでカタクリが見聞色の使い手ゆえに、攻撃を当てることが出来なかったことに気付く。ルフィは一瞬の隙をついて「ギア・フォース」を発動し、攻撃を繰り出す。しかし、すぐさま冷静さを取り戻したカタクリは、また見聞色によりルフィの攻撃を避けられるようになり、闘いは振り出しに戻る。

見聞色を再び使うカタクリにルフィは攻撃を当てられない。そうこうしているうちに「ギア・フォース」が時間切れになってしまう。時間切れになると10分間覇気を使えないため、覇気が戻るまでルフィは逃走を図る。カタクリに追いつかれそうになるが、その先にブリュレを見つけ、彼女の能力で鏡の中に入りこむことでなんとかカタクリから逃げ切った。

鏡世界（ミロワールド）での闘い 後半

ルフィは鏡世界と現実世界を行ったり来たりしながら、シルバーズ・レイリー（元ロジャー海賊団副船長、冥王レイリー）から、覇気は極限状態にこそ成長すると教わっていたことを思い出す。ある程度覇気が回復したところで、鏡世界のカタクリの前に戻る。「あのまま逃げても相手はおれだ」「誰も笑わなかった」「なぜ戻ってきた？逃げたと言われる恥より死を選びにきたか？」と問うカタクリに対し、「お前に勝ちに来た！」とルフィは答え、ふたりの戦闘が再開する。紙一重でカタクリの攻撃をかわすルフィが、低確率ながらも自身と同じ見聞色の覇気の先読み「未来予知」の能力を身に着けはじめたことに、カタクリは気付く。「未来予知」の能力を身に着けはじめ、何度倒れても起き上がるルフィを改めて危険視すると同時に、敵であるルフィのことを認め始める。

しかしふたりの闘いを陰から見ている者がいた。カタクリファンクラブ会長兼特攻隊長のシャーロット・フランぺとその部下達だった。完璧な兄を愛しカタクリに気に入られたいフランぺは、ルフィに陰から無音の吹き矢で「痺れ針」を撃つ。ルフィの足の力が抜け滑ったところを見逃さず、カタクリは攻撃を当ててルフィの横っ腹をえぐった。最初カタクリは極限の闘いの中でルフィが気を抜いたと勘違いし、「ちょうどお前を認め始めた矢先に…失望させてくれる…！」と言う。しかし、ふらつきながらも立ち上がるルフィを見て陰で笑うフランぺの存在に気付き、フランぺの横槍が入ったせいでルフィが足を滑らせたのだと理解する。横槍を入れルフィが足を揺らす姿を見て、「足元が生まれたての小鹿みたいにガクガク…」「かっこ悪い」と爆笑するフランぺとその部下に怒りを募らせる。そしてその横槍に気付かず、攻撃を加えた己を恥じて、カタクリは「土竜」で自分の腹を突き刺してケジメをつける。

ずっと隠してきた自分の醜い素顔を晒して、「男の勝負に…！薄っぺらい援護などするな！」とフランぺを怒鳴りつける。カタクリの恐ろしくて醜い素顔を知り、幻滅すると同時にあざ笑うフランぺとその部下達を気にも留めず、ルフィの前に再び立つ。「針一本に気付けなかった」と謝罪するカタクリに対し、「海賊の勝負に卑怯なんて言葉はねェ」「避けきれなかったおれが悪い…！」と返すルフィの言葉に笑みを浮かべる。その後覇王色の衝突で周りを黙らせると、「おれはもう…お前を格下と思わねェ」とルフィを対等だと認め、再び戦闘を開始する。

ルフィは再度「ギア・フォース」を発動させ、急成長した見聞色の覇気を合わせた「スネイクマン」の攻撃に、カタクリも最初は戸惑ったがすぐに二人の力は拮抗する。カタクリは「斬・切・餅」を放ってルフィに大ダメージを与える。その後も闘いを有利に進めるが、迎え撃つルフィは「大蛇（パイソン）」を急加速させる。お互いに最後の攻撃として、カタクリの「斬・切・餅」とルフィの「ゴムゴムの王蛇（キング・コブラ）」がぶつかり、黒い稲妻と爆煙がふたりを包んだ。互いに大技を受けたことで共倒れになる。勝負は引き分けに思えたが、10分後覇気が回復したルフィが意識を取り戻す。這いながらカタクリの元に向かうと先に立ち上がったカタクリが、ルフィに静かに問いかける。「ハァ…いつかお前は…”ビッグ・マム”を…倒しに来るのか…？ハァ…ハァ…」「ハァ…勿論だ おれは海賊王になる男だ！」「ずいぶん未来を見てやがる…！」と言い満足げに笑う。カタクリは自ら負けを認めるように、背中から倒れた。

シャーロット・カタクリの関連人物・キャラクター

シャーロット・リンリン

本名：シャーロット・リンリン
所属：羊の家→ロックス海賊団船員→ビッグ・マム海賊団船長
肩書き：ビッグ・マム、万国女王、四皇
悪魔の実：ソルソルの実
出身地：偉大なる航路
年齢：68歳
身長：880cm
誕生日：2月15日
星座：みずがめ座
血液型：X型
覇気：見聞色、武装色、覇王色
好きな食べ物：甘いお菓子
嫌いな食べ物：リコリス菓子
趣味：お茶会、珍獣収集
CV：藤田淑子→小山茉美

シャーロット・リンリンは『ONE PIECE』の登場人物で通称「ビッグ・マム」。四皇の紅一点で、ビッグ・マム海賊団の船長で万国（トットランド）女王でもある。海軍からは「生まれついてのモンスター」と称されるほどの凶暴性と実力を持つ怪物。夫43人、息子46人、娘39人の129人大家族の母で、シャーロット・カタクリはシャーロット家の3番目の子供で次男にあたる。

甘いお菓子が大好きで、自らの陣地へのみかじめ料は金品ではなくお菓子を要求している。定期的に「お茶会」を開いていて、その時は自分の気に入っているお菓子を部下に用意させている。お菓子だけでなくその材料を調達させるためならば、略奪や戦争も辞さない。

起こることは少ないが、稀に自分の頭に浮かんだ食べたいものが食べられない事態に陥ると、「食いわずらい」という禁断症状を起こすことがある。いったん「食いわずらい」を引き起こすと、周りの声は一切聞こえなくなり、見境なく怪獣のように暴れまわる。自分の国の一部だろうが、自分の部下（自分の息子含む）だろうが手にかけてしまう。
闘いの場においては、通常船長として指示を出しているが、「食いわずらい」を引き起こしてしまうと食べたいものの事しか考えられないため、次男のシャーロット・カタクリがビッグ・マムに代わって指示を出すことが多い。

ビッグ・マム／シャーロット・リンリン（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ - RENOTE [リノート]

renote.net

ビッグ・マム（本名：シャーロット・リンリン）は、『週刊少年ジャンプ』の大人気海賊漫画『ONE PIECE（ワンピース）』の登場人物。
偉大なる航路（グランドライン）の後半の海・新世界に皇帝のように君臨する4人の大海賊・四皇の内の1人。お菓子の為なら一国を滅ぼしてしまう凶悪な人物。43人の夫を持ち、その夫との間に85人の子供を産んでいる。その子供達とビッグ・マム海賊団を結成しており、その船長を担っている。ワノ国編でトラファルガー・ローとユースタス・”キャプテン”・キッドに敗れ、四皇の座を退いた。