アダルト・前衛的な表現を追求した『LUPIN the Third -峰不二子という女-』の魅力

音楽

作品の音楽を担当したのは日本が誇るジャズミュージシャンの菊池成孔。

下はオープニング映像を製作過程について話す菊池成孔のインタビュー。

内容が大人向け

きわどいポーズや裸の不二子がたくさん出てくる。
仕事を遂行するためならセックスも厭わないのが本作の不二子（銭形ともセックス）。
また子どもを対象とした実験シーンや見世物小屋・麻薬・カジノなどアングラな内容を扱ってるのも特徴。

登場人物

峰不二子

主人公。
誰もが惚れる美貌の持ち主。
人脈がとても広く、その正体は謎に包まれている。
頭脳明晰でクールな刹那主義者。
流行りの女泥棒としてマスコミを騒がせている。

特にその美貌を生かした色仕掛けが得意で、キスシーンやセクシーなシーンが多い。

『峰不二子という女』ではそのタイトル通り、峰不二子自身にスポットをあてたオリジナルストーリーが採用されている。
最初は楽しく怪盗をしていた不二子だが、ストーリーが進むにつれて、自分の記憶に齟齬があることに気づく。
徐々に思い出す幼い頃の実験の記憶や謎のフクロウ人間たちに苦しめられる不二子。
ルパンシリーズでは今まで見せなかったとても弱った・動揺している不二子が見れる。

ルパン三世

アルセーヌ・ルパンを祖父に持つ世界一の大泥棒。
自称・厄介物専門の泥棒のプロ。
高い技術と泥棒としての誇りを持っている。（一般人の生活を壊さない・無駄な殺しはしないなど）
不二子のことをとびっきりのいい女（お宝）として盗むことを宣言する。

9話「湯けむり慕情」では幼い頃に有名な画家・ナールタールエイデンから全身に刺青を彫られた少女、通称・万華鏡女を盗み出す。
なぜ彼女を狙ったかというと、彼女自身がルパンにとって魅力的なお宝だったからということもあるが、峰不二子が彼女を狙っていたからというのが本当の理由。
幼い頃に自分の意志とは関係なく刺青を彫られ、芸術品として人間扱いされてこなかった万華鏡女と自分を重ねた不二子（自分も幼い頃に大人たちから実験材料にされた）。
見世物小屋で開催されたオークションに現れた不二子は万華鏡女が傷ついてもかまわないかのように拳銃で万華鏡女と彼女を守るルパン・次元を襲う。