マッドマックス/サンダードーム(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

ジョージ・ミラー監督、メル・ギブソン主演『マッドマックス』シリーズ第3弾。1985年公開のオーストラリア映画。核戦争により荒廃した砂漠を彷徨うマックスが辿り着いたバータータウン。その街でティナ・ターナー演じる野蛮な女支配者により、球状の檻に囲まれた“サンダードーム”での戦いを強いられた。だが結果、一人砂漠へと追放され行き倒れになったマックスだったが、彼を救ったのは少年少女だけが住む村だった。

アンナ・ゴアンナ(演:ジュリエット・クラーク)

子供達の部族「最後の部族」の少女。
マックスに引き止められ監禁されたサバンナが夜中に出て行ったことを真っ先にマックスに知らせ、出て行ったサバンナ達を追うマックスには率先して同行した。
バータータウンから脱出した機関車の中で見たこともない荷物の品物を物色し、蓄音機から流れる音に驚いていた。

スクルールース(演:ロブ・ズアニック)

目の周りを黒く塗っている、「最後の部族」の少年。
言葉は発しないが、部族にマックスが来たあと猿の面倒を見ていた。
外の世界を探しに行くサバンナと同行する。
バータータウンから脱出の際はフライパンを武器に、追ってきたアウンティ達の迎撃に参戦、キャメルワゴンを奪うなどマックスを救う大活躍を見せる。

ピッグキラー(演:ロバート・グラッブ)

バータータウンの地下施設で豚の世話係をしていた囚人。
街で飢えていた子供に豚肉を食べさせる積りで殺した為、「ピッグキラー」の罪名を付けられ重労働を課されていた。
マックスに出会って彼から「嵐の予感」を感じ取り、バータータウンから追放されたマックスに彼が連れていた猿を使って水を運ばせたり、最後はマックスと子供達と共に地下にある機関車を運転してバータータウンから脱出した。

アイアンバー(演:アングリー・アンダーソン)

アウンティの部下の1人で、背中に奇妙な人形の顔の付いた棒を背負ったバータータウンの警備隊の隊長格。
アウンティのマックスに対するテストと称して彼を襲った際にあっけなくやられたため、以降マックスに目を付ける。
機関車の追跡バトルでは異常なまでの執念深さを見せるも、最後は自分が乗るバギーとマックスが乗るキャメルワゴンが正面衝突し、大破した車両の下敷きになり、マックスに中指を突き立てながら絶命した。

ジェデダイア(演:ブルース・スペンス)

息子のジェデダイアJrと共に小型の飛行機に乗り、盗んだ盗品をバータータウンで取引している男。
砂漠でマックスが乗っていたキャメルワゴンを奪い、バータータウンに売り付けた。
機関車の終点地点に、車のトランクと見せかけた地下道の入り口があり、そこを住処としていたが、マックスに見つかると「お前の命と引き換えに飛行機に乗せろ」と命令されてサバンナら子供たちとマスター、ピッグキラーを乗せてトゥモローランドに飛び立った。

『マッドマックス/サンダードーム』の名シーン・名場面

マックスVSブラスター サンダードームの決闘

マックスVSブラスター決闘の日、サンダードームの金網には大勢の群衆が登り歓声を上げている。
ドーム内では、マックスとプラスターがそれぞれ天井からのバンジーロープで括りつけられ、そのバンジーロープで吊り下げられた状態で、どちらか一方が死ぬまで続けられる。
マックスはバンジーロープの反動を利用して必死に相手の攻撃をかわす。力ではとても太刀打ち出来ない。死闘の末、笛の音に弱いブラスター攻略のために持ち込んだ笛を思いっきり吹くと、一気に形成は逆転した。マックスは苦しむプラスターに対し、大きな鉄のハンマーを振り上げ、彼の鉄の仮面を外したのだ。

サンダードームという会場でのショーであり、前半の最大の見せ場となる。まさに何でもありのプロレスの試合を見ているようなシーンである。

砂漠に埋もれた伝説のボーイング機

「最後の部族」の子供たちに助けられたマックスは、この部族の神話の人物として伝えられてきた機長、キャプテン・ウォーカーに間違えられた。
キャプテン・ウォーカーは部族の子供たちを伝説のトゥモローランドに連れて行くことを約束し「必ず戻る」とこの地を後にしたのだ。だが「トゥモローランドなど無い、この地で暮らすべきだ」と言うマックスに、子供たちは走り出し、彼を砂漠に連れ出すと、そこには砂漠の砂に埋もれたボーイング機の残骸があったのだ。
機体の上に乗って「行こう!」とマックスに向かって叫ぶ子供たち。マックスはその光景を呆然と見つめ、一人その場を去った。

外の世界を知らない子供たちに対し、外の世界を嫌という程見てきたマックスのやりきれない気持ちが現れた、もの哀しさの残るシーンである。

機関車をめぐる大追跡バトル

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