のだめカンタービレ(漫画・アニメ・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『のだめカンタービレ』とは二ノ宮知子による日本の漫画作品。クラシック音楽をテーマにしており、講談社『Kiss』にて連載された。第28回講談社漫画賞少女部門賞を受賞。ドラマ、アニメ、映画、小説、ゲーム、CD、韓国でのドラマ化など、多種多様にメディア化され、世間にクラシック音楽ブームを起こした。千秋とのだめが音楽を通じて出会った人々との交流で成長していく様を描いている作品。主人公「のだめ」こと野田恵とエリート音大生・千秋真一が音楽を通じて出会った人々と交流し、成長していく様を描く。

ニナ・ルッツ

CV:津田匠子

世界的に有名なピアニスト。毎年長野で「ニナ・ルッツ音楽祭」を開催している。のだめがレッスンに参加した際は、予習もしてこないのだめの態度に呆れて退出を命じている。最終日、誰もいない音楽室で演奏していたのだめの演奏を聴き、駆けつけたのだが既にのだめはいなくなっており、その演奏をした人間が誰であるか分からずじまいだった。
千秋が幼い頃から家族ぐるみで付き合いがある。マルレオケでピアノを弾かなくてはいけない千秋がニナの指導を受けていた。

ロラン・シュヴァリエ

CV:石井真

ウィルトールオケのフランス人ヴィオラ奏者。フワフワした髪が特徴的。千秋が参加していた指揮者コンクールのオケの一員。その際に千秋に興味を持った。素晴らしい音楽を聴くと幻覚が見えると言っている。千秋の指揮では黒い羽、ジャンの指揮では白い薔薇が見えた。うんちくが大好きで千秋と語り合いたいと思っている。
祖母がマルレオケの会員で、千秋がマルレの常任指揮者になることが決まると、内部を知るために潜入しようとマルレのエキストラに参加した。

佐久間 学(さくま まなぶ/演:及川光博)

CV:藤原啓治

音楽評論家。雑誌『クラシック・ライフ』で「夢色☆クラシック」というコーナーを担当している。雑誌記者の河野けえ子に誘われて、桃ケ丘音楽大学の学祭で千秋とシュトレーゼマンとピアノ協奏曲を聞き、その美しい音楽に魅せられ「夢色☆クラシック」でポエムを発表した。
その後も千秋の才能に惚れ込み、音楽活動にアドバイスをするようになった。
千秋が留学する際には協力をしている。

河野 けえ子(かわの けえこ/演:畑野ひろ子)

CV:本田貴子

雑誌『クラシック・ライフ』の編集者。ニナ・ルッツ音楽祭でシュトレーゼマンの代役として指揮をしていた千秋を見て、その才能に目をつけた。佐久間に千秋を引き合わせ、その才能を広めることに成功した。千秋がRSオケの活動を始めた際も協力を惜しまず、『クラシック・ライフ』に数多くの記事を掲載し、RSオケの活動に貢献している。

『のだめカンタービレ』の用語解説

Sオケ(エスオケ)

桃ケ丘音楽大学に教師として就任したフランツ・フォン・シュトレーゼマンにより1年間結成されたオーケストラ。正式名称は「シュトレーゼマン特別編成オーケストラ」。本来シュトレーゼマンに与えられた役割はAオケ(桃ケ丘音楽大学の正規オーケストラ)及び指揮科の指導をするはずだったが、シュトレーゼマンの希望で結成された。メンバーはシュトレーゼマンが自ら学内を歩き回って見つけ出したメンバー。個性が強く、大学では落ちこぼれと言われている生徒ばかりを集めている。
本来ピアノののだめはオーケストラには所属しないが、マスコットガールとして所属している。
千秋を弟子に取り、Sオケの副指揮者に任命することで、千秋に指揮者の役割などを理解させていく。実際には、練習は副指揮者の千秋に任せることが多く、自分はキャバクラで遊んでばかりいる。練習に出てこないシュトレーゼマンを迎えに千秋がキャバクラに行った際、千秋の方がモテたという理由でシュトレーゼマンはSオケを脱退。千秋がSオケの正指揮者になった。その後、千秋の厳しい練習を積み重ね、Sオケメンバーの実力も高まっていく。
Sオケを脱退し、Aオケに専念してしまったシュトレーゼマンを見返すために「打倒Aオケ」という目標を掲げて定期公演に望む。
定期公演では千秋指揮、コンマス峰の考案の派手なパフォーマンスを含む演奏を披露し、笑い混じりではあったが高評価を得た。
結局シュトレーゼマンは体調不良を理由に定期公演は欠席。千秋にライバル心を持っている指揮科の大河内に急遽指揮を任せたために、Aオケの演奏はボロボロなってしまった。

学祭では千秋は不参加だったが、和製ビッグバンドを披露し、学祭を盛り上げた。
この演奏にはのだめらピアノ科の学生もピアニカで参加している。

千秋の卒業と同時にSオケは解散。後に千秋が立ち上げるRSオーケストラに一部のメンバーが参加する。

R☆Sオーケストラ(ライジングスターオーケストラ)

ニナ・ルッツ音楽祭でコンマスを務めた三木清良が発起人となり、千秋、黒木や菊地などニナ・ルッツ音楽祭で編成されたメンバーを中心として創設したアマチュアオーケストラ。初代指揮者を千秋が務め、2代目をパリR管やMフィルの指揮者だった松田幸久が務めた。広告費などは「裏軒」が出しており、オケメンバーの峰や木村が裏方を担っている。R☆Sオーケストラ(ライジング・スターオーケストラ)の命名は峰親子。
デビュー公演では素晴らしい音楽で音楽評論家・大川総太郎からも大絶賛を受けた。
その後、第2回公演、第3回公演なども大好評を博した。海外留学で楽団を去るメンバーが数多く出て、存続が危ぶまれたが、日本でも注目を集めたRSオケに若手演奏者の入団希望が相次ぎ、進化しつつ永久に続くオケを目指して峰ら日本残留組は奔走することになった。

ルー・マルレ・オーケストラ

1875年、ルー・マルレによってパリに設立された非常勤のオーケストラ。かつてシュトレーゼマンやカイ・ドゥーンなどドイツ人コンビで人気を博していた。
音楽監督のジェームズ・デプリーストが千秋のパリデビュー公演を聞き気に入ったことで千秋がマルレオケの常任指揮者に就任することになった。
近年、だんだんと質が落ちてきていると言われていたマルレオケは、個々のレベルも低く、練習時間も少なく、人数も足りていない。
エキストラとして潜入し内情を知った千秋は、自身が常任になると団員募集をかけ団員の補充とレベルアップをはかる。
千秋が常任になってからの公演は好評を得ている。

デシャン管弦楽団(デシャンオーケストラ)

パリの私立オーケストラ。新しい常任指揮者候補として千秋とジャンを立て続けに客演で呼び、振らせたところ、ジャンが選ばれた。
それまでお堅い真面目な指揮者が常任だったため、現代的で華やかなジャンが選ばれたようだ。

ルセール管弦楽団(ルセールオーケストラ)

ルー・マルレ、デシャンと並ぶパリのオーケストラ。通称「R管」。松田幸久が主席客演指導者を務めている。

ウィルトール交響楽団(ウィルトールオーケストラ)

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