のだめカンタービレ(漫画・アニメ・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

「のだめカンタービレ」とは、二ノ宮知子による日本の漫画作品。講談社「Kiss」にて連載された。クラシック音楽をテーマにしている作品で、第28回講談社漫画賞少女部門賞を受賞。ドラマ、アニメ、映画、小説、ゲーム、CD、韓国でもドラマ化されるなど、多種多様にメディア化されている。
世間にクラシック音楽ブームを起こした。千秋とのだめが音楽を通じて出会った人々との交流で成長していく様を描いている作品。

『のだめカンタービレ』の概要

「のだめカンタービレ」は、二ノ宮知子による漫画作品。講談社「kiss」において2001年14号から連載が開始された。2004年、第28回講談社マンガ賞少女部門受賞。単行本は全25巻。(本編は23巻で完結。24巻、25巻は番外編)累計発行部数は3300万部を超えた。
2006年10月、フジテレビにて上野樹里、玉木宏主演でドラマ化され、2008年1月4日・5日の2夜連続で続編のスペシャルドラマも放送された。2009年12月と2010年4月に、ドラマ版の続き、完結編としての映画が前・後編の2作連続で公開された。
また、フジテレビのノイタミナ枠で、第1期2007年1月から全23話、第2期「巴里編」が2008年10月から全11話、第3期「フィナーレ」が2010年1月から全11話でそれぞれ放送された。
韓国のテレビ局であるKBS 2TVがドラマ化し、2014年から全16話で放送された。
タイトルの「カンタービレ」とは、イタリア語を由来とする演奏記号。カプリチオーソ(気ままに気まぐれに)、カンタービレ(歌うように)とは、千秋真一が初めて野田恵の演奏を聴いた時に抱いた感想。

桃ケ丘音大で指揮者を目指すオレ様・千秋真一と落ちこぼれ変態ピアニストのだめ(野田恵)が、音楽を通じて出会った個性的な人々との交流を経て、音楽家として成長していく様を描いた愛と青春の学園クラシック・コメディー。

『のだめカンタービレ』のあらすじ・ストーリー

出会い~桃ケ丘音楽大学

汚い部屋でピアノを弾くのだめ。

桃ケ丘音楽大学(ももがおかおんがくだいがく)に通う指揮者を目指す千秋真一(ちあきしんいち)は、幼い頃に乗った飛行機が胴体着陸した時に負った恐怖により、飛行機恐怖症に陥っていた。学業も音楽の実力も大学一でありながら、音楽の本場・ヨーロッパに行けない事に焦りと将来への不安を感じ、苛立ちに苛まれていた。指揮者志望でありながら、指揮の勉強の為にはピアノも必要とピアノ科に所属する千秋。千秋は担当教師の江藤耕造(えとうこうぞう)の教育方針に反発し、激しい口論の末に破門を宣告されてしまった。元カノの多賀谷彩子(たがやさいこ)にも、冷たくあしらわれてしまう。酔っ払って自宅マンションまでは辿り着いたものの、玄関の前で千秋は潰れてしまった。

酔っ払った千秋が目覚めると、ゴミが散乱し、悪臭がする汚い部屋で美しいピアノを奏でる女性がいた。その女性の名は野田恵(のだめぐみ)、通称のだめといい、千秋の部屋の隣に住んでいる女性だった。のだめは千秋と同じ桃ケ丘音大ピアノ科に所属する2年生だった。千秋はのだめの奏でるハチャメチャなピアノに天賦の才を見つけ、彼女を成長させようと何かと関わっていくことになる。
のだめが奏でるピアノはとても美しいのだが、譜読みが苦手らしく楽譜通りに演奏することができない。音があちこちに飛んだり跳ねたり、音を足したりアレンジを加えてしまう。江藤から破門され、担当教師がのだめと同じ谷岡肇(たにおかはじめ)に変わった千秋は、谷岡からのだめと連弾をするように課題を出されてしまった。のだめを鍛える千秋。本番で千秋はのだめに自由に弾かせ、それに自分があわせることで、素晴らしい演奏を披露した。それがきっかけでのだめは千秋に恋をし、以降付きまとうようになっていった。
ある日、のだめはヴァイオリン専攻の峰龍太郎(みねりゅうたろう)と知り合う。そして千秋が峰の伴奏をすることになった。峰は千秋のことを才能に依存した天才だと思っていたが、実際には努力家でもあることを知り、見直すようになる。そして、一緒に伴奏して千秋の技術に惚れ込み、彼を慕うようになった。

千秋と一緒にいることが多くなったのだめは、打楽器専攻の奥山真澄(おくやまますみ)から嫉妬による嫌がらせをうけるようになる。真澄は男性だが、千秋に恋愛感情を持っていた。千秋の元カノ・多賀谷彩子ならば、千秋にお似合いであると諦めていたのだが、のだめはふさわしくないと感じた真澄。真澄は、クリスマスに千秋とデートの約束をした方が勝ち、という勝負をのだめに持ちかける。その勝負の結果は両者とも空回りし、痛み分けになる。特に真澄は所属していた演奏に失敗し、オーケストラを首になってしまった。真澄を慰めるため、のだめは千秋が作曲した曲をアンサンブルでやらないかと峰と真澄に持ちかけた。このアンサンブルに途中から千秋も加わり、このことがきっかけで千秋は真澄にさらに慕われるようになった。
フランツ・フォン・シュトレーゼマンという世界中で指揮してきたドイツの巨匠が大学の教師としてやってきた。シュトレーゼマンは、自分で選んだ学生でオーケストラを結成し、指導しようとしていた。千秋はシュトレーゼマンの弟子となり、シュトレーゼマンが作ったオケ(Sオケ)の副指揮者をすることになった。オケのメンバーに選ばれたのは個性が強い者ばかりだった。
定期公演で大学のオーケストラ(Aオケ)の前座として演奏することが決まったSオケメンバーは、練習に気合を入れる。コンサートマスター(略称、コンマス)を務める峰が、演奏中にパフォーマンスを始め千秋を激怒させる。更に自分よりも女にモテる千秋に嫉妬したシュトレーゼマンが、Sオケを脱退してしまう。Sオケの正指揮者になった千秋は、メンバーとすれ違いに悩む。しかしのだめのおススメのアニメを見て、自分の独善的な部分に気づいた千秋は、Sオケメンバーに歩み寄ることができた。定期公演でSオケはパフォーマンス付きの演奏ではあったが、素晴らしい演奏を披露し、千秋は指揮者デビューを果たすことになった。

長野で開催するニナ・ルッツ音楽祭に、のだめと峰、真澄、千秋は参加する。二日酔いのシュトレーゼマンの代わりに練習の代役をすることになった千秋は、見事な指揮を見せ、音楽関係者に鮮烈な印象を与えて驚かせた。のだめはこの催しで挫折を味わいながら、最終日に誰もいなくなった音楽室で1人課題曲を演奏した。それぞれに意義のある音楽祭になった。
その後、シュトレーゼマンは大学を去るが、千秋とのだめは彼から多大な影響を受けていた。のだめはシュトレーゼマンに言われた言葉を胸に、音楽と向き合い、千秋と協奏曲を演奏する。のだめの独善的な演奏に千秋が合わせ、2人のコンチェルトは素晴らしい音楽となった。練習室の外で2人の演奏を聞いていた学生や教師は今まで埋もれていたのだめの実力を知ることになった。
卒業を目前に控えた千秋。飛行機や船に恐怖症があるため、留学を諦め、大学院への進学を決める。それを実力に合わない選択だと、事情を知らない周りに指摘され、苛立つ千秋。千秋は将来についてのだめに聞いてみると、実家に戻って幼稚園の先生になるという。実力がありながら、上を目指そうとしないのだめにあたってしまう千秋だが、自分も同じように周りに心配されていたのだと気づいた。
ニナ・ルッツ音楽祭で知り合った三木清良(みききよら)が千秋を訪ねてきて、音楽祭のオケのメンバーを中心にオケを作ることになる。
のだめは担当教師が谷岡から江藤(えとう)に変わっていた。のだめは江藤と喧嘩してしまうが、最終的には和解する。

千秋が新しく作ったオケ「RSオーケストラ」の第一回公演が決まった。千秋とメンバーたちは素晴らしい音楽を奏でる。オーボエの黒木泰則(くろきのりやす)、コンマス三木は存分に実力を発揮し、RSオケの公演は大成功、聴衆を感動させた。
公演を聞いて、涙が出るほど感動したのだめは、千秋は海外に出るべきだと考える。のだめは千秋の母に接触して千秋が飛行機恐怖になった理由を知った。そこでのだめは独学で催眠術を学び、千秋に対して試す。その結果、千秋のトラウマを取り除くことに成功する。
飛行機に乗れるようになった千秋は、自分は海外に行けるのだと希望を持てるようになった。一方、のだめは千秋と一緒に留学するため、賞金目当てでマラドーナピアノコンクールに出場する。のだめは予選を突破するが、審査員長オクレールはのだめが曲を表現するのではなく、気分の赴くまま演奏していると見抜いていた。のだめには自分の感情をコントロールできない欠点があった。
一方、RSオーケストラの行く末を峰に任せ、留学の準備をすすめていた。

マラドーナピアノコンクール本線の演奏途中で、のだめは課題曲を忘れてしまい、咄嗟に作曲して最後まで弾ききる。それはルール違反で、優勝はおろか、入賞すらできなかった。しかし、演奏自体は素晴らしいもので、審査員たちに強烈な印象を与えていた。
会場から立ち去るのだめを呼び止め、千秋は一緒にヨーロッパに行かないかと誘った。しかし、失敗を恥じるのだめは、素直に千秋の言葉に頷くことができなかった。逃げる気持ちで、実家の福岡に帰るのだめ。
年が明けてものだめが福岡から帰ってくる気配はない。のだめがこのまま埋もれてしまうことがどうしても我慢できず、福岡の実家まで迎えに行くことにした。
のだめは実家でしばらくは無気力に過ごしていたが、シューベルトを演奏し、祖母から拍手を貰ったことをきっかけに気持ちを取り戻しかけていた。そこで江藤からのメールを読み、コンクールの審査員長を務めていたピアニストのシャルル・オクレール先生から、パリのコンセルバトワールに留学しないかと誘いがあったことを知る。のだめは留学の決心をする。のだめは千秋に、将来の再会と共演を宣言しようとするが、福岡まで迎えに来ていた千秋は背後から抱きしめた。
そして2人はパリに行くことになった。

巴里編

チェンバロを担当することになったルイ。

のだめは好きなアニメのフランス翻訳版を見て、フランス語を習得する。
指揮者コンクールにて、千秋は強敵ジャン・ドナデュウや日本人の片平元(かたひらはじめ)などと競いながら、予選を勝ち進み優勝する。優勝者特典としてパリデビューの権利を得て、桃ケ丘音大での師・シュトレーゼマンと同じ事務所に所属する。千秋は早速シュトレーゼマンの演奏旅行についていくことになる。
パリに残されたのだめは、コンセルバトワールの慣れない授業、レベルの高い学生たちにすっかり自信を失くしていた。担当教師のオクレール先生にいい所を見せようと、気持ちのこもらない超絶技巧曲ばかり演奏し、駄目だしされてしまう。さらに、演奏旅行中の千秋がシュトレーゼマンの代役で若手ピアニストの孫ルイ(そん・るい)とピアノ協奏曲で共演をしたことで、焦りからルイが演奏した超絶技巧曲ばかりを執拗に練習するようになっていった。

千秋が、パリデビュー公演のためパリに戻る。のだめが正常な状態で無いことに気づいた千秋は、のだめにピアノを演奏させる。のだめは技巧に偏った演奏を続け、制止してもそれが耳に入らないような状態になってしまう。千秋はのだめを落ち着かせようと彼女にキスをした。演奏を無理やり止められたのだめは、自分の演奏はそんなに聴くに耐えないのかと怒り、千秋を突き飛ばして拒絶した。
千秋にものだめが感じている焦りや高い壁は理解できる。しかし、地道に努力するしかないのだと、自身の姿勢でそれを示す。それを見て努力するのだめ。そしてオクレール先生から楽譜には作曲家の想いが込められていると教えられ、楽譜の重要性に気づいたのだめは、演奏も変わっていった。
千秋のパリデビュー公演は大成功に終わった。そこで改めて、千秋が生み出す音楽に惹かれてしまったのだめ。千秋もまたのだめが奏でるピアノに、そしてのだめ自身に惹かれていることに気づいた。公演終了後に二人は改めてキスをし、想いが通じ合った。

千秋にパリの歴史あるルー・マルレオーケストラから来季の常任指揮者にならないかという話が来た。しかしその楽団の演奏はひどいものだった。この楽団を自分が指揮するのかと思うと、泣きたくなる千秋だった。そんな時、ルイがコンセルバトワールに留学してきた。ルイは千秋と仲良くする。自分よりも若くテクニックも素晴らしいルイに、のだめは女としても演奏者としても複雑な感情を抱く。
千秋は変装してマヌレオケに潜入する。そしてマヌレの団員もコンマスも自分勝手なものが多く、練習も不足している酷い状態であることを知った。そしてその酷さに指揮者は嫌気がさして、公演3日前に母国に帰ってしまった。公演を中止にするわけにも行かず、団員たちはパリにいてすぐ呼べて依頼料が安いという理由で次期常任の千秋に代役を頼むことになった。それを知った千秋は絶望を感じていた。
短い練習時間と非協力的なコンマスの妨害にあいながらも千秋は練習に励み、音楽を作り出していく。公演当日、事務の不備でチェンバロ奏者が足りないことが発覚した。千秋は急遽のだめに代役を頼むが、団員がルイが代役だと勘違いし、話が盛り上がってしまう。結局チェンバロはルイが担当することになった。そして行われた公演は、団員の練習不足が祟り、演奏はめちゃくちゃなものになってしまった。しかし挫けずに前向きに動こうとする千秋の姿勢に、反感を持っていたコンマスも少しずつ千秋を認めるようになった。
公演後、嫉妬と焦りからのだめはルイや千秋と揉めてしまう。そこにルイの母がやってきて遊んでばかりのルイを叱りつけ、話を聞かずに無理やり連れ去っていった。呆気にとられるのだめに千秋は、ルイの過去を話し始めた。
ルイは小さい頃から英才教育を受け、ピアノ漬けの毎日を送っていた。業界では有名になりコンサートなども数多くするようになっていたのだが、最近行ったコンサートで酷評を受けていた。もう一度練習をやり直し、失くした青春を取り戻そうとルイは演奏活動を休止し、留学を決めたのだ。自分たちが目指している音楽の世界の厳しさをのだめは知った。

次の公演に向けて、厳しい練習をする千秋に団員たちの不満は募るが、出来上がっていく音楽は素晴らしい。生活のため、練習を怠っていた団員たちも新しく加わった団員たちに負けまいと練習するようになり、個々のレベルも上がってきた。第1回公演、前年までとは見違える素晴らしい演奏を披露したマルレオケは、評論家たちからも高評価を受け、公演は大成功に終わった。
真価を問われる第2回公演、千秋はバッハの協奏曲で見事な弾き振り(ピアノを弾きながら指揮をすること)を披露する。しかし、千秋は客席に家族を捨て家を出ていった父の姿を見つけ、動揺してしまい次の曲では大失敗。オケにフォローされ、評論家からは酷評を受けてしまった。
ウィーンを訪れる千秋とのだめ。RSオケのコンマスを務めていた三木清良と再会し、彼が今度パリのコンクールに出場することを聞いた。そのコンクールに観客として参加したのだめは、そこで運命の曲に出会った。のだめはその曲を千秋と演奏したいと望むが、千秋は先約でルイとその曲を演奏することを約束してしまっていた。千秋がそれを言い出せない内に、のだめは人づてに千秋とルイの共演のことを聞いてしまう。みんながコンクールに出場する姿を見て、のだめも出たいとオクレール先生に訴えてみるが却下される。千秋とルイが自分が演奏したかった曲で共演することもあり、気持ちがささくれ立ってしまうのだめ。そしてのだめは千秋とルイが演奏するラヴェルが、自分の思い描いていた演奏を更にレベルアップさせたものであることを目にし、絶望してしまった。

公演終了後、のだめは千秋にいきなりのプロポーズをした。急な言葉に驚きつつ、のだめが何かから逃げたがっているように思えた千秋はその言葉を軽くかわす。
ルイとの共演で大成功を収めた千秋に会うためシュトレーゼマンがパリを訪れたのだが、そこにいたのは千秋にプロポーズを流され、失意に沈んだのだめだった。
のだめはシュトレーゼマンに、自分でなくても自分のやりたい音楽はできてしまう、そう思ったらやる気が無くなったという胸の内を話した。のだめの演奏を聴いたシュトレーゼマンは、のだめをロンドンに連れ出した。
シュトレーゼマンは自分の公演にのだめとのピアノ協奏曲をねじ込み、のだめにプロデビューをさせた。のだめの協奏曲は異色と言われながらも絶賛され、各種メディアで注目を集めた。しかし高まる期待に耐え切れず、のだめは逃げ出してしまう。オクレールはのだめの音楽家としての覚悟の無さ、精神的弱さを見抜いていたため、彼女をデビューさせなかったのだ。オクレールは、のだめの精神が鍛えられる前にデビューさせてしまったシュトレーゼマンを非難し、のだめが戻るのを待つことにした。
失踪後、パリに戻ったのだめ。しかし、のだめの音楽に対する意識は今までとは変わってしまっており、ピアニストではなく、かつての夢のように幼稚園の先生として楽しくピアノを弾けばいいと思うようになっていた。千秋ものだめの楽しそうな姿を見て、無理に音楽家にさせるより、好きな道に進ませた方がいいのではと考えるようになっていた。
しかし、のだめのピアノを聴いてしまったら、どうしてものだめを舞台に立たせたいという気持ちが湧き上がり千秋は抑えることができない。のだめに一緒に協奏曲をやろうと提案する。最初は拒否するものの、千秋の熱意に押されて連弾をしたのだめ。シュトレーゼマンとの共演で、それ以上の演奏は二度と出来ないと感じていたのだめだったが、そこで新たな喜びと感動を感じた。また、千秋とも恋人同士として、改めて絆を深めたのであった。
のだめはオクレールの元に戻り、一から練習をやり直し、音楽に向き合っていこうと決意を固めた。そして夏にブノワ家のリサイタルを依頼され、のだめは音楽家としての道を歩き始めた。

オペラ編

桃ケ丘音大卒の声楽家・菅沼沙也(すがぬまさや)がオペラ劇団を作り、公演をすることになった。演奏をRSオーケストラが担当し、オペラを勉強したい千秋は日本でその公演の指揮をすることになった。海外に留学していた元RSオケのメンバーの黒木や三木、菊地も帰国し、演奏に参加する。
のだめは日本公演のため、千秋と一緒に日本にやってきた。
予算が少ない市民オペラといえど、熱気はすごい。太り過ぎで他の劇団では役が貰えない菅沼が主役を演じ、峰が演出を担当、真澄が衣装を担当する。仕事が忙しい千秋は海外と日本を行き来しながら練習に励む。
日本にいる片平元に不在の間の練習を見てもらいながら、少しずつオペラは出来上がっていく。しかし、練習が進むにつれ気分が盛り上がってきた出演者たちとオケを合わせられない千秋はオペラの難しさを痛感していた。
本番当日、練習で合わせきれなかった失敗の数々が脳裏をよぎり焦る千秋だったが、キャストの歌とオケを完璧に合わせ、舞台は大成功に終わった。
この公演の後、再演の話で決裂した白い薔薇歌劇団は解散する。主宰の菅沼はプロ歌劇団に所属することになり、峰は公演でお世話になった舞台監督の下で働き、舞台演出を一から勉強することになった。
この公演で自分の実力不足を思い知った千秋は、イタリアのヴィエラの所に行って勉強することを決める。のだめと離れてしまうことになるが、今ののだめはそれに耐えられる位に成長していた。千秋はそんなのだめに「約束くらいしていくよ」といってのだめの左手の薬指に指輪をはめた。

『のだめカンタービレ』の登場人物・キャラクター

野田 恵(のだ めぐみ)

CV:川澄綾子

愛称、のだめ。1981年9月10日生まれ。福岡県大川市出身。B型。身長162cm。ブラのサイズはD70。桃ケ丘音楽大学ピアノ科2年。
明るく人懐こい性格。しかし、生活態度はだらしなく、部屋はいつもゴミでいっぱい、風呂は1日おきシャンプーは5日おき。「ぎゃぼー」「うっきゅっきゅ」などの奇声を発し、千秋からは変態と言われる。料理の腕も壊滅的だが、おにぎりと鍋は失敗したことがない、と言っている。千秋の部屋に黒焦げの魚を持っていったことがあり、こんなのは料理ではない、と千秋に料理を振舞われてから度々千秋の家に行き、食事を作ってもらっている。
漫画やアニメが大好きで、特に「プリごろ太」はセリフをすべて覚えており、留学した時、フランス語版プリごろ太のアニメを何度も繰り返し聞くことによりフランス語を習得した。
耳が良く、一度聴いた音楽はすぐにピアノで演奏できてしまうため、譜読みを苦手としている。
幼少時、厳しいレッスンをするピアノ教室で先生から受けた傷がトラウマで、上から目線での物言いや暴力的な指導には激しい拒否反応を示す。将来は幼稚園の先生になることが夢だったが、千秋と出会い、彼に追いつきたいという思いから次第に音楽に正面から向き合うようになってきた。
千秋が留学するにあたり自分も留学したいと考え、資金稼ぎに出場したマラドーナピアノコンクールで本選まで残ったものの、練習が間に合わず最後の曲の途中を忘れてしまうというアクシデントが起こり入賞は果たせなかった。しかし、その演奏が審査員のオクレール先生の目に留まり、フランスのコンセルバトワールに留学することになった。

初めはコンセルバトワールのレベルの高さに圧倒されていたのだめだったが、オクレールの指導により教会でのリサイタル、サロンコンサートなど、音楽活動もするようになっていった。
千秋と孫ルイが共演した協奏曲に衝撃を受けて、一時は音楽をやる気力が失せてしまったが、そこをシュトレーゼマンに拾われてロンドン響とシュトレーゼマンと協奏曲を披露した。熱狂的に騒がれ、あれ以上の演奏はできないと失踪し、パリに戻ってきたのだめは音楽家としてではなく幼稚園の先生のように楽しく弾ければいいという思いに変わってしまっていた。
しかし、千秋との連弾で音楽の楽しさ、喜びを取り戻し、ピアニストとして生きていく覚悟を固めた。

千秋 真一(ちあき しんいち)

CV:関智一(幼少年時代:沢城みゆき)

指揮者を目指すエリート。桃ケ丘音楽大学ピアノ科3年。1981年2月17日生まれ。身長181cm。血液型O型。世界的有名なピアニスト・千秋雅之と資産家の令嬢・三善征子の一人息子。
パリで生まれ、幼少期は欧州で過ごす。両親の離婚により日本へ帰国時、飛行機事故に遭いそれがトラウマとなって飛行機恐怖症になった。幼い頃溺れた経験もあるため、船にも恐怖症がある。フランス語、ドイツ語、英語を話すことができる。容姿端麗、頭脳明晰、完璧主義で家事も得意。自分にも他人にも厳しいが面倒見が良い一面もあり、余りにも汚いのだめの部屋をそのままにしておくことができず大掃除をしてやり、毎日食事を集りに来るのだめに食事の世話までしてやっている。
幼い頃出会ったヴィエラの影響で指揮者を目指すようになった。海外留学を夢見ているが、飛行機や船の恐怖症があり、さらに、家族が千秋を眠らせて海外に連れて行こうとしても必ず毎回何らかのトラブルが起きて、日本脱出は失敗に終わっていた。催眠療法や加持祈祷、お祓いを受けても全く何の効果も見られなかった。指揮者になるためにはピアノの勉強が重要としてピアノ科に所属。それ以前はずっとヴァイオリンの練習を続けていた。

のだめと出会って、たくさんの人と交流するようになり大学ではシュトレーゼマンの弟子となり、Sオケの指揮者になり、解散後はRSオーケストラを三木清良らと共に創設。その後、のだめの催眠術で飛行機恐怖症から脱却し、パリに留学。のだめと同じアパルトマンに住むことになった。
パリでは指揮者コンクールに出場し優勝。パリで指揮者デビューを果たし、のだめと恋人関係になった。のだめからは連絡がなく、いつも千秋から連絡を取っていた。待つだけの身が虚しく思え、一度恋人関係を解消しようとするが、のだめから激しい飛び蹴りやマフラーで首を締められるなどの抵抗に遭い、もう一度やり直そうと決意した。
ルー・マルレオーケストラの常任指揮者に就任。シュトレーゼマンと同じ事務所に所属し、シュトレーゼマンの師事を受けながらイタリアのヴィエラにも師事。オペラなどの勉強もしている。

フランツ・フォン・シュトレーゼマン

CV:小川真司

世界的有名なドイツ人指揮者。千秋の師匠。6月3日生まれ。血液型O型。身長180cm。
桃ケ丘音楽大学理事長の桃平美奈子に頼まれて、指揮科の講師に就任。鋭い音楽性を持ち、落ちこぼれと呼ばれる人間の才能や資質を見抜くなど、音楽に関しては超一流。
私生活は、合コンやキャバクラが大好きなエロじじい。道に迷ったふりをしてのだめに近づき食事に誘ったところ、のだめに千秋の部屋に連れていかれた。千秋の料理を気に入るが千秋がセバスチャーノ・ヴイエラの弟子であることが分かると急に態度を変え、のだめを連れて部屋を出ようとした。結局千秋に阻止されのだめを連れ出すことはできず、それを恨みに思ったシュトレーゼマンは、千秋の指揮科への転科を認めなかった。人としては尊敬できなくても、音楽は尊敬できるシュトレーゼマンの弟子になりたいと千秋は申し出て、ピアノは大事なので転科は認めないけれど、弟子にはするとして、千秋と師弟関係を築き始めた。
来日した際、のだめに名を聞かれ、「ミルヒ・ホルスタイン」と偽名を名乗ったことから、のだめにはずっと「ミルヒー」と呼ばれている。

下手くそと変わり者ばかりを集めたSオケを作り、指導に当たる。クラブ「ワンモアキッス」で千秋がホステスたちにモテモテだったことに怒り、Sオケを脱退。途中から千秋に指揮を任せることになった。大学祭ではラフマニノフのピアノ協奏曲で師弟共演を果たし、それを最後に桃ケ丘音大を去った。千秋の実力を高め、幼少時の厳しい指導で音楽と正面から向き合えなかったのだめを見守り、彼女が真剣に音楽に取り組むように導いた。

千秋とのだめがパリ留学後は、千秋とともに演奏旅行に周り、若手ピアニスト・孫ルイとの共演では体調を崩したため、弟子の千秋に代役を任せた。千秋がマルレオケの常任指揮者に就任後は、公演の内容などにアドバイスしている。
ルイと千秋の協奏曲でショックを受け、千秋がのだめのプロポーズを流し、失意ののだめをシュトレーゼマンは自身との共演に誘った。
年のせいで聴力が少々衰えてきているため、演奏家としての寿命はあまりないかも知れない、そのため、自分がまだ現役でいられるうちに長く見守ってきたのだめのデビューという晴れ姿が見たかったとしているが、のだめとの共演で音楽への新たな喜びを得て、かえって若返った。
若い頃はマルレオケの常任指揮者をしていた。

セバスチャーノ・ヴィエラ

CV:江原正士

1月23日生まれ。血液型B型。身長187cm。世界的に有名なイタリア人指揮者。千秋を12歳の頃から弟子にしている。おもちゃが大好きで少年のような心の持ち主。千秋が家庭の事情で日本に帰国することになった時、「ずっと音楽でつながっている、それを忘れないでがんばれ!」と千秋に声をかけた。飛行機恐怖症に陥り海外に行けずに腐っていた千秋は、ヴィエラの言葉を支えに頑張ってきた。
シュトレーゼマンのライバルであったサルヴァトーレ・リッピの弟子で、シュトレーゼマンとは犬猿の仲。店でたった一つしか残っていないおもちゃを取り合ったり、あるパーティーで自分の妻がシュトレーゼマンに言い寄られたことが原因。
千秋が指揮者コンクールで争ったジャン・ドナデュウを弟子にしている。

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