のだめカンタービレ(漫画・アニメ・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『のだめカンタービレ』とは二ノ宮知子による日本の漫画作品。クラシック音楽をテーマにしており、講談社『Kiss』にて連載された。第28回講談社漫画賞少女部門賞を受賞。ドラマ、アニメ、映画、小説、ゲーム、CD、韓国でのドラマ化など、多種多様にメディア化され、世間にクラシック音楽ブームを起こした。千秋とのだめが音楽を通じて出会った人々との交流で成長していく様を描いている作品。主人公「のだめ」こと野田恵とエリート音大生・千秋真一が音楽を通じて出会った人々と交流し、成長していく様を描く。

CV:江原正士

1月23日生まれ。血液型B型。身長187cm。世界的に有名なイタリア人指揮者。千秋を12歳の頃から弟子にしている。おもちゃが大好きで少年のような心の持ち主。千秋が家庭の事情で日本に帰国することになった時、「ずっと音楽でつながっている、それを忘れないでがんばれ!」と千秋に声をかけた。飛行機恐怖症に陥り海外に行けずに腐っていた千秋は、ヴィエラの言葉を支えに頑張ってきた。
シュトレーゼマンのライバルであったサルヴァトーレ・リッピの弟子で、シュトレーゼマンとは犬猿の仲。店でたった一つしか残っていないおもちゃを取り合ったり、あるパーティーで自分の妻がシュトレーゼマンに言い寄られたことが原因。
千秋が指揮者コンクールで争ったジャン・ドナデュウを弟子にしている。

松田 幸久(まつだ ゆきひさ)

CV:東地宏樹

千秋がパリに留学するため、RSオーケストラの指揮者として招聘した。パリのルセール管の常任指揮者を6年務め、日本のMフィルを指揮するために帰国していた。上昇志向が強く、ギラギラした野心を持っている。容姿、才能、家柄など全てにおいて恵まれている千秋を快く思っておらず、辛辣な言葉を浴びせたりしていじめている。
本音と建前を上手く使い分けている大人。

ジャン・ドナデュウ

CV:森川智之

5月14日生まれ。身長182cm。フランス人の若手指揮者。ヴィエラの弟子。パリで行われた「プラティニ国際指揮者コンクール」で千秋と優勝を争った。華やかな演奏でコンクールで注目を集めた。コンクールでは千秋が黒王子、ジャンは白王子と呼ばれる。華やかでノリがいい曲が得意。重厚な曲は苦手で、表現にこだわりを見せた千秋がコンクールでは優勝し、ジャンは僅差で敗れた。
デシャンオケの常任指揮者に就任。ヴィエラの弟子であるため、千秋と行動を共にする機会が増えてきている。
日本人のゆうこが恋人、常に行動を共にしている。

片平 元(かたひら はじめ)

CV:鈴木琢磨

千秋やジャンと同じく「プラティニ国際指揮者コンクール」に出場した日本人指揮者。独特の指揮法でコンクールでも人気を博していた。このコンクールで初めてファイナリストになり、優勝は逃し3位になったものの、プロのオケから客演依頼を受けるようになった。
千秋留学後、活気が無くなってきたRSオーケストラのために、千秋が峰に紹介した。番外編のオペラ編では、千秋が不在時にオケの練習を見ている。
妻は歌唱指導者(コレペティトール)で白い薔薇歌劇団の魔笛公演で音楽稽古を務めた。

ジェームズ・デプリースト

CV:石住昭彦

連載当時、東京都交響楽団の常任指揮者を務めていた実在のマエストロ。作者との対談がきっかけで作中に登場するようになった。
千秋のパリデビュー公演を見て気に入り、千秋をマルレオケの常任指揮者に任命した。
マルレオケの音楽監督を務めている。

桃ケ丘音楽大学

峰龍太郎(みねりゅうたろう/演:瑛太)

CV:川田紳司

1980年7月27日生まれ。血液型B型。身長182cm。
桃ケ丘音楽大学の裏にある中華料理屋「裏軒」の一人息子。非常に過保護な父を持ち、何でも父に頼む。自己陶酔型のヴァイオリニスト。ロックの道に進もうと考えていたのだが、千秋の音楽に触れてクラシック音楽を見直し、以降はクラシック音楽に進む。千秋や三木清良と同い年だが、成績不振のため1回留年している。「留年太郎」という不名誉なあだ名を持つ。
シュトレーゼマンが結成したSオケでは、コンマスを務めていた。千秋がRSオケを結成後は実力を高めて楽団に所属。ヴァイオリニストでありながら裏方も受け持ち、RSオケ創設メンバーが抜ける時には、彼らが気兼ねなく留学できるように気を配った。RSオケのコンマス・三木清良の演奏に惚れ込み、演奏の指導を受け、私生活でも恋人関係に。三木清良がウィーン留学したため遠距離恋愛になった。
パリで行われるカントナ国際コンクールに出場する清良の応援にパリまで駆けつけ、清良の心の支えになる。
番外編のオペラでは「魔笛」の演出を担当し、予算の少ない市民オペラでもクラシックに馴染みが薄い一般市民でも楽しめる斬新な演出で観客を魅了した。
オペラ公演後はお世話になった舞台監督の下で働き、演出の勉強を一から始めることに。

奥山真澄(おくやまますみ/演:小出恵介)

CV:藤田圭宣

1981年1月4日生まれ。血液型AB型。身長170cm。体は男でも心は常に乙女チックな打楽器奏者。山形県出身。勉強熱心な努力家。向上心が強く、1度決めたことは粘り強くやり抜く。アフロヘアーと口ひげか特徴。「打楽器の女王」「ティンパニーの真澄ちゃん」とあだ名されている。千秋からは「モジャモジャ」と言われる。
極度の閉所恐怖症なので、狭い練習室には長くはいられない。
入学当時、大学の階段で転びそうになったところを千秋に支えられたことから千秋を慕うようになった。
千秋と釣り合わない女や害を及ぼしそうな人物が千秋のそばに行こうとすると強烈に邪魔をする。
新都フィルのオーディションに合格し、卒業後はプロとして活動し、RSオケにも参加している。
洋裁が堪能なため、オペラ編では衣装を担当。大量の衣装をリメークした。

三木 清良(みききよら/演:水川あさみ)

CV:小林沙苗

1980年4月18日生まれ。血液型O型。身長159cm。
実力派美人ヴァイオリニスト。長野のニナ・ルッツ音楽祭でコンマスを務め、その際に千秋と知り合った。ウィーンに留学していたが、師のカイ・ドゥーンが桃ケ丘音楽大学の講師に就任したため、清良も桃ケ丘音大の院に入学した。千秋にニナ・ルッツ音楽祭のメンバーを中心に新しいオケを立ち上げようと持ちかけた。RSオケでコンマスを務めていたが、再留学する際、コンマスの座を高橋に譲った。帰国した折には現コンマスの高橋とその座を争っている。
日本の押売コンクールで、師匠のカイ・ドゥーンから贈られた枕のせいで首を寝違え、いつものダイナミックな演奏ができず、2位。その屈辱をバネにRSオケの初公演に挑んだ。
千秋とはお互いの実力を認め合い、信頼し合う仲。

千秋とのだめと同時期にウィーンに留学。2年間峰とは遠距離恋愛をしていた。パリのカントナ国際コンクールで3位入賞・特別賞受賞。これを期に日本に帰国した。

峰からは「真っ赤なルビー」と称されている。

黒木泰則(くろきやすのり/演:福士誠治)

CV:松風雅也

1981年11月13日生まれ。血液型B型。身長175cm。埼玉県川越市出身。森光音大。実力派オーボエ奏者。リード作りを日課としている。千秋たちと立ち上げたRSオーケストラで、いつも清楚な服装で丁寧な言葉遣いで気遣いを見せるのだめに恋をしてしまった。千秋からは「あれは変態だ」と忠告を受けていたが信じていなかった。のだめにすずらんの花をプレゼントしている。
演奏は「いぶし銀」のようで、音楽に対する姿勢は武士という印象を与えていたが、のだめに恋をして、音楽が「ピンク」のように軽やかに変わった。
押売コンクールに出場するので、のだめを観覧に誘おうとしたのだが、千秋に献身的に尽くすのだめを見て失恋した。失恋のショックから抜けきれないままコンクールに参加し、惨敗。RSオーケストラの第1回公園で悔しさを晴らそうと決意し、オーボエ協奏曲で見事雪辱を果たした。実力は高く、本場欧州のプロ達から欧州に連れて帰りたいと言われる程。
のだめのことを本名の「恵ちゃん」と呼んでいる。

パリのコンセルバトワールに留学。慣れない環境に孤独を感じていたが、のだめと再会し、交流することにより、少しずつパリに慣れていった。のだめとの再会でついにのだめの部屋の惨状や、千秋の隠し撮り写真、吸い終わったタバコなどのコレクション、さらに「ぎゃぼー」などの奇声も知るところとなったが、友人として良好な関係を築いている。
千秋の勧めでマルレオケのオーディションを受け首席奏者の席を獲得した。
のだめに誘われ、教会リサイタルに黒木も付いて行きそこでターニャと会う。服装の好みも性格も全く違い、相容れない2人だったのだが、黒木がマルレオケの子供たちを預かる際に協力してくれたターニャを見直し、寝ているところをキスされて意識するようになった。
コンセルバトワール卒業間近になったターニャがコンクールに出場したのだが、本選に進めず来季は本国ロシアに帰ると聞いて、「僕の家で生活すればいい」とターニャを引き止めた。
黒木が出場するドイツのコンクールにおいて、伴奏をターニャに頼み出場、第1位を獲得。その後、ターニャと付き合うことになった。

その後、黒木が日本に帰国する際にターニャを同行させ、来季からドイツのオケに行く黒木はついて来て欲しいとターニャにプロポーズ。教職課程を取りたいターニャに断られてしまったが、それぐらい待つと言った。

菊地 亨(きくち とおる/演:向井理)

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