活撃 刀剣乱舞（アニメ）のネタバレ解説・考察まとめ

ゲームでは、刀剣男士が登場した時や、刀剣男士が絶好調の時に桜が舞うという仕様がある。
活撃では、刀剣男士が審神者によって格時代に呼び出されたときに、桜吹雪と共に現れる演出になっている。
桜吹雪も、細かい演出に定評のあるufotableならではで、とても美しく表現されている。

堀川へピアスをプレゼント

第一話にて、第二部隊として編成され初任務の堀川に、和泉守がピアスをプレゼントする。
原作ゲームでも堀川はピアスを付けており、和泉守もまたお揃いのピアスをつけている。
グランブルーファンタジーのコラボでは、和泉守が自分のピアスを触り堀川を思い出すというシーンもある。
活撃ではこのピアスというアイテムに、二人の人間関係やストーリー性を持たせたのであった。

蜻蛉切のピンチ

刀剣男士は、折れると死んでしまう。
大太刀と蜻蛉切が死闘するシーンで、蜻蛉切にヒビが入ってしまう。
結果的に折れるまで行かず無事なのであるが、原作ゲームを知っているととても心配になる演出である。
特に蜻蛉切のファンは気が気では無く、このシーンの放送後はツイッターのトレンドが蜻蛉切に関するワードで埋まった。
また、薬研が単独で複数の時間遡行軍と戦ってピンチ、蜻蛉切の重傷、そして和泉守の海へ落下など、不穏なシーンが続きエンディングもいつものものではなく、まるでバッドエンドのようだと視聴者をヒヤヒヤさせた。

段々とまとまり出す第二部隊

最初はチグハグしていた第二部隊であるが、任務をこなして行くうちに結束が強くなって行く。
特に最初は和泉守がリーダーである事に不満を持っていた陸奥守であるが、何だかんだと和泉守を助け、堀川曰く二人は似たもの同士であった。
和泉守が第二部隊のメンバーに改めて一緒に戦って欲しいと頼む中、陸奥守には言わなかったため一人拗ねてしまう。
勿論、和泉守は陸奥守の力も必要としていて、自分を助けてくれた事に感謝していた。
ならば何故もっと早くそう言わないのかと起こる陸奥守に、蜻蛉切と堀川は和泉守は好きな物を最後に食べるタイプなのだとフォローするが、結局二人は喧嘩になってしまう。
原作ゲームでも和泉守と陸奥守には元主の関係で因縁があり、本作でも犬猿の仲な二人のやり取りが多く表現された。
薬研も最初は口数少なく、取っ付き難い印象であったが、和泉守を認め段々と笑顔を見せるようになっていく。
原作ゲームでは薬研はアニキと呼ばれるなどコミュ力の高いキャラに該当されているため、活撃でのツンデレ具合に意外と思うファンも多かった。
また、第二部隊の中でも頼れる大人な蜻蛉切は大福好きと言う設定が付けられ、第二部隊のメンバーからお見舞いに大量の大福が送られた。

沢山居たこんのすけ

原作ゲームではプレイヤーに指示を出したり、チュートリアルで説明をしてくれるキャラクターのこんのすけ。
そのため当たり前にこんのすけは1匹という概念があるが、本作では微妙に模様や色合いが異なる複数のこんのすけが登場した。
隊ごとにこんのすけが居る他、医療担当のこんのすけは私語の多い鶴丸の顔を容赦なく竹刀で殴った。
そしてこんのすけ達が大儀そうに集まり、美味しい油揚げの店はどこかと会議するなど可愛らしい場面が描かれた。
第一部隊のこんのすけは第一部隊が一番凄いと褒めるが、第二部隊のこんのすけはその話に釈然とせず第二部隊も負けてないと思うなど、こんのすけたちは自分の受け持つ隊の肩を持つようである。

第一部隊の強さ

第一部隊は本丸に刀剣男士の中でも実力者が揃った部隊である。
審神者からの信頼も厚く、戦闘能力も第二部隊が倒せずに居た大太刀を一瞬で倒してしまう程強さの桁が違う。
特にその中でも三日月宗近は戦い方も華麗で、一際強いようである。
また、原作ゲームでは始める時に打刀から一人選ぶことができ、その時選んだ刀は「初期刀」と呼ばれていて、初期刀は最初からいるため必然と強くなるキャラでもある。
第一部隊のリーダーは最初に選べる打刀の一人である山姥切であるため、活撃の本丸では初期刀は山姥切だったのかもしれないとファンの間で囁かれている。
そして第一部隊には、毎回戦闘に巻き込まれた人々へ一日だけ何かをするという決まりがある。
それは任務とは関係のなく、第一部隊のメンバーが自発的にやっていることである。
審神者の望む総合的な歴史は守れても、本来は傷つかなくて良いはずの人間が傷つくなど小さなほころびは出てしまう。
欺瞞であったとしても人々に寄り添い、その存在を忘れず、目を逸らさない事で犠牲になった人々への報いとしているのである。
第一部隊と第二部隊を比べるとライバルというよりは上位互換の先輩で、戦闘力も人間性も第二部隊よりもずっと成熟しているようである。

ちょっとだけ映る他の刀剣男士たち

刀剣乱舞には数多くの刀剣男士がいる。
活劇に登場する第一部隊と第二部隊の計12人はその中のごく一部なのである。
活撃の本丸にも他の刀剣男士は存在しているようで、食堂は社員食堂のようになっており、一瞬だけ他の刀剣男士が映った。
ほんの数秒であるが誰と誰が一緒にご飯を食べているかなどが見て取れる、ファンサービスシーンである。
また活劇の本丸は花丸の本丸と比べるととても大きく高級であるようだ。

龍馬と陸奥守

陸奥守の元の主である坂本龍馬は、歴史とは違い手に怪我を負ってしまう。
刀剣男士たちは、現在の主への忠誠や歴史を守る覚悟が揺らいでしまうのではないか、歴史が変わってしまうのではないかという恐れからか、元の主との接触を避ける傾向にある。
陸奥守もまた龍馬との接触を躊躇していたが、目の前で龍馬が史実にないピンチに陥り、助けに入る。
龍馬と喋らない様に口を閉じていた陸奥守であるが、うっかり言葉を発してしまい、龍馬は陸奥守が自分と同じ土佐弁を喋る事に喜んだ。
陸奥守は一瞬だけ気の迷いから、龍馬に二人で遠くに逃げないかと言うが、何でもないと気持ちを振り切った。
また、その頃第二部隊のメンバーは陸奥守と龍馬が出会った事を知るが、和泉守は陸奥守なら大丈夫だと信頼を見せた。
陸奥守は普段から龍馬を真似し、これからの時代は刀じゃなくて銃だと言っているのであるが、龍馬の口からも同じ台詞が出てくる。
しかし、いざ手に怪我をして刀が握れなくなってしまうと、自分の半分を失ったようだと龍馬は言った。
そして戦闘の最中、陸奥守は自分の持っていた陸奥守吉行を投げて時間遡行軍を倒し、龍馬は咄嗟に龍馬の持っていた陸奥守吉行を陸奥守へ投げ渡し、陸奥守は龍馬の陸奥守吉行を使った。
別れ際、陸奥守は手に怪我を負ってしまってはもう使えないかもしれないが、この刀（陸奥守吉行）を側に置いて欲しいと龍馬に言い、龍馬の陸奥守吉行を龍馬に返した。
史実では、龍馬は暗殺された時に持っていた刀が陸奥守吉行とされている。
この話の数年後には暗殺されてしまう龍馬であるが、それでも陸奥守は龍馬に未来を教えるような肩入れはせず、あくまで刀剣男士としての使命を全うしたのであった。
死期を教えてあげられないが、それでも最期の瞬間まで側に居たいという陸奥守の気持ちに、堀川は複雑な顔をする。
最期まで一緒にいる事の出来た堀川や陸奥守に対し、和泉守は土方の死に目にはあえなかったのである。