コビー（ONE PIECE）の徹底解説・考察まとめ

コビーの概要

コビーとは尾田英一郎による漫画『ONE PIECE（ワンピース）』に登場する海軍本部の大佐を務める軍人。女海賊アルビダの元で航海士兼雑用をしていたが、主人公モンキー・D・ルフィとの出会いをきっかけに勇気を持つようになり、海賊を辞め、紆余曲折を経て海兵となる。頂上決戦編で見聞色の覇気を開花させ、王族への被害を未然に防止するなどして活躍している。ドレスローザのキュロス曰く、コビーは「ロッキーポート事件」で市民を守った英雄として、有名になっている。階級は「大佐」で、X・ドレークが隊長を務める海軍本部機密特殊部隊「SWORD」の隊員を兼任している。

コビーのプロフィール・人物像

名前：コビー
年齢：18歳
誕生日：5月13日
身長：167cm
出身地：東の海
肩書き：アルビダ海賊団雑用→海軍第153支部雑用→海軍本部雑用→曹長→大佐兼機密特殊部隊「SWORD」隊員
能力：六式、覇気（武装色、見聞色）
星座：おうし座
血液型：F型
好物：リカが作ったおにぎり、じゃがバター
嫌いな食べ物：ブラックコーヒー
趣味：海釣り
イメージ動物；イルカ
主な上司；モンキー・D・ガープ、X・ドレーク
主な部下；ヘルメッポ

CV：土井美加

コビーとは、尾田英一郎による漫画『ONE PIECE（ワンピース）』に登場する海軍本部大佐を務める軍人。ピンク色で中分けツーブロックの髪と青縁の大きな丸眼鏡が特徴。ルフィは初登場時の彼を、だらしない体型だと振り返っている。頂上決戦編で見聞色の覇気を開花させ、王族への被害を未然に防止するなどして活躍しているが、初登場時の性格は弱虫で泣き虫。アルビダの元で雑用を務めていたが彼女に逆らうことが出来ず、夢であった海兵になることを諦めていた。ルフィの物怖じない性格や、何者にも立ち向かっていく姿に感化され、以降はアルビダと決別をした。その後は晴れて海兵への第一歩を踏み出し、ルフィの祖父、海軍本部中将ガープにモーガン大佐の息子ヘルメッポと共に引き取られ、修行を積んでいく。ネガティブな面が目立つものの、心優しい性格と誠実さを持ち合わせており、ルフィを始め関わる全ての人に丁寧な口調で接している。

コビーの能力

コビーの強さの背景には、ルフィの祖父である海軍の英雄ガープから直々に修行してもらったことが大きく関係している。海軍本部に連れてこられてからは、シェルズタウンと同様に雑用からのスタート。雑用が終わった夜には寝る間を惜しんで特訓。ガープはガサツ・暴力的でありながら教えるのが上手い。かつてロックス海賊団も撃破した最強のお爺さん。このガープの手ほどきと、ただひたすらに努力を続けたコビー自身の手によって、大きく成長を遂げた。六式や覇気は既にマスター済み。主に身体能力や肉弾戦そのものに強さがある。

六式

ウォーターセブンで再登場したコビーは、六式の一つ「剃（ソル）」という高速移動の技を習得していた。六式とは、覇気を礎にして極限まで肉体を鍛え上げた者だけが体得を可能とする、特殊な体術の総称。「指銃（しがん）・鉄塊（てっかい）・紙絵（かみえ）・剃（そる）・月歩（げっぽう）・嵐脚（らんきゃく）」の6種類が存在し、これら全てを会得した者を「六式使い」と呼ぶ。熟練の六式使いの戦闘能力は文字通りの百人力であり、その内の一つを既に使いこなしていたコビーは、もともと戦闘センスがずば抜けていた。直前にエニエスロビーでの麦わら海賊団と、CP9の戦闘によって、初めてお披露目された当時の新技だったので、コビーの著しい成長が垣間見えた。

覇気

全ての人間に潜在する力。 気配や威圧などの感覚と同じだが、引き出すのは容易ではない。大半の人間は気づかないまま、あるいは引き出そうにも引き出せず一生を終えるという。覇気を体得した者は「覇気使い」と呼ばれる。

武装色の覇気

武装色の覇気とは「悪魔の実」の能力者を打ち砕く力。武装色の覇気の使い手は、自分の身体にこの覇気を纏わせたり、武器に纏わせて戦うことができるようになる。直接的に攻撃の強さや耐久力に関わり、肉弾戦の勝敗を分ける力となる。ガープの下で鍛えられたコビーの戦闘スタイルは素手による体術。この武装色の覇気を駆使し、パンチで大岩を砕き、飛んできた瓦礫を素手で受け止めて仲間を救うなど人間離れした活躍を見せている。

見聞色の覇気

見聞色の覇気とは、相手の気配をより強く感じたり、生物の発する心の声や感情を聞いたりする覇気。頂上決戦編の終了間際、コビーは「頭の中から声が一つ一つ消えていく」と苦しんでいた。この時をもってコビーは、周囲の人間の「心の声」が聞こえるようになり、見聞色の覇気が開花した。ルフィが覇気を習得するよりも先にコビーが覇気を開眼させた結果となる。この段階では、生まれつき見聞色の覇気を持っている空島のシャンディアの娘アイサや金魚の人魚でリュウグウ王国王妃オトヒメと同等。新世界編では、潜水艇から発射された魚雷の位置を察知して魚人並に自在に泳ぎ、腕力を持って魚雷の襲来を防ぐなどして、世界会議に向かう途中のドレスローザ一行を救っている。コビーの強さは海軍幹部の中でも稀有であり、実力で成り上がったと断言できる。

コビーの必殺技

実直拳骨（オネスティインパクト）

拳に強力な覇気を纏わせてパンチを繰り出す技。海賊島ハチノスにて、コビーが黒ひげ海賊団4番船船長アバロ・ピサロが悪魔の実「シマシマの実」の能力で生み出した巨大な手を粉砕する時に使用した。

コビーの来歴・活躍

初登場、ルフィとの出会い

コビーは釣りに出かけた際に誤ってアルビダ海賊団の船に乗り込んでしまい、そこの雑用として2年間こき使われていた。当時はアルビダや他の船員たちを恐れて逆らえず、理不尽に暴力を振るわれても笑顔で乗り切るなど健気な生活を送っていた。ある日、アルビダが拠点としていた島に流れ着いた主人公ルフィと出会い、ルフィがアルビダを倒したことがきっかけに勇気を持つようになり、運命を変えていく。海兵になるため、ルフィと共に海軍第153支部のあるシェルズタウンに渡る。そこでは、司令官であるモーガン大佐による悪政により、住民にとっては海軍が恐怖の代名詞であることを知る。ルフィは、支部に捕らえられていた海賊狩りロロノア・ゾロを仲間にしようと、処刑される彼を救うために支部に潜入し大暴れする。コビーもルフィに協力し、広場に磔にされているゾロの縛を解こうとしていたが、モーガンの息子ヘルメッポに拳銃を向けられ人質にされる。しかし、アルビダとの決別と同様に勇気を振り絞り、モーガンを止めるよう進言した。結果、モーガン父子はルフィたちによって倒され、町民たちは恐怖政治からの解放を喜んだ。海賊であるルフィは、海兵志望のコビーとは無関係であることを証明するため、一方的にコビーを殴る。それを見た海兵はコビーを不問とし、ルフィが自分のために一芝居打ってくれたことを悟ったコビーはその場で海軍入隊を志願する。海軍将校になると力強く説き伏せることで、海兵も彼の気概を認め、雑用からの勤務を許した。

表紙連載『コビメッポ奮闘日記』