文豪ストレイドッグス(文スト)のネタバレ解説・考察まとめ

『文豪ストレイドッグス(文スト)』原作・朝霧カフカ、作画・春河35の異能力バトルアクション漫画及びそれを元にしたアニメ。太宰治や宮沢賢治など教科書でもお馴染みの文豪をキャラクターモデルにし、それぞれの作品名に基づいた異能力を用いて戦うアクション漫画。2016年にはアニメ放送もされるほどの人気作品。

『文豪ストレイドッグス(文スト)』とは

『文豪ストレイドッグス(文スト)』はヤングエース2013年1月号から連載されている異能力バトルアクション漫画。アニメは2016年4月に1期、同年10月に2期の全24話が放送された。実在する文豪をモデルに各自が執筆した作品などを冠した特殊能力を駆使したバトルものになっている。作中では現代設定だが仮名遣いや漢字は旧型表記になっているのも特徴。本作が誕生したきっかけは原作者・朝霧カフカが「文豪がイケメンになって能力バトルしたら絵になる」と発言したことから。

あらすじ・ストーリー

主人公・中島敦は孤児院を追い出され餓死寸前でヨコハマを放浪。敦は鶴見川で入水していた太宰治を助ける。それがきっかけで敦は太宰が所属する探偵集団・武装探偵社を手伝うハメに。風変わりな探偵集団の一員として敦は巷を騒がせる「人食い虎」退治に同行。そのとき太宰は敦が虎の正体だと告げる。実は敦は無意識下で異能・月下獣で虎に変身して徘徊、これが原因で孤児院を追い出されていた。敦は能力の制御ができず、太宰に襲いかかる。しかし太宰は相手の能力を無効化する異能・人間失格を発動、敦を落ち着かせるだけでなく武装探偵社に入社できるように手助けすることになった。

入社試験を無事に終え武装探偵社に入社した敦だが、何故か彼には海外の異能者団体から莫大な懸賞金が掛けられていた。この懸賞金目当てにヨコハマを縄張りにしているポートマフィアは敦の捕獲に乗り出すが失敗、さらに部下である泉鏡花の裏切りにあう。それを知った組合団長・フランシス・スコット・キー・フィッツジェラルドはヨコハマに乗り込み敦の身柄確保だけでなく、亡くなった娘を生き返らすために必要な本を入手することを目的にヨコハマを廃墟と化す計画を実行。これに伴いヨコハマを護るべく武装探偵社とポートマフィアは一時的に手を組み、組合との戦闘が始まった。

『文豪ストレイドッグス』の登場人物・キャラクター【武装探偵社】

中島敦(なかじま あつし)【CV:上村祐翔】

『文豪ストレイドッグス』主人公・中島敦。5月5日生まれの18歳、B型。身長170センチ、体重55キロ。茶漬けや猫、カメレオンを好み、自身がいた孤児院を嫌っている。右に一房垂れている髪型が特徴的で「探偵小説・西のヘタレ」と呼ばれるほど気が弱い。しかし心優しい部分からいざという時に自らを犠牲にすることもいとわない。「人食い虎」退治のときに自身の虎化の能力に気づかず無意識下で暴れていたところ、太宰に救われる。孤児院を追い出され無一文、餓死寸前の生活をしていたためお金への執着が凄まじい。

太宰治(だざい おさむ)【CV:宮野真守】

自殺嗜好の男・太宰治。6月19日生まれ、22歳のAB型。身長181センチ、体重67キロ。自殺や酒、蟹を好み、犬と中原中也を嫌う。砂色のコートと体中にある包帯がトレードマーク。国木田からは「包帯無駄遣い装置」と称される。マイペースな性格ながら頭がキレ、身のこなしも素早い実力者。太宰の前職は「探偵社の七不思議」と呼ばれ、懸賞金がかけられている。その懸賞金は70万までになっていた。自殺嗜好ゆえにありとあらゆる手段で自殺を試みる。が、常に失敗で終わる。愛読本は「完全自殺読本」。探偵社にくる前はポートマフィアに所属、史上最年少幹部だった。

国木田独歩(くにきだ どっぽ)【CV:細谷佳正】

四角四面な堅物・国木田独歩。8月30日生まれの22歳、A型。身長189センチ、体重78キロ。手帳と魚釣り、鰹のたたきを好み、予定外と権威を嫌う。銀縁眼鏡をかけ後ろ髪を一つに結び、常にスーツスタイル。表紙に「理想」と書かれた手帳を肌身離さず持ち、予定通りの行動を遂行する。そのため予定外の行動・事態になると激怒。この手帳には今後の予定だけでなく「理想の女性像」についても書かれている。冗談が通じない国木田はマイペースな太宰とは反りが合わず、たびたび太宰に騙されている。厳しく接する反面、褒めるところは褒め、しっかりと評価もする。探偵社では社員のまとめ役。

江戸川乱歩(えどがわ らんぽ)【CV:神谷浩史】

名探偵・江戸川乱歩。10月21日生まれの26歳、O型。身長168センチ、体重57キロ。合理的思考、幻想怪奇を好み、常識や無駄な知識を嫌う。ハンチング帽に茶色のスーツをだらしなく着崩し、常に笑みを浮かべている。自信家で子供っぽい言動が目立ち、人を見下したような物言いをするが推理能力に優れ、周囲から一目置かれる存在。しかし一般常識が欠如しているので電車の乗り方など知らない一面も。座右の銘は「僕がよければすべてよし」。

谷崎潤一郎(たにざき じゅんいちろう)【CV:豊永利行】

武装探偵社の雑務をこなす谷崎潤一郎。7月24日生まれの18歳、A型。身長174センチ、体重59キロ。鱧や中華料理、猫を好み。地震を嫌う。大きめのTシャツを着用し、タレ目が特徴。張り込みや以来聞き取りなど探偵社では雑務を担当。潜入や隠密能力が特化している。敦の「西のヘタレ」と対をなす「探偵社・東のヘタレ」。常に妹のナオミと行動を共にし、妹になにかあれば大胆な行動に出る若干のシスコン。誠実で温厚な性格。

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