山田花太郎(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

山田花太郎(やまだ はなたろう)とは『BLEACH』の登場人物で、死んだ者たちが住まう世界である尸魂界(ソウルソサエティ)の住人であり、尸魂界を守護する護廷十三隊四番隊に属する死神である。花太郎の所属する四番隊は回道という治癒専用の霊術を用いて、治療をメインとする部隊である。花太郎はその隊の中でも七席につく実力の持ち主であり、重傷を負った者でも、一晩で完治させることに成功していた。しかし、気弱な性格故か、よくからかわれたり、怒られたりと、席次を持つ者としての威厳は感じられない。

山田花太郎のプロフィール・人物像

性別:男
所属:護廷十三隊四番隊
階級:七席→三席 第十四上級救護班班長
斬魄刀:瓠丸(ひさごまる)
解号:満たせ『瓠丸』
身長:153㎝
体重:45㎏
誕生日:4月1日
CV:宮田幸季

山田花太郎とは『BLEACH』に登場するキャラクターである。護廷十三隊四番隊の隊員で、傷を回復させる術である「回道」の使い手。その実力は高く、登場当初でも七席という高い階級と同時に、第十四上級救護班班長を任されるほどである。やや長めの黒髪をセンター分けにして、目はぱっちりとしたたれ目をしている。コンという主人公の黒崎一護(くろさき いちご)が死神化している際に、代わりに身体に入り身を護る役割を果たす改造魂魄によると、「冴えないくせに女子にもてるルックス」。平凡と称されることが多い花太郎だが、名前もテンプレートな名前をしている。ただ、テンプレートとして使われる「山田太郎」と「山田花子」を混ぜたような名前をしているので、逆に覚えづらいと言われたことがある。性格は真面目だが、やや天然でヘタレ。隊の先輩に、ただの小麦粉玉を疲労が取れる薬だと偽って渡されて以来、効果を疑わずに信じて飲み続けていた。その薬のことを黒崎に話したところ騙されている、と言われたため、実際に目の前で飲んで見せた。そして、「元気ハツラツ―みたいな顔してるでしょう?」と言っていたが、その顔からは変化を感じられなかった。このように元々天然なところと人を疑わない人の良さが相まって、なお天然さを加速させている。また、戦闘を好む好戦的で見た目も厳つい十一番隊を見て怯えたり、自分より格上の隊員を見て萎縮したりするなどヘタレ具合を発揮している。そんなヘタレな花太郎だが、負傷した者に「絶対に治しますよ」と宣言したり、反逆罪になることでも自分が正しいと思うことがあれば、反逆に手を貸したりと、ビクビクしながらも自分の正義を貫き通す芯の強さを持ち合わせている。

山田花太郎の能力

回道(かいどう)

回道とは死神が操る霊術である鬼道(きどう)の中でも回復専門の術である。使用者の実力によって治療効果範囲が決まる。能力が高ければ、傷ついた臓器や無くなった手足を修復したり、肉片になっても損傷した部位を集めることが出来れば完全修復が可能であったりと、神がかった域に達する者も存在する。
四番隊はこの回道を使える者で構成された治療特化の部隊である。その中でも、花太郎は高度な回道の使い手であり、四番隊の中でも七席につくほどの実力者である。実際に六番隊副隊長である阿散井恋次(あばらい れんじ)との戦闘により瀕死の重傷を負った黒崎を一晩で治してみせた。

山田花太郎の斬魄刀

瓠丸(ひさごまる)

花太郎の斬魄刀は瓠丸(ひさごまる)という。本編では一度も登場しなかったが、単行本のおまけページに登場し、アニメでは実際に解放された。能力は斬りつけた相手の傷を刀に吸収させ、相手の傷を癒すものである。傷を取り込むことでダメージが蓄積され、その蓄積量は赤い色のゲージで視覚的に確認することができる。ゲージが溜まると形状がメスのような形になり、取り込んだダメージを力に変換して敵にぶつけることができる。アニメではギリアン級大虚にも大ダメージを与えていた。また、威力は取り込んだダメージの量に対応している。花太郎らしく味方の治癒が出来る能力を持つ一方、条件さえそろえばかなりの攻撃力を発揮するユニークな斬魄刀である。

技:朱色瓠丸(あけいろひさごまる)

斬りつけた相手から吸収したダメージを蓄積させ、取り込まれたダメージのすべてをエネルギーに変換して敵にぶつける技である。ダメージが蓄積すると瓠丸がメスのような形状に変化する。解号を唱えることでゲージが溜まっていなくても使用することが可能だ。その威力は蓄積したダメージ量に対応する。多くのダメージをためると、虚の中でも強大な力を持つギリアン級大虚にもダメージを与えることに成功していた。

山田花太郎の来歴・活躍

尸魂界(ソウルソサエティ)侵入篇

旅禍として尸魂界に侵入した黒崎と岩鷲に自己紹介する場面。

護廷十三隊十三番隊隊員である朽木ルキア(くちき るきあ)は、現世での任務の最中に主人公の黒崎と出会い、黒崎を虚の攻撃からかばったことで重傷を負う。戦えなくなってしまった自身の代わりに一時力を貸し、黒崎を戦えるほどの力を分け与えようとした。しかし、黒崎が朽木の思った以上に力を奪ってしまった為、黒崎の了承の上で、ルキアの代わりに死神の仕事を代行してもらうこととなった。しかし、緊急だったとはいえ、人間へ死神の力を譲渡することは重罪。重罪を犯したルキアは重禍違反者として捕縛命令が出され捕らえられる。ルキアを捕らえる為に現世に現れたのは、ルキアの幼馴染である六番隊副隊長の阿散井恋次(あばらい れんじ)と、ルキアの義兄であり六番隊隊長である朽木白哉(くちき びゃくや)であった。尸魂界に連れ戻されたルキアは白哉の管理下である六番隊の隊舎牢に閉じ込められる。そこで、雑用係として清掃を任されていた花太郎はルキアと出会うことになる。最初は身分が上のルキアに委縮していた花太郎だが、話をするうちに次第にルキアと打ち解け、親交を深めていった。黒崎が仲間と共に尸魂界に侵入した際、花太郎は、黒崎と黒崎たちと行動を共にしていた志波岩鷲(しば がんじゅ)と偶然遭遇し、ルキア救出の協力を申し出る。実は、ルキアと話をした際に黒崎の存在を知っていた花太郎は、黒崎ならルキアを助けられると思い、共に行動することを決断したのだった。黒崎が阿散井と対峙し、激しい戦闘により瀕死の重傷を負ってしまった際、花太郎は「絶対治しますよ。時間をください。一晩で治してみせます。」と隣で治療の様子を見守っていた岩鷲に宣言し、その宣言通り、一晩で黒崎の傷を完治させた。また、それだけでなく、負傷していた岩鷲の傷も黒崎の治療の後に治していた。黒崎たちと行動を共にする中で、味方と鉢合わせ、反逆者である黒崎たちに協力していることがばれてしまい、一時独房に入れられる。しかし、六番隊の隊員である理吉(りきち)の手助けにより牢から脱出することに成功する。理吉の目的は、幼馴染のルキアを見捨てられず反逆者側についた阿散井が、白哉と対峙し、死闘の末重傷を負った為、その傷を花太郎に治してもらうことであった。理吉の頼みを受け、花太郎は阿散井の治療にあたったのである。

破面(アランカル)篇

ゾマリ・ルルーの相手の肉体の支配権を奪う『愛(アモール)』で操られたルキアにより、無残にも切り捨てられた花太郎。

尸魂界を裏切った大罪人である元五番隊隊長愛染惣右介(あいぜん そうすけ)は、自身の正体を死神たちの前で明かした後、共に裏切った元三番隊隊長の市丸ギン(いちまる ぎん)と元九番隊隊長東仙要と共に虚圏へと消えていった。愛染らが虚圏に向かった目的は、王鍵(おうけん)という、尸魂界の王族が住む場所へ入るための鍵の創生であった。それを阻むために、黒崎たちや、護廷十三隊の隊員たちは各々虚圏に突入する。虚圏とは、虚たちが住まう現世と尸魂界の狭間にある世界のことである。そこには、普通の虚たちの他に、仮面を外し死神の力を手に入れた虚の集団破面(アランカル)達も生息している。また、その破面たちの中でも特に力の強い者十人を十刃(エスパーダ)と言い、愛染直属の配下となっていた。虚圏に突入した黒崎たちや護廷十三隊の隊員は、それぞれ十刃と死闘を繰り広げる。そんな中、花太郎は白哉と共に突入し行動をしていた。しかし、第七十刃であるゾマリ・ルルーの相手の肉体の支配権を奪う『愛(アモール)』という技に操られたルキアにより花太郎は無残にも斬り倒される。その後駆け付けた白哉によりゾマリ・ルルーは倒され、白哉の元へ派遣された四番隊副隊長虎徹勇音(こてつ いさね)により、ルキアと花太郎は治療を受け回復することが出来た。

千年血戦篇

トイレに行っていたが為に出遅れてしまった花太郎が、タイミング悪い時に戻ってきてしまい後悔している場面。

尸魂界で突然虚たちが完全消滅する奇怪な出来事が起こった。この異常事態の後に、現世では黒崎たちが破面とおもわしき敵に襲われ、尸魂界では「見えざる帝国」(ヴァンデライヒ)により襲撃を受けていた。「見えざる帝国」とは、かつて滅んだとされていた滅却師(クインシー)達で構成された組織である。この見えざる帝国の戦闘員の力は凄まじく、尸魂界側は多くの死傷者を出し、護廷十三隊総隊長である山本元柳斎重國(やまもと げんりゅうさいしげくに)をも亡くしてしまった。一度目の襲撃後、花太郎は多くの死傷者が出た現場にて負傷者の治療に追われていた。一度引いた見えざる帝国が再び攻め込んできた時には、勇音とともに十一番隊隊長の更木剣八(ざらき けんぱち)やそのほかの隊員の治療にあたっていた。更木らが回復した後は、新たに総隊長の座に就いた京楽春水(きょうらくしゅんすい)らに追随して、霊王と呼ばれる尸魂界の王が守られている宮「霊王宮」に突入しようとしたが、花太郎はトイレに行っていたために突入に出遅れる。その後、十二番隊隊長涅マユリ(くろつち まゆり)の手により霊王宮に突入することに成功。そこから行動を共にし、滅却師の精鋭部隊である星十字騎士団(シュテルンリッター)の構成員の一人であるペルニダ・パルンカジャスと遭遇する。花太郎は戦闘要員ではない為、ぺルニダとは、更木と涅が対戦した。ぺルニダとの戦いで負傷した更木が離脱した後、涅の戦いを十一番隊隊員の班目一角(まだらめ いっかく)や綾瀬川弓親(あやせがわ ゆみちか)、十二番隊副隊長涅ネム(くろつち ねむ)と共に花太郎は見守っていた。ぺルニダは、自身の神経を相手の身体に侵入させて、肉体の支配権を奪い、強制的に動かし、形を変えて、破壊することが出来る「強制執行」The Compulsory(ザ・コンパルソリティ)という能力を持つ。また、肉体の支配権を奪うだけでなく、もぐりこんだ相手の身体から、相手のデータを吸収することも出来る。この能力を使い、更木の反応速度や涅の卍解の能力を吸収することによって、さらに強くなり、涅は苦戦を強いられる。死闘を繰り広げた涅だったが、途中加勢したネムの働きにより、ぺルニダを粉々に破壊することに成功する。しかし、それでもぺルニダは死なず、粉々になった身体から神経を伸ばし、ネムを破壊した。だが、破壊した際、ネムの体内にある「強制細胞分裂加速器官」を吸収したことによって、身体が異常な速度で成長し、その成長速度に身体が耐えられなくなったことで爆散した。この「強制細胞分裂加速器官」は、元々、二年以上生きられないネムの成長の限界を延ばすための特殊な器官であった。ネム用につくられた特殊な器官であった為、ぺルニダの身体は対応できず、爆散してしまったのである。涅とネムの活躍によりぺルニダ戦は死神側の勝利に終わった。花太郎も無事生き残り、幸運にも千年血戦に決着がついた後でも生き伸びることが出来た。

山田花太郎の関連人物・キャラクター

nousagi
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黒崎一護(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

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黒崎一護(くろさきいちご)とは『週刊少年ジャンプ』で連載していた『BLEACH』の主人公で、死神代行。ある時、家族を虚(ホロウ)から守るため、死神の朽木ルキア(くちきるきあ)から死神の力を譲り受け危機を打破。それ以降は死神代行として活動する。「尸魂界篇」「破面篇」では自らに虚の力が宿っていることを知り、破面篇での戦いで死神の力を失うことになるが「死神代行消失篇」で完現術(フルブリング)を会得し、戦う力を得る。「千年血戦篇」では虚の力だけではなく滅却師であった母の力も受け継いでいたことが判明した。

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ユーハバッハ(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

ユーハバッハ(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

ユーハバッハとは、『BLEACH』に登場する滅却師の軍団「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」を率いる人物で、すべての滅却師の始祖。自身のために部下を殺すことを躊躇わない冷酷な男だ。この世とあの世のバランスを破壊し、生と死の区別のない世界を作るべく、尸魂界に侵攻し、全面戦争を起こす。あらゆる未来を見通し、干渉、改変する「全知全能(ジ・オールマイティ)」という力を持つ、『BLEACH』最強の敵。

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市丸ギン(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

市丸ギン(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

市丸ギンとは(いちまるぎん)とは、久保帯人によって『週刊少年ジャンプ』で連載されていたバトル漫画作品『BLEACH』の登場人物で、護廷十三隊三番隊元隊長。 その実力は護廷十三隊の中でも相当なもので、たったの一年で真央霊術院を卒業している不世出の天才。 市丸ギンは「尸魂界(ソウルソサエティ)篇」の終盤で護廷十三隊を裏切り、藍染惣右介と共に虚圏(ウェコムンド)に行く。だが市丸ギンの行動はすべて幼馴染である松本乱菊のためであった。最期は藍染惣右介との決闘に敗れ、黒崎一護に思いを託し死亡する。

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銀城空吾(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

銀城空吾(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

銀城空吾とは、『BLEACH』に登場する完現術者(フルブリンガー)の集まりである「XCUTION」のリーダーで、死神の力を失った一護の前に現れて完現術(フルブリング)を身に着けさせる。一護の前に代行証を得ていた初代・死神代行で、一度は死神と協力関係を結んだが代行証を捨てて姿をくらまし、仲間を集めて復讐の機会をうかがっていた。一護が身に着けた完現術を奪い、護廷十三隊に挑もうとするが、死神の力を取り戻した一護に敗れて死亡し、魂は尸魂界へ送られた。千年血戦篇では月島と共に一護に手を貸している。

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雀部長次郎忠息(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

雀部長次郎忠息(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

雀部長次郎忠息(ささきべちょうじろうただおき)とは、『BLEACH』に登場する護廷十三隊の一番隊副隊長で、天候を操る強力な卍解を持ち、何度となく隊長への昇進を打診されても頑なに断り続け、一番隊隊長山本元柳斎重國(やまもとげんりゅうさいしげくに)を支えるために副隊長でありつづけた忠義の男だ。無口な性格で、作中での会話シーンは少ない。滅却師の軍団「見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)」が尸魂界に宣戦布告した際、卍解を奪われて殺害される。

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日番谷冬獅郎(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

日番谷冬獅郎(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ

日番谷冬獅郎(ひつがや とうしろう)とは週刊少年ジャンプで連載していた『BLEACH』の登場人物で、護廷十三隊の十番隊隊長。史上最年少で隊長の座に就いた天才で、氷雪系最強の斬魄刀「氷輪丸」の所持者。女性死神からの人気も高く、元々の実力は高いもののそれに驕らず、鍛錬に励む努力家。 少年のような見た目で銀髪の翡翠眼が特徴的。主人公、死神代行の黒崎一護(くろさき いちご)からは「冬獅郎」と呼ばれ、なぜか慕われているが、本人は必ず「日番谷隊長だ」と頑なに訂正している。

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