ヴィンランド・サガ / VINLAND SAGA

ヴィンランド・サガ / VINLAND SAGA

『ヴィンランド・サガ』とは、幸村誠による漫画。講談社発刊・月刊アフタヌーンにて連載された。主な舞台は11世紀初頭の北欧。主人公のトルフィンは、幼い頃に父・トールズをヴァイキングに殺され、復讐を果たすために戦士となる。やがてその道程での心の成長と共に、平和な場所『ヴィンランド』を求める旅へ。戦乱や紛争、暴力や罪、愛の中を生き抜く人間たちを描いたアクション・ヒューマンドラマ。

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ヴィンランド・サガ / VINLAND SAGAのレビュー・評価・感想

ヴィンランド・サガ / VINLAND SAGA
8

平和とはなにか。

読み進めるうちにドンドン引き込まれていく作品。

主人公トルフィンの復讐劇として始まるストーリーであり、濃厚なバトルシーンにハラハラドキドキする感覚を味わえる。復讐相手の一味として、復讐の機会を探りつつ、いつしか共闘もしながら、話が進んでいく。キングダムのような戦争モノの王道な展開を感じた頃に、急に復讐劇は幕を閉じる。
このマンガはココからが面白い!!
復讐に囚われそれ以外に無頓着だったトルフィンが、戦争によって奴隷になった者、家族を失った者…様々な人と出会い成長を遂げていく。そして、平和な世界を作るためにヴィンランドを作り上げていく。そんな壮大な世界観にストーリーが拡張さていく。
戦争では負けなしのトルフィンだったが、見るもの全てが新しく、学びながら一歩一歩前に進んでいく。道中では自分が傷つけたものが目の前に現れ自覚をしていく。傷つけてしまった過去には戻れない、そして元には戻せない。しかし、目は背けずに償いをしていく。苦悩と葛藤の日々を過ごしながらも誠実に生きるトルフィンの姿は考えさせられるものがある。
大胆なフェーズの切替があるものの、しっかりと伏線を散りばめ回収し、ストーリーとして線で繋がっている。絶妙。

ヴィンランド・サガ / VINLAND SAGA
8

歴史好きの人におすすめ!ヴィンランド・サガをご紹介

皆さんは歴史漫画は好きですか?歴史漫画にはキングダムやゴールデンカムイなどオリジナリティー溢れる人気作品がたくさんあります。歴史を学ぶ第一歩としては入り込みやすいという利点もあります。
本日は『ヴィンランド・サガ』を紹介いたします!
舞台は11世紀の北ヨーロッパ。略奪を得意とするヴァイキングが台頭していた時代です。
主人公のトルフィンはアイスランドの平和な農村で育ちます。トルフィンはいつしか外の世界を冒険したいと夢を持っていました。
しかしその夢を変えてしまう出来事が.....。それは父親の死です。
父親のトールズは元ヴァイキングで伝説の戦士!戦鬼(トロル)の異名で周りから恐れられていました。
そのため多額の賞金をかけられていたトールズ。同じくヴァイキングであるアシェラッドに彼の処刑が依頼されます。お金さえもらえば何でもするアシェラッド一団はトールズを処刑。
それを目の前で見たトルフィンは父親殺しのアシェラッドに復讐心を燃やします。
アシェラッドはどういう風の吹き回しかトルフィンを傭兵として雇い、略奪や戦などに参加させます。
敵対しながら仲間として戦っているという不思議な関係。なぜアシェラッドはトルフィンを仲間として迎えたのでしょうか?
行動を共にするにつれて変化する、トルフィンのアシェラッドに対する心情が細かく描写されています。
漫画の主人公というと明るい人物が多いですが、トルフィンは真逆。作品の中で一貫して暗く、笑顔は見せません。
そんな主人公が冒険を通してどう変わっていくのか是非ご覧ください。
今回は『ヴィンランド・サガ』を紹介しました。
いかがでしたか?
歴史が好きな人も興味がある人も是非読んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

ヴィンランド・サガ / VINLAND SAGA
7

歴史好きでヴァイキングに興味ある人必見

11世紀ヨーロッパのヴァイキングを題材にした漫画です。
歴史を題材にした漫画は数多くありますが、ここまで時代考察がしっかりしている漫画はなかなか無いです。
漫画に描かれているちょっとした服装やキャラクター達の死生観、歴史的背景からくるセリフがこの時代好きにはグっと来ます。もちろん、予備知識がなくても十分楽しめる内容です。
ストーリーとしては、主人公の成長物語が主軸ですが、普遍的な描き方ではなく、作者の前作「プラネテス」のようなメッセージ性のある作品になっています。
漫画の題材的に仕方がないのですが、残虐な戦闘描写が多く、血なまぐさい漫画ではありますが、描かれる美しい自然を背景としたキャラクター達の振る舞いや、セリフからの繊細な心情描写が心に強く残ります。
それから、主人公に関わるキャラクターが人間らしくて癖のあるキャラクター達ばかりで本当に印象深いです。
主人公の親の仇でありながら育ての親のような存在でもある傭兵団の頭領や、ヴァイキングでありながら戦うことを辞めた父、生まれも育ちも違う血のつながらない兄弟など、主人公の生き方に影響を与えたキャラクター達が特に印象的です。
何回読み返しても引き込まれる漫画です。

ヴィンランド・サガ / VINLAND SAGA
9

ヴィンランド・サガ

マンガのヴィンランド・サガについてレビュー、感想を書きたいと思います。
主人公の少年トルフィンは父親であるトールズを、兵団のアシェラッドに殺されてしまいます。
不殺の誓いを立てていたトールズは凄く強い人で、元々はヨーム戦士団の大隊長を務めていました。
殺された理由はトルフィンを人質に取られたからです。
それからトルフィンの復讐劇が始まります。アシェラッドの兵団に入ったトルフィンは、戦場で戦果を挙げるたびにアシェラッドとの一騎打ちを挑む権利を得ます。
毎回一騎打ちには負けるのですが、トルフィンはまだ少年でとてつもない力を秘めており、戦場で片端から人を殺していきます。
沢山の戦争のあと、アシェラッドは殺されてしまいます。
トルフィンは目標であるアシェラッドへの復讐が叶わないと知ると生きる希望をなくし、そのまま奴隷になってしまうのです。
大人になったトルフィンは毎日のように悪夢にうなされます。
それは今まで殺してきた人たちの悪夢でした。
トルフィンはもう人を殺さないと誓い、農作業をし自分自身を購入して自由を勝ち取るのだと決めます。
なんとか自由を勝ち取ったトルフィンはヴィンランドを目指して仲間たちと冒険をしていきます。
トラブルがあっても必ず人を殺すことはしないのです。
トルフィン達は戦争のない国を作るため、船でヴィンランドを目指すのです。
この作品は最初、どんどん人が死んでいくので、そういう物語なのかと思いました。
しかし、トルフィンが大人になり人を殺さないと決めた時から人は死ななくなっていきます。
まるで、作品が主人公に合わせて成長しているような感じなのです。
単行本で出ていますが、なかなか続きが出ず、まだ完結していません。

ヴィンランド・サガ / VINLAND SAGA
10

本当の海賊

個人的に宇宙漫画のトップだと思っているプラネテスを連載していた幸村誠が積むき出す大河ドラマ的な本作。
物語は主人公であるトルフィンの幼少期からスタート、アイスランドという土地で暮らしていたトルフィン一家であったが父のかつての戦友である者たちが戦への出兵を求めれ村のため仕方なく同行することとなった。
だが実はその出兵自体がすでに罠であり、父であるトールズは息子であるトルフィンを守るために命を落としてしまう。
父の命を奪った海賊の首領であるアシュラッドのへの仇を打つために、密航したトルフィンはこれ以降、奴隷編と呼ばれるあたりまで復讐にかられる人を殺めるのにもいとわない人間となってしまう。
、、、、というあたりまでが序章という感じでしょうか、連載年数も10年以上になっているので単行本で追いかけるのはやや苦労するかもしれません。
なので興味のある方には現在放映中のアニメ版を強くおすすめします。
プラネテスでもタッグを組んでいたNHKが放送しているので、作画などのクオリティは比較的安定していますし、おおむね原作とも相違なく進んでいるのでアニメが終わってからコミックスを追いかけるという選択肢もありだと思います。

ヴィンランド・サガ / VINLAND SAGA
10

人が生きるとは!?考えるための参考書

主人公トルフィンの人生を通して、人が生きるとは?と問う幸村誠先生の傑作。トルフィンが生まれ育ったのは不毛な大地のアイスランド。豊かではないけれど、集落で助け合い、両親と姉と平和に暮らしていた。傭兵集団ヨーム戦士団のフローキがトルフィンの父トールズを訪ねてきたことから大きく人生が変わっていく…。父を失い、憎悪にかられたトルフィンは父の命を奪ったノルウェーのヴァイキング、アシェラッド一味と行動を共にしながら復讐を果たすため旅をする。ノルウェーとイングランド国家間の争いがおこる中、戦争にヴァイキングと共に加わり、平和に暮らす村の人々を傷つけ奪う行為に加担していく。領土をめぐって戦争を起こす国、戦うこと、その強さこそが最上の美徳と考えるノルウェーの男たち。略奪と殺戮が吹きあれ、それに翻弄される普通の暮らしを営んでいる人々。何も抵抗できない女性、子ども。そういったそれぞれの視点からの描写も見事に表現されている。父トールズの残した言葉「お前の敵は誰だ?お前に敵などいない。傷つけていいものなど一人もいないのだ」という現代にも通じる心に刺さるセリフがでてくるのもこの作品の大きな魅力。「強さ」とは「豊かさ」とは?を自分の胸に問いかける前世代に読んでほしい一冊。

ヴィンランド・サガ / VINLAND SAGA
9

巷にある海賊物の作品とは一線を画す作品です。

かつて北ヨーロッパで繁栄したヴァイキング(海賊)を描いた作品ですが、歴史物なのかバトル物なのか真剣に悩む作品です。
主人公・トルフィンは、幼い頃にヴァイキング(アシェラッドの兵団)に父親を殺され、復讐をする為にアシェラッドの兵団へ入る。このアシェラッドが曲者なのである。トルフィンを自分を殺す者として警戒もしているが、どちらかというと"育てる"という方がしっくりくる感じがある。トルフィンに戦い方、その時の心理等を教え込んだものアシェラッドです。
アシェラッドの死後、生きる意味を無くしたトルフィンは奴隷に身を落とし、森林の開墾を命じられる。父やアシェラッドなど自らを取り巻く人々を思い、争いや奴隷もない理想の国への想いが描かれ始める。しかし、トルフィンが開墾している森林にも王による争いの手が伸びて来る。広大な土地を接収しようと、地主の身内に恥辱を与え戦争へ。トルフィンはなんとか王と謁見した。それぞれが異なる方法で理想を目指している事を知る。
政治的な要素もあり、どこの王が息子との覇権争いに敗れ暗殺されたり、兵団に寝返られたりします。
ヴァイキングは復讐しないのは罪という考えがある。トルフィンはそれを断ち切る為に奮闘するようになるが、どんどん火の粉が降りかかり仲間を守る為に自己を犠牲にしていく。
かなり読み応えのある作品です。

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