ヴィンランド・サガ
マンガのヴィンランド・サガについてレビュー、感想を書きたいと思います。
主人公の少年トルフィンは父親であるトールズを、兵団のアシェラッドに殺されてしまいます。
不殺の誓いを立てていたトールズは凄く強い人で、元々はヨーム戦士団の大隊長を務めていました。
殺された理由はトルフィンを人質に取られたからです。
それからトルフィンの復讐劇が始まります。アシェラッドの兵団に入ったトルフィンは、戦場で戦果を挙げるたびにアシェラッドとの一騎打ちを挑む権利を得ます。
毎回一騎打ちには負けるのですが、トルフィンはまだ少年でとてつもない力を秘めており、戦場で片端から人を殺していきます。
沢山の戦争のあと、アシェラッドは殺されてしまいます。
トルフィンは目標であるアシェラッドへの復讐が叶わないと知ると生きる希望をなくし、そのまま奴隷になってしまうのです。
大人になったトルフィンは毎日のように悪夢にうなされます。
それは今まで殺してきた人たちの悪夢でした。
トルフィンはもう人を殺さないと誓い、農作業をし自分自身を購入して自由を勝ち取るのだと決めます。
なんとか自由を勝ち取ったトルフィンはヴィンランドを目指して仲間たちと冒険をしていきます。
トラブルがあっても必ず人を殺すことはしないのです。
トルフィン達は戦争のない国を作るため、船でヴィンランドを目指すのです。
この作品は最初、どんどん人が死んでいくので、そういう物語なのかと思いました。
しかし、トルフィンが大人になり人を殺さないと決めた時から人は死ななくなっていきます。
まるで、作品が主人公に合わせて成長しているような感じなのです。
単行本で出ていますが、なかなか続きが出ず、まだ完結していません。