ピンポン(松本大洋)のネタバレ解説・考察まとめ
ピンポンは、松本大洋による卓球漫画、及びそこから派生した実写映画、アニメ作品。 卓球を題材とし、登場人物達の友情や成長描く青春物語で、神奈川県藤沢市が舞台となっている。 週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館刊)に1996年から1997年まで連載された。全5巻。 実写映画は2002年7月に劇場公開された。 アニメは2014年4月〜6月に放送された。全11話。
Read Article
ピンポンは、松本大洋による卓球漫画、及びそこから派生した実写映画、アニメ作品。
卓球を題材とし、登場人物達の友情や成長描く青春物語で、神奈川県藤沢市が舞台となっている。
週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館刊)に1996年から1997年まで連載された。全5巻。
実写映画は2002年7月に劇場公開された。
アニメは2014年4月〜6月に放送された。全11話。
ピンポンは、松本大洋による卓球漫画、及びそこから派生した実写映画、アニメ作品。 卓球を題材とし、登場人物達の友情や成長描く青春物語で、神奈川県藤沢市が舞台となっている。 週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館刊)に1996年から1997年まで連載された。全5巻。 実写映画は2002年7月に劇場公開された。 アニメは2014年4月〜6月に放送された。全11話。
Read Article
『鉄コン筋クリート』とは、1993年から1994年にかけ『ビッグコミックスピリッツ』にて連載された松本大洋による漫画作品。 2006年に劇場アニメ化され、松本大洋の出世作と言われている。 本作品はヤクザやチンピラ絡みの暴力沙汰が絶えない「宝町」という街を舞台に、孤児であるクロとシロが驚異的な身体能力と子供とは思えない破壊的な力を武器に強く逞しく生き抜く姿を描く。
Read Article
『ピンポン』といえば、かつて社会現象を巻き起こした青春映画!頑張る若者たちの姿を目にすると、自然と応援したくなっちゃいますよね。この記事では、そんな若者たちが主役の青春映画をランキング形式にしてまとめました。ぜひ、過ぎ去ってしまったあの時代をもう一度思い出してみてください。
Read Article
【新編集版を見逃した方必見!!】サイコパス1期に無かったシーンが「新編集版」に追加されているのをご存知ですか?本編の補足を兼ねた追加シーンでは、分かりづらかったキャラクターの心理が細かく描かれています。狡噛と対峙する直前の槙島は何を考えていたのか?狡噛はどんな思いで事件捜査にあたっていたのか?などなど…。見れば見るだけ、本編の面白さが濃密に感じられる新規カットについて迫ります!
Read Article
ノイタミナの大人気アニメ「サイコパス」「サイコパス2」を支える登場人物とは?主人公・狡噛慎也を筆頭に、公安局刑事課1係の監視官や執行官たちをご紹介。cvを担当する人気声優情報にも迫る。
Read Article
「急にカラオケに行くことになったけれど何を歌えばいいか分からない!」「普段アニソンしか歌わないから、オタクじゃない人の前で歌える曲がない」「ドライブなど数人で共有できる音楽ってどんなのがあるの?」という人へ……アニメを知らない人とも盛り上がれる、アニメ色のないアニソンをまとめてみました。
Read Article
自らの正義を貫いた男は、殺人犯となり姿をくらました。彼は今何を思い、何を成そうとしているのか?一人前の刑事として成長した常守朱は、新たにシビュラシステムが導入された「シーアン」に足を踏み入れる。そして銃弾が飛び交う危険地帯で、1人の男と再開するのだった。
Read Article
フジテレビ「ノイタミナ」にて2015年1月に放送されたアニメ。このアニメはもともと丸戸史明によるライトノベルが原作。主人公がヒロインに囲まれ取り合いになるよくあるパターンのアニメかと思いきや...!
Read Article
最近流行りの邦楽ロックバンドを紹介していきます。 愛のあるツンデレレビューをお届け。
Read Article
2007年に放映された「モノノ怪」。この和製ホラーアニメは今でも人気が根強く人気があり、2016年3月には主人公の薬売りがフィギア化します。なぜこんなにも人気があるのか!?「モノノ怪」の魅力を今回ご紹介します!!
Read Article
平和なはずの社会に突如現れた凶悪な殺人犯たち。彼らは一様に「マキシマ」という男の名を口にする。しかしマキシマは、人工知能でも裁くことができないイレギュラーな存在だった…。人工知能が絶対正義となった社会で、刑事は葛藤する。コンセプトは「近未来SF・警察もの・群像劇」。ノイタミナの大人気アニメ『サイコパス』のあらすじや見所をご紹介。
Read Article
蒸気鍛冶師で顕金駅に住むただの青年、生駒 密かに収集したカバネの死体を用いて研究を行っており、顕金駅に侵撃したカバネと戦うも、その最中、人でもないカバネでもない存在になってしまう生駒。そんな彼の生い立ちや戦い方等、生駒の魅力をまとめてみました
Read Article
一人前の刑事に成長した常守朱のみが知るシビュラシステムの秘密。人工知能と思われていたシビュラの正体は、凶悪犯罪者の脳だったのだ。恐ろしい事実を知りながら、それでも現状世界を維持することを決めた常守朱。しかし彼女の前に、新たな謎と事件が立ちふさがる。
Read Article
フジテレビ系列でドラマ化もされた「すべてがFになる」が今度は、同じくフジテレビ系列のノイタミナ枠でアニメ化されます。 ドラマではいまいち、と思った方も、ぜひアニメの方を見てみてください。 今回はアニメ放映に先駆けて、その魅力をご紹介したいと思います。
Read Article
実験的でクオリティーの高いアニメ作品を生み出してきたフジテレビ「ノイタミナ」枠にて2015年7月から放送されるアニメ「乱歩奇譚」がかなり面白そうなのでまとめました。
Read Article
2015年10月より放送開始の「すべてがFになる THE PERFECT INSIDER」。放送まであと1カ月を切って事前情報も出揃ってきた事ですし、可能な範囲で作品の情報をまとめてみました。 今回は登場キャラクターが多いので前後編でそれぞれの魅力をご紹介。まずは前編からどうぞ!
Read Article
2015年10月より放送開始の「すべてがFになる THE PERFECT INSIDER」。放送まであと1カ月を切って事前情報も出揃ってきた事ですし、可能な範囲で作品の情報をまとめてみました。 後編では研究所や大学の関係者など、事件に関わる周辺人物についてご紹介していきます。
Read Article
ふと疲れてしまったときや気分転換をしたいときに「映画を見る」と言う人も多いのではないだろうか。特にアニメ映画などでは、キャラクターやパッケージの可愛さに惹かれて何気なく見始めた作品で号泣してしまうようなケースもある。本記事では特に「泣ける」「感動した」という評価が高い、おすすめのアニメ映画作品をまとめて紹介する。
Read Article
『ピンポン』は松本大洋の漫画を原作とするアニメーション作品です。松本大洋と言えば友情を描く作品が多く、『ピンポン』も例外ではありません。
舞台は高校の卓球部で、独特なタッチの絵が印象的です。アニメでも漫画のカット割りを取り入れていたり、違和感のない声優さんの演技もあり、漫画読破勢にも受け入れやすいのではないでしょうか。
主人公の星野裕(通称ペコ)は愛嬌のあるキャラクターで、才能があるにも関わらず、昔通っていた「卓球場・タムラ」でダラダラと卓球を続けていました。そんな姿をペコの友達である月本誠(通称スマイル)は冷めた目で見ていたようです。
しかし「卓球なんて死ぬまでの暇つぶし」というセリフは、本気のようで本気ではなかったんだと、作品を見ていくうちにわかります。
昔スマイルは「ロボット」というあだ名でいじめに遭っていましたが、以前は卓球の大会でトロフィーやメダルをかっさらっていた、かっこいいペコにいつも助けられていました。スマイルはそんなペコをヒーローと考えていたようです。
ペコとスマイルの試合では、ヒーロー・ペコによってスマイルが心を溶かされていきます。童謡『手のひらを太陽に』が流れるシーンはとても感動的でした。
小学校時代から一緒に卓球をやってきた天才肌で自惚れ屋のペコ(本名:星野裕)と、堅実で感情の乏しいスマイル(本名:月本誠)は高校に入っても同じ卓球部に所属します。この二人を中心に巻き起こる人情ドラマが「最速のスポーツ」とも言われる卓球に乗せて届けられる作品です。
このアニメの最も大きな特徴は、卓球を使ってドラマが進んでいくことです。
通常、スポーツアニメはどうやって勝つかがテーマとなり、特にスポーツ中はキャラクターの内面は描かれません。
スポーツ中に描かれるのは飽くまでキャラクターのステータスのみで、そのキャラクターがどのような人間的な豊かさを持ち合わせているかは、スポーツの試合後や試合前にしか描かれないのです。
しかしピンポンは違います。ピンポンでは試合になるとキャラクターの内面がわかっていきます。その理由は、感情と感情のラリーが始まるからです。ピンポンに出てくるキャラクターは自分の感情をピンポン玉に乗せています。
そこには純粋に卓球を楽しむ気持ちや、非常に人間的で生々しい感情まであります。
スポーツなので勝ち負けもあり、才能の壁を感じるシーンや、負けてしまったものの未来はどうなるのかなど、やりきれない、切ない感情も試合を通して描写されます。しかし、そこには確かに全力が感じられるのです。
そんな青春時代に味わう良いところも悪いところも爽快に描かれています。
恥ずかしい意見も、本気で伝えれば格好良く見えるものです。
後腐れなくあっという間に過ぎ去って行ってしまう、そんな作品でした。
スポコン青春映画、と簡単にくくってしまうにはもったいないほどに円熟した、青春と成長の物語。
卓球で頂点を目指す高校生たちの熱く青い日々と、ヒーローの挫折と復活、そしてその陰で消費されていく凡人たちにまでフォーカスした、みずみずしさと苦々しさの同居した作品だ。
主人公ペコの怠惰な始まりを蹴散らすような親友の才能の開花や、それに伴う初めての挫折、そして復活が華々しいのはもちろん、どこまでも続くようなペコとスマイルの、他社の介在を許さない友情にも惹かれる。
一方で、卓球に浪費される鬼才ドラゴンや、人生をかけた卓球の花が開かなかった凡人アクマなど、レールに乗っかれなかったはみ出し者を救済する物語性が今作のキモだとわたしは考える。
なかでも幼馴染のスマイルにけちょんけちょんにやられたアクマが道端で絶叫する「どこ見て歩きゃ褒めてくれんだよ」という痛切な思いに、かつて夢をあきらめた大人たちは痛いほど揺さぶられてしまうのではないだろうか。
青春といえば青くさくて暑苦しい、そこがいい、というのが通例だが、映画ピンポンは青春映画でありながらどこかダウナーで、けれども見たひとをすっかりすくいあげてくれるような救済をもたらす、ヒーロームービーだとわたしは思う。
さまざまなキャラクター性を持つ高校生たちが、ひたむきに卓球に向き合う姿がとても印象的でした。
各キャラクターの特徴がいちいち強すぎて、それだけにコメディー感が満載の映画ではありますが、ストーリーはある意味で非常に大真面目でそれぞれが持つ卓球に対する熱さが伝わってきます。
天才肌で大胆でよくしゃべる快活なペコ(窪塚洋介)と地味で臆病で寡黙なスマイル(井浦新)という、一見不釣り合いそうでありながらバランスのとれた絶妙な二人のキャラクターの組み合わせがクセになります。向き合い方は違えど卓球に一途で、良きライバルであり、深い友情も感じられる二人の姿は青春そのものです。
最終的に卓球の大会で二人は勝ち上がっていき、スマイルの決勝戦進出が先に決まるのですが、脚を傷めながらも必死にスマイルの待つ決勝戦の舞台に届こうとするペコと、そのペコを信じ静かに待つスマイルの様子は、二人の確かな信頼関係を感じさせる場面で感動的です。
また、卓球のゲームシーンでは、プレーヤーの動きやボールの速さが迫力満載です。音楽も斬新でスピード感があり、フレッシュさや快活さを感じさせるものが多いので、よく聞いてもらいたい部分です。
初めて読んだ松本大洋の作品が『ピンポン』でした。絵のタッチで漫画を読むことが多いんですが、この絵を見た時はまるで木版画のようで衝撃的でした。白黒のコントラストがあまりにも強くて、かなり好き嫌いが別れると思います。けど、松本大洋の漫画は一度ハマるとやめられないくらいにクセになりますね。この作品と『鉄コン筋クリート』が代表作と言えるんですが、描いてるテーマはあまりに壮大で哲学的なのに、登場人物の行動や台詞はなぜか笑ってしまうほどにシュールです。生まれながらにしてヒーローである天才肌の星野(ペコ)と星野に憧れ続けるあまりにストイックな秀才、月本(スマイル)の二人が繰り広げる卓球漫画。卓球はあくまで二人の凄さを表現する上での物差しに過ぎないと思います。幼い頃、いじめられていた月本を一瞬で救った正義の味方である星野。そして、全く笑わなかった月本にスマイルというあだ名をつけた星野。それが物語のルーツであり、すべてなのです。練習をしないで駄菓子ばかりを食べているペコを横目にスマイルは卓球のポテンシャルの高さをどんどん発揮していきます。スマイルは実力でペコを完全に越えてしまう。それはスマイルにとって最も寂しい、認めたくない現実でした。ペコが再び自分の目の前にヒーローとして現れるのをただ、ただ待つスマイル。別に勝ちたくて卓球をやっているわけじゃない。強敵に勝てば勝つほど、スマイルの孤独感は増していく。最後にペコはスマイルの前に決勝戦で対戦相手として現れます。かつて自分を救ったヒーローとして。
松本大洋の漫画を初めて読んだのはこの作品でした。とにかくインパクトは強烈でした。白黒でまるで版画のような濃いタッチ。このベタ塗りはヤバいと思いました。
要はスマイル(月本)の中での永遠のヒーローであるペコ(星野)の完全復活までを描いた物語であると言えます。スマイルはペコに憧れて卓球を始めました。そして、練習を全くせずにお菓子ばかりを食べているペコを実力でいつのまにか抜いてしまいます。スマイルにしてみれば心境は非常に複雑だと思います。それでもスマイルの記憶の中にあるヒーロー(救世主)はペコに違いありません。決して笑うことなくスマイルはペコの再来を待ち続けます。ペコは才能だけで勝ち続けてきたタイプの人間でした。いわゆる、天才。それとは対照的にスマイルは愚直なほどに同じ基本練習を繰り返す秀才。真面目だという言葉だけではもはや言い表せないレベル。スマイルの中ではある種の葛藤が起こります。自分はペコを越えてしまった。絶対に認めたくない現実。絶望したスマイルを触発するのはあくまで自分よりも強い存在だけでした。チャイナもアクマもスマイルには歯が立たない。早く負けたいのに勝ってしまう。そんな矛盾を感じながらスマイルは自分よりも強い存在の登場を望んでいました。最強の敵であるドラゴンを倒してペコがスマイルの前にヒーローとして帰ってくる。そして、最強のスマイルを絶対ヒーローであるペコが倒して物語は完結する。スマイルに笑顔が戻る。
登場人物4人の卓球への向き合い方を描いた作品。
スポーツ漫画でありながら自分の才能とその壁への向き合い方について、スポーツをやったことのない人でも共感できるストーリーになっています。
卓球の才能という面でまったく異なる登場人物4人が出てきます。最終的には物語の主人公であるペコが勝つ姿が描かれていますが、自分の才能と真正面から向き合っているドラゴンや周囲の才能に劣等感を感じながらも卓球から離れられないアクマ、自らの才能に気づきながらもそれを隠してきたスマイル、それぞれの良さがあり、読んだ方にはきっと登場人物4人の内のどれかに共感を覚えると思います。
最後はペコが勝つ姿が描かれているので何事も楽しむことが一番と思いますが、才能との向き合い方に正解はないと読んでいて感じました。
いわゆるスポコン漫画とは違い、特殊な能力が登場するわけではないので一度読んで衝撃を受けるような作品ではないかもしれません。ですが物語の中で人間味が色濃く描かれており、2回目3回目読むうちに気づいてくるものも多くありました。
仕事やスポーツ、普段生活している中でも劣等感や物事への向き合い方に悩むことは誰でもあると思います。そんな誰でも悩み得ることにヒントをくれるそんなスルメ作品だと思います。