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それぞれの向き合い方を描いたお話
登場人物4人の卓球への向き合い方を描いた作品。
スポーツ漫画でありながら自分の才能とその壁への向き合い方について、スポーツをやったことのない人でも共感できるストーリーになっています。
卓球の才能という面でまったく異なる登場人物4人が出てきます。最終的には物語の主人公であるペコが勝つ姿が描かれていますが、自分の才能と真正面から向き合っているドラゴンや周囲の才能に劣等感を感じながらも卓球から離れられないアクマ、自らの才能に気づきながらもそれを隠してきたスマイル、それぞれの良さがあり、読んだ方にはきっと登場人物4人の内のどれかに共感を覚えると思います。
最後はペコが勝つ姿が描かれているので何事も楽しむことが一番と思いますが、才能との向き合い方に正解はないと読んでいて感じました。
いわゆるスポコン漫画とは違い、特殊な能力が登場するわけではないので一度読んで衝撃を受けるような作品ではないかもしれません。ですが物語の中で人間味が色濃く描かれており、2回目3回目読むうちに気づいてくるものも多くありました。
仕事やスポーツ、普段生活している中でも劣等感や物事への向き合い方に悩むことは誰でもあると思います。そんな誰でも悩み得ることにヒントをくれるそんなスルメ作品だと思います。