四月は君の嘘 / 君嘘 / Your Lie in April

『四月は君の嘘』とは、2011年5月号から2015年3月号まで『月刊少年マガジン』(講談社)に連載された、新川直司による少年マンガである。コミックスは全11巻が刊行され、2017年時点で累計発行部数は500万部を超えた。
物語は神童と呼ばれていたが母の死をきっかけにピアノの音が聞こえなくなった主人公有馬公生(ありまこうせい)が、ヴァイオリンを弾く宮園かをり(みやぞのかおり)と出会い、ピアノに向き合うようになるまでの姿が描かれる。
舞台は東京都練馬区で、西武鉄道の西武新宿線や西武池袋線沿線の施設が登場する。
2012年度「マンガ大賞」にノミネートされ、2013年に「講談社漫画賞」で少年部門を受賞した。本作品は2014年10月9日から2015年3月までテレビアニメが放送され、2016年9月10日には実写映画が公開された。宮園かをりを広瀬すず、有馬公生を山﨑賢人が演じた。また舞台が2017年8月24日から9月3日まで東京で、2017年9月7日から9月10日まで大阪で公演された。有馬公生を安西慎太郎、宮園かをりを松永有紗が演じた。他にミュージカルも公演された。

四月は君の嘘 / 君嘘 / Your Lie in Aprilのレビュー・評価・感想

四月は君の嘘 / 君嘘 / Your Lie in April
9

感動の音楽と切ない恋物語が織り成す傑作

「四月は君の嘘」は、心を揺さぶる音楽と切ない恋愛物語を軸にした感動的な映画です。物語は、ピアノの神童である有馬公生と、自由奔放なヴァイオリニスト宮園かをりの出会いから始まります。14歳になった公生は幼なじみの澤部椿を通じ、満開の桜の下で同い年のヴァイオリニスト・宮園かをりと知り合います。

公生は、かつて「ヒューマンメトロノーム」と称されるほどの正確無比な演奏で注目を集めていました。でも、母の死をきっかけにピアノの音が聞こえなくなり、音楽の世界から遠ざかってしまいます。一方で、かをりは独自のスタイルで音楽を奏でるヴァイオリニストで、公生のモノトーンだった世界に色をもたらします。

公生とかをりは、音楽を通じて深い絆を築いていきます。かをりの個性的な演奏は公生に大きな影響を与え、彼の世界を再び音楽で満たしていくことになります。公生の周りには、椿や渡亮太といった幼なじみの存在もあり、彼らとの関係性や成長も丁寧に描かれています。

劇中で演奏されるクラシック音楽の数々は、物語の感動を一層深めます。美しくも悲しいメロディは、公生とかをりの恋物語を象徴的に彩り、視聴者に深い感銘を与えます。また、彼らの恋愛だけでなく、友情や家族との関係、自己実現への道のりも描かれており、多くの人々の心を捉えて離しません。

「四月は君の嘘」は、音楽というテーマを通じて、人生の美しさと複雑さを描き出した作品です。その切ない物語と美しい音楽は、多くの人たちの心に深い印象を与え、感動を呼び起こします。音楽と愛、そして人生の価値について考えさせられるこの作品を、ぜひ体験してください。

四月は君の嘘 / 君嘘 / Your Lie in April
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音楽を通して成長する少年の青春映画

音楽をテーマにした作品は数多くあるでしょう。この映画は、山﨑賢人演じる天才ピアニスト、有馬公生と、ヴァイオリニスト宮園かをり(広瀬すず)の二人の物語です。公生は母親の死がきっかけでピアノを弾くことができなくなってしまいました。母の厳しい指導で、ピアノを弾くことに自由さを感じられなくなっていたからです。山﨑賢人さんは、そんな公生のちょっと陰のある感じを見事に演じられていました。臆病で、あと一押しあれば公生はきっと母から克服できてピアノをもう一度弾けるようになるのにな、と見ていて思いました。そんな彼の考えを変えたのが、広瀬すずさんが演じる宮園かをりです。彼女は自由で、まるで春風のように公生に接していました。かをりは「コンクールでヴァイオリンの伴奏をやってくれ」と無理やり公生を誘って、二人は練習します。はじめは向き合おうとしなかった公生ですが、徐々に元のようにピアノが弾けるようになりました。ある舞台のシーンで、公生がかをりの言葉を思い出し、克服するシーンがあります。そこは感動的でした。しかしかをりは病気をもっていて、実はあまり長くないことを公生は知ります。彼女の自由さは、限りある命を懸命に生きているからでした。物語の終わりで、二人はお互いに想い合っていたことがわかります。悲しい結末ですが、かをりと公生は出会えてよかったなと思いました。

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10

【涙腺崩壊】過去に苦しむ元天才ピアニストと天真爛漫な病弱美少女バイオリンニストの恋愛漫画

■4月は君の嘘とは
主人公は、小学生の頃、数々のコンクールで優秀賞を獲得してきた天才ピアニストの「有馬公正」です。
彼は母の死をきっかけにピアノを恐れ、音楽を捨て高校生として平凡な日常を過ごしていました。
そんなある日、友人の渡を好きなバイオリニストの「宮園かをり」と出逢い、彼女の天真爛漫な性格や、バイオリニストとしての可憐な彼女に恋をしました。
そして彼女は、有馬公正が元天才ピアニストであると知っており、彼を再び音楽の世界に戻そうとします。
ですが、音楽が母や自分を不幸にしたこと、ピアノを弾いていると音が聞こえなくなることにより、音楽の世界に戻ろうとはしません。
かをりは自分が出場するコンクールに伴奏として、無理やり公正にピアノを弾かすことで、音楽の世界に戻るきっかけを与えました。
そして、再び音楽の道を進もうと決心します。

■こんな人にオススメ
・恋愛漫画が好きな人
・音楽が好きな人
・好きな人に好きだと打ち明けられない人

■本作について
本作品は、新川直司さん著書で全11巻です。
ピアノやバイオリンが奏でる音を色や絵で表現しており、その優しい表現はあなたの心にも届くと思います。
主人公の苦悩、宮園かをりの天真爛漫な性格の裏にある背景を理解した時、あなたはこの漫画を忘れることはできなかもしれません。
ぜひ読んでみてください。

四月は君の嘘 / 君嘘 / Your Lie in April
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色彩=キャラの心!アニメならではの演出で心揺さぶる! あなたはどのキャラクターに共感しますか?

元ピアニストの主人公がヒロインとの出会いをきっかけに成長する王道作品!
ではあるので、もちろん物語として面白い!キャラも素敵でみんな良い人!
それを引き立たせているのが色の使い方なのです。
オープニングから色彩鮮やかなシーンが流れ、王道らしいさわやかな青春モノかと思い見進めていくと
主人公の視点から一気にモノクロになり「同じ作品か?」と思うぐらいの映像の切り替わり!
さらに運命を変えるヒロインとの出会いのシーンは一気に色鮮やかに、光もこぼれ落ちている!
それからヒロインと出会った主人公が見る世界は徐々にモノクロからカラフルな世界へと変わっていくのです
物語が進み、二人の間にある大きな問題が発生すると一気に彩度が落ち光がなくなり、
見ている側も鈍い世界に入ったかのようにガクッと心が沈みます…

他にも魅力的なキャラクターがたくさんでヒロイン、幼馴染、親友、ライバル、親…
その彼らにもストーリーがあり、それぞれの成長を感じるような展開になっています!
それぞれがフォーカスされる話、シーンの演出が素晴らしく
そこでも色彩で各々の心情が表現されています!
憧れ、嫉妬、好意…その心情に合わせた色と光で
映像に感情が投影されています

果たして物語の最後に主人公と視聴者が見る景色は一体どんな色彩の世界なのか!?
ぜひ登場人物の心と色彩を照らし合わせて見てみてください!
きっとさらに心振るわされると思います!
また、自分の気持ちが最も共感するキャラクター、シーンはどんな景色なのか?
見つけてくださいね!

四月は君の嘘 / 君嘘 / Your Lie in April
9

音と感情が溢れ出すマンガ

ピアノの音が聞こえなくなった、天才ピアニストの主人公、有馬公正。14歳の四月のある晴れた日に、公正は公園で子供たちと楽器を鳴らして遊んでいる宮園かをりに出会う。その少女は公正を変態、盗撮魔扱い、楽器を投げつける、おまけに、公正の親友のイケメンサッカー少年、渡の前では猫を被る。第一印象は最悪だった。そんな、破天荒な彼女に手を引かれるように公正が、連れてこられた場所はヴァイオリンのコンクールだった。楽譜に忠実に弾くことが大切なコンクールでもかをりは破天荒さを発揮。テンポもピアノの伴奏も無視して自分勝手に弾き始めた。その演奏に、審査員は呆れたが、聴衆の心を掴んだ。そして、公正の心もまた、彼女の演奏に揺れ動かされ始める。公正は彼女との出会いをきっかけに再びピアノと向き合い始める。それは、公正にとっての暗い記憶である、母親に虐待のように厳しく指導された過去と向き合っていくこととなる。そしてかをりも公正たちには言っていないある秘密を抱えていた。この漫画には様々な要素がある。公正のかをりに対する甘酸っぱい思い、ライバルと競い合う熱さ、過去と向き合う勇気、そして、未来へと向かう切なさ。ラブコメが好きな人、青春時代に帰りたい人、熱い思いを感じたい人、必読です。

四月は君の嘘 / 君嘘 / Your Lie in April
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音楽の素晴らしさ、苦悩と成長

ピアノを辞めてしまった主人公と、その人にピアノを弾いてほしいヒロインの話です。
音楽家や学生としての青春もあるので、青春と恋愛のストーリーになっています。
音楽家の挫折や恋愛の苦悩などもあって、私はそのときに出てくる名言なんかも好きでした。人生で挫けそうなときは、その名言が頭に浮かびますね。
主人公は小さな頃からピアノの天才で、いくつものコンクールで優勝するのですが、母の死をきっかけにピアノを辞めます。
たまたま幼馴染と行ったコンサートで、ヒロインの好きな人の友人として出会います。その後、ヒロインに支えられ背中を押されてコンクールに一緒に出ます。
ヒロインに片想いしながら、ピアニストとして復活します。
主人公はピアノの音がとれなくなって、音が聴こえないという理由で挫折していました。
そのことについて励ます為に幼馴染の友達が「逆境でこそ、そいつが本物かわかる。だって星は夜輝くから」と言っていました。
そのシーンを観た時は、このアニメ面白いなと思っていたのが、このアニメ凄く好きだになりました。
その後に音がとれないのを克服したり、ヒロインの病気を支えたり、いくつもの苦難を乗り越えて成長していきます。
最終話が1番感動したのですが、実はヒロインは主人公に出会う為に嘘をついていて、実は主人公が好きでした。
こんなに美しい嘘があるのかと、伝えられないから嘘をついてまで、君にピアノを弾いて欲しかった、主人公に会いたかったのです。
アニメのタイトルの由来は四月の景色、情景から、主人公がヒロインを感じとっているのだと思いました。

四月は君の嘘 / 君嘘 / Your Lie in April
10

音楽と青春、恋と嘘

天才ピアニストの有馬 公生(山崎 賢人)が天真爛漫なバイオリニストの宮園 かをり(広瀬 すず)に恋をするラブストーリーです。
天才ピアニストの有馬(山崎 賢人)は母の死去後、自身のピアノを音が聞こえなくってしまった少年です。
そんなトラウマを克服してあげようと助けるヴァイオリニストの宮園と出会います。
しかし、コンサートに向かう途中で倒れてしまった宮園は、救急車で搬送されるほどの重い病をおかされていましたが、「軽い検査だ」と明るく振る舞っています。
長期入院した宮園 かをりは、退院したと嘘をつき有馬をデートに誘います。
帰ろうとするとかをりが学校にかばんを忘れたという嘘のハプニングを言い出します。
病院に引き返そうとする有馬に宮園が怒って走り出します。
また、倒れて病院に運ばれた宮園は、有馬に自分のわがままに苦しませてごめんねと謝れた有馬は黙って病室を後にします。
有馬は、自身のコンクールに受けると宮園に約束し、宮園も困難な手術を受けると決心します。
約束した二人は、音楽の道に再び戻ることができ、そこには、手術を受けるかをりの気持ちに届ける有馬にバイオリンを演奏する彼女の姿が見えます。
しかし、演奏が終わると彼女の姿も同時に消えます。
彼女が最後に残した手紙には、隠していた嘘と好きな人が有馬ではないことが描かれています。

四月は君の嘘 / 君嘘 / Your Lie in April
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クラシックと映像美で魅せる複雑な人間模様

中学三年生のピアニスト有馬公生と、同級生のヴァイオリニスト宮園かをりが、音楽や周りの人間と関わる中で自分自身が抱える問題と向き合い、高め合い、惹かれ合っていくお話です。
主人公である公生がとても気の毒に思えました。母親なりに自身の命が長くないことを悟っての厳しい指導だったのでしょうが、母親に対して抱いていた複雑な愛憎と向き合う前に死別してしまい、苦しんでいる様子は胸が締め付けられました。
すでに病に伏せていた母親に対して、「お前なんか死んじゃえばいいんだ」と思わず言ってしまったこと。自身の悔恨が母親の記憶をどんどん暗く苦しいものにしてしまい、いつも傍らに母親の暗い影を見ているところは、何らかのトラウマを抱える人は感情移入してしまうのではないでしょうか。
公生は母親の死後、自分が演奏するピアノの音が聞こえなくなり、ピアニストとしての道は途絶えていました。そんな中、ある日突然現れた無名のヴァイオリニストかをりと出会い、明るく強引な彼女に振り回されながら、再び演奏の舞台に引き上げられます。かをり自身もまた、胸に秘めた想いを抱えてヴァイオリンを奏でていました。
初めはかをりに引っ張られるだけだった公生ですが、ピアニストとしても男としても、どんどん強く逞しくなっていきます。
互いに影響し合い、支え合い、作中何度も出てくる舞台上での演奏シーンは、どれも見ていて胸が熱くなります。
音楽と映像がとても美しい、切ない、素晴らしい作品です。

四月は君の嘘 / 君嘘 / Your Lie in April
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涙なしには見れない音楽系アニメ

四月は君の嘘は新川直司作品の音楽アニメになります。
主人公・有馬公生はロボットのような正確な演奏でコンクールを総なめした元天才ピアニスト。
母の死により、音が聞こえなくなってしまいコンクールには出なくなってしまった。

そんな主人公・有馬公生が出会ったの同級生のヴァイオリニスト・宮園かをり。
彼女の強烈で個性的な演奏とキャラクター性により少しずつ主人公・有馬公生はピアニストとして音を取り戻していきます。
主人公・有馬公生を取り巻くキャラクターである幼馴染・澤部椿、親友・渡亮太、ライバル相座武士や井川絵見の後押しにより少しずつ音楽の道へ戻っていくストーリーは見ていて気持ちの良いものでした。
そんな中で、訪れるヒロイン・宮園かをりを蝕む病。
だんだんとヒロイン・宮園かをりと仲良くなっていた主人公・有馬公生が取っていく行動は必見です。
ヒロイン・宮園かをりの生きようとする姿は涙なしに見ることはできません。
タイトルにもある通りが「嘘」が色々な部分で生きてくるので、ストーリー後半は感動する部分も多いです。

原作のコミックスでは音がないため、感動は薄れてしまうのですがアニメ四月は君の嘘は音と動きがあるため非常に躍動感ある作品へと進化します。
声優さんの演技も素晴らしく原作よりもアニメで見ることをオススメしたい作品です。
絵も綺麗で良く動きます。

物語のラストにはとんでも展開もあり、ぜひ最後まで見て欲しい作品。
音楽好き、男性女性を問わず楽しむことができるのでアニメ好きな方には自信を持ってオススメできます。

四月は君の嘘 / 君嘘 / Your Lie in April
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芸術のような作品

とても素晴らしい作品です。アニメを1通り見て最初に思ったことは、まさに芸術だった、ということです。
1シーンごとに描かれる情景、ところどころに散らばる文学的なセリフや心情、主人公たちが今まさに青春の中にいるという躍動感、ストーリーにおける絵の色使いの変化、これらの要素から、とてもきれいに整った芸術作品を見てるようでした。
ストーリーは、ある事をきっかけに腐ってしまった主人公が、様々な人と出会い、心動かされ、変わっていく、といった内容で、ストーリーが展開していくうえで、その登場人物達の心を最初に動かしたのは、実は幼少期の自分自身だったという事が徐々に視聴者にのみに明らかになっていきます。
私はこの、人間だれしも少なからず影響を与え合って成長していく、という大筋にとても魅力を感じました。
そんなストーリーの魅力と中学生らしい青臭さや物事に対する情熱、登場人物たちのライバル心や恋心などが合わさって、とても魅力的な作品になっていると思いました。
また、音楽を題材にしている作品ですが、クラシックの知識や興味が無くても見やすい作品で、逆にクラシック音楽やピアノの心地の良い音色に興味を持つきっかけにもなります。

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「感動」だけではない

この作品は、漫画で発表され、のちにアニメ化、実写映画化された作品で、今までに非常に多くの人に愛され、多くの人の心を揺さぶってきた作品です。この作品の素晴らしい点は、高校生の青春群像ドラマとして、恋愛・友情・家族愛などが織り交ぜられているだけでなく、クラシック音楽の魅力を与える作品であることです。私は主にロックバンドやポップスをメインで聞いて育ってきており、クラシックはおしゃれだけど眠くなってしまうため、あまり聞いてこない生活をしてきましたが、この作品を見て、すっかりクラシック音楽への見方が変わりました。主人公の心境に合わせた選曲、ピアニスト・バイオリニストの日々考えていること、見えない努力、登悩みや葛藤などヒューマンドラマではない点でも、どんどん引き込まれていく作品です。また作品の最終回に明かされるある事柄により、「もう一度作品を最初から見直したい」と思わせる仕掛けが隠されていることも秀逸で後世に残る作品だと思う所以です。この作品は、万人にお勧めできる作品だと思います。
学生物を見たい、感動する作品を見たいなどの方にはもちろん、現在挫折をし動けなくなっている、夢を諦めそれを恥じている人にも、心を包み込んでくれる非常に素敵な作品です。ぜひ機会があればご鑑賞ください。

四月は君の嘘 / 君嘘 / Your Lie in April
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中学生のストーリーとは思えない濃い1年

ノイタミナ作品でアニメ化、山崎賢人・広瀬すず主演で実写映画化もされた人気漫画。
母の死をきっかけにピアノの音が聞こえなくなってしまった元天才ピアニスト・有馬公正が、自由奔放な少女・宮園かをりに出会ったことから再び音楽と向き合う青春ストーリー。
音楽を題材にした作品なのだが、読者にやる気と向上心をもたらすスポ根漫画のようであり、自己啓発本のような作品でもある。そのように思わせるのは、赴きのある言葉の表現や、引用を数多く取り入れているからである。特に多く引用されてるのはスヌーピーからだ、ファンの間ではスヌーピー漫画とも呼ばれているほどよく使われている。この作品を読んでスヌーピーへの印象が変わった人もおおいであろう。
また、音楽漫画であるためクラシックも多く出てくるが、その説明もしっかりと書かれており、読者をクラシックに興味を持たせる。実際にそのクラシックを聴いて読んでみるとまた違った面白さがあるため面白い。
最初に青春漫画と述べた通りこの作品には恋愛模様書かれている。学生だからこそのまっすぐで純粋な気持ちに学生の読者は共感し、大人の読者は青春時代の懐かしさを味わうことができ、恋愛の素晴らしさ、尊さを教えてくれる。つまり、この作品にはスポ根、文化、恋愛の詰まった読めば何かを始めずにはいられない作品である。

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こんなに切ない嘘は無い!

このコミックは音楽と青春とピュアな恋の素晴らしさに満ち溢れた物語です。バイオリン弾きの少女とピアノ弾きの少年が、ある意味で必然的に出会い人間的な成長を遂げてゆく様が丁寧に描かれています。
クラシック音楽の名曲が作中、沢山出てきて、クラシック音楽が好きな読者には物語と音楽がイメージとして完全に重なって、より感動が深まると思います。
クラシック音楽が題材になったコミックで有名なところでは、「のだめカンタービレ」などがありますが「四月は君の嘘」もひけをとらない名作です。ただ、四月は君の嘘のほうは終盤とにかく涙がとまりません。「涙活」という言葉も最近よく目にしますが感動して涙を流すことは、ストレス解消に大きな効果があるそうです。
そしてこのコミックのタイトルにもある「君の嘘」の真相が明らかになったときは、そうだよなぁ、やっぱりかぁ、と思うとともに再読の欲求に流された私です。一気読みを二回連続というハマりぶり。
これから初めて読まれる方のために極力ネタバレを匂わす表現は避けましたが声を大にしておすすめしたい作品です。
主役の少年少女の他にも味わい深い多様な登場人物たちがいて、それぞれの相関関係なども読み応えがあります。そして絵が可愛い!主人公「かをり」がバイオリンを弾く様子などいっさいごまかしのない描かれ方です。丁寧な作画が土台としてあるので100パーセント物語の世界に浸れたのだなぁとも思います。ひとりでも多くの方に「四月は君の嘘」を読んで欲しいです!

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恋愛マンガを超えた恋愛マンガ

かつて「人間メトロノーム」と呼ばれた天才ピアニスト有馬公正と、天真爛漫な性格のバイオリスト宮園かをりとの切ない恋物語を描いた作品。
実は宮園かをり、病気のために亡くなってしまいます。
病気であるのが分かるのが中盤らへんなのですが、宮園かをりが病院前の駅で降りるなど序盤から伏線があったみたいです。私は2回目見直したときに始めて気づきましたが…。
そんな彼女が、自分の病気と向き合いながらも、明るく振る舞っている姿を見ると応援したくなっちゃいますね。
有馬公正と宮園かをりの出会いは最悪でしたね。有馬公正の周りには、幼馴染の椿と、モテモテの渡利くんがいます。椿と宮園かをりは友達であり、渡利くん紹介してよって感じで4人でタブルデートすることになり、4月に2人は出会いました。最初歪みあっているのですが、ちょっとしたことから2人は一緒にコンクールに出ることになります。練習を重ねていくうちに有馬公正は彼女への思いが強くなっていきました。だんだんと2人が惹かれていくベタな話かと思っていましたが、ところがどっこい、実は宮園かをりは有馬公正に昔から恋をしていたとのことでした。好きではなかった友達の渡利くんを紹介してもらうことで彼に近づいていたのです。これが4月は君の嘘の題名につながっていたんですねー。
最終的には悲しい物語なのですが、感動しますので泣きたい人にはオススメです。

四月は君の嘘 / 君嘘 / Your Lie in April
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泣けた…あの名作CLANNADに引けを取らない名作

実写映画化もされた作品。
主人公・有馬 公正(ありまこうせい)がヒロイン・宮園 かをり(みやぞのかをり)に影響を受けて、離れていた音楽の道を進む物語。全22話+OVAの作品である。この作品の特筆すべきところは、美しい演奏シーンと演奏家たちの心理描写である。
ピアノの演奏シーンが多いこの作品、美しく、しなやかな指使いが見事に表現されている。演奏者それぞれが音楽にかける思い、それが音にのって聞き手の心を揺さぶり、そして高め合っていく。このスポーツ漫画にありそうな流れが、汗臭さがなく、かといって冷めているわけでもない綺麗な研鑽が多くの人の心を動かしたのではないだろうか。
そんな彼らの研鑽の中で互いにこぼす言葉の数々…優しくて、厳しくて、甘えを許してくれない。自然と涙が溢れるのは彼らが作品の中で確かに生きているからである。
この作品の名作たる所以。それはヒロインの死である。宮園かをりは病気を患っており、有馬公正は彼女との再演を望み、音楽の道を再び歩き始めていた。しかし、コンクールを前に宮園かをりが手術を決意。その成功率の低さに公正は引く意味を見失ってしまう。
ここでかをりだけが公正の引く意味であったなら宮園かをりは生かされていただろう。しかし、公正は自分に関わった全ての人のために最後のコンクールを演奏した。そんな公正を見送るようにかをりは亡くなったが、あそこで死ななければこれほど衝撃の作品にはならなかっただろう。死んでほしくない、と視聴者に思わせた時点で制作側の勝利であったように感じた。

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最後まで読むとわかる少女の嘘に涙がとまりません!

母親の死をきっかけにピアノの音が聞こえなくなった、かつて神童と呼ばれたピアニストの男の子が主人公の物語です。
友人の紹介で出会った、とても魅力的なヴァイオリニストの少女に振り回され、再びピアノと向き合うようになります。初めは頑なにピアノを弾くことを拒んでいた主人公が、少女と接するうちにまたピアノを弾くようになる姿がとても感動的です。読者には聞こえないはずの演奏が、容易に想像できるような素晴らしい描写がたくさんあります。

主人公の少年は強引でマイペースなヴァイオリニストの少女に惹かれていきます。しかしヴァイオリニストの少女は病を患っており、大きな嘘をついたまま少年と過ごしていきます。
主人公は、病院に入院している少女の姿を自分の母親に重ねてしまい、再びピアノから離れようとしますが、最終的にはコンクールに出場し彼女への告白ともとれるような素晴らしい演奏を披露します。その後、亡くなってしまった少女からの手紙を受け取り、そこで初めて彼女の嘘を知ることになります。
最後主人公がコンクールに出場したシーンと手紙のシーンを読んだときは涙がとまりませんでした。思い出すだけで感動します。本当に優しい素晴らしい作品なので、読む価値ありです!

四月は君の嘘 / 君嘘 / Your Lie in April
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恋と青春

この作品から、すぐに印象づいたものは爽やかで青春でした。学校生活が多く話に出て、青春と恋の要素もたくさん入っている作品でした。
母の死をきっかけにピアノの音が聴こえなくなり、ピアノをやめた主人公が、ヒロインの登場で音楽の世界に戻るストーリーです。この作品には名言と思われるものが、いくつか散りばめてあり、その一つに「星は夜、輝く」と挫折から立ち直りの言葉があります。そういう名言も青春の要素かと思います。
幼馴染で家が隣の椿と、サッカー部で親友の渡、ヒロインのバイオリニストの宮園かをり、この登場人物の兼ね合いも青春で、自身の学校生活を思い返すとような話になっています。
話の流れでヒロインの宮園かをりと主人公の有馬公生が、音楽のコンクールに出ます。ピアノを弾く音楽と映像が、すごく見応えがありました。青春のストーリーがすごく好きな作品でした。ヒロインの宮園かをりが主人公に近づくために、題名にもある嘘をつきますが、乙女心のような可愛い嘘で、恋の要素も作品を彩るものでした。青春と恋、昔を思い返す少しの切なさと溢れる、楽しさがある作品でした。