芸術のような作品
とても素晴らしい作品です。アニメを1通り見て最初に思ったことは、まさに芸術だった、ということです。
1シーンごとに描かれる情景、ところどころに散らばる文学的なセリフや心情、主人公たちが今まさに青春の中にいるという躍動感、ストーリーにおける絵の色使いの変化、これらの要素から、とてもきれいに整った芸術作品を見てるようでした。
ストーリーは、ある事をきっかけに腐ってしまった主人公が、様々な人と出会い、心動かされ、変わっていく、といった内容で、ストーリーが展開していくうえで、その登場人物達の心を最初に動かしたのは、実は幼少期の自分自身だったという事が徐々に視聴者にのみに明らかになっていきます。
私はこの、人間だれしも少なからず影響を与え合って成長していく、という大筋にとても魅力を感じました。
そんなストーリーの魅力と中学生らしい青臭さや物事に対する情熱、登場人物たちのライバル心や恋心などが合わさって、とても魅力的な作品になっていると思いました。
また、音楽を題材にしている作品ですが、クラシックの知識や興味が無くても見やすい作品で、逆にクラシック音楽やピアノの心地の良い音色に興味を持つきっかけにもなります。