Summer Pockets / サマーポケッツ / サマポケ / Summer Pockets REFLECTION BLUE

Summer Pockets / サマーポケッツ / サマポケ / Summer Pockets REFLECTION BLUE

『Summer Pockets』 (サマポケ)とは2018年6月に発売されたビジュアルアーツのゲームブランド「Key」から発売されている恋愛アドベンチャーゲーム。
素行の悪さが原因で停学中の少年、鷹原羽依里(たかはらはいり)は周りの白い目から逃げるように夏休みに田舎の島を訪れた。訪れた島は初めて来るはずなのにどこか懐かしい、そんな島での羽依里の夏休みが始まるのだった。
忘れていた何かを思い出させてくれる、そして決して忘れることのない、そんな夏休みが体験できる一作。

Summer Pockets / サマーポケッツ / サマポケ / Summer Pockets REFLECTION BLUEの関連記事

Summer Pockets(サマポケ)のネタバレ解説・考察まとめ

Summer Pockets(サマポケ)のネタバレ解説・考察まとめ

『Summer Pockets』 (サマポケ)とは2018年6月に発売されたビジュアルアーツのゲームブランド「Key」から発売されている恋愛アドベンチャーゲーム。 素行の悪さが原因で停学中の少年、鷹原羽依里(たかはらはいり)は周りの白い目から逃げるように夏休みに田舎の島を訪れた。訪れた島は初めて来るはずなのにどこか懐かしい、そんな島での羽依里の夏休みが始まるのだった。 忘れていた何かを思い出させてくれる、そして決して忘れることのない、そんな夏休みが体験できる一作。

Read Article

プリマドール(Key)のネタバレ解説・考察まとめ

プリマドール(Key)のネタバレ解説・考察まとめ

『プリマドール』とは、VISUAL ARTSのゲームブランドKeyが原作を手がけたオリジナルアニメ作品である。また、メディアミックスプロジェクトとして漫画やゲームが発売された。「人形と歌」をテーマに、兵器として作られた自律人形の少女達の想いと成長を描く物語である。遠間ナギは自律人形の新たな居場所として黒猫亭というお店を開いた。そこで働く主人公の灰桜は記憶を失った自律人形で、世間知らずで失敗も多いが歌うことが大好き。明るい灰桜を中心に、歌を通した自律人形たちの交流が広がっていく。

Read Article

Rewrite(Key)のネタバレ解説・考察まとめ

Rewrite(Key)のネタバレ解説・考察まとめ

『Rewrite』とはビジュアルアーツのゲームブランドである「key」から発売されたWindows用ゲームを原作としたアニメ作品。友達はそれなりにいるはずなのにどこか退屈な毎日を過ごす風祭学園二年生の天王寺瑚太朗(てんのうじこたろう)は、とある出来事をきっかけに怪奇な出来事に巻き込まれていく。 多くの「泣きゲー」を生み出してた「key」の今までとは毛色が違い、バトルアニメの側面が強い一作。

Read Article

CLANNAD(クラナド)のネタバレ解説・考察まとめ

CLANNAD(クラナド)のネタバレ解説・考察まとめ

『CLANNAD』とはゲームブランド"Key"が制作した恋愛アドベンチャーゲーム、及びそこから派生したアニメ作品。 坂道の上にある学園に在籍する不良学生・岡崎朋也が、様々な人と人との"絆"を通して成長していく作品。 2004年4月28日に全年齢対象のPCゲームとして発売され、その後2007年10月4日より京都アニメーション制作によるテレビアニメが放送開始された。

Read Article

Angel Beats!(エンジェル ビーツ)のネタバレ解説・考察まとめ

Angel Beats!(エンジェル ビーツ)のネタバレ解説・考察まとめ

『Angel Beats!』とは、Key所属のシナリオライター「麻枝准」が原作・脚本を手掛けたオリジナルアニメ作品である。全13話で、2010年にTBS系で放送された。 死後の世界の学園を舞台とし、「人生」をテーマとした青春アニメ。 テストや球技大会などの日常的な学園生活、銃火器や刀剣を用いた戦いを描く非日常な生活、登場人物の送った生前の理不尽な人生、この3つを柱にストーリーが展開されていく。

Read Article

AIR(エアー)のネタバレ解説・考察まとめ

AIR(エアー)のネタバレ解説・考察まとめ

『AIR(エアー)』とは2000年にKeyによって制作された18禁恋愛アドベンチャーゲームであり、2005年に京都アニメーションによってアニメ化もされた作品である。舞台は寂れた田舎の港町そこに訪れた人形を操る青年国崎往人。彼は彼は密かに探しているものがあった。それは幼き頃、亡き母が語ってくれた「今も空にいるという翼を持った少女」。そしてそれは町に住むある少女神尾観鈴観によって成就することなる。

Read Article

リトルバスターズ!(リトバス)のネタバレ解説・考察まとめ

リトルバスターズ!(リトバス)のネタバレ解説・考察まとめ

『リトルバスターズ!』とは、2007年にビジュアルアーツの美少女ゲームブランドKeyから発売された恋愛アドベンチャーゲーム。主人公の直枝理樹は、旧友の棗恭介、井ノ原真人、宮沢謙吾、恭介の妹の鈴と共に全寮制の学校に通っていた。ある日、理樹が恭介に「昔みたいに何かしよう」と提案を持ちかけると、恭介は野球チームの結成を宣言。理樹の同級生達を巻き込み、その輪は大きくなっていく。彼女らとの交流を通じ、「世界の秘密」を知る青春アドベンチャーゲーム。2012年~2013年にはアニメ化もされた。

Read Article

智代アフター 〜It's a Wonderful Life〜(Key)のネタバレ解説・考察まとめ

智代アフター 〜It's a Wonderful Life〜(Key)のネタバレ解説・考察まとめ

『智代アフター 〜It's a Wonderful Life〜』とは、株式会社ビジュアルアーツのゲームブランド、keyによって制作された恋愛アドベンチャーゲーム。前作『CLANNAD』のスピンオフ作品であり、主人公の岡崎朋也とヒロインのひとりである坂上智代の後日談である。どんな困難が待ち受けようとも強く生き続け、永遠の愛を自ら証明する智代の姿が、多くの人の心を動かす作品となっている。

Read Article

planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜(Key)のネタバレ解説・考察まとめ

planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜(Key)のネタバレ解説・考察まとめ

『planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜』(プラネタリアン)とは、ビジュアルアーツ社のゲームブランドであるKeyが制作した、ノベルゲームである。 本作は戦争によって荒廃してしまった未来の世界を舞台に、生き残りの人間である主人公とロボットである「ほしのゆめみ」の交流を描いている。 世界の終末を感じさせる空気感の中、機械であるはずのゆめみとの交流を通して変化していく主人公の心が感動を呼び起こす作品。

Read Article

クドわふたー(Key)のネタバレ解説・考察まとめ

クドわふたー(Key)のネタバレ解説・考察まとめ

『クドわふたー』とは、株式会社ビジュアルアーツのゲームブランド、keyによって制作された恋愛アドベンチャーゲーム。前作『リトルバスターズ!』のスピンオフ作品となり、主人公の直枝理樹とヒロインの能美クドリャフカのifの世界を描く。宇宙飛行士である母親に憧れ、自身も宇宙飛行士になることを夢見て毎日を過ごすクドリャフカ。そこに幾多の困難が立ちはだかるも、理樹や仲間の支えによって乗り越え成長していく。夢は叶えるものだ、と前へ進むクドリャフカの姿が、多くの人の心を揺さぶる作品となっている。

Read Article

ONE 〜輝く季節へ〜(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

ONE 〜輝く季節へ〜(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『ONE 〜輝く季節へ〜』とは、1998年にTactics(後のKey)から発売された恋愛アドベンチャーゲーム。高校生同士の恋愛を題材としており、「泣きゲー」を開拓した作品の1つとして名高い。R18のゲームとして制作された後に通常版が売り出され、2023年にはリメイク版である『ONE.』が発売された。 ごく普通の高校生だった折原浩平は、ある時から周囲の人々の記憶の中から消え始める。それが「永遠の世界」への旅立ちを意味するものだと気付いた浩平は、恋人との絆の中に己を現世に留める縁を求めていく。

Read Article

Kanon(カノン)のネタバレ解説・考察まとめ

Kanon(カノン)のネタバレ解説・考察まとめ

『Kanon』(カノン)とは、1999年にKeyから発売された恋愛アドベンチャーゲーム。感動的なストーリーを特徴とした「泣きゲー」の代表格として名高く、小説、マンガ、アニメと様々なメディアミックスを果たしている。 高校生の相沢祐一は、7年ぶりに従姉妹の水瀬名雪が暮らす北国の街を訪れる。子供の頃は毎年のように遊びに来ていたこの街での記憶をなぜか忘れていた祐一は、月宮あゆを始めとする同年代の少女たちと出会い、やがて恋仲となっていく。そんな彼らを待ち受けていたのは、残酷な運命と天使が呼ぶ奇跡だった。

Read Article

Angel Beats!(エンジェル ビーツ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

Angel Beats!(エンジェル ビーツ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

「Angel Beats!」は、P.A.WORKS制作によるテレビアニメ作品。 主人公「音無結弦」が目覚めると、そこは死後の世界だった。そこで出会った「仲村ゆり」に理不尽な人生を強いた神への復讐を目的とする「死んだ世界戦線」へと誘われる。音無は戦線の一員として、「天使」と呼ばれる少女と戦いを繰り広げる日々が始まる。 青春コメディ要素もありながら、人生に言及する重みのある名言を多く残す。

Read Article

CLANNADの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

CLANNADの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『CLANNAD』とは、ゲームブランドKeyが製作した恋愛アドベンチャーゲーム。これを原作にアニメやコミックも制作されている。家族というテーマを通して人と人との絆を描いており、ありふれた学園生活から始まる、人と町の物語である。物語を併して複雑に描かれゆく人の物語から、ネットでは”CLANNADは人生”といわれている。絆や家族の物語を描く作中には、人々の心に響く数多くの名言・名セリフ、名シーン、名場面が登場している。

Read Article

違いはここだ!「一番くじ」と「プライズ」の違いまとめ

違いはここだ!「一番くじ」と「プライズ」の違いまとめ

アニメやゲームのキャラクターグッズといえば、「一番くじ」や「プライズ」などがあげられますよね。しかしながら実際、どれだけクオリティや種類などが異なるのか明確なのです。同じフィギュアやぬいぐるみでも、「一番くじ」には500円〜800円払ってでも手に入れたいもの、「プレイズ」には数千円を投資しようともゲットしたいものと、必見です。

Read Article

アニメ『Charlotte(シャーロット)』とkey様の魅力は第4話を見れば全て理解できる件

アニメ『Charlotte(シャーロット)』とkey様の魅力は第4話を見れば全て理解できる件

2015年7月〜から、株式会社ビジュアルアーツkey様のアニメ『Charlotte』が放送されてます。そんなkey様の魅力的な作品として、『リトルバスターズ』や『クラナド』などがあります。今回の『シャーロット』にも、そういったkey様の魅力が如実に表されている回がありますーーそう!それは第4話です!そのポイントをまとめてみました。

Read Article

【リトルバスターズ!】KEY(麻枝准)作品の厳選壁紙画像まとめ【Angel Beats!】

【リトルバスターズ!】KEY(麻枝准)作品の厳選壁紙画像まとめ【Angel Beats!】

麻枝准といえば、ゲームのシナリオライターや脚本家、音楽プロデューサーとして知られる人物。過去に『リトルバスターズ!』や『Angel Beats!』などのヒット作を生み出してきました。人気の高さからアニメ化されたものもあります。この記事では、そんな麻枝准による作品の壁紙画像をまとめました。

Read Article

【あつ森】アニメ・漫画キャラの制服を再現したマイデザインがすごい!【マイデザインIDまとめ】

【あつ森】アニメ・漫画キャラの制服を再現したマイデザインがすごい!【マイデザインIDまとめ】

大人気ゲームシリーズ「どうぶつの森」のニンテンドーSwitch専用ソフト『あつまれ どうぶつの森』では、服やタイルを自由にデザインして作る「マイデザイン」という機能があり、人気を博している。特に人気漫画などに出てくる服を再現したマイデザインはたびたびネット上で大きな話題になっている。Switchオンラインで公開されているマイデザインは自由に使うことができるので、大好きなあのキャラになりきることも可能だ。ここでは様々な人気アニメ、漫画の制服を再現したマイデザインを紹介する。

Read Article

涙腺崩壊必至!?泣けると話題のアニメ作品まとめ【あの花、クラナドほか】

涙腺崩壊必至!?泣けると話題のアニメ作品まとめ【あの花、クラナドほか】

泣きたいときに思いっきり涙を流して気持ちをリフレッシュさせる「涙活」。膨大な数のアニメの中には「涙活」にぴったりな、「泣ける」作品がたくさん存在している。本記事では特にSNS上で評価が高かった「泣ける」アニメ作品を、簡単なあらすじや登場人物・キャラクター、メディア展開情報などを含めてまとめて紹介する。

Read Article

【CLANNAD】京都アニメーション(京アニ)の女性キャラクター限定壁紙まとめ【涼宮ハルヒの憂鬱】

【CLANNAD】京都アニメーション(京アニ)の女性キャラクター限定壁紙まとめ【涼宮ハルヒの憂鬱】

京都アニメーション(京アニ)といえば、『涼宮ハルヒの憂鬱』や『らき☆すた』など、数々のヒット作を生み出してきましたよね。萌え要素たっぷりの可愛い女の子がたくさん登場することで知られており、オタクの心をくすぐっています。この記事では、そんな京アニ作品から女性の登場人物・キャラクターに限定した壁紙画像をまとめました。毎日こんなに可愛い子の姿が拝めるなんて、最高すぎる…。

Read Article

Summer Pockets / サマーポケッツ / サマポケ / Summer Pockets REFLECTION BLUEのレビュー・評価・感想

Summer Pockets / サマーポケッツ / サマポケ / Summer Pockets REFLECTION BLUE
8

ストーリー展開に引き込まれる!キャラも全員魅力的

本作品はVisual Artsさんが出したゲーム、『Summer Pockets』のバージョンアップ版として発売されたノベルゲームとなっており、既存のヒロインに加えて3名の新ヒロインが登場。新たな日常パートなどを加えたボリューム満点な作品に仕上がっています。
本作品の魅力は何といっても感動できるストーリーです。主人公・鷹原羽依里が祖母の遺品整理をするために親戚の家がある島に向かう、というのが物語のあらすじとなっているのですが、そんなあらすじからは想像もできない壮大なストーリーへと展開していきます。どのヒロインも同じくらい感動しましたが、特にヒロイン全員を攻略した後に出るALKAルートとPocketルートはハンカチがずぶ濡れになるほど涙を流しました。本作品を発売した会社はいわゆる「泣きゲー」を多く作る傾向にあるのですが、そう呼ばれる所以がこの作品でよくわかると思います。
もう1つの魅力は癖の強いキャラ達です。本作品は一般的に美少女ゲームと呼ばれる男性向け作品で、美少女ゲームはヒロインの魅力にばかり目が行きがちですが、本作品は卓球に脳を支配された加納天善、すぐに上半身裸になる三谷良一など、男性キャラも癖が強くて見ていて面白いです。
このように、本作品は面白く感動できるゲームとなっています。それを形作るゲーム内イラストや音楽などもどれも素晴らしいです。特に「Lasting Moment」や「アスタロア」は本作品のイメージに合致した素晴らしい音楽となっています。
買おうか迷っているのであれば、すぐに買いましょう。後悔はしません。

Summer Pockets / サマーポケッツ / サマポケ / Summer Pockets REFLECTION BLUE
10

『Summer Pockets REFLECTION BLUE』をプレイしてみて(ネタバレ無しレビュー)

2018年6月29日にPC向けに発売した『Summer Pockets』に4つのヒロインのルートが追加された『Summer Pockets REFLECTION BLUE』のネタバレ無しレビューです。

以下あらすじを紹介します。

1日数本しかない連絡船を下りたとき、1人の少女と出会う。
彼女は潮風に髪を遊ばせながら、遠くを…海とも空とも言えない境界線をただ眺めていた。
気がつけば少女はどこかへ行ってしまい、羽依里は狐に摘まれた気分になりながら、祖母宅へ向かう。
そこではすでに親戚の叔母がいて、遺品整理を行っていた。
羽依里は、祖母の思い出の品の片付けを手伝いながら、初めて触れる「島の生活」に戸惑いつつも、順応していく。
都会暮らしでは知ることの無かった自然とのふれ合い。
忘れていた懐かしい何かを、思い出させてくれるような、そんな生活だった

タイトル『Sumer Pockets』は少年の夏の大事な思い出をしまう小さな宝物のポケットに例えられたものであり、タイトルにふさわしい通り決して長い期間ではない、それでも決して忘れることはない大切な思い出、ストーリーが小さな島で紡がれていく、そんな作品です。

良い点
・つまらないルートがない

本作は第1作では4つあった各ヒロインのルートに加え、新たに4つのルートが追加されており、計8つのルートがあります。そしてその全てにつまらないルートがないんです。それぞれのルートに全くと言っていいほど違った特徴があり、とあるルートでは子供時代に冒険をするわくわく感、またあるルートでは子供と大人の価値観の違いが感じられたりと恋愛要素にとどまらず様々な角度から心を揺さぶられます。恋愛アドベンチャーゲームでよくあるつまらないルートを進めなくてはならないというのがないのは非常に本作の素晴らしい点の1つであると言えます。

・とにかく多いギャグ要素

key作品にはくすっと笑えるようなギャグシーンが多くありますが、本作ももちろん例外ではなく思わず吹き出してしまうようなシーンが多くあります。感動するストーリーのイメージがkeyには強いと思いますが、笑いながら各キャラクターの魅力やストーリーを理解していき最後には号泣している、そんなkeyの魅力が特に詰まった1作でした。

・泣かずにはいられないストーリー

key作品といったらやっぱり感動的なストーリーですよね。この作品をプレイして泣かなかった人を探すのは難しいと思います。それほどまでに他のkey作品と比較しても自信を持って泣けると言える本作でした。ネタバレになってしまうため、詳細は言えませんがいくつかのルートでは嗚咽してしまうほど泣いてしまいました。

悪かった点

・ヒロインのルートに入らないこともある

恋愛アドベンチャーゲームのため、選択肢の選び方次第では各ヒロインのルートに入らないまま、エンディングにたどり着くこともあります。時間を無駄にしたくない方にとってはこれが苦痛に感じるかもしれません。ただネットで調べれば各ヒロインのルートに入るための選択肢の選び方も分かるため、抵抗がない方は調べながらプレイしてみてもいいかもしれません。

これくらいしか悪い点が思いつかいほどにSummer Pockets RFLECTION BLUE は自信を持って神ゲーだったと言えます。
今までkey作品を面白いと感じたことがある方はもちろん、はじめてkey作品に触れる方にもお勧めできる1作です。

「眩しさだけは忘れなかった」

きっとプレイした後はいつまでったってもポケットにある様々な小さな夏の思い出が、そしてその思い出が消えてしまっても眩しさだけは覚えていられる、そんな体験ができると思います。

Summer Pockets / サマーポケッツ / サマポケ / Summer Pockets REFLECTION BLUE
10

夏休みへのアクセス

『Summer Pockets REFLECTION BLUE』(以下サマポケRB、RBなどと表記)は、2018年に発売された『Summer Pockets』(以下サマポケ無印、無印などと表記)からシナリオの追加や主題歌の変更などの改良が加えられた作品だ。RBを購入すれば無印に収録されているシナリオやOP映像なども楽しむことができるので、基本的にはRBのみの購入で事足りる。
さて、サマポケ無印・RBは『CLANNAD』や『リトルバスターズ!』などのゲームでもおなじみの「key」が手がけた恋愛アドベンチャーゲームだ。ある夏休みに鳥白島と呼ばれる架空の島に降り立った主人公の男子高校生が、島で出会う様々なヒロインと一夏の恋に落ちていくというストーリーを、プレイヤーは主人公の視点で追うことになる。「訳ありの事情を持つ主人公」や「不思議な雰囲気を持つ美少女」「どこか憎めない主人公の悪友たち」といったkeyでよく見られるようなキャラクターも多く登場するため、ファンにとっても待望の作品であろう。
本作の大きなテーマの一つが「夏休み」だ。日が暮れるまで目一杯遊び回った子供時代の夏休みを誰しもが経験したことがあるだろう。その一つ一つの出来事を全て覚えているわけではないものの、その眩しさだけは心に残っているのではないか。サマポケ無印・RBは、そんな夏休みが持つ眩しさに焦点をあてた作品だ。駄菓子屋でお菓子を買う、友達と水鉄砲を撃ち合う、家に帰ると疲れて眠ってしまうといった場面には、プレイヤーも「懐かしさ」を覚えることは間違いない。
そんな懐かしさ漂う世界の中で紡がれる各ヒロインのシナリオには大変親近感を覚えるとともに、飽きさせない起承転結や巧妙に張り巡らされた伏線の数々によって作品への没入感を高めてくれる。時に滑稽で、時に真剣で、時に切なく、時にあたたかいストーリーは、いい意味で時間を感じさせない魅力がある。そしてゲームをクリアしてしまったあかつきには、「夏休み」を遊び倒したような満足感や心にぽっかりと穴の空いたような喪失感を感じるとともに、遠い昔の自らの夏休みに想いをはせずにはいられない。

親タグ

兄弟タグ