オレたちひょうきん族(Oretachi Hyokin Zoku)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『オレたちひょうきん族』は、1981年~1989年までフジテレビ系列で放送されていたバラエティー番組。ビートたけしや明石家さんま、島田紳助ら豪華な出演陣と、多くの予算と小道具を用いたダイナミックな笑いは一部で「伝説の番組」ともいわれている。タケちゃんマンやひょうきんベストテン、懺悔室などのコーナーが特に有名である。「楽しくなければテレビじゃない」を形にした番組である。

ヒップアップ(島崎俊郎、川上泰生、小林進)

ベストテンのコーナーで、「フラワーダンシングチーム」「すもうダンサーズ」「ちょうちんブルマダンサーズ」「ピヨコ隊」として本人の歌唱を邪魔していた。ヒップアップ3人のネタとしては、タケちゃんマンで登場した「オットット隊」がある。
島崎個人の代表的なキャラクターに「アダモステ」がある。

西川のりお

「フラワーダンシングチーム」の落ちとして「ばかぁ」や「3択クイズ」などのギャグで締めたり、「のりおとにらめっこ」コーナーでオバQなどのメイクを施して無理やり笑わせようとするのが恒例。
アライグマの着ぐるみを着て、ジェスチャーで起こったことを伝えようとするが、「ツッタカター」「のりおちゃんポーン!」などの持ちネタをひたすらやりつくさせられるのもお約束のネタだった。

ぼんちおさむ

タケちゃんマンのサブキャラや、ベストテンのコーナーでとにかくハイテンションに暴れまくっていた。西川のりおとの「狩人」などのコンビは破壊力抜群であった。

太平サブロー・シロー

サブローは桂三枝(現・文枝)や浜村淳、横山やすしなどの物まねで、コント中やベストテンで活躍していた。
シローはベストテンで、マドンナやテレサ・テン、デーモン小暮などを演じたほか、「山田シロー教授」「タネマキトカゲ」などのキャラクターをタケちゃんマンで演じた。

タケちゃんマン(THE TAKE CHAN マン)

タケちゃんマンロボとナンデスカマンロボの死闘

ブラックデビルJr.編「セーラー服とタケちゃんマン」

ヒーローもののパロディであるドラマ仕立てのコントで、ビートたけし演じる「タケちゃんマン」と、明石家さんま演じるそのライバルキャラクターがメイン役を演じる。前半はドラマ、後半はたけしとさんまが着ぐるみや小道具を駆使して行う対決が行われる。
島崎俊郎が扮する「アダモステ」など、様々なキャラクターやギャグがこのコーナーの中で生まれた。

このコーナーの途中から「おでん屋デス物語」(『スチュワーデス物語』)、「戦場のメリーさんの羊」(『戦場のメリークリスマス』)、「2代目はマジシャン」(『2代目はクリスチャン』)など、様々な媒体のパロディがメインになっていく。
学校給食で「タケちゃんマンライス」なるメニューが作られたり、タケちゃんマンや、さんまのキャラクターがテレビ誌の表紙を飾ったりなど、広い世代に高い人気を誇った。

タケちゃんマン(ビートたけし)

宇宙からやってきたヒーロー。ひょうきんブルマー、網タイツ、足立区マントというそのコスチュームは沢田研二が「TOKIO」で着ていた衣装のパロディ。
主題歌では「強きを助け弱きを憎む」と歌われているが、ブラックデビル編やアミダばばあ編の中期頃までは正義の味方として働いていた。だが、それ以降は特に善悪ははっきりしなくなってくる。

普段は正体を隠しており、ブラックデビル編では伊丹幸男が吹くホラ貝の音色に、アミダばばあ編では天地真理の持つペンダントの光にそれぞれ反応して、持っている印籠が光ることで変身していた。それ以降はさんまと一緒に変身することや、さんまが変身した後でタケちゃんマンに変身することが多くなる。
得意技は「太田プロ副社長・これはこれは光線」などの「業界光線」。

タケちゃんマンロボ

アミダばばあ編の後期に、スーパー戦隊シリーズの巨大ロボ風の合体シーンを挿入した「タケちゃんマンロボ」への変身機能を得るが、着ぐるみが重い上に厚底で機動性が極めて悪く、戦うほうが気を遣っていた。
そのため、脚部を軽量化したバージョン(さんま曰く「長靴」)になったり、ナンデスカマン編ではスタッフやさんまが中に入るなどしていた。

ナンデスカマン編後期に、隕石の襲来から地球を救うために死亡。しかし翌週から「タケちゃんマンセブン」として登場する。違いは帽子に「7」のマークがついているだけ。
メイクが鬼瓦権造と同じ「タケちゃんマン手鼻セブン」というバージョンもあった。フライデー事件でたけしが謹慎している間はラッシャー板前が代役を務めたこともある。

2008年の『27時間テレビ』で木村拓哉が「タクちゃんマン」になったり、『めちゃ×2イケてるッ!』で篠田麻里子が扮したりなど、多くのタレントがタケちゃんマンのコスプレをしたことがある。

牛の吉田君と吉田君のお父さん

ブラックデビル編に登場した、タケちゃんマンの助っ人。吉田君は動物タレントの草分けといえる存在で、飼い主の安川さんも「吉田君のお父さん」として出演していた。
谷啓のギャグ「ガチョーン」を「ガチョン、ガチョン」とお父さんが連発するたびに出演者一同が大ゴケするのがお約束。

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