ばらかもん(漫画・アニメ・ドラマ)のネタバレ解説・考察まとめ

『ばらかもん』とは『ガンガンONLINE』でヨシノサツキが連載した漫画、及びそれを原作としたアニメ・ドラマ作品。「ばらかもん」という語句は、長崎県五島列島の方言で「元気者」を意味する。都会育ちで神経質な若き書道家・半田清舟は、書道界の重鎮を殴ってしまった罰で日本西端の島で暮らすことになる。慣れない田舎暮らしと個性豊かな島民との交流の中で、書道家として、人として成長していくハートフル日常島コメディ。半田清舟の高校時代を描いたスピンオフ作品として『はんだくん』が『月刊少年ガンガン』にて連載された。

CV:古木のぞみ/演:豊嶋花
主人公の清舟が暮らす五島の村・七ッ岳の村民である中学2年生の少女。誕生日は5月7日で血液型はB型。身長は158cmである。
男勝りな少女で、同じく男勝りなところがあるなると仲が良い。なるからは「美和姉(みわねぇ)」という呼び名で慕われており、その信頼度を利用してよからぬ知識を吹き込む事もある。同年代では、同じ七ッ岳の村民である少女・珠子ことタマと仲が良い。清舟が村に来るまでは、まだ空き家であった彼の家を秘密基地と称して、タマやなると共に遊び場にしていた。清舟の事は「先生」と呼び慕っており、学校の宿題であった書道を見てもらった事もある。見てもらった書道は校内で銀賞を取ったが、一緒に見てもらっていたタマが金賞であった為に落胆してしまう。その落ち込みようは清舟にそっくりであった。
ソフトボール部のエースピッチャーを自称している。実情は不明だが、隣村である六ノ崎の子ども達から「筋肉少女」という肩書きで恐れられているところから、それなりに運動はできる人間である模様。
クセ毛である事が若干のコンプレックスで、いつか赤毛のロングにしたい事が明かされている。父親がやっていた酒屋を継ぎたいとも思っている。最終回では一度閉店したはずの酒屋が、「山村酒店」から「山村酒造」に名前を変えて復活している様が描かれていたため、願い通り彼女が店を継いだと推測される。

新井 珠子(あらい たまこ) /タマ/演:近藤華

CV:大久保瑠美/演:近藤華
主人公の清舟が暮らす五島の村・七ッ岳の村民である中学2年生の少女。「タマ」の通称で呼ばれる事が多い。誕生日は11月12日で血液型はA型。身長は157cmである。三つ編みと眼鏡がトレードマーク。なお彼女には弟がおり、弟も姉とそっくりなメガネをかけている。メガネに目が描かれない時の姉弟の顔は一目で姉弟だと判明が可能なほどにそっくり。
同年代の七ッ岳の村民である美和と仲が良い。清舟が村に来るまでは、まだ空き家であった彼の家を秘密基地と称して、美和や村の子ども達と共に遊び場にしていた。清舟の事は「先生」と呼び慕っており、学校の宿題であった書道を見てもらった事もある。また、漫画家志望という自分の秘密を明かしている数少ない相手でもある。
自称文学少女ではあるが、漫画の影響で忍者を目指していた事があるため、体育の成績は5と、文学少女にあるまじき実力を持つ。また、描く漫画はグロテスクで衝撃的な内容が多く、文学らしさとはかけ離れている。自身の作品に対して忌憚のない意見が欲しいと言いながらも、清舟の意見を言うと自分なりの見解を持ちだして話始める厄介な側面も持つ。とはいえ、書道家である半田に対しては漫画家志望の自分と何か通ずる者があると思ってもいるようで、彼の事を他の島民同様に「先生」と呼び慕う。
その裏で、実はBLが好きな腐女子である事も明かされている。だがタマ自身は腐女子である自分を受け入れる事が出来ず、身近な人で妄想に走る度に自らを厳しく律する。

木戸 浩志(きど ひろし)/ヒロシ・ヒロ兄/演:綱啓永

CV:内山昂輝/演:綱啓永
主人公の清舟が暮らす五島の村・七ッ岳の村民である高校3年生の少年。村の長である郷長夫婦の1人息子でもある。「ヒロ」の通称で呼ばれる事が多い。年下の美和やタマからは「ヒロ兄(ひろにぃ)」の通称で呼ばれている。ドラマ版でのみ「ヒロシ」と呼ばれていた。誕生日は10月13で血液型はO型。身長は171cmである。
昔から両親や周りの大人から凡人扱いされ続けており、学校での成績もオール3しか取れない平凡な自分をコンプレックスに思っている。そこから脱却するため、高校では髪を金髪に染めて不良になったものの、根がしっかり者であるために不良になる事はできなかった。それどころか、3人しかいない野球部のキャプテンを務めていたり、抜けているところが多い清舟の世話を焼いたりと、面倒見のいい苦労人な側面を持つ。
高校3年生という事もあり、作中では進路に悩む姿も多く描かれた。唯一の特技である料理に磨きをかけて料理人になる道を目指すが、その料理の腕前すら普通と周囲に評価されたり、料理を学ぶ先がなかなか見つけられなかったりと苦労を連発してしまう。それでも諦めずに奮闘を続け、東京の調理専門学校に合格する。
なお、この進路模索期間中に一度髪を黒髪に戻しており、その際に「クロシ」という新たなあだ名が生まれた。

五島の大人達

琴石 耕作(こといし こうさく)/演:花王おさむ

CV:糸博/演:花王おさむ
主人公の清舟が暮らす五島の村・七ッ岳の村民である老人。同じく村に暮らす村民の少女・なるの祖父にあたる老人である。職業は農家。そのせいか、遠出をする時は農業用のトラクターに乗って移動する事が多い。農業の達人であり、このもん(五島の方言でつけものという意)作りの名人としても知られる。島に農業を学びに来た研修生・東野(ひがしの)が尊敬する程の腕前である。
怪談話が好きで茶目っ気が強いので、時々清舟の事をからかう。とはいえ年長者として清舟の事を気にかけてもおり、島に嵐がやってきた時は島での嵐に慣れていない彼のもとになると一緒に駆けつけてくれた。なお、清舟にとっては五島にやってきた最初に会った第1村人にあたる。

琴石 優一郎(こといし ゆういちろう)/演:岡田義徳

画像下の男性が琴石 優一郎。

CV:鈴村健一/演:岡田義徳
主人公の清舟が暮らす五島の村・七ッ岳の村民である男性。同じく村民である少女・なるの父親でもある。
船乗りとして生活している関係から、1年のほとんどを海の上で暮らしており、島には年末年始の数時間しか滞在していない。中学卒業後にタンカー船に乗って以来、ずっとそのような生活を送っている模様。そのような生活を送っているからか、島の人達からは島一の変わり者と評価されている。なるが生まれた時は島でできる仕事につく事も考えたものの、船乗り以外はできなかった事が理由で断念する。さらに彼が島に帰ると、なぜかなるが必ず熱を出して寝込んでしまう。そのため、島に帰ってきてもなると顔を合わせる事はまずなく、なるからも顔を合わせても知らないおじさんとしてしか認識されなくなっている。
清舟と出会い、彼に背中を押される形でなるに手紙を書く事になって、初めて優一郎という名の人間が自分の父親であるとなるに知ってもらえた。

木戸 裕次郎(きど ゆうじろう)/郷長/演: 飯尾和樹

CV:杉野田ぬき/演: 飯尾和樹
主人公の清舟が暮らす五島の村・七ッ岳の村民である男性。村のリーダーにあたる郷長を務めており、同じく村で暮らす少年・ヒロシの父でもある。村民からは郷長の役職で呼ばれる事が多い。誕生日は11月30日で血液型はB型。身長は170cmである。
面倒見がよい性格の人物だが、全体的にアバウトで雑なところもある。島民ならではのアバウトさに、都会生まれ都会育ちの清舟も最初は少し苦手意識を持っていたが、その内慣れ始めた。農家ではないが家で野菜を育ていたり、薪風呂が好きで清舟にも薦めたりと、アウトドア派なところがある。だがそのわりには体形がふくよかで、自身でも己のことをメタボと自称している。持っている土地が多いのか、都会から農業を学びにやってきた研修生・東野に畑の一部を貸し出していた。
清舟の父親とは旧友であり、その縁から清舟が住む家やご飯を提供している。ご飯の提供者である奥さんこと朋子(ともこ)とは見合い結婚だというが、そうとは思えないほどの仲良しっぷりである。

木戸 朋子(きど ともこ)/奥さん/演:山口香緒里

CV:はやみけい/演:山口香緒里
主人公の清舟が暮らす五島の村・七ッ岳の村民である女性。村のリーダーにあたる郷長の妻であり、同じく村で暮らす少年・ヒロシの母でもある。
おおらかで快活な女性で、見合い結婚だという旦那の郷長とも非情に仲が良い。息子に対しても厳しい時はあるが、彼が自分を尊敬していると知ると嬉しさでその日の食事を豪華にするなど、彼女なりに愛情たっぷりに接している模様。だが、島での平凡な生活に潤いを求めている事も事実で、東京からやってきた若く美しい青年・清舟のためにご飯を作る事に喜びを感じている。
学生時代の成績はオール3だったが体育だけは4と、少しだけ運動が得意。さらに演劇同好会に所属していた事があり、演劇に関する事には厳しくなる節がある。

坂本 一行(さかもと いっこう)/教頭

CV:立木文彦
主人公の清舟が暮らす五島の村・七ッ岳の子ども達が通う小学校の教頭。強面の顔立ちの人間だが、中身はおおらかで外見ほど怖い人物ではない。だが教育者らしからぬいい加減なところが多く、清舟からも教育者らしくないと評価されていた。
小学校の教師であるのに一輪車に乗れない事を気にしており、校庭に誰もいない時に1人で一輪車の練習をしている。休日はザリガニ釣りをして過ごす。酷いクセ毛で、雨の日は髪がチリチリになるため元の髪型が見る影もない。その髪型を見たなるからは、髪型をてんぐさという海藻に比喩された。

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