甲鉄城のカバネリ(アニメ・漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『甲鉄城のカバネリ』とは、WIT STUDIOによって制作された、2016年4月より6月までフジテレビ「ノイタミナ」枠にて放送されたアニメ。
キャッチコピーは「死んでも生きろ」「貫け、鋼の心を」。
蒸気機関が発達した極東の島国・日ノ本でカバネと呼ばれる不死の怪物とカバネリ、人々の戦いを描く和風スチームパンク作品。

狩方衆で開発された薬剤。
白血漿は融合群体の心臓被膜を溶かすことができ、黒血漿はカバネ化の促進剤である。
そのため、黒血漿をカバネリへ打ち込むと強靭な力が得られるがカバネ化が進行してしまう。

駅(えき)

日ノ本全土に張り巡らされ、カバネから人間を守る砦の名称。
強固な城壁で固められ、その中で人々は集落を作り生活している。
また、生活インフラは駿城と呼ばれる装甲機関車が日ノ本の駅を往来しており物資などを運んでいる。
各駅を収める当主や侍、侍女、など戦国の日本に近い職業が存在している。

駿城(はやじろ)

幕府が運営し、駅間を走行する装甲機関車。
特殊な蒸気機関を原動力としており、先頭車両にはカバネに襲われても破られないよう武将が施されている。
強大な砦を築き、生活している人々には物資などを運搬する駿城が生活のライフラインとなっている。

甲鉄城(こうてつじょう)

作中で主舞台として登場する駿城。
主に物資運搬として使用されていたが、顕金駅がカバネに襲われ破棄された後は生き残った人々を乗せ、金剛郭へ向かっている。

金剛郭(こんごうかく)

将軍家のある幕府最大の要害であり、甲鉄城の目的地。
カバネ研究の最先端であるとされており、将軍である天鳥興匡が収めている。

狩方衆(かりかたしゅう)

美馬が率いる対カバネの精鋭部隊であり、カバネに負けず土地を取り返したことから英雄とされている。
対カバネ用に「心臓皮膜」でコーティングした刀や迫撃焼夷弾、自動二輪車などが揃っている。
また、カバネの研究を行っており、カバネを捕獲している場所も存在する。

『甲鉄城のカバネリ』の登場人物・キャラクター

生駒(いこま)

「俺は…あの時とは違うんだ、俺は…もう二度と…逃げない!今度こそ俺は…俺の誇れる俺になるんだ!」

CV・畠中祐
17歳。ぼさぼさの黄土色の髪(カバネリ化後は前髪のみ白くなる)と右にのみレンズの入った眼鏡が特徴。
幼い頃に無くなった妹、初音の形見として一緒に川原で見つけた緑の石を身につけている。
初音はカバネに噛まれ、生駒は恐怖心から逃げ出してしまう。その後、カバネ化する前に生駒が止めを刺しており、そのことがトラウマになっている。
密かにカバネの生態を研究しており、「心臓被膜」を貫き破壊する独自の武器「ツラヌキ筒」を開発した。
しかし、開発直後にカバネに乗っ取られた駿城が住んでいた顕金駅に入ってしまい、生駒もカバネに噛まれてしまう。
独自の研究で「カバネのウィルスが脳に届かなければカバネ化はしない」と考えていた生駒は自分の首を絞め、ウィルスの感染を止めるのには成功したが、自身はカバネリになってしまう。
一方その頃、無名により甲鉄城まで生き残った住人達と駅を脱出しようとするが、カバネリになった生駒は人々から迫害される。
生駒は自身の身に起きた変化にショックを受けながらも、金剛郭への道中、強靭になった身体と「ツラヌキ筒」を駆使し皆を助けやがて受け入れられていく。
やがて無名の生い立ちと無名の本名が穂積(ほづみ)だと知り、無名を人間に戻し、いっぱい米を食える世界を作ると約束する。
その後、無名が「兄様」と呼び慕う美馬に蒸気鍛冶仲間であり親友だった逞生を殺され、沙梁の銃撃で右腕を失い美馬に操られた無名に深手を負わされ海に転落してしまう。
浜辺に打ち上げられ一命を取り留めるも、全てを失った絶望から恐怖心が目覚め戦えなくなってしまう。
だが、偶然再会した来栖の言葉により再び奮起して、美馬から無名を救うべく行動する。
ツラヌキ筒を失った右腕の義手にし、ウイルスの活性剤である黒血漿を打ち込み、命を捨てる覚悟で美馬に立ち向かう。

無名(むめい)

「もうほっといてよ。生き残れるのは強いやつだけ。弱いやつは死ぬしかない」

CV・千本木彩花
12歳。おかっぱ頭と小柄な体格が特徴。
本作品のヒロイン。普段はミニの浴衣姿で髪を二つにしばっており、首に枷紐を巻くことで力をセーブしている。
枷紐を外すことで複数のカバネを倒せるほどの力を解放できるが、短時間でカバネ化する呪いが身体中にまわり、極度の疲労により動けなくなる。
また、戦闘時はスチームパンク風の衣装に身を包み、無名専用である二丁の蒸気中を扱う。
かつでは穂積(ほづみ)と呼ばれる少女であり、母親と二人暮らしであったが、住んでいた駅がカバネに襲われパニックになった住人にカバネに感染したと思い込まれ襲われ母親を殺されてしまう。
穂積も殺されそうになったところに美馬に助けられ、カバネリとなり「弱い奴は死ね」と教え込まれた。
それゆえ、無名は穂積の名を捨て美馬を「兄様」と呼び絶対的な信頼を置いていた。
しかし、美馬の目的が倒幕だと知り逃げ出そうとするが、黒血漿を打たれ強制的に鵺にされてしまう。
鵺となった無名は街を暴れまわるが、同じく黒血漿を打たれていた生駒に白血漿を打たれ、助けられる。

四方川 菖蒲(よもがわ あやめ)

CV・内田真礼
17歳。長い黒髪を一つに結い上げ蒸気弓を扱う。
もともとは顕金駅を治める四方川家惣領の長女、顕金駅がカバネに襲われたことで父を失い脱出の際は父に変わりリーダーとなり皆を指揮した。
正義感が強く、カバネリの生駒、無名が甲鉄城に乗った際にも人々から守っていた。
だが、若さゆえに周囲に流されてしまう面もあるが、生駒がワザトリを退治した後、自ら勝鬨を挙げた。

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