アスキン・ナックルヴァール(BLEACH)の徹底解説・考察まとめ
アスキン・ナックルヴァールとは、久保帯人により連載されたバトルアクション漫画『BLEACH』に登場するキャラクター。同作の最終章「千年血戦篇」にて、主人公である黒崎一護に立ち塞がる敵組織「見えざる帝国」の構成員の一人。
特定の物質の致死量を正確に計算し、その数値を自在に操作する能力「致死量」を有する。
飄々とした態度とは裏腹にその実力は確かなものであり、冷静かつ慎重な戦略と掴みどころのない言動で黒崎一護らを翻弄した。
「極上毒入りボール」の表面に毒の結界を貼ることで、敵を隔離する猛毒の空間を作り出す技。
ナックルヴァールはこの技について「絶対脱出不可能」と語った。
作中では「完聖体」となった時にのみ使用した。
猛毒の指輪(ギフト・リング)
ナックルヴァールが装備している腕輪を敵に向かい投擲する技。
能力「致死量」をピンポイントかつ極限まで高威力に調整した技であり、命中した部位を”即死”させる。
放ってから命中するまでに指輪ほどの大きさにまで小型化して着弾するため、回避することは難しい。
ナックルヴァールはこの技について「能力がろくに通用しないほど強い相手にしか使わない」と語った。
作中では「完聖体」となった時にのみ使用した。
アスキン・ナックルヴァールの来歴・活躍
瀞霊廷侵攻
初登場は石田雨竜の王位継承後。ユーハバッハの決定に対し不満を持つバズビーと、それを諌めようとするハッシュヴァルトの衝突を仲裁した。
二度目の精霊廷侵攻では技術開発局に侵入する。しかし、「星十字騎士団」が影を渡って自由に移動可能であることを見抜いた開発局局長・涅マユリが、局内に影が出来ないよう対策していた。一筋縄ではいかない相手だと判断したナックルヴァールは、交戦を避け撤退した。
その後は騎士団員・ぺぺと共にグレミィらの戦闘を観戦するなど、直接の戦闘は無いものの随所で顔を覗かせる。
霊王宮侵攻
霊王宮侵攻の際は、ユーハバッハ率いる4人の親衛隊のうちの一人として召喚される。霊王を守護する零番隊の一員である二枚屋王悦(にまいや おうえつ)により他3人の親衛隊が瞬く間に倒されることで、ようやく本格的に臨戦態勢に入る。
自身も攻撃を受け大量に出血するが、血を舐め取り「致死量」を発動。自身の致死量を上げて耐性を獲得することにより生存し、二枚屋の致死量を下げて体内の血液を猛毒へと変貌させた。この時ナックルヴァールは、「この能力のことを考えると致命的な気分になる」と語った。
しかし、二枚屋の呼びかけに応じ同じく零番隊隊員・麒麟寺天示郎(きりんじ てんじろう)が乱入。毒された二枚屋の血液を全て健常な血液に入れ替えた。これにより回復した二枚屋は、ナックルヴァールが状況を理解するよりも早く一撃で斬り伏せた。
数瞬のうちに敗北したかに思えたが、ユーハバッハが不要と判断した滅却師から命や力を強制的に回収し、自身や他者にその力を与える能力「聖別(アウスヴェーレン)」を発動。奪い取った騎士団員の力を与えられることで親衛隊の全員が復活した。この時ナックルヴァールは「またしても死に損なってしまった」と語った。二枚屋は同じく復活した親衛隊の一人であるリジェ・バロにより倒された。
黒崎一護勢力との戦闘
その後は黒崎一護らと接敵。一時的に黒崎一護に協力している「破面」の一人、グリムジョー・ジャガージャックの執拗な追跡を受ける。為す術なく逃げ回るばかりに見えたが、必死に逃げる姿や冗談交じりの命乞いでグリムジョーを油断させ、「毒入りボール」で返り討ちにする。自身の能力の前に倒れるグリムジョーに対し「小さい頃、知らない人から物を貰ってはいけないと教わらなかったのか」と冗談交じりに吐き捨てた。さらに直接の描写は無かったものの、能力で黒崎一護を圧倒する、助太刀に現れた茶渡泰虎(さど やすとら)と井上織姫(いのうえ おりひめ)を「毒入りプール」で霊子中毒に陥れ行動不能に追い込むなど、親衛隊にふさわしい実力を見せる。
続けて、黒崎一護勢力の一人・四楓院夜一(しほういん よるいち)と、その弟・四楓院夕四郎(しほういん ゆうしろう)の2名と交戦。ナックルヴァールは四楓院夜一の美貌を評した上で「女の価値は顔ではなくオシャレかどうか」と持論を語った。圧倒的な速度と手数で一時は追い込まれるが、能力により彼女らの攻撃に対する耐性を獲得。一転攻勢に転じ両名を圧倒していたところに、黒崎一護に戦い方を手ほどきした師である浦原喜助(うらはら きすけ)が乱入。浦原により「致死量」の抗体を施された夜一に再び圧倒され、奥の手である「完聖体」を発動した。
「猛毒領域」や「猛毒の指輪」を駆使して浦原を追い詰めるが、浦原も「卍解」を発動。反撃に転じた浦原に翻弄され、領域の出力をさらに上げた。しかしこの卍解は囮であり、「猛毒領域」の「脱出は不可能だが侵入は不可能ではない」特性を利用し、援軍のための道標を示すのが浦原の目的であった。その目論見通り領域に突入したグリムジョーの奇襲により、心臓を抉り抜かれる。
最期
グリムジョーの攻撃が致命傷となって浦原の周到ぶりに敬意を表しながらも倒れるが、死に際の置き土産に濃度を強化した「極上毒入りボール」を放った。この時、浦原ならこんな状況でも打開してしまうのだろうと半ば諦めを見せつつ「癪だから致命的とは言わないでおく」とこぼした。グリムジョーと同じく「破面」の一人であるネリエル・トゥ・オーデルシュヴァンクにより浦原らは救助され相打ちは阻止されてしまったが、ひとたび戦闘が始まれば最期まで攻撃の手を緩めることは無かった。
アスキン・ナックルヴァールの関連人物・キャラクター
ユーハバッハ
CV:菅生隆之
滅却師のみで構成される組織「見えざる帝国」の皇帝。ナックルヴァール含め、配下達から「陛下」または「ユーハバッハ様」と呼ばれる。
自身の目的のためであれば敵味方問わず容赦なく殺害する冷酷非道な人物。
千年前の死神との戦争にて護廷十三隊総隊長・山本元柳斎重國に敗れ、復讐を目論んでいる。
自身も「星十字騎士団」の一員であり、「聖文字」は”A"(ジ・オールマイティ)。「未来を見通し、観測した未来を思いのままに改変する」能力を有する。
ユーハバッハに対するナックルヴァールの忠誠は心からのものではないが、ユーハバッハが創造する世界を見てみたいという気持ちは本心であるため、能力を最大限活かし任務を遂行する姿勢を見せる。また、ユーハバッハもナックルヴァールの戦闘能力を認めてか、親衛隊の一人として選出している。
ナックルヴァールはユーハバッハの”目的”を、ユーハバッハはナックルヴァールの”実力”をそれぞれ認め合っている関係だと言える。
二枚屋王悦(にまいやおうえつ)
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目次 - Contents
- アスキン・ナックルヴァールのプロフィール・人物像
- アスキン・ナックルヴァールの能力
- 致死量(ザ・デスディーリング)
- 完聖体「神の毒味(ハスハイン)」
- アスキン・ナックルヴァールの必殺技
- 神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)
- 毒入りボール(ギフト・バル)
- 極上毒入りボール(ギフト・バル・デラックス)
- 毒入りプール(ギフト・バート)
- 猛毒領域(ギフト・ベライヒ)
- 猛毒の指輪(ギフト・リング)
- アスキン・ナックルヴァールの来歴・活躍
- 瀞霊廷侵攻
- 霊王宮侵攻
- 黒崎一護勢力との戦闘
- 最期
- アスキン・ナックルヴァールの関連人物・キャラクター
- ユーハバッハ
- 二枚屋王悦(にまいやおうえつ)
- グリムジョー・ジャガージャック
- 浦原喜助(うらはらきすけ)
- アスキン・ナックルヴァールの名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「小さい頃教わらなかったか?知らない人からモノ貰っちゃいけませんってな」
- 「この能力のことを考えると…いつだって俺は致命的な気分になるんだ」
- 「女の価値は顔じゃねェよ…オシャレかどうかだ!」
- 「全く…癪だから…致命的だとは…言わないでおくぜ…」
- アスキン・ナックルヴァールの裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ソーシャルゲームへの参戦