ONE PIECE（ワンピース）の伏線・考察徹底検証！

黒ひげが「おれの時代だ！！！」と叫ぶシーン。白ひげ時代の終焉とともに新時代の幕開けを宣言しました。（ワンピース59巻・第577話）

またルフィは戦争後、マリンフォードを訪れ「オックス・ベル」を16点鐘するのですが、その意味をキッドが以下のように語っています。

『年の終わりと始まりに…去る年に感謝し鐘を8回。新しい年を祈り鐘を8回。締めて16回の鐘を鳴らすのが海兵のならわし。それが「16点鐘」。だが今は時期外れ。つまり…その鐘は“時代”の終わりと始まりの宣言と取れる。“白ひげ”の時代が終わり…“おれが新時代を作る”とでも言いてぇのかコイツァ…』（ワンピース60巻・第594話）

そして忘れてならないのが、ゴール・D・ロジャーが「大海賊時代」の幕開けを宣言をした張本人だということに…

ロジャーの出身地は“最弱の海”と呼ばれている「東の海<イーストブルー>」にある「ローグタウン」の出身者で別名「始まりと終わりの町」。ロジャーの処刑地にもなっています。
ちなみにルフィの故郷は「ドーン島」にある「フーシャ村」。

また元王下七部海の一人だった「ドンキホーテ・ドフラミンゴ」は以下のように証言しています。

『手に追えねぇうねりと豪傑供の…！！“新時代”がやって来るのさ！！』（ワンピース32巻・第303話）

この台詞から独自の見解を示すと、「新時代がやってくる」と豪語してるので、もしかしたらドフラミンゴも、「Dの意志」を受け継ぐ者？→「ドンキホーテ・D・フラミンゴ」？？？
と、思われましたが、ドフラミンゴは天竜人の血筋を引いている事実が判明しました。

そしてこれらのことから、頂上戦争の際白ひげがセンゴクに対し

『“血縁”を絶てど、あいつらの炎が消える事はねぇ。そうやって遠い昔から脈々と受け継がれてきた。そして未来…いつの日かその数百年分の“歴史”を全て背負ってkの世界に戦いを挑む者が現れる。センゴク…お前達「世界政府」は…いつか来る…その世界中を巻き込むほどの“巨大な戦い”を恐れている。興味はねぇが、あの宝を誰かが見つけた時、世界はひっくり返るのさ！誰かが見つけ出すその日は必ず来る！！ワンピース<ひとつなぎの大秘宝>は実在する！！！』という台詞。

コレを簡単に言い換えると
・「Dの意志」とは、遠い昔から受け継がれてきたもの。
・「Dの意志」を継ぐ者は、数百年分の歴史を背負って世界に戦いを挑む。
・「Dの意志」が起こす世界中を巻き込む程の“巨大な戦い”を世界政府が恐れている。

この白ひげ台詞の内容と同じ、シャボンディ諸島でレイリーが「Dの意志とは何か」と問うロビンに対し語った以下のセリフ

『我々もまた“オハラ”もまた、少々急ぎすぎたかもしれん。キミ達に今ここで歴史の全てを話しても、今のキミらには何もできやしない。ゆっくりと世界を見渡してその後に導き出す答えが我々と同じとも限らない。』（ワンピース52巻・第507話）

このレイリーの発言は、「歴史の全てを知る」→「何らかの答え（行動）」という、白ひげのセリフと共通しています。白ひげのセリフの主語は「Dの意志」、レイリーのセリフにおいては「ロジャー海賊団」及び「麦わらの一味」と、「Dの意志」を持つドラゴンとルフィ各個人に落とし込んでいます。
・「Dの意志」：歴史を知る→世界に戦いを挑む
・「ロジャー海賊団」：歴史を知る→少々急ぎすぎて「大海賊時代」の幕開けを宣言
・「麦わらの一味」：歴史を知る→？？？？？？（現時点では何もできない）

映画「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」の特典として配布された第0巻の書き下ろしマンガのワンシーンにおいてロジャーが
『おれは“支配”に興味がねェンだよ』という台詞があります。

ロジャーが若かりし頃レイリーと出会った際
『世界をひっくり返さねぇか？』とレイリーを誘っています。

これら全てをさらに考察すると、ロジャーは“支配”に興味がなく“世界をひっくり返す“ために航海に出たと考えられます。

では、「D」が引き起こす世界中を巻き込む程の“巨大な戦い”とは何なんでしょうか？

先ほど挙げた白ひげの発言を基に考察すると、頂上戦争時の発言であることから、「Dの意志」が引き起こす“巨大な戦い”とは、「世界政府」を倒す戦い、ましてや頂上戦争以上の戦いになることを示唆しています。ここで[伏線・考察④]の内容の中で話した、マダム・シャーリーが予言した内容と合致します。
「世界政府を倒す」というキーワードから連想するのが「革命軍」です。革命軍を率いる総司令官ドラゴンも「Dの意志」を継ぐ一人です。（45巻・第432話）。その革命軍の“巨大な戦い”を引き起こさせるような動きとも一致します。
革命軍の思想は「自由と平等の世界を目指して世界政府を倒す」ことであるから、「Dの意志も」また「自由」や「平等」のために“巨大な戦い”を引き起こし「世界政府」を打倒しようとしてるのではないでしょうか？ドラゴンが「ゴア王国」に訪れた際

『自由の為、共に戦う意志のある者はこの船に乗れ！！！』と言っています。（60巻・第587話）

ドラゴンのこの発言が「Dの意志」の意味合いを表していると考えられます。

作中にて、Dの名が世間に触れることと革命軍の思想、そしてかつて栄えた「巨大な王国」の思想を、世界政府は危惧しており危険視しています。

世界政府が恐れているものを簡単に整理すると
・「Dの意志」が引き起こす“巨大な戦い”（59巻・第576話）
・革命軍総司令官ドラゴンの思想（16巻・第142話）
・かつて栄えた「巨大な王国」の思想（41巻・第395話）

何故恐れているのか？次の考察にまいります。

[伏線・考察⑦空白の100年と世界政府]

上記の[伏線・考察⑥]の内容にあったように、「世界政府」が恐れている2つの思想。そこから浮上してくる“空白の100年”。この“空白の100年”には、ある巨大な王国が栄えていたと推測されています。
その王国に住んでいた者達が、何らかの“敵”によって滅亡させられたと仮定し、“敵”がその後の歴史に生き残っている可能性があります。“空白の100年”があけた800年前に、その時に誕生したのが今の「世界政府」！
もし、滅亡した者達の“敵”が今の「世界政府」だとしたら、“空白の100年”は「世界政府」の手によってもみ消された不都合な歴史。
その思想を後世へ、そして未来へ託そうと真実を刻んだものが「ポーネグリフ」であるとクローバー博士は語っています。