チア・アップ！（映画）のネタバレ解説・考察まとめ
『チア・アップ！』とは、2020年7月に公開されたハートフル・コメディである。余命が短いことを知った70代前半のマーサは長年住み慣れたニューヨークを去る。静かな余生を楽しむつもりで南部のバージニア州にあるシニアタウンに引っ越した。予想外の友情に恵まれたマーサは、高校時代に挫折したチアリーダーへの夢を叶えることを決意する。病魔と闘いながらかけがえのない絆で結ばれた仲間と全米チア・ダンスコンテストに挑戦する。その姿は老いに屈しない強い精神力への賛歌であり、長寿社会を生き抜くアイコンとなった。
トム（演：ダビ・マルドナード）
ヘレンの息子。母の身を案じて、なにかとマーサに文句を言ってくる。チア・ダンスコンテストにヘレンが出られないように「サン・スプリングス」のヘレンの家に居候中。
ヘレンをコンテストに連れだそうと画策したシェリルに、自分の車のフロントガラスを割られ激怒したものの、結局ヘレン確保には失敗する。
ダビ・マルドナード
主な出演作は、2011年『ブレイクアウト』、2016年『バーニング・オーシャン』、2017年『68キル』、2020年『ザ・バンカー』他
ヴィッキー（演：セリア・ウェストン）
「サン・スプリングス」を牛耳る実力者。学生時代にはチアリーダーのトップを務めていた。チアリーディングは年齢にそぐわないとアドバイスしたにもかかわらずクラブを立ち上げたマーサに反感を抱く。クラブが目標にしていたシニア発表会に出られないようにクラブの練習時間を削るなど、あの手この手でマーサの邪魔をする。壮行会の動画投稿の騒動を機会にチアクラブを廃部に追い込む。
それでも秘密裏に活動を再開したチアクラブを目の敵にし、コンテスト当日には、カール警備隊長を急かしてマーサたちの行く手を阻もうとする。
セリア・ウェストン
1951年アメリカ・サウスカロライナ州出身。幼少時から劇団で活動し、大学卒業後演劇学校へ通う。1977年、ニューヨークのオフ・オフ・ブロードウェイデビュー。以後数多くの舞台でキャリアを積み、1981年に映画デビューした頃からテレビドラマへの出演が増える。
主な出演作は、ジョディ・フォスター初監督・出演1992年『リトルマン・テイト』、1995年『デッドマン・ウォーキング』、1998年『セレブリティ』、1999年『ヒマラヤ杉に降る雪』、1999年『リプリー』、2001年『アトランティスのこころ』、2002年『エデンより彼方に』、2003年『ハルク』、2004年『ヴィレッジ』、2007年『幸せのレシピ』、2009年『運命のボタン』、2010年『ナイト＆デイ』、2015年『マイ・インターン』他。
ゲール（演：シャロン・ブラックウッド）
ヴィッキーの取り巻きの1人。ヴィッキー主催の「南部美人の会」メンバー。
シャロン・ブラックウッド
アメリカ・ジョージア州出身。ウエストジョージア大学で学士号と修士号を取得。メトロポリタンオペラソプラノインゲマンスキーランディーンで声楽を学ぶ。
主な出演作は、1995年『ネオン・バイブル』、2002年『メラニーは行く！』、2012年『フライト』、2015年『マジック・マイクXXL』、2016年『きみがくれた物語』、2016年『ラビング・愛という名のふたり』他。
バーバラ（演：カレン・ベイヤー）
ヴィッキーの取り巻きの1人。ヴィッキー主催の「南部美人の会」に入れてもらえないのが不満である。
カレン・ベイヤー
アメリカ出身。幼少時からバレリーナとしてキャリアをスタート。舞台・映画・テレビ・ラジオと幅広い活躍をしている。
主な出演作は、2008年『ワン・ミス・コール』、
テレビドラマ出演は、1990年『詐欺のウェブ』、1990年『私はいつ愛されますか？』、1992年『草の根』、1993年『ミッドナイトエディション』、2008年『1つの不在着信』、2009年『短い怪談』、2010年『妊娠協定』、2012年『リトルレッドワゴン』、2012年『スチールマグノリア』、2013年『イーサンとエリ』、2014年『ホーク』、2004年『群れ』、2015年『ハートランド』、2015年『6月3日』、2016年『彼女が守った秘密』他。
『チア・アップ！』の用語
終の棲家（ついのすみか）
年をとるなどして、死を迎えるまで住む場所。老人ホーム他。
シニアタウン
高齢者のための施設・街。住居だけでなく、レクレーション施設や医療施設を完備している所もある。
南部美人
「サザンベル」ともいう。南北戦争前の南部で上流階級の模範とされた女性を象徴する言葉。
ランチ
ここでいうランチとは、タウン内でお通夜や葬儀の場で出される食事のこと。入居間もないマーサがシェリルに連れて行かれて戸惑うシーン。
壮行会
勤務地を離れる人・スポーツ選手などの大会出場の際など、今後の活躍を応援するために催す会。
シニアチアリーディング・チーム
Related Articles関連記事
ロンドン、人生はじめます（映画）のネタバレ解説・考察まとめ
『ロンドン、人生はじめます』とは、2017年に公開されたイギリスのコメディ・ドラマ映画である。監督はジョエル・ホプキンス、主演をダイアン・キートンとブレンダン・グリーソンが務めた。 ロンドン郊外の高級マンションに住む未亡人のエミリーは、お金の問題や上辺の近所付き合いに頭を悩ませていた。ひょんなことでで、自由に生きているホームレスのドナルドと出会った事で、エミリーは自分の人生を見つめなおすというストーリー。見どころは、正反対の二人の恋の行方である。
Read Article
ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります（映画）のネタバレ解説・考察まとめ
『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』とは、2014年に製作されたアメリカのコメディドラマ映画である。 監督はリチャード・ロンクレイン。 カ―ヴァ―夫妻は、ニューヨークブルックリンの眺めのいいアパートメントの五階で、40年暮らしていた。 妻ルースの悩みは、アパートメントにはエレベーターがないことであった。夫婦共に歳を取り、階段の上り下りも楽ではなかった。ルースは思い切って長年住んだ部屋を売りに出すことにした。戸惑う夫アレックスを余所に売却の話はどんどん進むのであった。
Read Article
ゴッドファーザー PART II（映画）のネタバレ解説・考察まとめ
『ゴッドファーザー PARTⅡ』とは、イタリア系移民のNYマフィアを描いた三部作「ゴッドファーザー・シリーズ」の第2弾。マリオ・プーゾ脚本、フランシス・フォード・コッポラ監督で贈る、アル・パチーノ出演のアカデミー賞6部門獲得の作品だ。コルネオーレファミリーの2代目ボスとなったマイケル・コルネオーレを中心とした、1940年代のマフィアの「愛」「権力」「金」について描いている。
Read Article
ゴッドファーザー PART III（映画）のネタバレ解説・考察まとめ
『ゴッドファーザー PART III』とは、イタリア系移民のNYマフィアを描いた三部作「ゴッドファーザー・シリーズ」の第3弾。脚本マリオ・プーゾ、監督フランシス・フォード・コッポラ、主演アル・パチーノで贈る、1990年公開の作品だ。2020年には公開30周年を記念し、『ゴッドファーザー〈最終章〉：マイケル・コルレオーネの最期』と改題し、再編集版が公開された。コルネオーレファミリーの2代目ボスとなったマイケル・コルネオーレの最後を描いている。
Read Article
目次 - Contents
- 『チア・アップ！』の概要
- 『チア・アップ！』のあらすじ・ストーリー
- 終いの住処へ
- チアクラブ始動
- チアクラブ、練習を再開
- 「南部最大のチアダンス」コンテスト出場
- 『チア・アップ！』の登場人物・キャラクター
- マーサ（演：ダイアン・キートン）
- シェリル（演：ジャッキー・ウィーヴァー）
- アリス（演：リー・パールマン）
- ヘレン（演：フィリス・サマーヴィル）
- フィリス（演：パトリシア・フレンチ）
- ルビー（演：キャロル・サットン）
- オリーブ（演：パム・グリアー）
- エヴァリン（演：ジニー・マッコール）
- クロエ（演：アリーシャ・ボー）
- ベン（演：チャーリー・ターハン）
- カール警備隊長（演：ブルース・マッギル）
- ドリス（演：ドロシー・スティール）
- トム（演：ダビ・マルドナード）
- ヴィッキー（演：セリア・ウェストン）
- ゲール（演：シャロン・ブラックウッド）
- バーバラ（演：カレン・ベイヤー）
- 『チア・アップ！』の用語
- 終の棲家（ついのすみか）
- シニアタウン
- 南部美人
- ランチ
- 壮行会
- シニアチアリーディング・チーム
- アメリカ・アリゾナ州の「サンシティ・ポム」
- 「ジャパンポンポン」
- 「日本シニアチア協会（JSCA／ジェスカ）」
- 「大阪オトン・オカンチアリーダーズ」
- 『チア・アップ！』の名言・名セリフ／名シーン・名場面
- アリス「チアの練習で会いましょう」
- マーサ「鏡の中の自分を見つめてほしいの。よく見て自分を受け入れて。誰でも人目を気にするものよ。他人にどう見られているか。だけど本当に大事なのは、自分がどう思っているか。だから自分を受け入れるのよ。3つ数えたら自分の好きなところを1つ挙げてみてちょうだい」
- シェリル「なぜ黙ってたの？がんになったら友だちには言ってよね」
- チアコンテスト出場を目指す
- マーサ「クロエに気持ちを伝えなさい。彼女みたいにモテる子には“当たって砕けろ”で行かないと。人生は短いのよ。とっとと動きなさい」
- シェリル「まったくチアリーダーって楽しいわね」
- マーサ「18歳以上の部門だから問題ないはずよ」
- コンテスト会場で鉢合わせした高校のチアリーダーたちとの会話で、クロエに自分たちのせいで退部せざるを得なくなったことを知ったシェリルが詫びる
- マーサ「この仲間で出られて幸せよ。みんなのこと大好きだからね」
- 『チア・アップ！』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話
- チアリーディングの特訓は過酷を極めた
- シニアタウンは実在する
- 長い歴史を誇るモデルチーム
- 日本のシニアチアリーディングクラブ
- バスを運転するベンだが、免許はとったのか
- 『チア・アップ！』の主題歌・挿入歌
- 挿入歌：キャロル・キング『 BITTER WITH THE SWEET』
- 挿入歌：Dick Walter『BORN TO BOSSA』
- 挿入歌：JAY-Z『SHOW ME WHAT YOU GOT』
- 挿入歌：The Marshall Tucker Band『CAN‘T YOU SEE』
- 挿入歌：KAYAM『CLIMBING THE MOUNTAIN』
- 挿入歌：Juice Newton『QUEEN OF HEARTS』
- 挿入歌：Peter Hollens Feat.Home Free 『 AMAZING GRACE』
- 挿入歌：アラナ・ダ・フォンセカ『GO OUT BANGING』
- 挿入歌：TAKA『SWAY』
- 挿入歌：Shania Twain『MAN！I FEEL LIKE A WOMAN！』
- 挿入歌：アラナ・ダ・フォンセカ『THE OTHER GONG SONG』
- 挿入歌：Whitney Houston『 I‘M EVERY WOMAN』
- 挿入歌：With Lyrics『THE STARS AND STRIPES FOREVER』
- 挿入歌：Brenton Wood「『THE OOGUM BOOGUM SONG』
- 挿入歌：Miriam Makeba『PATA PATA』
- 挿入歌：the go-go`s『WE GOT THE BEAT』
- 挿入歌：The Whispers『AND THE BEAT GOES ON』
- 挿入歌：Ivan ＆ Alyosha『HIT THE FLOOR』
- 挿入歌：Zara Larsson ＆ Elliphant『SOMEONE WHO CAN DANCE』
- 挿入歌：Shirley Ellis『 THE CLAPPIMG SONG（CLAP PAT CLAP SLAP）』
- 挿入歌：Portugal.The Man『FEEL IT STILL』
- 挿入歌：Diana Ross『I‘M COMING OUT』
- 挿入歌：Tammy Wynette『YOUR GOOD GIRL‘S GONNA GO BAD』
- 挿入歌：ジョーダン・ヤエガー＆アラナ・ダ・フォンセカ『ROCK MY FACE』
- 挿入歌：Dejuan Lee『PEANUT BUTTER JELLY』
- 挿入歌：Shirley Ellis『THE NAME GAME』
- 『チア・アップ！』の予告動画