ワイルドアームズ(WA)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『ワイルドアームズ(WILD ARMS)』とはメディア・ビジョンが開発したPlayStation用のゲーム作品。1996年12月20日にソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)より発売。略称は「WA」。ジャンルはロールプレイングゲーム(RPG)。荒廃した大地が広がる惑星「ファルガイア」を舞台に、荒野を冒険する「渡り鳥」と呼ばれる3人の主人公達と、異世界からの侵略者「魔族」との戦いの物語を描いた作品で、壮大な世界観と個性溢れるキャラクター、深く練り込まれたストーリーが魅力となっている。

内海で交易する商船スイートキャンディ号の船長。35歳。お調子者で勢いに任せた嘘をついて周囲を騒がせてしまうトラブルメーカーだが、本質的には義理人情に厚い人物。ライバルのドレックと張り合い妙な騒ぎを起こしたことで、セシリアは彼と偽装結婚式を行う羽目になった。ロディ達の旅の目的を知った後は、彼らに恩を返すために協力するようになる。高いところとオバケが苦手で、15歳以下の女性が好みという嗜好の持ち主。

魔族

ジークフリード

魔族の幹部4人衆ナイトクォーターズのリーダー格で別名「青の騎士」と呼ばれる騎士。野心に溢れた堅物でファルガイア征服を望み、魔族の盟主マザーを復活させる。しかしマザーが自分達も含む全てを滅ぼそうとしていることを知ると、ロディ達を利用してマザーを滅ぼし、魔族を率いるトップに立つ。後にゲートジェネレイターでロディ達に敗れ、疑似ブラックホールに飲み込まれるも何とか生還する。しかし直後に転移された場所であるフォトスフィアで、肉塊となって生き延びていたマザーに寄生されて身体を乗っ取られてしまう。以降は、人格が豹変してしまいファルガイアを滅ぼすために行動を始めるようになる。最後はマザーフリードとして復活したマザーに完全に吸収されてしまうが、ロディ達がマザーフリードを倒したことで、死にゆくマザーの支配を振りほどくことに成功。ジークツヴァイとなってマザーを乗っ取り返すほどの執念をみせた。マルドゥークとカ・ディンギルを繋ぐ亜空間でロディ達に最後の決戦を挑むも敗北し、亜空間に散っていった。

ベルセルク

ナイトクォーターズの一員で、相手を正面から力任せに叩き潰すことに喜びを感じるパワーファイター。ナイトクォーターズ随一の戦闘力を持つが、頭脳戦が苦手で油断も多いためよく足をすくわれる。涙のかけらを強奪するため、魔族の軍団を率いてアーデルハイドを襲撃した際、ロディ達と対峙する。その後、アルハザードの入れ知恵でロディ達を抹殺しようとするも失敗し、直後にブーメランによって粛清された。

レディ・ハーケン

ナイトクォーターズの紅一点で、斬り姫と呼ばれている。誇りを重んじる騎士道精神の持ち主で、卑怯な手を使うアルハザードや弱者をいたぶるベルセルクを嫌っている。ザックの早撃ちに似た高速の斬撃技を使っており、彼を上回る実力を持つ。その正体は騎士団時代のザックの元同僚である女騎士エルミナで、アークティカ城襲撃時に魔族に敗れた後、アルハザードによって身体改造と記憶調整を施され魔族と化した。自身の過去を思い出せずにいたが、ザックとの戦いの中で記憶を取り戻していき、最後は全ての始まりの地であるアークティカ城でザックと一騎打ちを行い、敗北。エルミナの姿に戻った後ザックの腕の中で光となって消えていった。しかし後にサブイベントにて彼女の魂がこの世にとどまっていたことが判明。守護獣の力でエルミナとして復活させることができたが、ザックの要望により魔族として生きていた時の記憶を消したため、エルミナとして生きていた頃の記憶も消えた状態で復活する。サブイベント後、ミラーマで再会することが可能。自分の名前もザックのことも覚えていなかったが、ザックと会話した後、また会いに来ることを待っていると告げた。

アルハザード

ナイトクォーターズの参謀で科学者。知略、策謀に長け、目的のためには手段を択ばない卑劣な性格。人間を苦しめることや生命を弄ぶことに喜びを感じており、その欲望を満たすために様々な人体実験を行ってきた。過去にアークティカを滅ぼしており、ザックが魔族に復讐するきっかけを作った張本人でもある。自ら戦うことは好んでいないが、戦闘を行う際には攻撃デバイス「エスペランザ」と「バスティス」を用いる。普段は白いローブを身に纏っているが、これは自身の醜い姿を隠すためである。カ・ディンギルでロディ達と対峙した際には、身に纏ったローブを脱ぎ捨てて真の姿を現し襲い掛かってくるも敗北。自身が死ぬことを受け入れられず断末魔を上げながら消滅した。

ブーメラン

元はイレギュラーナンバーと呼ばれる魔族だったが、ベルセルクの後釜としてナイトクォーターズの一員となった。裏切り者や任務に失敗した魔族などを処刑する役割を担っており、他の魔族からは「同族殺し」と忌み嫌われている。ただひたすら強者と戦うことを求めており、その純粋な欲望は、守護獣ルシエドを呼び寄せ従えるほど強い。ベルセルクを倒したロディ達の素質を認め、自らの欲望を満たす強敵に育て上げようとする。ストーリー終盤、カ・ディンギルの入口でロディ達と決着を付けようとするも、ジークフリードの邪魔が入り戦闘が中断され、放たれた魔獣の群れの相手を引き受けロディ達をカ・ディンギルの内部へ向かわせた。その後、武器である「クレッセントファング」を残して生死不明となるが、サブイベントで「ブーメランフラッシュ」にパワーアップして帰ってくる。

ルシエド

人が生きていくのに必要な心の力である欲望を司る守護獣。希望を司る守護獣ゼファーの弟に位置づけられる存在でもある。ブーメランの持つ強い欲望に惹かれ魔族側についた守護獣で、彼のサポートを務める。ブーメランとルシエドは固い信頼関係で結ばれており、常に共に行動し、戦闘時には抜群のコンビネーションを発揮する。人の心から欲望が無くならない限り倒れても何度でも再生する。

ゼット

出世のために戦うイレギュラーナンバーの魔族。目立ちたがり屋で権力や世界征服には興味を持っていない。ナイトクォーターズに劣らない戦闘能力を持つが、肝心なところで不運に見舞われることが多く、失敗ばかりしている。ゲートジェネレイターでロディ達やジークフリードと同様、疑似ブラックホールに吸い込まれて消息不明となるが、サブイベントにてセント・セントール付近に転移させられて生存していることが判明。その町で唯一の生存者となっていた盲目の少女と交流を重ねるうちに改心するようになる。

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