ザ・ピーナッツバター・ファルコン（映画）のネタバレ解説・考察まとめ

キリスト教徒となるために教会が執行する儀式で、全身を水に浸すか、または頭部に水を注ぐことによって罪を洗い清め、神の子として新しい生命を与えられる証。作中ではザックとタイラーが盲目の老人によって川で洗礼の議を受けた。

『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』の名言・名セリフ／名シーン・名場面

マーク「これが彼の人生をかけた夢なんだ」

いつか養護施設を出て、大好きなプロレスラーに会いたい。そんな夢を叶えようと、何度も施設からの脱走を試みるザック。彼が心に秘めた情熱を見事に代弁したのが、同室で暮らすザックの友人・マークの「これが彼の人生をかけた夢なんだ」であった。施設で一生を過ごすのではなく、外の世界で自分の夢に挑戦してみたい。そんなザックの心に寄り添い、応援する気持ちが込められたセリフである。

タイラー「無法者コンビだな」

ひょんなことから出会ってしまったザックとタイラー。「友達になればいい」と提案するザックに対し、タイラーははじめ素っ気ない態度を取っていた。単独行動をしようと彼とわかれるものの、自分の身に追手が迫ってきていることをしり、引き返したタイラー。そこで悪ガキからザックを救い、更には彼も自分と同じお尋ね者であることを知り、「無法者
コンビだな」と言う。ザックとの関係に少しずつ変化が現れたことを感じさせる一言であった。

タイラー「書類は任せるよ。俺らは人生を楽しむ」

ザックを見つけ、施設に連れ戻そうとするエレノアに対し、タイラーが放ったのが「書類は任せるよ。俺らは人生を楽しむ」である。ザックの身を案じて懸命に説得するエレノアの心境も伝わる中、それでも夢を追い、自分の可能性を信じて好きに生きてみたいというザックの心情を、タイラーがはっきりと言葉にして告げた。短いながらに、自分たちがどうするかを明確に伝えた一言になっている。

『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』の裏話・トリビア・小ネタ／エピソード・逸話

映画製作のきっかけはダウン症の少年からの願い

『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』の監督・脚本を務めたのは、タイラー・ニルソンとマイケル・シュワルツ。「ダウン症を主人公にした映画を作ってほしい」と、ダウン症の子供から手紙を受け取ったことが、本作誕生のきっかけになっている。当時ほぼ無名であった二人は、その手紙の主の願いを叶えようと、ハートウォーミングな名作を生みだしたのだ。また、主人子のザックを演じるのは、ザック・ゴッサーゲンという同名の青年。彼も実際にダウン症を患っており、彼が演じることで役柄の優しさやチャーミングさが上手く引き出されている。

本作が迎えた公開の危機

アルコールやドラッグの問題で問題児とされていたタイラー役のシャイア・ラブーフ。『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』公開前にも問題行動を起こしており、それがきっかけで本作の公開が危ぶまれていた。そんなシャイア・ラブーフを改心させたのはザック役のザック・ゴッサーゲンの一言。「あなたはもう有名だけれど、この映画が僕にとってはようやく掴んだ機会だったんだ。でも台無しになってしまった」という言葉がシャイア・ラブーフの心に届き、彼は更生プログラムに参加するなど身のあり方を改める努力をした。

『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』の主題歌・挿入歌

挿入歌：P!NK「Walk Me Home」

挿入歌：The Staples Singers「Freedom Highway 」

挿入歌：Ola Belle Reed「Where The Wild Flowers Grow」

Parker Ainsworth, Butch Walker, Paris Jackson and Jessie Payo 「Running For So Long (House A Home) 」