BLACK LAGOON(ブラック・ラグーン)のネタバレ解説・考察まとめ

『BLACK LAGOON』は、作者の広江礼威(ひろえ れい)が月刊サンデージェネックスで連載中のガンアクション漫画、およびそれらを原作とした小説・アニメ作品。裏社会の人間が闊歩する犯罪都市・ロアナプラに放り込まれた日本の商社マン・岡島緑郎ことロックは、運び屋の一員となり荒事を請け負うようになる。

作品概要

舞台設定と作風

タイの架空の犯罪都市ロアナプラを舞台に、荒事も請け負う運び屋と、いわゆる裏社会に属する組織や人物たちが繰り広げるクライムアクション作品。銃や爆弾などが頻繁に登場し、一部のシーンにかなり残酷な描写、一部の人物の言動に表現上の問題、そして社会的な問題描写も見られる。作中年代は登場人物の経歴や台詞から、1990年代後半であることが示唆されている。

出典: ja.wikipedia.org

あらすじ・ストーリー

旭日重工の社員である岡島緑郎は、出張先の南シナ海で、海賊まがいの運び屋・ラグーン商会に拉致されてしまう。
しかし緑郎の上司・影山は、自らの保身と会社の為に緑郎を見捨てた。
帰る場所を無くし、失意のどん底に突き落とされる緑郎。
そこへ、彼と彼が持つ極秘ディスクの消去を企てる旭日重厚が差し向けた傭兵達が現れ、緑郎の乗る商船を追い詰めていく。狼狽の果てに名案を閃いた緑郎は、ラグーン商会のメンバーと共に一世一代の賭けに出て、傭兵の殲滅に成功。

その後、なに食わぬ顔で自身の現れた影山に対し、緑郎は「日本に帰る気はない」と宣言するのだった。

ラグーン商会に勧誘され、水夫となったロックは、ロアナプラを拠点に商会メンバーのレヴィ、ダッチ、ベニーらと荒事を請け負うようになる。
ロシアンマフィアのボアを始めとしたロアナプラの有力者に目をつけられ、死地に直面する事もしばしばであったが、商会メンバーのアシストで、ロックは1日1日を乗り越えていく。
だが一部の人間は、ロックが持つ悪党の可能性に気づき始めていた。

ロック自身、当初は子供にすら容赦ないロアナプラの非情な理を目の当たりにして葛藤の日々を送っていた。しかし、次第に自他を死に晒す危険な賭けを楽しむようになり、悪党の本性をむき出しにしていく。

主要人物

岡島緑郎(おかじまろくろう)/ロック

南シナ海の船上で裏取引に巻き込まれ、ラグーン商会のメンバーとなった日本の商社マン。
争いごとを嫌う平和主義者で、銃器を手にすることはないが、土壇場で踏みとどまる度胸とサラリーマン時代に培った言語力・交渉力・情報知識を生かし、ラグーン商会で参謀を務める。
生まれ育ちは父が中央省庁勤めのエリート一家。親の期待にそぐわない進路を選んだ結果、家族仲がこじれてしまったと言う。
日本での生活にも嫌気がさしており、これらはロアナプラで生きていく決意を固める材料となった。

レヴィ(本名:レヴェッカ・リー)

二挺拳銃(トゥーハンド)の異名を持つ凄腕ガンマン。
ラグーン商会の実践担当で、短気かつ荒々しい言動が目立つトラブルメーカー。
一般的な常識論を唱えるロックと度々衝突するが、何かと彼を気にかけ気遣う一面も見せる。

ダッチ

ラグーン商会のボス。図体に勝るとも劣らない度胸と頭脳が揃った、頼れる男。
ベニー曰く「タフで知的で変人」らしい。
ロアナプラの有力者であるバラライカや張に一目置かれているほど、人望も厚い。
過去にはフランス外人部隊の一人としてベトナム戦争に従軍していた。

べニー

ラグーン商会の情報系統を束ねる凄腕ハッカー。
温厚な人物で、ロックと同じく争いごとを好まない性格。しかし、ロアナプラで生き延びる経験則として、いかなる事件においても傍観者の立場を一貫している。
過去、FBIとマフィアに追われていたところをレヴィに助けられ、ラグーン商会に加入した。

バラライカ(本名:ソーフィヤ・イリーノスカヤ・パブロヴナ)

ロシアンマフィアのホテル・モスクワ(タイ支部)を束ねる女幹部。冷徹無比で好戦的な人物だが、ロックを何かと気にかけ、彼に悪党の素質を感じると同時に、仕事を依頼してくる事もある。
KGBやGRU出身の構成員を秘密裏にあぶりだし、失脚させてきた。
旧ソ連時代には第318後方撹乱旅団・第11支隊を率いてアフガンの激戦を生き延びた元軍人。
ソ連崩壊とともに軍籍を剥奪され、路頭に迷った当時の部下を見捨てられず、ホテル・モスクワに合流した経緯がある。

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