地獄楽(漫画・アニメ)のネタバレ解説・考察まとめ

『地獄楽』とは2018年から2021年にかけて賀来ゆうじにより『少年ジャンプ+』にて連載された和風アクション漫画。江戸時代末期を舞台とし、最強の忍として畏れられた画眉丸が愛する妻と再会するため「不老不死の仙薬」を求め島をめぐる忍法浪漫活劇。美しくも悲壮感溢れるタッチで描かれた群像劇で、疾走感のあるアクションシーンも魅力である。戦闘シーンだけでなく多くの回想シーンもあり、多くのキャラクターに感情移入しやすい作品になっている。最終回公開時にテレビアニメ化も決定した人気作品である。

背中に大きな傷を抱え、それを気にしているメイに対する一言。
顔に傷を抱えた妻への愛を感じさせる場面。

杠「最後くらい正直に…好きな事だけ考えればいい 家族の事?飼い猫?故郷に残した好きな人?その人の胸の中でも思い浮かべて美しい景色の中で死になさい 腕くらいなら貸したげるから」

山田浅エ門仙太の死の間際でのシーン。
これまで幼いころからの夢だった画家を諦め、家庭の事情から浅エ門になった仙太。自由奔放に立ち振る舞う杠に対して憧れの念を抱いていた。その杠から死の間際に、最期くらい自分の好きなもののことを考えるよう諭され、絵と憧れの杠のことを考え死に至る。
地獄楽は各人物の回想シーンが多く、読者からもすべてのキャラクターを好きになるとして高い評価を受けている。

メイ「さようならお父さん」

タオを消費し、大人の姿になってしまったメイ。木人が自身に残ったタオを使ってメイを回復させ、命を落とすことになる。
蓬莱から脱走したメイを娘のように世話をし、メイからも父のように慕われていた木人。二人がともに暮らした長い月日が垣間見える場面である。

『地獄楽』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

デフォルメされたキャラが登場するスピンオフ作品

スピンオフ作品として『じごくらく~最強の抜け忍 がまんの画眉丸~』が『少年ジャンプ+』にて連載された。画眉丸がドMであるという設定で本編とは雰囲気が大きく違う作品である。連載時期は2020年1月20日から同年6月29日までであった。キャラクターもデフォルメされたものが描かれている。

『ファイアパンチ』のアシスタントだった作者・賀来ゆうじ

同サイト『少年ジャンプ+』にて連載していた藤本タツキの『ファイアパンチ』で、作者はアシスタントを務めた。本作のアシスタントの大半も『ファイアパンチ』と同じ構成になっている。
過去作は『FANTASMA』で、作者は他人に向けて描いたものだったため人気が出なかったと分析している。

作者はつるの剛士の従兄弟で、幼少期は一緒に絵を描く機会もあったという。本作における殺陣の所作は、殺陣師の親族から指導を受けた。

『地獄楽』の主題歌・挿入歌

OP(オープニング):millennium parade × 椎名林檎『W●RK』

ED(エンディング):Uru『紙一重』

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