地獄楽(漫画・アニメ)とは【ネタバレ解説・考察まとめ】

『地獄楽』とは2018年から2021年にかけて賀来ゆうじにより『少年ジャンプ+』にて連載された和風アクション漫画。江戸時代末期を舞台とし、最強の忍として畏れられた画眉丸が愛する妻と再会するため「不老不死の仙薬」を求め島をめぐる忍法浪漫活劇。美しくも悲壮感溢れるタッチで描かれた群像劇で、疾走感のあるアクションシーンも魅力である。戦闘シーンだけでなく多くの回想シーンもあり、多くのキャラクターに感情移入しやすい作品になっている。最終回公開時にテレビアニメ化も決定した人気作品である。

菊の花の天仙。ペアの桃花と房中術を修める。桃花を守ることを第一に考える。主に男性の姿をしている。気性が荒い部分が目立つが、外丹法の研究で木人を犠牲にしていることや、そこまでしても完全な不老不死になれないことを憂いていた。鬼尸解したときは桃花と合体し巨大な化け物となる。房中宮での決戦で倒される。
タオは火。

桃花(タオファ)

ペアの菊花と房中術を修める。主に女性の姿をしている。明るく天真爛漫に振うが、木人などの生き物を丹として犠牲にしていることを深く憂う。やがて心を磨り減らし、外の人間を花化させ本土へ送り返すことでおびき寄せる事を発案する。房中宮での決戦で倒される。
タオは木。

牡丹(ムーダン)

牡丹の花の天仙。経路(つぼ)や内臓の氣で不死を目指す周天(気功法)を修めている。捕えた人間を僵尸(きょうし)にして操る。蓬莱にたどり着いた佐切達の前に現れる。登場して間もなく木人の首をはね飛ばし、彼らの信仰を作り物と嘲笑うが、佐切らによって倒される。天仙の中で最初に倒されることになる。
タオは土。

朱槿(ヂュジン)

ハイビスカスの花の天仙。胎息(呼吸法)を修めている。よく体の性別を入れ換えることで、胎内にタオを循環させる。面倒くさがりで修行もさぼりがちな一面もある。典坐・ヌルガイの前に現れ、典坐を殺害。その直後に画眉丸とも戦い、タオの大半を失い一時老人のような姿になってしまう。再生後、潜入してきた士遠・ヌルガイと戦闘。何度も切りつけられて再生速度が激減したところで丹田を串刺しにされる。最後の力を振り絞り、地下水道の神獣盤古へ辿り着き、一体化して巨大な花の姿、盤古となる。盤古となってからは他の天仙らとの回想シーンがあり、褒められたいという願望を感じさせる描写があった。
タオは水。

蘭(ラン)

蘭の花の天仙。導引(体操法)を修めている。体だけでなく物腰も柔らかで、そのためなのかよくヨガのようなポーズを取る。天仙らの世話をしていた蓮を兄上、メイを姉上と呼ぶ。無機物を操ることが得意で、島の建物・石像の改修を担う。その力で蓬莱の建物を移動させ、仙薬と船のある煉丹宮の位置を偽装した。導引宮で画眉丸と杠に倒される。第9巻のおまけでは世話好きな一面が描かれており、敵味方関係なく称賛する場面も見られた。
タオは水。

桂花(グイファ)

金木犀の花の天仙。守一(瞑想法)を修めている。淡々とした口調であるだけでなく、極度の人見知りでいつも本などで顔を隠すように行動している。常に雌雄同体でタオを循環させている。佐切らと遭遇しても敵意を見せず、侵入を謝罪し島を出るという佐切を見逃す。盤古が倒され朝を迎えた際には、タオを消費した影響から子どもの姿で登場する。
タオは金。

石隠れ衆の里

里長

石隠れ衆忍を支配する里長。画眉丸の義父。冷酷非情で実の娘も道具のように扱う。男は忍に、女は子を産むための道具と考えている。その考えから娘の普通の幸せを奪うため、顔に大きな火傷の跡をつけた。過去に不老不死の薬を飲んだことがあると噂されていることを画眉丸が語っている。しかし上陸した島の仙薬と同様のものであるかは不明。妻とともに里を抜けたいと申し出た画眉丸を罠にはめ、処刑されず島へと上陸した画眉丸を殺害するように忍を送り込んだ。

結(ゆい)

石隠れの里長の8番目の娘。画眉丸の愛妻。心優しく朗らかな女性。画眉丸にとって生きる意味そのものの存在で、「普通」を大事にしている芯の強い女性。顔には里長につけられた大きな火傷の跡があり、普段は髪で隠している。画眉丸が捕縛された後は、心を閉ざし里で過ごしているという。

シジャ(次代画眉丸)

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