『魔境伝説アクロバンチ』とは、日本テレビと国際映画社が共同制作したSFロボットアニメである。1982年に日本テレビ系列で全24話が放送された。巨大合体ロボ「アクロバンチ」を駆るアマチュア考古学者とその家族が、地底人の軍団「ゴブリン結社」と古代の大秘宝「クワスチカ」を巡り、争奪戦を繰り広げる痛快冒険劇として描かれた。後に『プラレス3四郎』や『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』など、数多くの作品でキャラクターデザインを手掛け人気を博す「いのまたむつみ」のデビュー作となった。
マニコンゴの丘
第5話の舞台。中部アフリカに実在する「コンゴ共和国」を流れるコンゴ川流域に広がる広大なジャングル地帯に位置する。「ンザンビ・アンブルグの秘宝」が眠るとされる。ここではミキが原住民に捕縛され、生け贄として溶岩に落とされかけるという散々な目に遭う。
ちなみに「ンザンビ・アンブルグ」とはコンゴ地域に住むバコンゴ族が崇拝する最高神の名で、「ゾンビ」の語源にもなっている。「マニコンゴ」とは、1914年まで存在していた「コンゴ王国」の王のことである。
アゾレス諸島
第6話の舞台。ジブラルタル海峡沖にある諸島で、「ヘラクレスの柱」と呼ばれ、「アトランチス」伝説を証明する最有力地点として考古学者の研究の的になっている。海底を舞台にした戦いの中、ヒロとシーラが運命の邂逅を果たす。
ちなみに初期の予定では第6話は第4話とアトランチス編の前後編として第5話となる予定だった。
ストーンヘンジ
第7話の舞台。イギリス南部にある謎のストーンサークル。この地にはタツヤのかつての想い人「キャサリン」が在住している。タツヤはかつての恋敵でキャサリンの亡夫「トム」の研究資料から古代の破片に書かれた文字を解析しようと試みる。
ストーンヘンジもイギリスに実在する。紀元前2000年以上前に建造されており、古代天文学の観測所説や太陽崇拝の祭壇説など諸説ある。
エジプトのピラミッド
第8話の舞台。エジプトのピラミッドを研究していたカフラー博士が、不思議な幻影に導かれてピラミッドの最深部に眠る美女を発見する。彼女は6000年前にシリウス星系の第3惑星エンメ・ヤからやってきた皇女「エリーナ」だった。
エジプトにはピラミッド遺跡が数多く点在しているが、作中に登場するのは実在する有名な「ギザの三大ピラミッド」と思われる。紀元前2500年頃に建造されたと判明しており、古代エジプトの「ファラオ(王)」の墓とする説がもっとも有力である。
ペルセポリス
第9話の舞台。古代のペルシア帝国の王「ダレイオス1世」が築いたとされる遺跡群。レイカはここでダレイオス1世の子孫である「アルタ」と出会い、淡い恋心を抱く。
「ペルセポリス遺跡」はイラン・イスラム共和国に世界遺産として実在しており、紀元前520年前程に建造され「アケメネス朝ペルシア帝国」の都として栄えたとされる。
北スコットランド
第10話の舞台。妖精伝説を研究する「エルシー」が、妖精を呼ぶため近代文明を排除した村を興している。タツヤはエルシーと大学が同じで友人関係だった。
北スコットランドにて妖精伝説で有名なのはハイランド地方の北西部に位置する「スカイ島」だが、作中では明示されないためエルシーの村が何処にあるのかは不明。
サバ王宮遺跡
第11話の舞台。かつて栄えた「サバ王国」の王宮跡。ヒロはここでサバの王女を名乗る謎の女性「シルヴィア」と悲恋を経験する。
「マアリブの古代サバア王国記念建造物群」はイエメン共和国の世界遺産として実在する。「サバアの女王」にまつわる伝説はさまざまな文化圏で形を変えて広く知られており、シルヴィアのエピソードもこの伝説がモチーフとなっていると思われる。
デロス島
第13話の舞台。エーゲ海に浮かぶ島のひとつで、古代ギリシャの遺跡が数多く存在することから考古学者の研究の的になっている。遙か古代にゴブリン一族が地底に封印された屈辱と因縁の場所である。巨大化したデーロスとの戦いの中で、アクロバンチは炎の聖剣「エクスキサーチ」を手に入れる。
エーゲ海キクラデス諸島に実在する「デロス島」は、遺跡群が数多く残る無人島である。
グリーンランド
第15話で登場。3分の2が北極圏に属する極寒の島。昔ながらの生活をするエスキモーの村があり、学生時代のリョウが放浪の旅の途中で立ち寄ったことがある。リョウはそこでエスキモーの女性「ケムチャ」とその娘「コト」と親交を持った。崩れた氷山から第2のエネルギーポールが発見された。
グリーンランドは実在の島で、北大西洋と北極海の間にありデンマークが自治領としている。人口は極めて少なく、住んでいる人々は現地では「カラーイット」と呼ばれている。
カッパドキア
第16話で登場。トルコにある遺跡。箱舟伝説で有名な「ノア」の伝説を守る御三家と、追放されたゴブリンである「ミゲール」の復讐譚が描かれた。
トルコのカッパドキアは実在し、古代ローマ時代の地下都市が保存されている「ギョレメ歴史国立公園」が世界遺産として登録されている。
アンコール・ワット
第17話に登場。遺跡の彫像の一つに、エネルギーポールを思わせる意匠があったことから、蘭堂ファミリーが調査に訪れる。そこに居合わせたブルゾムとヒロは激闘を繰り広げ、お互いをライバルと認識する。遺跡が放つ閃光の中から、第3のエネルギーポールが出現する。
12世紀前半にクメール帝国の王によって建造されたヒンドゥー教寺院であるアンコール・ワットは、カンボジアの誇る世界文化遺産として著名である。
シャーリ山
第18話に登場。北海道北部地方にある山。かつてゴブリン一族と祖を同じくしながらも、地底への封印を免れた「カームイ族」が住んでいる。そのひとりである「エコマ」は、巨大な土偶「御神体」を奉り守っていた。
シャーリ山のモチーフは北海道知床半島にある死火山「斜里岳」だが、放送当時の民族問題への配慮で架空の民族とされた「カームイ族」に合わせ、架空の山とされた。エネルギーポールが指し示した地点も、知床半島ではなく空知地方周辺を示していた。
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目次 - Contents
- 『魔境伝説アクロバンチ』の概要
- 『魔境伝説アクロバンチ』のあらすじ・ストーリー
- 冒険への出発
- 遺跡を巡る旅
- エネルギーポール争奪戦
- クワスチカ出現
- 『魔境伝説アクロバンチ』の登場人物・キャラクター
- 蘭堂ファミリー
- 蘭堂 タツヤ(らんどう タツヤ)
- 蘭堂 ヒロ(らんどう ヒロ)
- 蘭堂 リョウ(らんどう リョウ)
- 蘭堂 ミキ(らんどう ミキ)
- 蘭堂 レイカ(らんどう レイカ)
- 蘭堂 ジュン(らんどう ジュン)
- R・C
- D・B
- ゴブリン結社
- ゴブリン王・デーロス
- 黒軍鬼・グロイジ
- 青軍鬼・ブルゾム
- 赤軍鬼・アガイル
- 白軍鬼・シーラ
- ガルモ
- 大神官・ゲペウ
- 赤軍鬼・アガラス
- ゲスト・その他
- ブラッキー
- ドクター時田(ドクターときた)
- 議長
- アタワ
- パチャクティ
- ダランベール博士
- 探検家A
- アルフォンツ
- キャサリン
- トム
- マイティ
- カフラー博士
- エリーナ皇女
- サリカ
- アルタ
- エルシー
- リム
- 妖精
- 邪妖精
- サバの王女・シルビア
- 中年
- イサク
- コト
- ミゲール
- マリア
- ゴメル伯爵
- カナン伯爵
- エベル伯爵
- ラリィ
- エコマ
- ヘンリー中尉
- 総司令
- ジムニー大尉
- モリヤ
- ダライ・ラマ
- ラプネ
- 所長
- 大秘宝クワスチカ
- 蘭堂ローラ
- 『魔境伝説アクロバンチ』の登場メカ
- 蘭堂ファミリーのメカ
- アクロバンチ
- ファルコン・バンチャー
- バンチャー・ホーネット
- バンチャー・アロー
- 量産型アクロバンチ
- ゴブリン結社の戦闘メカ
- 戦闘円盤
- 戦闘司令艇
- アンドロデムス
- アミンガ
- ディラノス
- ゴブンガ
- フォリングス
- バルード
- ケラドウス
- シラミック
- アドラム
- 陸上用車両
- 砂漠用戦車
- 移民船
- デーロス専用円盤
- 海底防衛用蟹状メカ
- クワスチカ関連
- 双頭のグリフォン
- 御神体
- 『魔境伝説アクロバンチ』の用語
- クワスチカ関連
- 大秘宝クワスチカ
- 古代の破片
- VQ波長
- エネルギーポール
- ゴブリン結社
- ゴブリン一族
- 地球連邦
- 地球連邦軍
- 『魔境伝説アクロバンチ』の地名
- ランドー海洋牧場
- シャスタ山
- アンデス山脈
- 南太平洋の海底火山
- マニコンゴの丘
- アゾレス諸島
- ストーンヘンジ
- エジプトのピラミッド
- ペルセポリス
- 北スコットランド
- サバ王宮遺跡
- デロス島
- グリーンランド
- カッパドキア
- アンコール・ワット
- シャーリ山
- ゴビ砂漠
- バーミヤン地方
- ポタラ山
- ナスカ
- イースター島
- 南太平洋
- 『魔境伝説アクロバンチ』の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 蘭堂タツヤ「今ひとりの男として、このロマンに賭ける!」
- デーロス「我々ゴブリンは一瞬にして地上の人類に取って代わるのだ!」
- 蘭堂ヒロ「女!?」
- ラリィ「夢の狩人の味方です!」
- 蘭堂ジュン「あれは俺たちの星だ!」
- 『魔境伝説アクロバンチ』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- 記念すべき第1話オープニングで起こった誤植
- 制作遅延が生んだスタイリッシュな合体シーン
- スポンサーの影響で突然赤く染まった翼
- 『魔境伝説アクロバンチ』の主題歌・挿入歌
- OP(オープニング):山形ユキオ「夢の狩人」
- ED(エンディング):たいらいさお「渚にひとり」
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