バトルスタディーズ(BATTLE STUDIES)のネタバレ解説・考察まとめ

『バトルスタディーズ』とは、2015年から『モーニング』より連載が開始された、なきぼくろによる野球漫画である。主人公の狩野笑太郎が、憧れのDL学園硬式野球部に入部し、厳しすぎる上下関係や独自の規則などに苦しみつつも甲子園を目指す姿が描かれる。元PL学園野球部出身である作者の実体験を元にしたリアルな強豪校の日常と野球に全てをかける熱い人間ドラマが魅力である。全体的にシリアスなストーリーだが、ギャグやブラックユーモア、コミカルなキャラクターも描かれ、笑いどころ満載なところも見どころである。

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『バトルスタディーズ』(BATTLE STUDIES)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

狩野笑太郎「自分を新チームの主将にしてください」

不祥事が原因で3年生は夏の大会を辞退し、野球部関連スタッフは辞任した。今後どうなっていくか分からない中、新監督に就任した藤巻はとりあえず新幹部を投票で決めようとする。そこへ笑太郎は立ち上がり、高校野球は最上級生しか主将になれないのかと尋ねた。そして堂々と「自分を新チームの主将にしてください」と告げた。
これまで上下関係がかなり厳しい環境だったため、下級生の下につくというのがどうしても受け入れられない者もいた。しかし新監督・藤巻は笑太郎の新しい発想を評価し、これまでと同じことをしてもDLは変わらないと言って笑太郎が主将になることを許す。
そして笑太郎が主将となって新チームがスタートし、何度も上級生とはぶつかったが、笑太郎のDLへの想いの強さを見てきて、次第に認められていった。そうして強くなっていった信頼関係と絆でDL学園は甲子園への切符を手にしたのである。
DL学園を強豪校たらしめたが、時代にそぐわず不祥事の原因にもなった古い伝統に抗い、DL学園の歴史を変えた発言だった。

花本走太「もし長野さんが使いもんにならんかったら…!!ボクをメンバーに入れてください!!」

DL学園は悲願の甲子園出場が決定した。しかし抽選会の前夜、4番の長野が骨折してしまう。その頃打撃不調でベンチからも外されてしまっていた花本は、チャンスをものにするため意を決して「もし長野さんが使いもんにならんかったら…!!ボクをメンバーに入れてください!!」と藤巻に頼んだ。一緒に聞いていた長野は漁夫の利を狙う花本に憤慨するが、後にはチームのためにメンバーの座を譲り、記録員としてベンチに入ると決意する。
花本は甲子園でのメンバー入りが決定し、気合を入れて練習した。長野の分まで頑張るという気持ちを胸に甲子園第1試合目では大会第1号ホームランを放つ。
先輩が夢である甲子園でメンバーから外れることになっても、自分が甲子園に出たいという強い意志でチャンスをものにしたきっかけのシーンである。

檜研志「とっとと消えてくれ…おったら甘えてまうから」

甲子園第3回戦、DL学園は3年生の活躍もあり勝利を収めベストエイトが決まった。笑太郎と檜は、3年生が喜ぶ中先輩たちと野球ができるのも3試合だけだと話す。3年生の後ろを歩き、この背中ももうすぐ見納めだと呟く笑太郎に檜は「とっとと消えてくれ…おったら甘えてまうから」と言うのだった。
これまで檜は自分がエースに相応しいと考え、精神力の弱さや未熟さにより独りよがりな投球ばかりですぐに調子を崩すため、エースには選ばれなかった。それでも実力は認められておりベンチ入りするが、ベンチ入りしていない同学年を見下すような発言をし、同期や先輩に感謝の心も持てないでいたのである。
そんな檜だったが、甲子園では3年生はかけがえのない存在となっていた。一緒に練習や試合をしていく中で、1人ではなく仲間を信じることの大切さを学び、先輩の偉大さに気づくことができたのである。
檜が精神的に成長して自分の弱さを認め、先輩との信頼関係を築けたことが分かるセリフだった。

『バトルスタディーズ』(BATTLE STUDIES)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

キャラクターのモデルは作者の高校時代の野球部員たち

主人公である笑太郎と同学年を始め、登場するキャラクターにはモデルが存在する。
DL学園で笑太郎と同学年のキャラクターは主に作者の同級生がモデルとなっている。
花本のモデルは作者と同学年で元プロ野球選手の小窪哲也である。
ほかのキャラクターは作者の同級生の名前を少し変えてキャラの名前としている。
また長野の特徴的な口調は、作者の1つ上の先輩である吉原知哉がふざけて言っていた言い方を参考にしている。

単行本巻末と「コミックDAYS」編集部ブログにて作者のインタビューが掲載

単行本7巻から巻末に作者とゲストとの対談が掲載されている。
初回は作者と同級生で元プロ野球選手の小窪哲也だった。そのほか作者の別の同級生や先輩、漫画家、『バトルスタディーズ』を読んでいる芸能人など、様々な人と対談している。
PL学園野球部だった人との対談では、独自の規則やPL学園で生まれた独自の言語である「PL語」など当時の話を知ることができる。
「コミックDAYS」では編集者ブログのページから対談を読むことができで。

単行本巻末に作者お気に入りの曲を収録

単行本12巻から巻末に作者お気に入りの曲を紹介するページができた。
各巻を描く際に聴いていた曲を挙げている。主に洋楽を多く聴いている。

『バトルスタディーズ』(BATTLE STUDIES)の主題歌・挿入歌

主題歌:EXILE SHOKICHI『Underdog』(ムービーコミック)

SHOKICHI、UTA、BACK-ONのKENJI03の3人の共同制作による楽曲。
ロックサウンドとヒップホップを混ぜて作られた曲である。
タイトルの「Underdog」は負け犬というイメージで使用しているが、叩き上げや成り上がりという意味でもある。

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@mughi

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