時計じかけのオレンジ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『時計じかけのオレンジ』とはアンソニー・バージェスによる小説、およびそれを原作としたイギリスとアメリカのSF映画である。映画が公開されたのは1971年。監督を務めるのはスタンリー・キューブリック。少年アレックス・デラージは仲間と共に無差別暴力行為に明け暮れていた。しかし仲間に裏切られ彼だけが逮捕される。人格矯正治療を受けることになったアレックス。欲望のままに生きていくことと、選ぶ権利の無い統制された社会の間で板挟みとなった少年の姿が描かれている。

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アレックスの治療を担当した医師。アレックスがいくら実験を中断してほしいと叫んでも聞かず、何よりも結果を重視した。

トム(演:スティーヴン・バーコフ)

アレックスの取り調べの際に、彼を脅す役割に徹していた男性。

その他

デルトイド(演:オーブリー・モリス)

アレックスの担任教師。学校に1週間来なかったアレックスの自宅訪問をして散々注意するが、彼は聞く耳を持たなかった。

ダッド(演:フィリップ・ストーン)

出典: ameblo.jp

一番左の男性。

アレックスの父親。アレックスが収監されていた間にジョーを迎え入れていてはいたものの、彼が自殺を図り入院した際に夫婦揃って見舞いに来ていた。泣いて話ができない妻の代わりにいつでも戻ってくるよう、優しく話しかける。

ママ(演:シーラ・レイナー)

出典: x.com

右の女性。

アレックスの母親。ファッションを楽しみ、様々な色のウィッグを着用しながらいつも派手な服装をしている。アレックスを前にすると度々号泣し、話ができなくなっていた。息子が事件を起こしたことに大きなショックを受け立ち直れずにいる。

ジョー(演:クライブ・フランシス)

出典: www.vogue.co.jp

右の男性。

アレックスの部屋で寝泊まりしている下宿人。アレックスの両親と家族同然の関係を築いていた。彼が息子のようにして家にいることで、アレックスは自分の居場所がないと感じた。

ビリー・ボーイ(演:リチャード・コンノート)

出典: x.com

クセのある黒髪を無造作に伸ばしている男性。アレックスと敵対する勢力のリーダー。集団で女性を襲っていたところを“ドルーグ”が邪魔をし抗争が始まる。

『時計じかけのオレンジ』の用語

第九交響曲

1824年に完成したベートーヴェンが9番目に書いた交響曲であり、最後の曲にあたる。ウィーンのケルントナー・トーア劇場で初めて演奏された。交響曲は通常オーケストラだけで演奏されるが、『第九』では第4楽章で合唱と4人の独唱者による歌が入る。

ルドヴィコ療法

映画の中の治療法であり、実在するものではない。しかしアルコール依存症に用いられる嫌悪療法に似た特徴がある。嫌悪療法は特定の行動と不快な刺激を関連付けることで、その行動を抑えたり除去する効果が期待できる治療法である。

ニシモトレン
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