時計じかけのオレンジ(映画)のネタバレ解説・考察まとめ

『時計じかけのオレンジ』とはアンソニー・バージェスによる小説、およびそれを原作としたイギリスとアメリカのSF映画である。映画が公開されたのは1971年。監督を務めるのはスタンリー・キューブリック。少年アレックス・デラージは仲間と共に無差別暴力行為に明け暮れていた。しかし仲間に裏切られ彼だけが逮捕される。人格矯正治療を受けることになったアレックス。欲望のままに生きていくことと、選ぶ権利の無い統制された社会の間で板挟みとなった少年の姿が描かれている。

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乞食の老人(演:ポール・ファレル)

左の男性。

“ドルーグ”の4人に殴る蹴るの暴行を受けたホームレスの老人。アレックスの出所後、再会した時には多くの仲間がそばに控えていたため、大人数がまとまってアレックス1人に襲いかかる。過去と立場が逆転して描かれている。

ミスター・フランク(演:パトリック・マギー)

出典: kubrick.blog.jp

“ドルーグ”に家を襲撃された作家。インターフォン越しに助けを求める声が演技であることに気付かず、親切心から4人の侵入を許可する。この時の暴行が原因でフランクは足が不自由になる。また肺炎で亡くなったアレクサンダーの死因が“ドルーグ”による輪姦であると思い込んでおり、再会したアレックスが犯人であることに気付いた時には、はらわたが煮えくり返っていた。

ミセス・アレクサンダー(演:エイドリアン・コリ)

出典: eigachannel.jp

中央の女性。

フランクの妻。身動きの取れないフランクの前で“ドルーグ”に服を裂かれて襲われる。アレックスとフランクが再会するまでの間に彼女は亡くなっていた。死因は肺炎。しかしフランクは“ドルーグ”に襲われたことが本当の原因であると信じ切っている。

キャットレディ(演:ミリアム・カーリン)

出典: x.com

レオタード姿の女性。新聞で“ドルーグ”が家に押し入った記事を読んでいたため、作家夫婦よりも警戒心が強かった。“ドルーグ”が同じ手口でドアを開けるよう頼んでも、聞き入れなかったキャットレディ。そこでアレックスは不法侵入をして襲いかかり、誤って彼女を殺してしまう。

政府関係者

フレデリック(演:アンソニー・シャープ)

出典: ameblo.jp

内務大臣。アレックスの犯罪経歴に、彼がルドヴィコ療法の1人目の被験者に相応しいと判断する。最終的に彼と友好関係を築き、アレックスが完治した後にもその関係は続いていきそうであった。

バーンズ(演:マイケル・ベイツ)

出典: ameblo.jp

中央の男性。

アレックスが収監された刑務所にいる看守長。刑務所で受刑者の監視をしている男性。常に声を張り上げ威圧的な態度でアレックスの前に立つ。

牧師(演:ゴッドフリー・クイグリー)

模範囚のアレックスを気に入り個人的な相談も受けていた。そこでルドヴィコ療法を受けたいと話すアレックスを止めた牧師は、彼に名言を残していく。治療が成功し関係者が喜ぶ中、牧師はルドヴィコ療法が真の更生法ではないと声を大にして訴えっていた。

女医(演:マッジ・ライアン)

名前はブラノム。精神科医の助手。ルドヴィコ医療センターでアレックスの病室を訪ね、薬物を投与していく。アレックスがビタミン剤かと尋ねると、そんなところだと返答した。

精神科医(演:ポーリーン・テイラー)

ニシモトレン
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