チョコレートコスモス(漫画)のネタバレ解説・考察まとめ

『チョコレートコスモス』とは漫画家、春田ななによる少女漫画。少女漫画雑誌『りぼん』(集英社)で2007年9月号から2008年11月号まで連載され、単行本全4巻が発売された。主人公の桜井紗雪は友人と海に行った際に、ナンパされたところを助けてくれた萩原克弥に恋をする。彼は実は同じ学校の家庭科の先生だった。生徒と先生の禁断の恋と、紗雪の幼馴染の武藤悠士の三角関係の高校生活に「甘い記憶が蘇る」と多くのファンに支持される作品。

紗雪がバレンタインデーに萩原に渡した花のチョコレートコスモスの花言葉。紗雪は最初自分でチョコレートを作ろうと思っていたが、上手くいかず断念する。書店で本を見ていたらチョコレートコスモスの花言葉のことを知る。萩原との恋に決着をつけるために告白をしようと決心した紗雪は、良い結末になるか悪い結末になるか。分からないが花言葉を伝えながら、勇気を出して萩原に告白する。

『チョコレートコスモス』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

萩原がナンパ男めがけて投げたペットボトルが命中するシーン

萩原が投げたペットボトルがこのあとナンパ男に命中する。

紗雪は美奈に誘われて、夏休みに海へ行く。美奈はナンパされることが目的で行くが、紗雪は寄ってくる男性が好みじゃなく、近寄られるたびに睨みつけてしまう。その態度に嫌気がさした美奈は、誘ってくれた男性3人の誘いを受けて強引に男女1対1で別行動をする。紗雪は好みでもないナンパ男の話を聞くことに疲れてしまう。ナンパ男の話を聞きながら歩いている時にチョコバナナ店の幟が倒れてきて、商品を販売していた萩原に一目ぼれする。紗雪は思わず見とれてしまうが、それを気に入らなかったナンパ男は紗雪の腕を無理やり引っ張ってその場から立ち去る。ナンパ男のその行動が気に入らなかった紗雪は男の口論になってしまい、それを見ていた萩原が仕返しにナンパ男の頭をめがけてペットボトルを投げた。それが命中したところを見た紗雪はスッキリし、周りも驚くのだった。

萩原から紗雪へ密室不意打ちキス

萩原が風邪をひいて学校を休んだ日、紗雪は1人でお見舞いに行く。弱っていた萩原におかゆを作って持って行くと、萩原はまだ寝ていた。紗雪が起こそうとすると萩原は少し目を開けるが、突然紗雪の頭を引き寄せて不意打ちのキスをする。予想もしていなかった出来事に紗雪は頭が真っ白になり、美奈から来た電話にも意識を向けられなかった。寝ぼけている状態でされたキスだったが、紗雪は嬉しくてたまらず、ドキドキするシーンだ。

萩原克弥「じゃあもう逃がさない」

紗雪は週末に同好会のメンバーと、萩原と一緒に野球を観に行く約束をする。しかし萩原は当日、元担任で元彼女でもある人と会いに行くため、紗雪たちとの予定をキャンセルしてしまう。紗雪はそのことがモヤモヤしたまま駅のホームで電車を待っていると萩原とばったり会う。萩原は紗雪の気持ちを確かめるため「桜井は本当に俺のこと好きなの?」と聞かれる。「大っぴらにデートとかできない」「忙しい時は構ってあげられない」「独占欲強い」など自分が短所だと思うところを伝える。そのあとに「それでも俺の彼女になりたいと思うわけ?」と再度聞かれても、紗雪は「なりたい」と答えるだけだった。その時萩原は「じゃあもう逃がさない」と言って紗雪の顎を持ち上げてキスをするのだった。

『チョコレートコスモス』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

作者が悩んだ紗雪のキャラクター像

作者の春田ななは男女の恋愛模様を描く際に、紗雪をどんなキャラクター性にするか悩んだ。編集担当者に「男の子を好きにならなそうなキャラなら面白うですね」と言われ、思い付きで「反抗的なことか?ギャルとか?」と言うと「良いですね!」と賛成される。その「反抗的な人物」という方向性で考えていったらツンデレキャラの紗雪が誕生した。

作者が一番描きにくい人物は萩原

春田ななは漫画の空欄に読者からの質問コーナーを設けている。読者からの「一番描きやすい人物は誰ですか?」という質問に「栞・紗雪・悠士ですかね。目つきが悪いと描きやすいです」と答える。「逆に描きにくいのは萩君です」と漫画作成までに抱える悩みを明かした。

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@nagashi_mayutaka9

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