つばさとホタルの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ
『つばさとホタル』とは少女漫画雑誌『りぼん』で連載された春田ななによる恋愛コミック。世話好きで相手ドン引きされてしまい人間関係を上手く作れない、つばさ。怪我をしたバスケ部のマネージャーの友人を手伝うため、マネージャーとして入部し、そこで会った部員のあきに恋をする。しかし部員の鳥羽にも告白され、三角関係に悩む。つばさが、あきに対して伝える好きな気持ちや態度はストレートで真剣な恋愛にドキドキする場面・セリフが多数出てくる。鳥羽のつばさに思いを伝える時の強引なセリフも魅力的だ。
『つばさとホタル』の概要
『つばさとホタル』とは少女漫画雑誌『りぼん』で2013年9月号から2017年12月号まで連載された、春田ななによる恋愛コミック。また、テレビ東京系『おはスタ』内でも全3話にわたって放送された。世話好きで相手にドン引きされてしまい人間関係を上手く作れない、園川つばさ(そのかわ つばさ)。怪我をしたバスケ部のマネージャーを手伝うため、バスケ部に入部することになる。そこで出会った部員の飛鷹顕(ひだか あき)に恋をし、積極的にアプローチをするつばさ。しかし、恋愛に疎いあきになかなか自分のことを異性として意識してもらえないことに悩む。それでも、彼を好きでいる純粋な気持ちは変わらず、諦めずにあきを追い続けるその様子に部員の鳥羽結真(とば ゆうま)は惹かれる。彼は女子の本音と建て前のある態度が嫌いで、彼女を作ることは苦手だった。しかし、それとは正反対のつばさのストレートな気持ちの伝え方を見ているうちに、裏を持たないつばさに告白する。鳥羽からの思いもよらない告白につばさは悩み始める。
一方で、あきの中学生の時の同級生である大島瑠璃(おおしま るり)や後輩の相馬ひな(そうま ひな)も、あきに恋をする。気づけばつばさにはライバルが増えていた。つばさにとって友情、恋愛のどちらかを選ぶのは辛く、あきとのかかわり方にも悩み始める。
つばさが、あきに対して伝える好きな気持ちや態度はストレートで、顔を赤らめながら「好き」という気持ちを伝える場面にドキドキする。また、それに対するあきの彼女に対する気持ちの変化も徐々に感じられ、読み進めていくたびにその変化が読み取れて面白い。恋愛に疎いあきと、恋愛には積極的で女子には優しい鳥羽の、2人の性格のコントラストに最後までハラハラするところが作品の見どころだ。春田ななの作品にはユーモアあふれるセリフから、読み手にドキっとさせる名言が多く含まれる。感情にめりはりをつけているところが、読者を引き込む理由の1つだ。
園川つばさ(そのかわつばさ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「重い」の意味を取り違える天然なつばさ
人に可能な限り尽くしたいつばさは、過剰に世話をしがちである。高校に入って初めて好きになった杉山先輩に、彼から読みたいと聞いていた漫画全巻を、自分のお年玉を使って買ってあげる。それを先輩にプレゼントすると、「重い」と言われ、ドン引きされる。それは、自分よりも相手に望んでいる以上のことをされて、気持ち的に罪悪感を感じるという意味の「重い」であった。しかしつばさがここで勘違いし、プレゼントした30巻の漫画の重量が「重い」と捉えている場面が描かれている。くすっと笑える場面だ。
「マネージャーやりたいです!」
つばさは幼馴染の蝶野 友梨(ちょうの ゆり)が手首の怪我をしている間、彼女をサポートするためにバスケ部マネージャーとして活動するだけだった。友梨の怪我も治り、マネージャーの仕事が最後になった日、つばさは仲良くなった部員ともう活動できないことが寂しかった。すると授業後に裏庭で偶然、バスケ部員の飛鷹 顕(ひだか あき)、鳥羽 結真(とば ゆうま)、烏丸 吉成(からすま よしなり)に会う。つばさはその時、前に別れた杉山先輩からの告白を自分から断り、彼を傷つけたことに落ち込んでいる時だった。つばさは「マネージャー最後の日なのに、暗くしてたらもったいないよね!」と明るく振舞う。彼女がマネージャーとしてバスケ部にいるのが最後、ということを知らなかった烏丸は、つばさに「じゃあ、これどうすんだよ!」と言って部員でつばさのために買った笛を首にかける。自分のことを必要としてくれる人がいる、と知ったつばさは「マネージャーやりたいです!」と、バスケ部に残る意思を口にした。世話好きのつばさは人との距離感をどう保つべきか、悩むことが多かった。しかしバスケ部のみんなは、つばさの悩みを感じさせないほど温かく迎え入れてくれる。部員との強い結束が感じられる場面であり、つばさが仲間が好きであることが感じられる場面である。
「私アッキーのことが好きだよ」
つばさは夏の合宿を機にあきと距離を縮めれたことが嬉しかった。日に日にあきへの好き、という気持ちが大きくなっていく。
部活終わりのある日、あきがタオルを忘れていることに気づき、部室まで届けに行く。その時、少し空いていた扉から中で話していたことが聞こえる。つばさがあきのことを好き、ということを部員はつばさのあからさまな態度から分かっていた。部員があきに「ぶっちゃけ園川のことどう思ってるの?」と聞くと、あきは「付き合う気はないです」と答える。つばさはあきに悪気はないんだろう、と分かってはいたが少し傷ついていた。
2学期が始まり文化祭が近づいてくると、つばさは出し物の準備で部活に出れる頻度が少なくなっていた。あきに会える回数も少なくなっていたため、寂しく思っていたところ、あきが教室まで来てくれた。手伝いに来てくれたあきに、愛しさがこみ上げてきたつばさは「アッキーが好き」と突然告白する。ふられると分かっていたが、好きという気持ちが抑えられなかったつばさの行動が、かわいらしいと感じる場面である。
「計算できない気持ちってあるでしょ?」
つばさが文化祭の準備を教室で1人でしていると、あきが手伝いに来てくれる。つばさはその時、告白しようと考えていなかった。しかし出し物の準備で部活にあまり行けず、あきに会えていなかったことから急に愛おしさが湧いてくる。この時、あきが友人に「付き合いたいとは思わない」と言っていたのを聞いていたため、ふられることは分かっていた。
鳥羽に突然告白してしまったことを言うと、「損得を計算しないでなぜ告白するの?」と聞かれる。あきのことが大好きだったつばさは、「計算できない気持ちってあるでしょ?」と答える。あきを目の前にしたら気持ちを伝えずにはいられなかった、というつばさの純粋な愛が感じられる一言である。
「損とか得とかじゃなくて、これからもひなちゃんと一緒にマネージャーやっていきたいから」
つばさはバスケ部にマネジャーとして入ってきた相馬ひなに、「あき先輩が好きになりました」と言われる。後輩のひなにあきを取られたくはないが、後輩相手に「自分も好き」など強気で言えなかった。ひなに譲るべきなのか悩んでいたところ、鳥羽に「ライバルには気を遣わなくていい」とアドバイスされる。それを聞いたつばさは、ひなと向き合うことを決めた。つばさはひながあきに、気持ちを伝えることには反対しなかった。ひなは、つばさの気持ちを知ったいたため、ライバルの背中を押すことがつばさにマイナスであることをさとす。しかし、つばさは「損とか得とかじゃなくて、これからもひなちゃんと一緒にマネージャーやっていきたいから」と、ひなとの関係を大切にしていることを伝える。バスケにも、恋愛にも真剣なつばさの気持ちが伝わる一言である。
「早くまたみんなとバスケしたい!」
2年生の文化祭で、つばさは実行委員をすることになる。クラスと部活の出し物の準備に加え、実行委員で踊るダンスの練習もしなければならず、つばさに部活に行く余裕は到底なかった。ほぼバスケ部に顔を出さなくなったつばさに、あきは早く戻ってきてほしいと思っていた。
文化祭当日、つばさは出し物の準備が終わった瞬間に今までの疲れが一気に押し寄せ、その場で倒れてあきに保健室まで運ばれる。つばさは、そこで今まで部活に出れなかったことが寂しかった気持ちが溢れ、あきに「早くまたみんなとバスケしたい!」と笑顔で伝えた。あきも、つばさと久しぶりに会えたことが嬉しく、自分に必要な人だと気付かされた一言だ。
飛鷹顕(ひだかあき)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
「当たらなかった?」
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目次 - Contents
- 『つばさとホタル』の概要
- 園川つばさ(そのかわつばさ)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「重い」の意味を取り違える天然なつばさ
- 「マネージャーやりたいです!」
- 「私アッキーのことが好きだよ」
- 「計算できない気持ちってあるでしょ?」
- 「損とか得とかじゃなくて、これからもひなちゃんと一緒にマネージャーやっていきたいから」
- 「早くまたみんなとバスケしたい!」
- 飛鷹顕(ひだかあき)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「当たらなかった?」
- つばさの応援を温かく受け入れてくれたあき
- 「はずさねーよ」
- あきの珍しい仕返しにどきっとするつばさ
- 「俺は園川と部活で会えるからいいけど」
- 「俺園川のことが好きだ」
- 「甘やかしてって言ってんじゃん。 まだ帰りたくない」
- 鳥羽結真(とばゆうま)の名言・名セリフ/名シーン・名場面
- 「それくらい自分で聞けヘタレ」
- 「意味伝わってる?俺は園川が好きだ、って話してるんだけど」
- いじわるしたくなる鳥羽
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- 「だってこれ、俺だけのための涙でしょ」
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