Kurt Cobain(カート・コバーン)の徹底解説まとめ

Kurt Cobain(カート・コバーン)とは、1986年から1994年まで活躍していたオルタナティブロックバンド「Nirvana(ニルヴァーナ)」のフロントマン。Nirvanaの楽曲の殆どを作詞作曲し、ビジュアルディレクション等Nirvanaのあらゆる作品で自身の芸術性を表現していた。また、グラウンジから派生したオルタナティブロックを世界中に広めた立役者であり、世代問わず今も尚影響力のあるシンガーソングライターの一人である。

「幸せボケするのは怖い。でも俺は根っからのノイローゼ体質。これからも人が眉をひそめるようなことをやり続けるだろうな」

1994年に行われたローリングストーン誌のインタビューで語っていた言葉。家族を大切にしバンド活動もしていたが、幸せな生活を求める事に対して、どこか不安を感じ始めた時期だったのかもしれない。

「自分以外のもので愛されるくらいなら、自分自身が憎まれる方が良い」

Kurt Cobain(カート・コバーン)のファンの間で最も有名な言葉なのだが、公言した記録や記事に記載があったわけではないが、カート・コバーンの言葉として、広く知れ渡っているという珍しい言葉。

「別の人間になりたいと願うのは、今の自分を無駄にすることだ」

Kurt Cobain(カート・コバーン)の手書きのノートが記された書籍『Journals』に、カート・コバーンの哲学的思想を表す言葉の一つ。

「若者の使命は、腐敗に立ち向かうということじゃないかな」

出典元は不明だが、自身やそのファンの姿に重ね合わせた、ミュージシャン的思想、そして自身が奏でている音楽を表す言葉だとされている。

「ドラッグは時間の無駄。記憶や自尊心、それに関わる全てを破壊する」

Nirvana(ニルヴァーナ)の活動を一冊に綴った著書『Nirvana: The Chosen Rejects』に記載されていた言葉。Kurt Cobain(カート・コバーン)が薬物に関して発言したものだが、意に反して崩れていく自身を表している。

「燃え尽きる方が、ゆっくり消えていくよりも良い」

ニール・ヤング『My My, Hey Hey(Out of the Blue)』の歌詞であり、Kurt Cobain(カート・コバーン)の遺書にも綴られていた言葉。「It's better to burn out than to fade away.(燃え尽きる方が、ゆっくり消えていくよりも良い)」。

Kurt Cobain(カート・コバーン)の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

たびたび話題になった「女性より男性に性的魅力を感じることがある」発言

度々Kurt Cobain(カート・コバーン)のセクシャリティに関する発言が話題になっている。
あるインタビューでは、自身は「アドヴォケイト」で妻のコートニー・ラブに出会っていなかったらバイセクシャルな人生を送っていただろうと語っていた。また、以前から女性より男性に性的魅力を感じることがあり「ゲイであると噂されても構わない」と述べたことがある。実際若い頃には、同性愛嫌悪によるいじめのターゲットになった経験があったため、LGBTQ+の権利を擁護し、慈善活動の支援を行っていた。

Kurt Cobain(カート・コバーン)が最もリスペクトしていたのはジョン・レノン

Kurt Cobain(カート・コバーン)が最も崇拝しリスペクトしていたのは、ビートルズのジョン・レノン。
あるインタビューでは「ポール・マッカートニーの曲よりも、ジョン・レノンの曲の方が好きだ」と語り、また、「ジョン・レノンがいなければ、今の自分はなかったかもしれない」と大ファンであるということを公言していた。
また、Nirvana(ニルヴァーナ)のアルバム『In Utero(イン・ユーテロ)』の楽曲には、ジョン・レノン的メロディが含まれていると言われている。

ビートルズ以外にも様々な音楽を好んで聴いており、同じグラウンジ系で好んで聴いていたバンドは、ピクシーズ、メルヴィンズ、ソニック・ユース、マッドハニー、サウンドガーデンである。また他にも、レッド・ツェッペリン、初期のエアロスミス、エコー&ザ・バニーメン、ブラック・サバス、クイーン、AC/DC、セックス・ピストルズ、ブラック・フラッグ、R.E.M.、ティーンエイジ・ファンクラブ、ヴァセリンズの名を挙げている。

幼少期、父親の影響でファンになったKISSは、部屋にポスターを貼るほどのめりこんでいたが、大人になるにつれ興味が無くなったと語っていた。そして、プライベートでも仲の良かったマイケル・スタイプ率いるR.E.M.(アール・イー・エム)については「一度でいいからR.E.M.(アール・イー・エム)みたいな曲を書いてみたい」と語る程、特にお気に入りのバンドだったようだ。
ちなみに、ガンズ・アンド・ローゼズなどのロックバンドは大嫌いだと発言していた。しかし、ガンズ・アンド・ローゼズのボーカルであるアクセル・ローズはNirvanaのファンだったため、この発言の後に険悪な関係になってしまったという逸話がある。

一番好きな食べ物はラズベリー・チョコレート

Kurt Cobain(カート・コバーン)が、特に好んでいた食べ物はラズベリー・チョコレート、そして嫌いなものは野菜らしい。
母の手料理で好きなものはポテト、にんじん、ピザ。テイクアウトで好きなものは、タコベルと薄焼きのペパローニピザで、どうしても苦手な食べ物はインド料理と常々インタビューで語っていた。
カート・コバーンは、慢性的な胃の不調が影響して苦手な食べ物が多かったとされ、常にシンプルな食事を好む傾向があった。

好きな映画は『パリ・テキサス』

ヴィム・ヴェンダース監督の映画『パリ・テキサス』を一番好きな映画として挙げている。
衝撃を受けた作品は『時計じかけのオレンジ』。また他に『レザボア・ドッグス』、『未知との遭遇』、『ランブルフィッシュ』を好きな映画として挙げている。

子供の頃から読書家

子供の頃は図書館で「チャールズ・ブコウスキー」などの本を借りて読んでいた。その中でも、ウィリアム・バロウズの『裸のランチ』がお気に入りで、Nirvana(ニルヴァーナ)結成後にウィリアム・バロウズとのコラボレーションを果たしている。

左利きだが右利き用のギターも使用

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