Simple Plan(シンプル・プラン)の徹底解説まとめ

Simple Plan(シンプル・プラン)とは、1999年にカナダのモントリオールで結成されたポップ・パンク・バンド。2002年にアルバム『No Pads, No Helmets... Just Balls』でデビュー。2010年バンクーバーオリンピックの閉会式において、「Your Love Is A Lie」のライブパフォーマンスを披露したことでも話題となった。熱心なチャリティー活動を行っていることでも知られ、世界中で新たなパンク・ロック界の英雄として待ち望まれる存在となっている。

Simple Plan(シンプル・プラン)の概要

Simple Plan(シンプル・プラン)とは、1999年にカナダのモントリオールで結成されたポップ・パンク・バンド。2002年にアルバム『No Pads, No Helmets... Just Balls』でデビュー。同作はリリースから間もなく世界各国で累計200万枚以上を売り上げ、同年には初の来日公演も行っている。2010年バンクーバーオリンピックの閉会式において、アルバム『Simple Plan』収録のシングル「Your Love Is A Lie」を披露したことでも話題となった。
バンドとしての活動はもちろん、慈善活動にも熱心に取り組んでいることでも知られ、自らチャリティー団体である「シンプル・プラン財団(Simple Plan Foundation)」を設立している。同団体は2005年12月までに10万ドルを越える寄付を集め、2008年には障害や病気で苦しむ子供たちやその家族のために多額の寄付をした。
チャリティー・ライブも積極的に行っており、2008年10月には寄付を募るために制作された楽曲「Save you」がiTunesで配信された。2011年に日本で大震災が発生した際には、彼らはカナダの赤十字を通じて1万ドルを寄付。さらに公式webサイトにて「HELP JAPAN!」と銘打ったオリジナルTシャツを販売。このTシャツの収益は赤十字を通じて、すべて東日本大震災の被災者救援にあてられることになった。

Simple Planというバンド名は、スコット・B・スミスの同名小説を原作にサム・ライミが実写映画化し、1998年に公開された映画『シンプル・プラン』から名付けられている。

Simple Plan(シンプル・プラン)の活動経歴

バンド結成からメジャーデビューまで

1990年、当時13歳だったピエール・ブーヴィエとチャック・コモーがResetを結成。MxPx、Ten Foot Pole、Face to Faceといったパンクバンドとのツアーを通じ、徐々に人気を掴み、1997年にはデビューアルバムをリリース。しかし、コモーが大学進学のため脱退してしまう。1999年の後半に差し掛かると、コモーと再会したピエールはResetを脱退して彼に合流。また、脱退したピエールの後任としてResetに加入していたデヴィッド・デロシアーズもコモーらに加入する形で、Simple Planを結成する。
2002年、アルバム『No Pads, No Helmets... Just Balls』をリリースした彼らは、同作であっという間に200万枚以上の売上げを記録。世界中でファンベースを築き、同年9月には初の日本公演を行った。

続く快進撃

デビューアルバムが好調な売れ行きを記録した彼らは、2003年にMTV Video Music Awardsで「ベスト・ニュー・アーティスト」にノミネートされたほか、同年6月に2003マッチミュージック・ビデオ・アウォーズの「People's Choice "Favorite Canadian Group"」を受賞し、高い評価と人気を確立していく。
翌2004年には、メタリカやモトリー・クルーの仕事で知られるボブ・ロックをプロデューサーに迎え、2ndアルバム『Still Not Getting Any…』をリリース。同作は世界各国で好セールスを記録し、アメリカでプラチナディスク、日本ではゴールドディスクに認定された。
2010年、カナダで開催されたバンクーバーオリンピックの閉会式において、3rdアルバム『Simple Plan』に収録されたシングル「Your Love Is A Lie」を披露して話題となる。

チャリティー活動と日本での人気

2016年の来日公演の模様

音楽活動と並行し、チャリティー団体「シンプル・プラン財団(Simple Plan Foundation)」を設立した彼らは、世界各国で障害や病、災害などに苦しむ人々を助けるための活動に積極的に取り組む。2011年5月、ピエールとセバスチャンがシンガポールで開催された「第6回ミュージック・マターズ」に参加した際には、同年に日本で発生した東日本大震災の被災者救援のためのチャリティー・シングルのレコーディングに参加。この震災において彼らはさらに「HELP JAPAN!」と銘打ったTシャツの販売も行っており、収益はすべて赤十字を通して、被災者の救済に充てられた。こうした彼らの行動は日本での人気をますます高める要因となっている。
2015年には東京と大阪において開催される、パンクロックが一堂に会する音楽フェスイベント「PUNKSPRING 2016」への出演を発表して日本のファンを喜ばせた。
2016年、5枚目のアルバム『Taking One for the Team』を発売し、同年4月に恵比寿LIQUIDROOM、6日に名古屋CLUB QUATTROにて単独公演を開催している。
2020年には長きにわたってバンドを支えたデヴィッド・デロシアーズの脱退などにも見舞われるが、2022年にリリースしたアルバム『Harder Than It Looks』では、ますます円熟味とポップさを増したサウンドを届けている。
70年代や80年代とはまた違ったポップなパンクを結成当初から貫き通し、苦しむ人々にも手を差し伸べる彼らは、新たなパンクロック界のヒーローとして世界中で待ち望まれている。

Simple Plan(シンプル・プラン)のメンバー

現メンバー

Pierre Charles Bouvier(ピエール・ブーヴィエ)

ボーカル。1979年5月9日生まれ。身長179.5cm。13歳の頃、ドラムのチャックと共にSimple Planの前身となるバンド、Resetを結成した。バンド結成当初はベースも兼任していたが、後にボーカル1本に絞っている。
大好物はラーメンで、来日すると必ず食べることを明かしている。チャックやクルーのパットと共にRole Modelというブランドも運営している。

Charles-André "Chuck" Comeau(チャック・コモー)

ドラム。1979年9月17日生まれ。身長175cm。ピエールとは前身バンドのReset結成の頃からの親友同士。寿司が大好きで、来日時には築地の朝市に行くほどだという。ピエールと共に、SImple Planの作曲を担っている。

Jean-François "Jeff" Stinco(ジェフ・スティンコ)

リードギター。1978年8月22日生まれ。身長172cm。デヴィッドが加入するまでバックボーカルも兼任していた。高校生の時にバンドに加入した。常にスキンヘッドの髪型が特徴。名前の「Jeff」は、本名の「Jean-Francois」がフランス語を話さない人には発音し難かったことから、略して「JF」と呼ばれていたものが「Jeff」として定着したもの。

Gaétan-Jean Sébastien "Seb" Lefebvre Pépin(セバスチャン・ルフェーヴル)

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