Kurt Cobain(カート・コバーン)の徹底解説まとめ

Kurt Cobain(カート・コバーン)とは、1986年から1994年まで活躍していたオルタナティブロックバンド「Nirvana(ニルヴァーナ)」のフロントマン。Nirvanaの楽曲の殆どを作詞作曲し、ビジュアルディレクション等Nirvanaのあらゆる作品で自身の芸術性を表現していた。また、グラウンジから派生したオルタナティブロックを世界中に広めた立役者であり、世代問わず今も尚影響力のあるシンガーソングライターの一人である。

1988年11月発売

1. Love Buzz
2. Big Cheese

インディーズレーベル「サブポップ」よりリリースされた、Nirvana(ニルヴァーナ)初のシングル。
オランダのロックバンド「ショッキング・ブルー」のカバー曲。

『Sliver(スリヴァー)』

出典: www.amazon.co.jp

1990年9月発売

A. SLIVER
B. DIVE

Kurt Cobain(カート・コバーン)の幼少期の記憶が基になった歌詞とキャッチーなメロディーの楽曲。「Grandma take me home(おばあちゃん、家に帰して)」というフレーズがリピートされ、寂しくもストレートなメッセージ性がある作品になっている。後に制作されたミュージックビデオは、カート・コバーンの自宅で撮影された。

『Smells Like Teen Spirit(スメルズ・ライク・ティーン・スピリット)』

出典: www.amazon.co.jp

1990年9月発売

1. Smells Like Teen Spirit
2. Even In His Youth
3. Aneurysm

Nirvana(ニルヴァーナ)の代表曲で、アルバム『Nevermind(ネヴァーマインド)』の先行シングルとしてリリースされた。アルバムリリース前にポップで万人受けする楽曲を作ろうということで制作されたが、この1曲がグランジ・オルタナティブロックというジャンルを世間に浸透させるきっかけとなり、音楽業界に大きな衝撃を与えた。
後に、Kurt Cobain(カート・コバーン)はこの曲が意図せず大ヒットしてしまったことを後悔し、ライブでは演奏したくない曲の一つとなってしまった。

『come as you are(カム・アズ・ユー・アー)』

出典: www.amazon.co.jp

1992年3月3日発売

1. come as you are(lp version)
2. endless, nameless
3. school(live)
4. drain you(live)

アルバム『Nevermind(ネヴァーマインド)』からのセカンドシングル。先にシングルリリースされた「Smells Like Teen Spirit(スメルズ・ライク・ティーン・スピリット)」が爆発的ヒットとなり、2枚目のシングル「come as you are(カム・アズ・ユー・アー)」も様々なチャートで上位にランクインした。また、ミュージックビデオはアルバム『Nevermind(ネヴァーマインド)』のジャケットをモチーフに制作されている。

『Lithium(リチウム)』

出典: www.amazon.co.jp

1992年8月26日発売

1. Lithium
2. Been A Son(Live)
3. Curmudgeon
4. D-7(John Peel Radio Session)

アルバム『Nevermind(ネヴァーマインド)』からのサードシングル。先にリリースされた「Smells Like Teen Spirit(スメルズ・ライク・ティーン・スピリット)」と「come as you are(カム・アズ・ユー・アー)」よりチャートの順位は低かった。歌詞に関して特定の思い入れは無く「彼女を失ったある男性の話」という仮説を立て書いたとインタビューで語ったことがある。しかし、深く読み解くとKurt Cobain(カート・コバーン)が過去に経験した家庭環境の影響も感じさせる内容となっており、双極性障害に処方される薬の名前も「Lithium(リチウム)」。また、カップリング曲の「Curmudgeon(カーマッジオン)」は未発表曲となっており、このシングルのみに収録されている。

『In Bloom(イン・ブルーム)』

出典: www.discogs.com

1992年12月16日発売

1. In Bloom
2. Sliver(Live)
3. Polly(Live)

アルバム『Nevermind(ネヴァーマインド)』からのフォースシングル。ここまでリリースされたアルバム『Nevermind(ネヴァーマインド)』からのシングルカット曲の中ではキャッチーなサビ等が印象強く、とても聴きやすい楽曲になっているのではないだろうか。また、インテリファンを揶揄するような歌詞の内容となっており、Kurt Cobain(カート・コバーン)らしい台詞回しがNirvana(ニルヴァーナ)らしさを感じる。

『Heart-Shaped Box(ハート・シェイプト・ボックス)』

出典: www.amazon.co.jp

1993年8月31日発売

1. Heart-Shaped Box(LP Version)
2. Milk It(LP Version)
3. Marigold(Previously Unreleased)

メジャーセカンドアルバム『In Utero(イン・ユーテロ)』のリリースに先駆け、先行リリースされたシングル。メジャーファーストアルバムの『Nevermind(ネヴァーマインド)』とは違い、Kurt Cobain(カート・コバーン)のアンダーグラウンド要素が色濃く出ている作品。ミュージックビデオも、グロテスクとファンタジーが入り乱れた不思議な作品となっている。また、この曲の原題は「Heart-Shaped Coffin(ハート型の棺)」とされ、妻のコートニー・ラブからプレゼントされたハード型の箱が作曲のきっかけになっている。

『All Apologies(オール・アポロジーズ)』

出典: tower.jp

1993年8月31日発売

1. All Apologies(lp version)
2. Rape Me(lp version)
3. Moist Vagina

メジャーセカンドアルバム『In Utero(イン・ユーテロ)』からシングルカットされた2枚目のシングル。3曲目の「Moist Vagina(モイスト・ヴァジャイナ)」はアルバム未収録曲である。この頃のKurt Cobain(カート・コバーン)は、かなり精神的に疲弊しており、選曲にも攻撃性や社会への反抗心が伺える。ただ、曲のタイトルに反して歌詞は、それを断罪する目的に書いたとインタビューで答えていた。
また、2曲目の「Rape Me(レイプ・ミー)」はメディア局の検疫に引っかかり、オンエアの際は曲名と歌詞を「Waif Me(ウェイフ・ミー)」と変更した。

『Pennyroyal Tea(ペニーロイヤル・ティー)』

出典: www.amazon.co.jp

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