コーヒートーク(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『COFFEE TALK』は、2020年1月30日(日本時間)に発売されたノベル&シュミレーションゲーム。舞台はアメリカのシアトルで、夜のみ営業するカフェ・コーヒートークで、プレイヤーは店主となり、店を訪れる客の話を聞きながら、リクエストされた飲み物を提供する。人間だけでなくサキュバス・エルフ・オークなど、多様な種族のキャラクターが店に訪れ、彼らと話をして交流することで、彼らそれぞれのストーリーの結末を見届けることができる。ゆったりとしたカフェの雰囲気を味わいながら楽しめるのが魅力である。

狼化したガラを抑えた注文する飲み物。
ベース材料に紅茶、メイン材料にミルク、サブ材料にショウガを混ぜて作れる。

『COFFEE TALK』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ゲームの舞台をシアトルにしたのは、コーヒーで有名な地だから

本作の舞台はシアトルで、アメリカの実在する地名である。シアトルは有名なカフェチェーン店であるスターバックスが生まれた土地で、世界でも指折りのコーヒーが有名な地である。本作はコーヒーを取り扱うカフェの中で進んでいくストーリーということで、舞台をシアトルに決めたそうだ。
また、本作では雨が降る夜という、ムードある雰囲気が人気だが、シアトルも雨が多い土地でそういった部分でも本作にぴったりの舞台だ。

抹茶ラテで一息ついた体験からゲーム開発が始まった

『COFFEE TALK』にとって、コーヒーなどの心を休ませる暖かい飲み物は、ストーリーの上で最も重要な要素である。
制作クリエイターのモハメド・ファーミは、雨が強い夜、自宅で抹茶ラテを飲んでいるときに突然「この体験をゲームにすることはできないか?」と考え始めたという。自身の、暖かい飲み物で心を落ち着ける、という体験が、このゲーム制作の基礎を作るきっかけとなったそうだ。
モハメド・ファーミは、ゲームをプレイする方に向けて「このゲームによって、コーヒーを飲むようなまったりした感覚を楽しんでもらえたら嬉しい」と、就寝前にプレイするのもおすすめだと語っている。

日本作品の影響を受けた独特な2D表現グラフィックが魅力

独特な2D表現グラフィックで魅力的なキャラクターが描かれている

『COFFEE TALK』は、ゲーム内の独特な2D表現グラフィックが魅力のゲームである。制作クリエイターのモハメド・ファーミは、2D表現グラフィックにした理由として「もともと日本のゲームが好きで、小島秀夫(こじまひでお)監督作品である『ポリスノーツ』『スナッチャー』などの作品に影響を受けたから」と話している。製作会社であるToge Productionsが、ピクセルアートを作る知識と技術があったことも大きな要因だそうだ。
また作品としては、海外インディーズゲームの『VA-11 Hall-A(ヴァルハラ)』、日本の漫画である『バーテンダー』『深夜食堂』などからもインスパイアを受けたと話している。

死去した制作クリエイターの家族に、募金や収益をすべて寄付

公式SNSで募金を呼びかけ時の広告画像

本作のクリエイターのモハメド・ファーミが2022年3月28日に死去したことで、日本版の発売元であるコーラス・ワールドワイドは、Nintendo Switch版『COFFEE TALK』の収益全額を、彼の家族に寄付した。また公式SNSでも、ファミの家族のために募金を呼びかけ、募金活動で集まった資金もすべて家族に寄付された。

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