コーヒートーク(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『コーヒートーク』は、2020年1月30日(日本時間)に発売されたノベル&シュミレーションゲーム。舞台はアメリカのシアトルで、夜のみ営業するカフェ・コーヒートークで、プレイヤーは店主となり、店を訪れる客の話を聞きながら、リクエストされた飲み物を提供する。人間だけでなくサキュバス・エルフ・オークなど、多様な種族のキャラクターが店に訪れ、彼らと話をして交流することで、彼らそれぞれのストーリーの結末を見届けることができる。ゆったりとしたカフェの雰囲気を味わいながら楽しめるのが魅力である。

猫のような耳と尻尾が特徴。

シアトルに住む種族の1つ。
人と猫、両方の姿を取ることができるが、あまり人前で変身することはない。
人の姿でも猫耳と尻尾は消せない。
小柄な体躯をもつものが多い。
頭に生えた猫の耳と尻尾が特徴。

オーク族

緑色の肌と牙が特徴

シアトルに住む種族の1つ。
昔は斧をもち暴力的だと揶揄されていた種族だが、現在はコンピュータを用いて革新を育む重要なポストについている。
大柄な体躯を持つものが多い。
緑色の肌と牙が特徴。

異星人(いせいじん)

気分に合わせて色が変化している様子

地球外の星からやってきた種族。
地球言語を話すことができ、ピコピコと機械音のような音を発しながら話す。人間で言う人差し指にあたる触手から飲み物を飲む習性がある。
基本的に名前は持たないが、地球上にいるときだけ交流のために名前を持つ者もいる。

海棲人(かいろうじん)

顔や体に生えたヒレや触手が特徴

海の底で暮らしている種族。
基本的に陸に上がることはなく、海中のまま一生を終える者も多い。また女性に学は必要ないという価値観をもっており、女性の進学率は低い。
多産のため、兄弟の数が他の種族よりも多い。
顔や体に生えたヒレや触手が特徴。

『コーヒートーク』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

ゲームの舞台をシアトルにしたのはコーヒーで有名な地だから

本作の舞台はシアトルで、アメリカの実在する地名である。シアトルは有名なカフェチェーン店であるスターバックスが生まれた土地で、世界でも指折りのコーヒーが有名な地である。本作はコーヒーを取り扱うカフェの中で進んでいくストーリーということで、舞台をシアトルに決めたそうだ。
また、本作では雨が降る夜という、ムードある雰囲気が人気だが、シアトルも雨が多い土地でそういった部分でも本作にぴったりの舞台だ。

ゲーム開発の始まりは抹茶ラテで一息ついた体験

『コーヒートーク』にとって、コーヒーなどの心を休ませる暖かい飲み物は、ストーリーの上で最も重要な要素である。
制作クリエイターのモハメド・ファーミは、雨が強い夜、自宅で抹茶ラテを飲んでいるときに突然「この体験をゲームにすることはできないか?」と考え始めたという。自身の、暖かい飲み物で心を落ち着ける、という体験が、このゲーム制作の基礎を作るきっかけとなったそうだ。
モハメド・ファーミは、ゲームをプレイする方に向けて「このゲームによって、コーヒーを飲むようなまったりした感覚を楽しんでもらえたら嬉しい」と、就寝前にプレイするのもおすすめだと語っている。

日本作品の影響を受けた独特な2D表現グラフィックが魅力

独特な2D表現グラフィックで魅力的なキャラクターが描かれている

『コーヒートーク』は、ゲーム内の独特な2D表現グラフィックが魅力のゲームである。制作クリエイターのモハメド・ファーミは、2D表現グラフィックにした理由として「もともと日本のゲームが好きで、小島秀夫(こじまひでお)監督作品である『ポリスノーツ』『スナッチャー』などの作品に影響を受けたから」と話している。製作会社であるToge Productionsが、ピクセルアートを作る知識と技術があったことも大きな要因だそうだ。
また作品としては、海外インディーズゲームの『VA-11 Hall-A(ヴァルハラ)』、日本の漫画である『バーテンダー』『深夜食堂』などからもインスパイアを受けたと話している。

死去した制作クリエイターの家族に募金や収益をすべて寄付

公式SNSで募金を呼びかけ時の広告画像

本作のクリエイターのモハメド・ファーミが2022年3月28日に死去したことで、日本版の発売元であるコーラス・ワールドワイドは、Nintendo Switch版『コーヒートーク』の収益全額を、彼の家族に寄付した。また公式SNSでも、ファミの家族のために募金を呼びかけ、募金活動で集まった資金もすべて家族に寄付された。

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