コーヒートーク(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ
『COFFEE TALK』は、2020年1月30日(日本時間)に発売されたノベル&シュミレーションゲーム。舞台はアメリカのシアトルで、夜のみ営業するカフェ・コーヒートークで、プレイヤーは店主となり、店を訪れる客の話を聞きながら、リクエストされた飲み物を提供する。人間だけでなくサキュバス・エルフ・オークなど、多様な種族のキャラクターが店に訪れ、彼らと話をして交流することで、彼らそれぞれのストーリーの結末を見届けることができる。ゆったりとしたカフェの雰囲気を味わいながら楽しめるのが魅力である。
翌日、上機嫌なフレイヤがカフェ・コーヒートークにやって来た。彼女は昨晩、店主特製の温かい飲み物のおかげでぐっすり眠れて、体調が回復したそうだ。また昨夜、ルアとベイリースのやりとりを聞き、自分がこの小説を書いている理由をあらためて思い出し、もう一踏ん張りするぞとやる気を出せたのだ。
そこへ神妙な顔のガラが来店し「昨晩は本当にすまなかった」と店主に謝る。実は昨夜、突如狼化したガラが店に現れたのだ。店主は以前ガラから聞いた、抗変身薬の効果がある飲み物を彼に差し出し、窮地を逃れた。
ガラが昨晩狼化してしまったのは、病院での騒動が原因だった。昨日、抗変身薬の公的支給が始まるとニュースで取り上げられ、多くの人狼が病院に押し寄せた。ガラは凶暴化した彼らの対応に追われ、自身の対策が間に合わず、狼に変身してしまったという。
今日はさらに、頬を膨らませたレイチェルがやって来た。どうやらまた父親と揉めたそうだ。今日は国内最大級フェスの本番だったのだが、ヘンドリーが楽屋でマネージャーと言い合いになったという。レイチェルがフレイヤに不満を漏らし続けていると、力なく扉が開き、猫化してボロボロになったヘンドリーが現れた。レイチェルは悲鳴をあげヘンドリーに駆け寄り、ガラが救急車を呼ぶ。さらにガラは猫耳の専門医を呼びよせ、レイチェルと共に救急車に乗って病院へ向かっていった。
次の日レイチェルが来店し、ヘンドリーの無事を報告した。だがレイチェルは「全部私のせいだ、パパの話を聞かなかったから」と落ち込んでいた。実は昨晩ヘンドリーを襲ったのは、レイチェルのマネージャーに雇われたチンピラたちだったのだ。落ち込むレイチェルに、フレイヤは「今1番大切なのは、あなたが無事ってことだよ」と励ました。
店には店主とフレイヤだけになった。フレイヤはこの店でさまざまな刺激を受けたことで、今日中に小説を書き上げられそうな気がしていた。フレイヤは店主に感謝をして、本を完成するべく、いつもの席で執筆を始めたのだった。
『COFFEE TALK』のゲームシステム
ストーリーを楽しむ
本作は選択形式のノベルゲームである。
カフェに来店するさまざまな客のリクエストを聞いて、望み通りの飲み物を提供できるかどうかにより、ストーリーの展開や結末が変化する。
客が何を求めているのか、内容をじっくり読み込んでストーリーを進めていくことが重要となる。
またゲーム内のメニュー画面から、以下のコンテンツを閲覧できる。
ストーリー上では語りきれない情報を知ることができるため、より一層ゲームを楽しめるシステムとなっている。
・Tomodachill…来店したキャラクターの情報を閲覧できる。ストーリーを進めると掲載される情報が増えていく。
・Brewpad…過去に作成した飲み物のレシピを閲覧できる。
・The Evening Whispers…フレイヤが執筆した、新聞コラムを閲覧できる。ストーリーが進むと新たな作品が追加されていく。
ドリンク作りを楽しむ
本作では、数多くのドリンク作りが楽しめる。
飲み物は「ベース」「メイン材料」「サブ材料」の3つの材料で構成されている。
ベースは、コーヒー・抹茶・紅茶・ココア・ミルクの5種類。メイン材料とサブ材料は、ベースに加えてショウガ・ミント・レモン・はちみつ・シナモンの5種類。
これらの中から3つを組み合わせることで、様々なドリンクを完成させられる。
また組み合わせ次第で、飲み物の「ほっこり感」「さっぱり感」「甘み」「苦み」の4つのパラメータが変化する。客の注文や好みに合わせて、飲み物を作る目安として利用できる。
さらにドリンク作りだけを制限なく自由に楽しめる「フリーサーブ」、制限時間内で客の注文に次々と応えていく「チャレンジモード」などもあり、本編以外でドリンク作りだけを楽しむこともできる。
ラテアートを楽しむ
材料にミルクを用いた一部の飲み物では、ラテアートを自由に描いて楽しめる。
ドリンクを完成させたあと、提供の前に「ラテアート」を選択すると、ラテアート作成画面へ移る。
作成画面では、「ミルクを注ぐ」「エッチング」「注ぎ反転」などを選択して、プレイヤーがの思い通りに、ドリンクの表面にラテアートを描ける。
『COFFEE TALK』の登場人物・キャラクター
プレイヤー
店主
プレイヤーが操作するキャラクター。
カフェ・コーヒートークの店主となり、ドリンクを提供し、来店客の悩みを聞いていく。
ゲーム内に容姿は登場しない。
カフェに来店する客
フレイヤ
種族:人族。
新聞社所属のジャーナリスト兼短編ライターで、新聞のコラム欄を担当している。
コーヒーが好きで、カフェ・コーヒートークではいつもトリプルエスプレッソを頼むのが定番。カフェ・コーヒートークの常連客で、いつもすみっこの席で執筆活動を行っている。
底抜けに明るい性格で、いつもポジティブでハキハキとした発言をする。
サンフランシスコ出身、彼氏なし。
ルア
種族:サキュバス族。
貿易会社に勤務。
彼氏のベイリースとは大学生時代に知り合い、10年の交際中。ベイリースと結婚したいと願っており、2人の関係が変わらないことや家族の問題が原因で、彼と喧嘩した。その後ハイドの助言によりベイリースと向き合い、結婚へと進められている。
論理的で冷静な性格。
喫煙者で、カフェ・コーヒートークでは常に煙草を吸っている。
アートや詩が好きで、週末は朗読会や博物館へ赴いている。
ベイリース
タグ - Tags
目次 - Contents
- 『COFFEE TALK』の概要
- 『COFFEE TALK』のあらすじ・ストーリー
- カフェ・コーヒートークの日常
- 小説テーマの決定
- それぞれの苦悩
- 奇妙な来店客
- 父親の気持ち
- 種族差別と判断
- 雇用のいざこざ
- 休暇の計画
- 2人の結末
- ハプニングの連続
- 『COFFEE TALK』のゲームシステム
- ストーリーを楽しむ
- ドリンク作りを楽しむ
- ラテアートを楽しむ
- 『COFFEE TALK』の登場人物・キャラクター
- プレイヤー
- 店主
- カフェに来店する客
- フレイヤ
- ルア
- ベイリース
- ジョルジ
- ガラ
- ハイド
- レイチェル
- ヘンドリー
- ニール
- マートル
- アクア
- 『COFFEE TALK』の用語
- 場所
- カフェ・コーヒートーク
- シアトル
- 種族
- サキュバス族
- エルフ族
- 人狼族(じんろうぞく)
- 吸血鬼族(きゅうけつきぞく)
- 猫耳族(ねこみみぞく)
- オーク族
- 異星人(いせいじん)
- 海棲人(かいろうじん)
- 『COFFEE TALK』のアイテム
- 材料
- ベース材料
- メイン材料・サブ材料
- ドリンク
- トリプルエスプレッソ
- ガラハッド
- 『COFFEE TALK』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話
- ゲームの舞台をシアトルにしたのは、コーヒーで有名な地だから
- 抹茶ラテで一息ついた体験からゲーム開発が始まった
- 日本作品の影響を受けた独特な2D表現グラフィックが魅力
- 死去した制作クリエイターの家族に、募金や収益をすべて寄付