Ghostwire: Tokyo(ゲーム)のネタバレ解説・考察まとめ

『Ghostwire: Tokyo』とは、2022年にベセスダ・ソフトワークスから発売されたアクションアドベンチャーゲーム。部隊は東京。実際の都市のランドマークや風景が再現されているが、ゲーム内では霧が発生して街はゴーストや怪異に満ちていて、普通の人々が突然消えてしまうという不気味な設定になっている。主人公の伊月暁人(いづきあきと)は謎の存在KKと共に、消えた人々を救うため、ゴーストや異形の存在と戦いながら、この不気味な東京をめぐる。

『Ghostwire: Tokyo』の概要

『Ghostwire: Tokyo』とは、2022年にベセスダ・ソフトワークスから発売されたアクションアドベンチャーゲーム。開発はTango Gameworksが担当している。東京が舞台となっており、実際の都市のランドマークや風景が再現されている。『Ghostwire: Tokyo』は、2019年のE3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)で初めて発表された。開発者であるTango Gameworksの代表的な顔である三上真司氏によって紹介され、クリエイティブディレクターの中村育美氏が登壇して独特の世界観を語った。 2021年のPlaySation Showcaseでは、さらなるトレーラーが公開され、より具体的なゲームプレイ映像が披露された。この時点で、霧に包まれた東京を舞台にしたミステリアスな世界観や、幽霊や怪異と戦うアクションが高く評価された。

舞台は、霧に包まれた東京であり、この設定がゲーム全体の雰囲気とプレイヤーの体験に大きな影響を与えている。東京という現実の都市が持つ現代的なエネルギーと、霊的な存在が混じり合う独特の世界観が、ゲームの魅力を際立たせている。

その東京である日、謎の霧が突然渋谷を覆い、人々が消失する。主人公の伊月暁人は、その中で命を失いかけるが、謎めいたKKに憑依されることで生き延びる。この異世界と繋がる能力を使って、暁人は東京に現れた霊的な存在(マレビト)と戦いながら、失踪した妹を探し出し、街を取り戻そうと戦う。

物語の核心は、暁人が妹を救おうとする過程で、敵である「マレビト」を操る謎の人物や東京の消失の原因に迫っていくこと。ゲームの特徴的な要素は、日本の都市風景と伝承に基づいた幽霊や妖怪との戦いが描かれている点と言える。

プレイヤーは一人称視点で東京を探索しながら、手から発する霊能力「エーテルショット」などを使ってマレビトと戦う。プレイヤーはアクションと魔法のような攻撃を組み合わせて、様々な妖怪を倒しながら進んでいく。探索要素と戦闘のバランスが特徴的。

『Ghostwire: Tokyo』のあらすじ・ストーリー

オープニングで描かれる東京、渋谷の繁華街は、現実の東京と変わらず、にぎやかで人々が行き交う普通の都市として描かれている。突如として渋谷の街全体が謎の霧に覆われるシーンから展開される。この霧によって、人々は瞬く間に姿を消し、街は一気にゴーストタウンと化する。賑わいが静寂と不気味さに取って代わられ、都市が一瞬で荒廃したゴーストタウンへと変貌する。ビルの合間に漂う霧、消えた人々の残骸、そして現れる敵マレビトによって、東京は現実と異世界の境界が曖昧になった不気味な場所へと変わる。プレイヤーが操作する主人公の伊月暁人は、事件発生時に事故に遭い、瀕死の状態に陥るが、謎の存在KKに憑依されることで命を取り留める。 KKは生前、警察官兼霊力者として活動していた人物で、死後も未解決の任務を遂行するためにこの世に残っていた。KKが暁人を選んだ理由は、彼の強い生存本能と、KK自身の目的を達成するための手段として、暁人の身体が必要だったため。暁人はKKと共に、妹を探し出すために渋谷の街を巡り、次々と現れるマレビトたちと戦う。最初、暁人はKKの存在に戸惑い、彼に対して疑念を抱いていたが、次第にKKの知識と能力に助けられることで、彼との協力関係を築き始める。

マレビトとの出会い

東京に現れた謎の霧によって具現化し、現実世界を彷徨う悪霊のような存在として描かれているマレビト。マレビトは、人々の恐怖や悲しみといった負の感情に影響され、様々な形で登場する。それぞれ異なる特性や攻撃方法を持ち、プレイヤーである暁人はこれらの敵と戦いながら、彼らの背後にある謎を解き明かしていく。見た目や行動パターンはそれぞれ異なり、黒いスーツに身を包み、傘をさしている敵で、典型的な都会の風景に溶け込む一方で、不気味な存在感を放つ者や悲しみや不安を象徴するように、学校の制服を着た子供の幽霊のような者がいる。

第一章「緒」

物語は、渋谷の賑やかな日常から一変し、霧に覆われた異常な状況から始まる。街中に広がる霧は、人々を次々と消失させ、渋谷はまるでゴーストタウンと化す。この不気味な現象の中、主人公である暁人は不運にも事故に遭い、瀕死の状態に陥る。

その時、謎の霊的存在であるKKが現れ、彼に憑依することで命を救う。KKは、以前警察官、そして霊力者として活動していた人物であり、今も未解決の任務を果たすために現世に留まっている。KKの力を借りた暁人は、超自然的な力「霊能力」を手に入れ、この異常な状況に立ち向かうことになる。

しかし、暁人には個人的な目的もある。東京が謎の霧に覆われ、街中の人々が消失する異常現象に巻き込まれる。この霧によって渋谷の住民が一斉に消え去る中、伊月暁人の妹もその一人として姿を消してしまう。

彼女の失踪は偶然ではなく、物語が進むにつれて明らかになる通り、謎の敵が背後で操る陰謀の一部であった。この敵は、霧を引き起こし、渋谷の住民の魂を使って自らの目的を果たそうとする。暁人は、妹を救出するために、この敵を追い詰め、霊的な力を駆使して戦いながら、彼女を取り戻すための旅に出ることになる。

霧に包まれた東京の背後には、強大で邪悪な力が関わっていることが次第に明らかになっていく。マレビトたちは霧の影響を受け、異世界から現れた霊的な存在であり、街を恐怖に陥れている。暁人はKKの助けを借りながら、この強敵たちを倒しつつ、妹の行方を追う冒険に突き進んでいく。

物語が進むにつれ、KKとの関係はただの霊能力の提供者と被憑依者というだけでなく、次第に協力的で信頼に満ちたパートナーシップへと変わっていく。暁人の成長とともに、彼は妹を取り戻すための強い決意を抱き、異世界と現実世界が交錯するこの東京で、敵の陰謀を阻止しようと奮闘する。

第二章「累」

暁人がさらに霊的な力を学び、東京に隠された謎に迫る重要な段階である。この章では、プレイヤーは戦闘や探索を通じて、物語の世界観や敵の真相をより深く理解していくことになる。

霧に包まれた渋谷の街を探索しながら、暁人は新たな霊能力を習得していく。特に、「霊を祓う力」を本格的に学ぶシーンが強調される。暁人はKKの指導の下、エーテルショットや近接戦闘などの基本的な霊能力に加えて、マレビトを浄化するための新たな技術を身につけていく。これは、ただ単に敵を倒すだけでなく、彼らの霊を解放し、浄化することで成仏させる力である。浄化には霊的な結界や呪文の解除も含まれ、プレイヤーは街中に隠された霊的な罠や障害物を取り除きながら進んでいく。また、祓いの力を強化するために、街中に点在する「御札」や「霊具」を使って能力を向上させることもできるようになる。

また、この章では、妹が消えた事件に関わる重要なヒントが手に入る。妹の行方不明が単なる偶然ではなく、より大きな陰謀の一部であることが示唆され、敵の背後に潜む謎の存在とのつながりが浮かび上がる。プレイヤーは、妹を救出するという暁人の個人的な目的と、霧の原因を解明する使命の両方を抱えながら物語を進めていく。

さらに、戦闘だけでなく、物語の中で重要な伏線も張られ、暁人の妹を含む渋谷の人々がどのようにして霧に飲み込まれたのか、その原因を追求する展開が加速していく。プレイヤーは、マレビトの正体やその背景にある物語を解き明かしながら、異常な現象が東京全体を覆う理由を探っていくことになる。

第三章「縁」

物語がさらに深まるとともに、暁人の過去や彼の妹との絆に焦点が当てられる。この章は、タイトルの通り「縁」、すなわち人と人とのつながりや絆に関するテーマが強調されている。

まず、霊的存在であるKKとの協力関係がより強固なものとなり、彼の指導のもとでさらに強力な霊能力を身につける。この能力には、新たなエーテル技術やマレビトを浄化する強化技術が含まれる。暁人はマレビトとの戦いにおいて、より戦術的なアプローチを取るようになる。たとえば、特定のマレビトに対しては彼らの霊的な弱点を突く方法を学び、効率的に霊を祓う能力を得ていく。

探索の中で、暁人はマレビトたちが人々を狙い、彼らを霧の中に閉じ込めていることに気づく。マレビトはただの霊的な存在ではなく、敵の計画の一部として人間の魂を利用している。この計画の背後には、妹も含めた多くの渋谷の住民を操ることで、何か大きな儀式や目的を達成しようとしている敵がいる。新たな手掛かりとして、暁人は「霧」と「霊的エネルギー」が密接に関係していることを発見する。特定の場所には霊的な歪みがあり、そこを調べることで、敵が何を狙っているのか、どのようにして霧を発生させ、渋谷を混乱に陥れているのかが徐々に明らかになっていく。

第三章「縁」は、物語の重要な転換点であり、暁人の霊能力やKKとの協力関係が強化されるとともに、彼の妹や家族との絆が物語の中心に据えられる。この章で明らかになる新たな手がかりや敵との対峙は、物語のクライマックスへ向けての準備段階となり、プレイヤーにとっても大きな挑戦と成長の機会を提供する。

第四章「糾」

第四章「糾」は、物語のクライマックスに向かって急展開する重要な部分である。この章では、暁人がこれまで得た情報や手がかりを基に、東京を覆う霧とマレビトの謎にさらに深く迫る。

まず、この章では敵の目的が徐々に明らかになる。霧によって渋谷の住民が消失し、その魂がマレビトたちに利用されていることは既に判明しているが、敵はこれを通じてさらに強力な力を得ようとしている。霧の影響を受けた場所や、消失した人々の魂を利用した霊的儀式が背後で進行しており、これが最終的に何を引き起こすのかが焦点となる。

また、この章では暁人の妹の行方について新たな進展があり、彼女が敵の儀式に深く関わっていることが判明する。暁人は、妹を救い出すためにこれまで以上に霊能力を駆使して戦わなければならない状況に追い込まれ、マレビトや強敵との戦いが激化する。

物語が進行するにつれ、暁人はKKとの協力をさらに強化し、彼の力と経験を活かして、霊的存在との戦いに挑む。彼らは敵の拠点や霊的に異常な場所に向かい、敵の儀式を食い止めるべく行動を起こす。しかし、敵の計画はすでに大きく進行しており、暁人たちは時間との戦いに直面することになる。

この章の核心は、霧に覆われた東京全体の異変と、その原因である敵の陰謀に対抗するための決断と行動である。物語の緊張感が最高潮に達し、暁人は妹を救い出すための最終的な対決に向かって進んでいく。

第五章「絶」

第五章では、物語がクライマックスへと向かい、主人公の暁人と彼に憑依しているKKが、ついに東京で起こった異常事態の核心に迫ります。暁人は、妹・麻里を救うために般若との決戦に挑むことを決意し、東京各地で般若の手下や妖怪たちと戦いながら最終対決に備える。この章では、暁人がこれまでに習得した能力を駆使しながら、これまで以上に困難な戦闘に挑む場面が強調されており、特に般若との対決は物語の転換点として非常に重要である。

物語の進行に伴い、暁人の妹を救おうとする強い意志と、彼自身の成長が明確に描かれる。彼の家族への思いや失われたものを取り戻すための感情的なテーマが絡み合い、プレイヤーは暁人の苦悩や決意に深く共感することができる。この章を通じて、暁人とKKの関係もさらに深まり、最終的な目標に向かっての覚悟が固まる。

第五章は『Ghostwire: Tokyo』の物語において重要なターニングポイントであり、プレイヤーにとっては最終決戦への期待を高める展開となっている。

第六章「絏」

物語の最終章であり、クライマックスに相応しい決戦と感動的な結末が描かれます。この章では、主人公・暁人(あきと)がついに敵・般若との最終対決に挑み、彼の真の目的が明らかになる。また、暁人の妹・麻里の運命もここで決着を迎える。

暁人は、これまでの旅路で手に入れた全ての力と経験を駆使して、東京を覆う異常事態を終わらせるための最後の戦いに挑む。般若の目的は、彼自身の悲劇的な過去から来る歪んだ正義感に基づいており、東京を救うためには暁人自身が彼と対峙し、真実を乗り越えなければならない。この対決では、物語の中心にある家族の絆と犠牲のテーマが強く描かれ、暁人の内面的な葛藤も明確に表現されている。

ゲームプレイにおいては、これまで以上に高度な戦略と反射神経が要求され、プレイヤーは暁人の持つ全てのスキルを駆使して困難な戦闘に挑むことになる。特に般若との最終戦は、物語の集大成として圧倒的なスケールと緊張感を持っている。

感情的なシーンが多く含まれる第六章では、暁人と妹・麻里、そしてKKとの関係が深く掘り下げられる。暁人は家族を取り戻すために戦い抜くが、同時に自分自身の未来を決断するという重要な選択も迫られる。

「絏」というタイトルは、物語全体を通じて描かれる人々の絆や繋がりを象徴しており、最終章でこれらのテーマが感動的に結実する。暁人と妹、そしてKKとの関係が物語の終局にどう繋がっていくかが、プレイヤーにとって忘れられない体験となる。

『Ghostwire: Tokyo』のゲームシステム

超自然的な力を駆使して東京を探索し、敵と戦う独自のアクションアドベンチャーである。プレイヤーは、主人公の暁人として、霊的存在であるKKの力を借りて、東京に現れた異形の敵「マレビト」と戦いながら、妹を救うための冒険を進める。

エーテルショット(風・水・火の攻撃)

戦闘システムの中心は、暁人が霊力を使って繰り出すエーテルショットというエレメンタル攻撃。エーテルショットには3つの主要な属性がある。これらのエーテルショットを駆使し、マレビトの弱点を突くことで戦闘を有利に進めることができる。

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