ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(ダンまち)の二つ名まとめ

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(通称「ダンまち」)とは、大森藤ノによるライトノベル、およびそれを原作とした漫画やアニメ作品である。冒険者ベル・クラネルが、神々が住む街オラリオで仲間と共にダンジョンに挑み、成長していく姿を描く。物語の中で冒険者たちは、成長や戦果に応じて「二つ名」を授けられ、その名は彼らの強さや特徴を象徴する重要な要素となっている。豊富なキャラクターと緻密な世界観、迫力のバトルシーンが魅力であり、多くのメディアミックス展開を遂げ、壮大な冒険譚が展開される。

カサンドラ・イリオン → 悲観者(ミラビリス)

カサンドラ・イリオンの二つ名は、悲観者(ミラビリス)だ。本作品のヒロインの一人であり、アポロンの元眷族であったが、戦争遊戯に敗北した後にミアハの眷族となるヒューマンの美少女で、18歳の長髪垂れ目を持つ。彼女のステイタスは本編15巻でLv.3にランクアップしている。性格は恥ずかしがり屋で、おどおどした言動が特徴である。治癒師としての役割を持ち、範囲回復魔法や解害・解呪魔法を駆使してパーティの後衛を担う。また、神でさえも理解不可能なスキルによって予知夢を見ることができるが、その予知夢は誰にも信用されない呪縛があり、アポロン・ファミリアの仲間たちからは妄想癖があると見なされていた。彼女はこの状況に半ば諦めていたが、戦争遊戯後に自分の予知夢を初めて信じてくれたベルに感激する。カサンドラはベルたちと共に行った遠征で、パーティ全滅の予知夢を見て、これを回避するために積極的に行動を起こす。彼女は「ゴライアスのマフラー」の作成をヴェルフに依頼し、これがジャガーノートとの戦闘でベルの命を繋ぐ重要なアイテムとなる。また、予知夢を解釈することでダンジョンの崩壊から逃れ、さらに予知夢に基づいて匿った異端児が広大な深層の中で自分の場所を特定できたことが、ベルとリューの救出に繋がる。遠征後には、予知夢の厄災を打ち破ったベルに想いを寄せる様子が見受けられる。カサンドラは、作者が早期の段階で構想していた予言者としてのキャラクターであるが、彼女の活躍が想定以上であったためヒロインにまで昇格し、作者自身も驚いている。

タケミカヅチ・ファミリア

タケミカヅチ・ファミリアは、男神タケミカヅチが運営する探索系ファミリアである。本拠は「仮住居の長屋」であり、エンブレムは地面に突き立った剣だ。本編5巻時点で極東出身のヒューマン6人が所属しており、彼らはあらゆる武術や武具の取り扱いに長けている。本編8巻時点で団員の3人がLv.2に成長している。団員たちは春姫と幼馴染の関係である。ヘスティア・ファミリアとは協力関係にあり、共に小遠征を行い、ダンジョンでの滞在を試している。

カシマ・桜花(カシマ・おうか) → 武神男児(マスラタケオ)

カシマ・桜花は、武神男児(マスラタケオ)という二つ名を持つ。タケミカヅチ・ファミリアの団長を務める大柄な体格を持つヒューマンの青年であり、ステイタスはLv.2である。彼は本編において、タケミカヅチ・ファミリアの指揮官として、パーティを率いる前衛役を担っている。ダンジョン中層で千草が負傷した際、撤退のために偶然居合わせたベルたちのパーティに対して怪物進呈を仕掛けたことがある。この決断について後悔はなかったものの、後に彼らに対して土下座で謝罪する場面が描かれている。桜花は、戦闘時にはその体格を活かし、漆黒のゴライアスとの戦闘で命懸けでベルを守るなど、団長としての責任感と仲間を守るための行動力を示す。アポロンやイシュタルによる騒動や、17階層への小遠征を経て、当初は折り合いが悪かったヴェルフとも次第に信頼関係を築き、最終的には戦友と呼べる関係となる。

ヒタチ・千草(ヒタチ・ちぐさ) → 比翼少女(ひよくしょうじょ)

ヒタチ・千草の二つ名「比翼少女(ひよくしょうじょ)」は、彼女の内気でありながらも強い絆を持つ仲間との関係を象徴している。16歳のヒューマンの女性冒険者であり、いつも前髪で瞳を隠している彼女は、その神秘的な雰囲気が魅力となっている。ステイタスは本編8巻でLv.2にランクアップしており、弓の腕前は桜花に次ぐ力量を誇る。千草は内気で人見知りな性格だが、桜花に対しては特別な感情を抱いており、強い好意を持っている。このことから、彼女は桜花との関係において、自らの感情を素直に表現できる数少ない存在である。また、同じように内面に秘めた思いを持つ命とは自然に会話ができ、お互いの思い人を知る仲となっている。「比翼少女」という二つ名は、彼女が持つ優れた弓の技術と、心の内に秘めた愛情、そして仲間との絆を強調するものである。千草はその内気な性格ゆえに、自身の存在感をあまり主張せず、仲間を陰で支える存在だが、彼女の存在があることで、パーティ全体の力が引き上げられていることは間違いない。彼女の真摯な思いは、仲間たちの信頼を得る要素ともなり、彼女の成長を見守る多くの冒険者たちにとっての大きな魅力となっている。

ヘルメス・ファミリア

ヘルメス・ファミリアは男神ヘルメスが運営する探索系のファミリアだ。本拠は「旅人の宿」であり、エンブレムは翼のついた旅行帽と靴である。ヘルメスの意向により、団員のレベルをギルドへ申告していないため、派閥の等級はFに留まっている。ヘルメスがオラリオにほぼ不在であるため、団長のアスフィがファミリアをまとめている。儲け話ならどんなことにでも手を出すファミリアであるため、物語における多くの事件に関わっており、団員全員が異端児や闇派閥、怪人といった情報に精通している。

アスフィ・アル・アンドロメダ → 万能者(ペルセウス)

万能者(ペルセウス)という二つ名を持つアスフィ・アル・アンドロメダは、ヘルメス・ファミリアの団長を務める。22歳の理知的なヒューマンの女性冒険者であり、ステイタスはLv.4である。彼女は常にヘルメスに振り回される苦労人として描かれており、若い年齢に反して疲労感を漂わせる。立場を超えてヘルメスに小言や嫌味を言うこともあるが、最終的には彼の命令に従って行動する従順さも持ち合わせている。アスフィは洗練された立ち居振る舞いを持ち、海国の姫であるとの噂が立つほどの気品がある。また、調合や彫金に長けており、レアアビリティである「神秘」を保有することから、稀代の魔道具製作者として知られている。彼女が製作した漆黒兜は隠密行動に多用され、飛翔靴は切り札として使用されるなど、物語において重要なアイテムを提供する存在となっている。戦闘においては主に中衛で指揮を担当し、魔法はあまり強くないため、爆炸薬や凍炸薬といった特殊なアイテムを用いて戦う場面が多い。また、「ダイダロスの手記」の偽物を作成したり、ダイダロス・オーブを自作するなど、物語の展開に大きく寄与する重要なキャラクターである。

アイシャ・ベルカ → 麗傑(アンティアネイラ)

アイシャ・ベルカは麗傑(アンティアネイラ)という二つ名を持つ。元イシュタル・ファミリアの幹部で、容姿端麗な21歳のアマゾネスである。彼女はヘルメス・ファミリアに入団後、ステイタスはLv.4へとランクアップする。歓楽街で彷徨っていたベルと偶然出会い、その瞬間から彼に強く惹かれる。かつてはイシュタルの魅了に支配され、春姫を救おうとするベルの前に立ちはだかり、その覚悟を試す役割を担った。イシュタル・ファミリアの消滅後、アイシャは春姫をベルに託し、自身は殺生石の流通を監視するために情報通であるヘルメス・ファミリアへと入団した。性格は剛胆で色欲に忠実な一方、面倒見が良く、姉御肌のキャラクターである。イシュタル・ファミリアでは戦闘娼婦たちを束ね、妹分として春姫の世話もしていた。ヘルメス・ファミリアへ移籍後も、春姫を守るためにベートと戦い、彼女に新たな魔法を発現させるために魔導書を入手するなど、春姫への深い愛情を見せる。アイシャはまた、アスフィやリューと共闘する機会が多いが、隙あらばベルに迫るため、リューとは時に険悪な関係になることもある。ファミリアに束縛されず、独自に戦闘娼婦たちを率いて大規模な戦闘に参加するなど、自由で力強いキャラクターだ。戦闘においては大剣と体術を巧みに操り、並行詠唱の使い手として巨大な斬撃波を放つ攻撃魔法を用いる。

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