ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(ダンまち)の二つ名まとめ

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』(通称「ダンまち」)とは、大森藤ノによるライトノベル、およびそれを原作とした漫画やアニメ作品である。冒険者ベル・クラネルが、神々が住む街オラリオで仲間と共にダンジョンに挑み、成長していく姿を描く。物語の中で冒険者たちは、成長や戦果に応じて「二つ名」を授けられ、その名は彼らの強さや特徴を象徴する重要な要素となっている。豊富なキャラクターと緻密な世界観、迫力のバトルシーンが魅力であり、多くのメディアミックス展開を遂げ、壮大な冒険譚が展開される。

フィン・ディムナ → 勇者(ブレイバー)

フィン・ディムナの二つ名は「勇者(ブレイバー)」である。この名は、彼の卓越した指揮能力と英雄的な資質を象徴している。彼はロキ・ファミリアの団長であり、ファミリアの最古参で首脳陣の一人として40代ながらも、黄金色の髪と碧眼を持つ幼い少年のような外見の小人族である。初登場時のステイタスはLv.6で、エニュオによる動乱の鎮圧後にはLv.7へランクアップする。ゲーム『メモリア・フレーゼ』のナイツ・オブ・フィアナ編では主人公を務めており、キャラクターの設定はケルト神話に登場するフィン・マックールに由来している。フィンは架空の女神フィアナと同等の名声を得て小人族の象徴となることを目指し、衰退した小人族を再興するという野望を抱いている。さらに、自身の後継者を考慮して密かに小人族の嫁を探している。フィンの二つ名は神々の発案ではなく、ロキに掛け合って強引に得た称号であるため、彼は自らを「人工の英雄」と卑下していた。しかし、片角のミノタウロスとの戦いや異端児に対するベルの行動を目撃したことで、彼はベルに感化され、「本物の英雄」を目指すことを決意し、フィアナを超えた存在になることを誓う。戦闘においてフィンは主にパーティの指揮官を担い、非常に頭が切れるため計算された戦略や戦術を得意とする。また、親指の疼きに基づく直感も重視し、自ら先頭に立って仲間の士気を高める天才でもある。個人としては素早い身のこなしと長槍を組み合わせた戦法を用い、正常な判断能力を失う代償として戦闘意欲が向上し、全能力が強化される魔法を駆使する。フィン・ディムナの二つ名「勇者」は、彼の卓越した指導力と英雄的な精神を象徴するものとなっている。

リヴェリア・リヨス・アールヴ → 九魔姫(ナイン・ヘル)

リヴェリア・リヨス・アールヴの二つ名は「九魔姫(ナイン・ヘル)」である。この名は、彼女が持つ圧倒的な魔法の力を象徴している。ロキ・ファミリアの副団長であり、ファミリアの最古参で首脳陣の一人として活躍している。彼女は深緑の長い髪を持つ仙姿玉質なハイエルフの女性で、初登場時のステイタスはLv.6であり、エニュオによる動乱の鎮圧後にはLv.7へランクアップする。リヴェリアはエルフの王族出身であり、堅物な性格をしているが、自分に対する過剰な慇懃さが苦手である。外の世界を見たい一心からエルフの里を飛び出し、強引にロキの眷族に加わることとなるが、彼女はいつかファミリアを脱退し世界を旅することを決意している。幼少期からアイズを世話しており、紆余曲折を経て母と子のような関係を築いている。また、片角のミノタウロスとの死闘で精神疲弊したベルの恩恵を読み取っており、アイズに加えてベルがアビリティの限界を超えたことを知る数少ない人物の一人でもある。戦闘において、リヴェリアは自他共に認めるオラリオ最強の魔法使いである。攻撃・防御・回復の3種類の魔法それぞれに3階位の魔法を操り、詠唱連結によって計9つの魔法を使用できる。彼女のレアスキルは周囲のエルフと自身の魔法効果を増大させ、周囲の魔素を回収して精神力も回復する能力を持っており、そのため「妖精部隊」が編成される。リヴェリア・リヨス・アールヴの二つ名「九魔姫」は、彼女の魔法の力と存在感を象徴するものとなっている。

ガレス・ランドロック → 重傑(エルガルム)

ガレス・ランドロックは「重傑(エルガルム)」という二つ名を持つ、ロキ・ファミリアの最古参で首脳陣の一人である。彼は髭を蓄えたドワーフの老兵冒険者であり、初登場時のステイタスはLv.6で、エニュオによる動乱の鎮圧後にはLv.7へランクアップする。性格は豪胆であり、細かな言動が苦手である。ロキの眷族になる前は炭坑や鉱山で働いており、ファミリアが結成された当初は、種族同士の対立からリヴェリアと犬猿の仲であった。仲裁を試みたフィンに対しても侮蔑的であったが、時が経つにつれて互いに大切な仲間となる。彼と同じドワーフである「豊穣の女主人」のミアとは腐れ縁であり、昔からの喧嘩仲間でもある。戦闘では、オラリオで1、2を争う力と耐久を活かした前衛特化型であり、撤退時には部隊の殿を担う役割を果たす。普段は若い団員の成長を見守る立場にあるが、いざ前に出ると、その拳はあらゆる敵を砕く破砕鎚となり、体は何ものよりも強固な盾として機能する。ガレス・ランドロックの二つ名「重傑」は、彼の力強さと耐久力を象徴している。

ティオネ・ヒリュテ → 怒蛇(ヨルムガンド)

ティオネ・ヒリュテの二つ名「怒蛇(ヨルムガンド)」は、彼女の戦闘スタイルや性格、そして激しい感情を象徴する名である。ティオナの双子の姉で、長い黒髪のアマゾネスであるティオネは、59階層への遠征後にLv.6へランクアップした冒険者である。普段は冷静沈着に見えるティオネだが、その内には粗暴で激情的な性格が隠れている。彼女はフィンに強く惚れており、彼に好かれたい一心で髪を伸ばし、口調や立ち振る舞いを矯正しているが、激昂すると元の粗暴な言動に戻ってしまうこともある。フィンに対しては遠慮がなく、常に積極的で献身的な姿勢を見せ、彼にアプローチし続けている。戦闘では主にパーティの中衛を担当し、ダメージを受ける度に攻撃力が上昇するスキルと、瀕死時に力のアビリティに高い補正がかかるレアスキルを持っている。そのため、追い詰められてからが彼女の本領発揮であり、最も強力な状態となる。また、魔法はあまり得意ではないものの、魔力を使って光の鞭を具現化し、対象を束縛する特殊な魔法を使用することができる。ティオネは生まれ故郷のテルスキュラで、カーリーの眷族として過酷な日々を過ごし、命懸けの闘争に明け暮れていた。彼女は、かつて姉のように慕っていたアマゾネスを自らの手で殺害し、その後悔と絶望から現在でもカーリーやその眷族を嫌悪している。また、師であるアルガナに対しては恐怖以上に強い怒りを抱いており、この感情が彼女の二つ名「怒蛇(ヨルムガンド)」の由来となっている。ティオネの「怒蛇」という二つ名は、彼女の内なる怒りと、戦いにおいて極限状態で発揮される力強さを象徴している。彼女の冷静さと激情が同居する複雑な性格は、物語の中でも強い印象を与える存在だ。

ティオナ・ヒリュテ → 大切断(アマゾン)

ティオナ・ヒリュテは「大切断(アマゾン)」という二つ名を持つ、ティオネの双子の妹である。彼女は短髪の黒髪を持つアマゾネスであり、59階層への遠征を経てLv.6にランクアップする。性格は天真爛漫で、誰とでもすぐに仲良くなるが、肉付きの薄い体型や胸が無いことを気にしている。英雄潭が好きで各物語に詳しく、ベルと片角のミノタウロスとの戦いを目撃してから、彼を「アルゴノゥト君」と呼んで気に入り、何度かアイズやティオナと共にベルの特訓に付き合っている。戦闘では主にパーティの前衛を担い、大型武器を駆使した豪快な戦い方を好む。ダメージを負う度に攻撃力が上昇するスキルを持ち、瀕死になると全アビリティの能力に高補正がかかるレアスキルを持つため、追い詰められた際には最も強力な戦闘能力を発揮する。彼女は生まれ故郷のテルスキュラでティオネと殺し合いをしたくないと考え、共に国を出たいと主神のカーリーに申し出て、あっけなく許される。バーチェから闘い方を叩き込まれた後、英雄潭を読んでもらったことにより物語の面白さを知り、それ以降はさらに笑顔が増えるようになる。ティオナ・ヒリュテの二つ名「大切断」は、彼女の豪快な戦い方を象徴している。

ベート・ローガ → 凶狼(ヴァナルガンド)

ベート・ローガは「凶狼(ヴァナルガンド)」という二つ名を持つ灰色の毛並みの狼人の男性で、180cmを越える長身を誇る。左頬には入れ墨があり、59階層への遠征を経てLv.6にランクアップする。普段から悪漢のように振る舞い、同じファミリアの団員にも罵詈雑言を吐くため、首脳陣と好意を寄せていたリーネ以外の団員からは人望が無かった。本編1巻では、アイズに向かって駆け出しのベルを酔った勢いで口汚く罵るが、これがベルの決意を後押しし、アイズとベルの関係を深める切っ掛けともなる。ベルと片角のミノタウロスとの一騎打ちを目撃してからは、彼に対する評価を変える。戦闘では主にパーティの中衛を担い、ファミリアでトップの速度を有し、接近戦で強力な膂力を叩きつける戦闘スタイルを好む。魔法効果を吸収できる武器を使用し、蹴技、獣化、魔力を見境無く吸収して攻撃力が際限なく高まる付与魔法を切り札とする。ベートは平原を放浪する獣人部族の出身で、12歳頃から自身の不在時に大切な人を何度も奪われた経験がある。この経験から弱者の犠牲を許せず、弱者が戦う場に参加することを嫌い、戦う者には弱者であることを許さず、彼らを鼓舞するために罵詈雑言を吐くようになった。貪欲に強さを求めるアイズの姿勢と実力を認めており、好意を抱いている。彼の二つ名「凶狼」は、彼の強さと獣人としての誇りを象徴している。最初の二つ名は「灰狼(フェンリス)」である。

レフィーヤ・ウィリディス → 千の妖精(サウザンド・エルフ)

レフィーヤ・ウィリディスは「千の妖精(サウザンド・エルフ)」という二つ名を持つ、山吹色の髪をした15歳のエルフの少女である。クノッソス最終戦の前にLv.4へランクアップする。彼女は本編ではアイズの設定を回収し難いため、外伝で設定されたキャラクターであり、外伝のもう一人の主人公でもある。外伝の新章開始に合わせて、外見と中身が一新される。レフィーヤは魔力に秀でたウィーシェの森の出身で、「学区」からロキ・ファミリアに入団する。心優しい性格で、特にアイズを慕っている。ベルに対しては一方的にライバル意識を持ち、嫉妬や敵意を向けるが、18階層での共闘を通じて彼の人柄を理解していく。ベルとアステリオスの戦いでは思わず声援を送り、ベルの冒険に感化された一人となる。派閥同盟を組んだディオニュソス・ファミリアのフィルヴィスと個人的に親交を深めていたが、その正体を知って悲しみと葛藤を抱えつつ打倒する。戦闘では魔法特化型の後衛専門であり、ロキからは「馬鹿魔力」と評される。エルフの魔法に限り詠唱とその効果を完全把握していれば、他者の魔法でも使用できる召喚魔法を有し、これが二つ名の由来となっている。リヴェリアの魔法も全て使用でき、将来ファミリアを離れるリヴェリアの後釜として、彼女から日々指導を受けている。Lv.4へのランクアップにより、先行して詠唱した魔法を保持しながら次の魔法を詠唱でき、保持中の魔法を任意に発動できるレアスキルが発現する。彼女の二つ名「千の妖精」は、彼女の魔法の才能とエルフとしての特性を象徴している。

フレイヤ・ファミリア

フレイヤ・ファミリアは、女神フレイヤが運営する探索系ファミリアである。本拠は「戦いの野」に構え、エンブレムは戦乙女の側面像だ。ファミリアの戦力は非常に強大で、団長オッタルがLv.7、アレン、ヘディン、ヘグニ・ラグナールがLv.6、ガリバー四兄弟がLv.5といった高レベル冒険者を揃えている。また、「満たす煤者達」と呼ばれる高レベルの治療師や薬師も擁しており、その戦力はオラリオでも随一とされ、ロキ・ファミリアを凌駕するほどである。ファミリアはフレイヤのベルへの執着に対して嫉妬を抱いているものの、彼女への忠誠は揺るがない。派閥大戦で敗北しファミリアは解体されるが、団員たちはオラリオに留まり、「豊穣の女主人」で働く者もいる。

オッタル → 猛者(おうじゃ)

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@machiko175

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