山崎まさよし(まさやん)の徹底解説まとめ

山崎まさよしとは、日本のシンガーソングライターである。1971年生まれ、滋賀県大津市出身で、愛称は「まさやん」。1995年に『月明かりに照らされて』でデビューし、1997年公開映画『月とキャベツ』の主題歌『One more time, One more chance』で一躍注目を浴びた。ブルースをルーツに持ち、アコースティックギターの弾き語りを得意とする音楽スタイルで知られている。また俳優としての活動も広げており多方面で活躍しているアーティストである。

1971年12月23日生まれ、血液型A型、滋賀県大津市出身で8歳の時に山口県防府市に転居している。本名は山崎 将義。自身のシングル・アルバムでの作詞作曲は本名である「山崎将義」名義となっている。中学で音楽活動を始め、高校卒業後は厨房で働いた後、中関港の自動車メーカー工場で働きながら夜はライブ活動を行っていた。この頃、ライブハウス「Boogie House」のマスター森永氏からブルースのカセットテープを受け取り、ライトニン・ホプキンスの音源に感銘を受けてシンガーソングライターとしての活動を本格化する。その後も森永氏との師弟関係は続き、後に山崎まさよしが公式ファンクラブを立ち上げることになった際には、ファンクラブ名をこのライブハウスの名前から「BOOGIE HOUSE」と名付けている。

1991年、俳優オーディションと勘違いしてキティ・フィルムのアクターオーディションに応募し、歌唱力を認められたことからキティレコードと契約し上京。その後、横浜でマネキン運びのアルバイトをしながら楽曲制作やライブ活動を行い、杏子への楽曲提供やスタジオミュージシャンとしても活動した。その後下積み時代の紆余曲折を得て、1995年ポリドールレコードと契約し、シングル『月明かりに照らされて』でメジャーデビューを果たす。

デビュー後、1996年にリリースされたアルバム『アレルギーの特効薬』で広く注目を集め、1997年に主演した映画『月とキャベツ』の主題歌『One more time, One more chance』がヒット。以降、多くのシングルとアルバムを発表し、『セロリ』などの楽曲はSMAPによってカバーされてさらに知名度を上げた。1998年には、杏子、スガシカオら所属事務所のアーティストで結成された音楽ユニット「福耳」の一員として活動を開始し、さらに『奇跡の人』でドラマ出演も果たす。2000年にはブルースのルーツを再確認するためにアメリカに渡り、伝説のブルースマンたちとのセッションを経験する。

2000年代からは、オーケストラをバックにしたライブやカバーアルバムのリリースなど、多岐にわたる音楽活動を展開。その後も映画での主演など、音楽だけでなく俳優としても活動の幅を広げた。そして映画サウンドトラックも制作する等、幅広い音楽スタイルで活動を続けるアーティストとして今なお進化を続けている。

彼のデビュー時のキャッチコピーは「天才より凄いヤツ」だった。ブルースをルーツとしているギターと歌の才能は当時から注目されており、後にcharや忌野清志郎など日本の大御所ミュージシャンともライブで共演しセッションするなど交流を持つようになっている。また、全てのパートを自分が演奏してアルバムを制作する事もあり、ギターとボーカル以外にもブルースハープ、ピアノ、サックス、グロッケン(鉄琴)などをこなせるマルチプレイヤーでもある。ブルースマンであることから、特にギターへのこだわりは強いという。そして録音のクオリティーにも責任を持ちたいという思いから、プリアンプやコンデンサーなどの機材にもこだわりを持っている。

2010年3月、ファンクラブを通じて結婚発表をしている。2児の父親でもあり、長男は山崎まさよしのライブで突然ステージに登場したこともあるという。また、彼のCDには長男が参加している楽曲や、長女の誕生を記念して作られた楽曲もあるなど、家族思いの一面も感じられるアーティストである。

山崎まさよしのディスコグラフィー

シングル

『月明かりに照らされて』

1995年9月25日発売

1. 月明かりに照らされて
2. Rough Rock'n Roll Boogie
3. mud skiffle trackI

メジャーデビュー曲である。彼が紡ぎ出すリズム、メロディ、歌声、ギター、全てにおいて豊かな才能が感じられる衝撃のデビュー曲である。アコースティックサウンドでありながら、疾走感溢れる独特のグルーヴが存分に感じられ、ブルース、ソウル、ファンク、ロックなど彼のルーツが存分に感じられる。カップリング曲には「Rough Rock'n Roll Boogie」が収録されており、この曲は山崎が俳優オーディションで披露したことがきっかけでデビューに至ったというエピソードがある​。

『中華料理』

1996年2月25日

1. 中華料理
2. 週末には食事をしよう
3. mud skiffle trackII

山崎まさよしの柔らかなボーカルとアコースティックギターのシンプルなアレンジが際立つ曲で、彼の音楽スタイルを強く打ち出す作品となっている。この曲は、恋愛の葛藤や日常の出来事を「中華料理」というテーマに絡めて描いた独特な歌詞が特徴。歌詞の中で展開される具体的な料理の名前や情景描写が印象的で、リスナーに親しみやすい雰囲気を与えている。山崎の独特な視点と表現力が詰まったこの作品は、彼のキャリアの初期を彩る重要な一枚となっている。

『セロリ』

1996年9月1日発売

1. セロリ
2. ××しようよ
3. mud skiffle trackIII
4. セロリ(karaoke)

日常生活の中で恋人に感じる違和感や少し不安定な心情を「セロリ」という比喩を通じて表現しており、山崎独特の視点と詩的な歌詞が光る一曲。リズミカルなアコースティックギターのサウンドと彼の温かみのあるボーカルが印象的で、多くのリスナーに親しまれている。後にSMAPがカバーし、さらなる人気を博した。

『One more time, One more chance』

1997年1月22日発売

1. One more time,One more chance
2. 妖精といた夏
3. One more time,One more chance(karaoke)

失恋と後悔をテーマにしたこのバラードは彼の代表曲となり、リリース当時から高い評価を受けた。映画『月とキャベツ』の主題歌としても使用され、後に新海誠監督のアニメ映画『秒速5センチメートル』のエンディングテーマに採用され、再び注目を集めた。切ない歌詞とメロディーが、山崎の感情豊かなボーカルと相まって、多くのリスナーの心に響いている​。

『アドレナリン』

1997年5月8日発売

1. アドレナリン
2. レイン ソング
3. アドレナリン(karaoke)

エネルギッシュでロック色の強い楽曲で、これまでの彼のアコースティック中心の作品とは一線を画す。この曲は日常の中で感じる高揚感や不安を「アドレナリン」というテーマで表現しており、鋭いギターワークと力強いボーカルが特徴的である。

『振り向かない/ガムシャラ バタフライ』

1997年10月22日発売

1. 振り向かない
2. ガムシャラ バタフライ
3. mud skiffle track IV
4. 振り向かない(karaoke)
5. ガムシャラ バタフライ(karaoke)

対照的な楽曲が両A面になっているシングルである。「振り向かない」の曲調は重く哀愁う漂う雰囲気だが、歌詞は前向きなメッセージが特徴の楽曲。タイトルの通り「過去にとらわれずに前進する」というテーマが歌詞に込められている。対照的に「ガムシャラ バタフライ」はアコースティックロックサウンドでエネルギッシュなナンバーとなっている。

『水のない水槽』

1998年5月13日発売

1. 水のない水槽
2. ドレッシング
3. 水のない水槽(Backingtrack)

孤独感や虚無感を「水のない水槽」という象徴的な比喩を用いて表現している。イントロはアコースティックギターで奏でられる独特なリフから始まり、続くAメロのボーカルは山崎まさよしの声でしか歌えないような唯一無二のメロディで、そのままサビに進む。曲の冒頭から最後まで彼にしか表現できない世界観にグッと引き込まれる一曲である。

ayu616e7
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