山崎まさよし(まさやん)の徹底解説まとめ

山崎まさよしとは、日本のシンガーソングライターである。1971年生まれ、滋賀県大津市出身で、愛称は「まさやん」。1995年に『月明かりに照らされて』でデビューし、1997年公開映画『月とキャベツ』の主題歌『One more time, One more chance』で一躍注目を浴びた。ブルースをルーツに持ち、アコースティックギターの弾き語りを得意とする音楽スタイルで知られている。また俳優としての活動も広げており多方面で活躍しているアーティストである。

1998年12月23日発売

1. 僕はここにいる(album mix)
2. ペンギン
3. Me&My Mind
4. ガムシャラバタフライ(album mix)
5. 僕と君の最小公倍数
6. 琥珀色の向い風
7. 苦悩のマタニティー
8. 水のない水槽(album mix)
9. ド ミ ノ
10. ソノラマ
11. 月曜日の朝

山崎まさよしが初主演したドラマ『奇跡の人』の撮影と並行してレコーディングされたアルバムで、ドラマの主題歌「僕はここにいる」がアルバム・ミックスで収録されている。他のシングル曲「ガムシャラバタフライ」や「水のない水槽」もすべてアルバム・ミックスで収録され、バラードからロックまで幅広い楽曲が揃っているアルバムである。

『SHEEP』

1999年11月26日発売

1. Ticket to the paradise
2. Passage
3. カルテ
4. 六月の手紙
5. やわらかい月
6. Mr.Tのリベンジ
7. 低気圧ボーイ
8. 砂時計
9. ある朝の写真
10. アヒルちゃん
11. オークション
12. 審判の日
13. 灯りを消す前に

山崎まさよしが作詞、作曲、編曲、演奏、ヴォーカルを手がけたセルフプロデュース作品である。過去の『STEREO』シリーズの延長上にあり、CD帯には「ステレオシリーズ進化形!?」と記載されている。レコーディングはミシシッピ州で行われ、本場のブルースを意識して黒人のバック・コーラスを採用している。山崎まさよしの原点であるブルースにもう一度立ち返り、彼独自のブルースを表現した作品である。

『transition』

2001年6月27日発売

1. サーカス
2. 明日の風(album mix)
3. Super Suspicion
4. 手をつなごう
5. 区役所
6. 夏のモノローグ
7. Sleeping Butterfly
8. 晴れた日と月曜日は
9. 愛のしくみ(album mix)
10. アイデンティティークライシス~思春期の終わり~
11. タイム
12. Plastic Soul(album mix)

このアルバムは山崎まさよしがオフに行ったニューヨークで構想を練り、その後日本とニューヨークを行き来しながら制作された作品である。日立マクセルやカゴメ「野菜生活100」、ライオン「チャーミーマイルド」などのCMソングが多数収録されており、山崎まさよし自身も日立マクセルとカゴメのCMに出演していた。楽曲は全体的にアコースティックでブルージーなサウンドになっており、何の変哲もない日常を切り取り、良い音楽を作ることが出来る彼の才能を大いに感じられる作品である。

『アトリエ』

2003年6月25日発売

1. 君とピクニック
2. 未完成
3. 神様も知らない午後
4. レイトショウへようこそ
5. 僕と不良と校庭で
6. Doubt!
7. Corridor
8. サマエルの記憶
9. オモイスゴシ
10. 最後の海
11. アトリエ
12. untitled
13. 全部、君だった。

『STEREO』シリーズや『SHEEP』の流れを汲むセルフプロデュース作品である。作詞、作曲、編曲、演奏まですべてを山崎まさよし自身が手掛け、「ひとり」をテーマに約半年間一人でスタジオに籠って制作された。そのため、「独り」や「孤独」を感じさせる詞が多くなっている。アルバムタイトルは、制作初期に生まれた楽曲「アトリエ」に由来している。ジャケットには山崎自身が描いた自画像が使用された。

『ADDRESS』

2006年6月28日発売

1. NAVEL
2. ADDRESS
3. ビー玉望遠鏡(スコープ) (Album Mix)
4. 僕らは静かに消えていく (Album Mix)
5. 陽気なゴースト
6. アンジェラ
7. メヌエット (Album Mix)
8. 8月のクリスマス (Acoustic Guitar Version)
9. 十六夜 (Album Mix)
10. 道化者のチャーリー
11. 晴男
12. バス停

初回限定盤DVD
1. 僕らは静かに消えていく
2. ビー玉望遠鏡(スコープ)
3. メヌエット
4. 8月のクリスマス
5. アンジェラ

前作『アトリエ』から約3年ぶりにリリースされたオリジナルアルバムで、これまでで最も長いインターバルを経ての発売となった。ベストアルバム『BLUE PERIOD』に未収録だったシングル曲が含まれ、シングルとは別バージョンで収録されている。当時のインタビューでは、収録曲のほとんどはデビュー当時から原型があった曲だと語っていた。このアルバムのテレビCMは、大宮エリーが監督し全4話構成のCMとなっていた。4話の最後は南海キャンディーズの山里亮太が出演するなどユーモラスな内容となっている。

『IN MY HOUSE』

2009年5月13日発売

1. マイシューズ
2. 春も嵐も
3. バビロンの住人
4. 深海魚
5. Greeting Melody
6. 五月の雨
7. 追憶
8. Change the World
9. Exit
10. ロンサムライダー
11. 真夜中のBoon Boon
12. ア・リ・ガ・ト
13. Heart of Winter

初回限定盤DVD
1. 真夜中のBoon Boon
2. 深海魚
3. Heart of Winter
4. 春も嵐も
Yamazaki Masayoshi 「Walkin' in my shoes」Tour 2009 @2009.3.23大宮ソニックシティ
5. ドミノ
6. 窮鼠猫を噛め
7. 五月の雨

自宅の音楽スタジオ「ジンジャミエール」で制作されたことからそのタイトルが付けられた。3年間にリリースされたシングルはすべて収録され、音楽配信のみだった「深海魚」もこのアルバムで初めてCD化されている。収録曲のうち6曲が既発表曲で、TVドラマ主題歌やCMソングなど多くのタイアップが含まれている。歌詞については「大げさに言えば資本主義社会へのメッセージ」として表現されている。この作品でデビュー14年目で初のオリコンデイリーチャート1位を獲得した。

『HOBO's MUSIC』

2010年10月27日発売

1. シングルマン
2. 君と見てた空
3. 創世歌
4. Introduction
5. Let's form a R&R band
6. ぼくのオンリー ワン
7. ルナちっく
8. HOBO Walking
9. ブランコ
10. 花火
11. I'm sorry

初回限定盤DVD
Augusta Camp2010@2010.8.15
1. アレルギーの特効薬
2. 追憶
3. シングルマン
4. アドレナリン
5. HOBO Walking
6. 晴男
7. 8月のクリスマス

このアルバムはデビュー15周年を記念した作品である。「今まで体の中にあった音楽をすべて注ぎ込みたかった」との表明通り、ブルース、フォーク、ラテン、昭和歌謡など多様な音楽要素が詰め込まれており、彼の音楽的幅広さが感じられる。収録曲にはシングル「HOBO Walking」と「花火」のA面/B面曲が含まれ、通常盤と初回限定盤が用意され、初回盤には高音質のSHM-CD仕様とDVDが付属。日本人男性歌手として初めてのiTunes LP形式での配信も実現し、アルバムはその多様な音楽性と懐の深さで注目を集めた。

『FLOWERS』

2013年9月18日発売

1. はじまりのDing Dong
2. 太陽の約束
3. Redemption Song
4. Higher Round
5. #9 story
6. アルタイルの涙
7. 星空ギター
8. ネタバレシャッフル
9. アフロディーテ
10. Green Bird
11. Flowers
12. #9 story(reprise)
13. 道

初回限定盤DVD
1. 太陽の約束
2. アフロディーテ
3. 星空ギター
4. アルタイルの涙

前作『HOBO'S MUSIC』以来オリジナルアルバムとしては約3年ぶりに発売された作品である。「太陽の約束」「アフロディーテ」「星空ギター」「アルタイルの涙」などのシングル曲を収録し、ギタリストとしての側面を強調した原点回帰的な作品となっている。このアルバムには、1995年の歌手デビュー以来初めてカバー楽曲が収録され、さらに全編英語詞のオリジナル楽曲も初めて含まれている。また、本作は東日本大震災後初のオリジナルアルバムであり、震災の影響や自身の家族が増えたことが歌詞や音楽性に大きな影響を与えているとインタビューで語っている。アーティストとしての進化と彼の音楽のルーツが同時に感じられる作品である。

『LIFE』

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