SAKAMOTO DAYSの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『SAKAMOTO DAYS』(サカモトデイズ)とは、元伝説の殺し屋、坂本太郎が日常を守るために戦う日々を描いた鈴木祐斗による漫画作品。かつて最強の殺し屋として名を馳せ、恐れられていた男・坂本太郎はある女性に一目惚れしたことであっさりと現役を引退する。その後結婚して一児の父親となった坂本は商店を営んで平穏な日々を過ごしていた。だが、そんな坂本のもとに次々と刺客が現われる。多種多様な殺し屋たちが登場するため、各々の生き様から滲み出る名言が多く登場する。

「最高にハードボイルドだぜ」

JCC時代に坂本に対して一方的な逆恨みをしていたボイル。殺し屋を辞めてからふくよかな中年男になった坂本と遊園地で戦いながら、ボイルはかつて坂本に憧れを抱いていたことを告白した。殺し屋を引退した坂本に対して「今のお前は中途半端だ」とボイルは嘆く。そしてボイルは坂本を投げ飛ばすが、ついに本気になった坂本に反撃を喰らい、「今はこの力を、大切な人に使うと決めたんだ」と言われてしまう。そしてボイルと坂本の取っ組み合いは観覧車の窓を割るほどに発展する。坂本の言葉を受けたボイルは血まみれになりながらも煙草に火を付け、「最高にハードボイルドだぜ」と完敗を認めるのだった。ボイルにとって大事なのは、ハードボイルドかどうかなのである。

X(スラー)/宇月(うづき)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「君がシンくんか...坂本によろしく」

崩壊寸前のラボで、シンに伝えた言葉。
尾久旅科学博物館の地下にある極秘研究施設、通称ラボを占拠していたX(スラー)率いる組織。シンは声が聞こえるという地下に行くと、そこにスラーがいるのを発見する。スラーは瞬時にシンの背後に回って「君がシンくんか...坂本によろしく」と呟いた。スラーの圧倒的なオーラに気圧され、シンは動くことすらできなかった。人の心を読むことができるシンの超能力を持ってしてもスラーに対して何も行動を起こせなかったことから、スラーの得体の知れなさが伝わってくる。

「尊い正義への一歩だ」

腐敗した殺連をリセットするという企みを実行するため、殺連の関東支部にやってきた楽(がく)とX(スラー)。楽は銃を持った護衛をたやすく殺し、内部に潜入しようとする。スラーは「久しぶりに入ると緊張するな」と何気ない会話を楽と交わし、続けて「尊い正義への一歩だ」と言った。そして殺連に所属している者たちを次々と殺していく。スラーにとっては殺連が憎むべき対象であり、目的のためなら人の命を犠牲にしても構わないと本気で思っていることが読者に恐怖を感じさせる。

「俺を生かすということは 誰かを殺すということだよ」

殺連でX(スラー)と坂本が対峙し、スラーは自分を殺してみろと坂本を挑発する。スラーは殺しに心はいらないという信条の持ち主で、坂本と一緒にいたシンを殺そうとした。だが寸前で坂本がシンを担いで移動したため、シンは致命傷を免れる。その様子を見たスラーは、坂本が本気で戦いに挑んでいないことを嘆いて「俺を生かすということは 誰かを殺すということだよ」と煽るのだった。自身の強さを過信していないと言えないセリフである。

鹿島(かしま)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「人の命の尊さが分からない方に 殺し屋を名乗る資格はありません」

ラボを占拠している鹿島は、幹部の男2人を引き連れてラボの地下通路に移動する。するとそこにはオーダーの神々廻(ししば)と大佛(おさらぎ)がおり、神々廻はX(スラー)の居場所を鹿島(かしま)に尋ねた。さらに神々廻はスラー一派の皆殺しを宣言する。その後、神々廻の態度に苛立った幹部の1人が「こいつ殺していいですか?」と鹿島に聞き、神々廻に迫った。鹿島は「お願いします」と殺しの許可を出すと、幹部の男は背中から鋭い武器を出す。そして幹部は神々廻に襲いかかろうとしたのだが、大佛が電動丸ノコギリで幹部の首を切った。大佛が見事な早業で幹部の命を奪うと、それを見ていた鹿島は目に涙を浮かべる。そして鹿の被り物を脱ぎ捨て、「人の命の尊さが分からない方に 殺し屋を名乗る資格はありません」と言い、神々廻たちを殺そうとする。行動と言動が矛盾しており、神々廻には「あーやって自分のこと棚にあげるやつがいっちゃんキモいねんな 死ねや」と言われる始末であった。

「ちなみにうちは社会保険も完備...週休2日制...残業なし 終身雇用をお約束します」

JCCの入学試験で勢羽真冬と虎丸の2人を半ば強引に連れ去ったスラー一派。スラーは2人をアジトに連れて行き、「危害を加えるつもりはないから安心してほしい」と言う。そして殺連を潰すという目的のために殺し屋を集めていることを話し始めた。その後、鹿島が「ちなみにうちは社会保険も完備...週休2日制...残業なし 終身雇用をお約束します」と補足説明をする。福利厚生が充実しており、一見すると殺し屋の募集だとはとても思えない内容である。

京(かなぐり)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「映画を侮辱する奴は殺す」

殺し屋のライセンスが取れるJCC編入試験の一次試験で試験監督としてやってきた京(かなぐり)は、カメラを手に受験生たちの殺し合いを撮影していた。京は映画監督と脚本家、演出家も務めている映画好きなため、受験生が映画を馬鹿にする発言をするやいなや「映画を侮辱する奴は殺す」と殺気を見せる。京の映画に対する熱狂的な愛が伝わってくる。

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