坂本太郎(SAKAMOTO DAYS)の徹底解説・考察まとめ

坂本太郎(さかもと たろう)とは、鈴木祐斗によるサバイバルアクション漫画『SAKAMOTO DAYS』の主人公で元伝説の殺し屋。結婚を機に殺し屋を引退し、夫婦で坂本商店を経営している。家族と仲睦まじく暮らしていたが、元同僚のシンが坂本商店を訪れたことから生活は激変。殺し屋連盟から懸賞金を掛けられ狙われる日々。シンの超能力、マフィアの娘ルーシャオタンの中国拳法の術に助けられながら、殺連(日本殺し屋連盟)やX(スラー)に立ち向かっていく。全ては妻と娘と過ごす幸せな日々のために。

坂本太郎の概要

坂本太郎とは、元殺連所属の特殊部隊ORDERの一人であり、元伝説の殺し屋。かつて裏社会では同業者からも恐れられ、尊敬されるほどの人物であったが葵と出会ったことをきっかけにあっさりと引退。結婚し子供を設け、一児の父としてひっそりと暮らしていた。個人商店「坂本商店」を家族で営んで生活している。外見もすっかりと変わってしまい、昔のスマートな面影はないほどに太っていた。しかし殺し屋としての腕は健在であり、次々と命を狙ってくる刺客たちから愛する家族との日常を守るために戦っていく。

坂本太郎のプロフィール・人物像

元殺し屋。殺連直属の特務部隊ORDER(オーダー)に所属していた。殺し屋を引退する5年前は、伝説の殺し屋と呼ばれるほどの腕を持っており、悪党全てから恐れられ、全ての殺し屋の憧れであった。現役時代に立ち寄ったコンビニで店員をしていた葵(あおい)に一目惚れをし、葵が殺し屋という仕事を嫌がったことから現役を引退。家族と共に東京の外れで坂本商店を営んでいる。好物はカップメンで業務中にもよく食べており、殺し屋を引退して動かなくなったことからカロリーを消費しなくなりブクブクと太った姿になっている。しかし暗殺術など殺し屋のスキルは健在。
個人商店を営んでいるさなか、街の便利屋としても活躍し、高い場所の木を切ったり母達の子育ての悩みを聞いたりして街の皆から頼りにされている存在だ。元殺し屋という陰は一切感じられないほど、一般人として街の雰囲気に溶け込んでいる。戦闘で激しく動くとカロリーを消費し一瞬で現役時代の痩せた姿になるが、一日あれば元のふくよかな姿にリバウンドをするという体質を持っている。

坂本太郎の来歴・活躍

坂本太郎は元伝説の殺し屋。その姿は殺し屋界の誰もが恐れ、憧れるほどのスター的存在であった。ところが現妻の葵と出会ったことで急に殺し屋界から引退、結婚や妻の出産を経験し、昔のスマートな姿とは似ても似つかない程太っている。
坂本が引退した理由は、妻が殺し屋という仕事に猛反対していたからである。坂本が家族で経営する坂本商店で、店員として一緒に働いているシンとルーはそれぞれ殺連時代の部下とマフィア一家の娘だ。
坂本は現役時代、殺連の特殊部隊ORDERに所属していたのだが、急に辞めてしまったことを上層部は許していなかった。そして、坂本に懸賞金10億が賭けられたという話を元同僚でORDERの南雲が知らせに来る。
懸賞金目的に次々と坂本を襲ってくる殺し屋たちを、坂本とシン、ルーで戦い退散させる日々。その頃、殺連に関わりの深い組織30社が狙撃に合う事件が発生する。殺し屋のプロ100人以上が惨殺され、現場には必ず『X』という文字が残されていた。坂本や南雲、ORDERのメンバーはそれをスラーと呼び、殺連に対するメッセージととった。

坂本太郎の関連人物・キャラクター

坂本商店

朝倉シン(あさくら しん)

朝倉シン

坂本の殺連時代の元部下。超能力を持っており、半径20m以内にいる人の心の中を読むことができる。範囲内の誰の声でも聞ける訳ではなく、標的にラジオのチャンネルを合わせるように集中しなければ聞くことはできない。超能力は生まれつきのものではなく、シンが育てられた地下科学研究室、通称『ラボ』で朝倉という技術者が作った薬を誤って飲んでしまったことで得た能力。様々な死闘を繰り広げるうちに進化し、さらに少し先の未来を読む能力も得た。ただし一日に5分が限界。
伝説の殺し屋といわれていた坂本に憧れており、表向きはまた一緒に働きたいという理由で坂本商店を訪れる。しかし本当は、殺連のボスに坂本をまた殺し屋の世界に引き戻すよう説得をしてくるように指示されていたのだった。坂本は、現役時代にいきなり即引退と殺し屋界隈のルールを破ったので、誘いに乗らないようであれば即殺すようにとも言われていた。殺し屋に戻る誘いは当然、坂本に断られたのだが一旦シンは本部に持ち帰った。憧れの相手を前にしてシンは手を出すことなどできなかったのだ。殺連のボスに「もしお前が死んでも代わりはいくらでもいる。誰かが坂本を殺しにいく。」という言葉を聞いたシンは「どうせ殺されるなら俺が坂本さんを...。」と坂本を再び狙いにいくことに。しかし現役を引退して5年経っている坂本に、シンは全く歯がたたなかった。坂本との抗争で気絶したシンを、坂本と葵は商店の2階で休ませる。目を覚まし、葵の手作りご飯を食べたシンは家族の温もりと暖かさを感じ「坂本さんはこの何てことない日常を守るために殺し屋を辞めたんだ。」と気付かされた。
再度、殺連の本部に戻ったシンは「坂本さんを殺すことは見逃してください。」と頼み込むが却下。「なら俺を代わりに殺してくれ!」というシンと殺連は抗争になり、死を覚悟したところに坂本に助けられた。そこから坂本商店で働くことになり、現在は坂本の相棒として行動を共にしている。

陸少糖(ルーシャオタン)

ルーシャオタン

坂本商店で一緒に働くことになった女の子。有名なマフィア一家、陸(ルー)家の娘。太極拳や酔拳をつかい、身体能力が高い。坂本とシンが肉まんを買うために中華街を訪れたとき、マフィアの弾商会(だんしょうかい)に追われた状態で突如現れた。ルーが両親から受け継いだ、陸家に代々伝わる家宝の鍵を狙われていたのだ。ルーが目の前に現れた衝撃のせいで、坂本の肉まんは潰されてしまう。弾商会から仲間と思われた2人は、共に逃げることになってしまい、その最中ルーを守れたら中国本場の肉まんを作ってもらうことを約束。双子の殺し屋バチョウとソンヒに勝利し、行くところのないルーを坂本商店に招き入れた。

坂本太郎の家族

坂本葵(さかもと あおい)

坂本葵

坂本の妻。坂本を殺し屋の世界から引退に導いた人。坂本を殺し屋に戻したくないという気持ちがあり、約束を破ったら離婚するという旨を綴った書を夫婦の家訓としている。5年前、坂本がまだ現役の殺し屋だったとき、クリスマスプレゼントを殺しをした金銭で買ってきた坂本に対し激怒、ビルから飛び降りるというパフォーマンスをして坂本を驚かせた。葵を守るように一緒に飛び降りた坂本だったが、地面が雪で覆われていたことで助かる。「私が死んだら悲しいって思ったでしょ?!あなたが私を助けたいと思ったように、どんな人も誰かにとって大切な人なの!」「あなたが今まで殺してきたぶん、人を助ける人生にするの。」という葵に坂本は心を打たれ殺し屋を引退した。

坂本花(さかもと はな)

坂本花

坂本の愛する娘。シュガーちゃんが好き。坂本を襲った殺し屋に絆創膏を貼ってあげるなど、優しい性格。

眞霜平助(ましも へいすけ)

眞霜平助

坂本の仲間。坂本商店にたまに廃棄の肉まんを貰いに訪れる。JCC卒業生で伝説のスナイパーと呼ばれており、元々は坂本に賭けられていた懸賞金狙いで襲ってきた殺し屋だった。しかしどこか抜けた性格からか坂本を別人と認識してしまい、お腹を空かせていたので肉まんをあげると嬉しそうに帰っていくような素直な性格。ピー助という鳥のペットを連れている。ピー助は一度見たものは忘れることなく、なんでも空から探すことができるので平助の射撃と相性が良く、相棒としてとても大切にしている。商店街の大サバゲー大会に坂本とシンと共に参加した際、坂本を懸賞金を賭けられている本人と気づき再び狙ったが敗北。しかし坂本に「こんな凄腕のスナイパーと戦ったのは初めてだ。」と言わせるほど射撃術の腕がある。
3連跳弾という弾をバウンドさせて軌道を読ませない特別な弾を使っている。

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@kanadarian

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