坂本太郎(SAKAMOTO DAYS)の徹底解説・考察まとめ

坂本太郎(さかもと たろう)とは、鈴木祐斗によるサバイバルアクション漫画『SAKAMOTO DAYS』の主人公で元伝説の殺し屋。結婚を機に殺し屋を引退し、夫婦で坂本商店を経営している。家族と仲睦まじく暮らしていたが、元同僚の朝倉シン(あさくら しん)が坂本商店を訪れたことから生活は激変。殺し屋連盟から懸賞金を掛けられ狙われる日々。シンの超能力、マフィアの娘ルーシャオタンの中国拳法の術に助けられながら、殺連(日本殺し屋連盟)やX(スラー)に立ち向かっていく。全ては妻と娘と過ごす幸せな日々のために。

坂本太郎の概要

坂本太郎(さかもと たろう)とは、鈴木祐斗によるサバイバルアクション漫画『SAKAMOTO DAYS』の登場人物で主人公。元殺連所属の特殊部隊ORDERの一人であり、元伝説の殺し屋。かつて裏社会では同業者からも恐れられ、尊敬されるほどの人物であったが現妻の坂本葵(さかもと あおい)と出会ったことをきっかけにあっさりと殺し屋を引退。結婚し子供を設け、一児の父としてひっそりと暮らしていた。個人商店「坂本商店」を家族で営んで生活している。外見もすっかりと変わってしまい、昔のスマートな面影はないほどに太っていた。しかし殺し屋としての腕は健在であり、次々と命を狙ってくる刺客たちから愛する家族との日常を守るために戦っていく。

坂本太郎のプロフィール・人物像

生年月日:1993年11月21日
年齢:27歳
身長:188㎝
体重:140㎏
星座:蠍座
出身校:JCC
所属:坂本商店
配偶者:坂本葵

CV:杉田智和、深澤純(ボイスコミック版)

元殺し屋。殺連直属の特務部隊ORDER(オーダー)に所属していた。殺し屋を引退する5年前は、伝説の殺し屋と呼ばれるほどの腕を持っており、悪党全てから恐れられ、全ての殺し屋の憧れであった。現役時代に立ち寄ったコンビニで店員をしていた葵に一目惚れをし、葵が殺し屋という仕事を嫌がったことから現役を引退。家族と共に東京の外れで坂本商店を営んでいる。好物はカップメンで業務中にもよく食べており、殺し屋を引退して動かなくなったことからカロリーを消費しなくなりブクブクと太った姿になっている。しかし暗殺術など殺し屋のスキルは健在。
個人商店を営んでいるさなか、街の便利屋としても活躍し、高い場所の木を切ったり母達の子育ての悩みを聞いたりして街の皆から頼りにされている存在だ。元殺し屋という影は一切感じられないほど、一般人として街の雰囲気に溶け込んでいる。戦闘で激しく動くとカロリーを消費し一瞬で現役時代の痩せた姿になるが、一日あれば元のふくよかな姿にリバウンドをするという体質を持っている。

坂本太郎の来歴・活躍

JCC入学

JCC時代の坂本太郎(右)赤尾リオン(中央)南雲与一(左)

JCCとは、Japan Clear Creationの略称。卒業生の1割が殺し屋ライセンスを所得することができる殺し屋養成機関である。その中で優秀な生徒は、在学中にライセンスを取得することもあった。坂本太郎は、同級生であった南雲与一(なぐも よいち)や赤尾リオン(あかお りおん)と共に殺し屋としての才能をかわれていたが素行不良で進級が危うかった。そこで有月を入れた4人は進級をかけた暗殺任務に当たることとなる。その後、当時のORDERの一員であったキンダカに勧誘されORDERに加入。殺し屋界の誰もが恐れ、憧れられるほどのスター的存在になった。

結婚を期に殺し屋を引退

妻の葵(右)に殺しをしないよう釘を刺される坂本(左)

現妻の葵と出会ったことを期に殺し屋界から引退、所属していたORDERからも脱退する。その後、葵との結婚や娘の花の誕生を経て、幸せな日常生活をおくっていた。戦いから退いたことと、業務の傍らにカップラーメンを食べるようになり昔のスマートな姿とは似ても似つかない程太っている。新宿の片隅に坂本商店を開業し、家族で営んでいる。

坂本に10億円の懸賞金がかけられる

坂本がORDERを急に脱退したことを上層部は許していなかった。そして、殺し屋協会が坂本に懸賞金10億が賭けられたという話を元同僚でORDERの南雲が知らせに来る。坂本が家族で経営する坂本商店で、店員として一緒に働いているシンとルーシャオタンはそれぞれ坂本が殺連時代の部下とマフィア一家の娘。3人の戦闘センスで、懸賞金目的に次々と坂本を襲ってくる殺し屋たちを退散させる日々。すご腕の殺し屋コンビのボイルと帯黒(おびくろ)との戦いから、坂本は自分にかけられた懸賞金を取り消させるため、殺し屋会社「どんでん会(株)」へと向かう。しかしそこには南雲がおり、上層部はすでに殺害されていた。どんでん会のメンバーを殺したのはX(スラー)と呼ばれる謎の「殺し屋殺し」で、南雲はその男を調査していた。どんでん会は壊滅に追いやられたが、坂本に懸けられた懸賞金はそのままだった。

X(スラー)との交わり

殺し屋協会が坂本に賭けたといわれていた懸賞金10億円は、実はスラーが仕掛けたものだった。懸賞金欲しさに襲っていくる様々な殺し屋と坂本が交戦している中、それらを囮としてスラーが殺連に関わりの深い組織30社を襲撃するという事件が起こる。殺し屋のプロ100人以上が惨殺され、現場には必ず『X』という文字が残されており、坂本や南雲、ORDERのメンバーはそれをスラーと呼んだ。

JCCに潜入するため編入試験を受ける

スラーの情報を得るため、シンと共に坂本の母校であるJCCの編入試験を受けることになった。そこで同じく試験を受けに来ていた赤尾リオンの姪、赤尾晶(あかお あきら)と出会う。JCCの規則で、懸賞金を賭けられている者は入学できないというものがあり坂本は編入試験に落ちるが、妻の葵に変装して講師として潜入に成功。シンと共に校内のデータバンクからスラーの情報を探していた。その時、OEDERの京(かなぐり)がJCCを襲撃してくるが抗争を赤尾晶に阻まれ、逃走された。

世界の殺し屋展に潜入

スラーが、世界の殺し屋展の会場を爆破する計画を立てていることを知った坂本。主催の殺連に展覧会の中止を促すも却下される。坂本は会場に潜入して爆破を阻止することを決意。ORDERは、仲間の豹(ひょう)が誰に殺されたのか情報を探るために、最後の戦いの際に一緒にいた眞霜平助(ましも へいすけ)の元に押し寄せる。平助はスラーの情報を伝え、坂本は世界の殺し屋展にスラーが現れるという情報をORDERに教えた。
世界でも類を見ないほどの最高レベルの警備システムで固められた会場は、坂本であっても潜入することは困難であった。そこで坂本が伝説の殺し屋時代に使用していた武器を展示品として提供し、関係者として会場に潜入する方法を考えるが、鑑定士が拒否した。闇オークションでのチケット落札も試みたが、ORDERの上終(かみはて)阻止された。
坂本は展覧会に参加するため、邪魔をしてくる上終を倒すことに。論争の末、平助が今までずっと孤独であった上終の初めての友達になり、喜んだ上終からチケットを受け取ることに成功した。
JCC編入試験の推薦者であった加耳丈一郎(かじ じょういちろう)を助っ人に招き、坂本、シン、加耳、四ツ村周(よつむら あまね)の4人で展覧会へ潜入。加耳は異常なほどに優れた聴覚を持っており、仕掛けられている爆弾の音を察知するのに重要だと選ばれた。加耳の協力もあり、爆弾が勢羽真冬(せば まふゆ)と虎丸尚(とらまる なお)の体内に仕掛けられていることに気づく。真冬の体内から爆弾を取り出すことに成功し、残る虎丸の体内に仕掛けられている爆弾を処理しなければならない。
虎丸は館内を彷徨っていたところ、殺連員が押し寄せてきて助けを求める。坂本は周りの一般人達が気づかないほどの素早さで殺連員を倒し、それを見た虎丸は再び坂本を推しメンを断定するのであった。
殺連会長とスラーが鉢合わせした地下に楽(がく)に変装した南雲はいた。南雲はスラーの隙を付き攻撃するが、スラーの人格にかつての仲間の赤尾晶がいることに気づき驚く。そこに坂本が助っ人に行くがORDERの篁(たかむら)が現れ襲撃され、南雲と坂本は戦意喪失状態に陥る。
論争の末シンに救助された2人は、整体師宮バァの整体院で治療され、1週間後目を覚ますのであった。

坂本太郎の関連人物・キャラクター

坂本商店

朝倉シン(あさくら しん)

朝倉シン

CV:島崎信長(TVアニメ)、伊藤節生(VOMIC)

坂本の殺連時代の部下。超能力を持っており、半径20m以内にいる人の心の中を読むことができる。範囲内の誰の声でも聞ける訳ではなく、標的にラジオのチャンネルを合わせるように集中しなければ聞くことはできない。超能力は生まれつきのものではなく、シンが育てられた地下科学研究室、通称『ラボ』で朝倉という技術者が作った薬を誤って飲んでしまったことで得た能力。様々な死闘を繰り広げるうちに進化し、さらに少し先の未来を読む能力も得た。ただし一日に5分が限界。
伝説の殺し屋といわれていた坂本に憧れており、表向きはまた一緒に働きたいという理由で坂本商店を訪れる。しかし本当は、殺連のボスに坂本をまた殺し屋の世界に引き戻すよう説得をしてくるように指示されていたのだった。坂本は、現役時代にいきなり即引退と殺し屋界隈のルールを破ったので、誘いに乗らないようであれば即殺すようにとも言われていた。殺し屋に戻る誘いは当然、坂本に断られたのだが一旦シンは本部に持ち帰った。憧れの相手を前にしてシンは手を出すことなどできなかったのだ。殺連のボスに「もしお前が死んでも代わりはいくらでもいる。誰かが坂本を殺しにいく。」という言葉を聞いたシンは「どうせ殺されるなら俺が坂本さんを...。」と坂本を再び狙いにいくことに。しかし現役を引退して5年経っている坂本に、シンは全く歯がたたなかった。坂本との抗争で気絶したシンを、坂本と葵は商店の2階で休ませる。目を覚まし、葵の手作りご飯を食べたシンは家族の温もりと暖かさを感じ「坂本さんはこの何てことない日常を守るために殺し屋を辞めたんだ。」と気付かされた。
再度、殺連の本部に戻ったシンは「坂本さんを殺すことは見逃してください。」と頼み込むが却下。「なら俺を代わりに殺してくれ!」というシンと殺連は抗争になり、死を覚悟したところに坂本に助けられた。そこから坂本商店で働くことになり、坂本の相棒として行動を共にしている。

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