SAKAMOTO DAYSの名言・名セリフ/名シーン・名場面まとめ

『SAKAMOTO DAYS』(サカモトデイズ)とは、元伝説の殺し屋、坂本太郎が日常を守るために戦う日々を描いた鈴木祐斗による漫画作品。かつて最強の殺し屋として名を馳せ、恐れられていた男・坂本太郎はある女性に一目惚れしたことであっさりと現役を引退する。その後結婚して一児の父親となった坂本は商店を営んで平穏な日々を過ごしていた。だが、そんな坂本のもとに次々と刺客が現われる。多種多様な殺し屋たちが登場するため、各々の生き様から滲み出る名言が多く登場する。

「俺は殺連とスラーの対立映画が撮りたいんだ!!」

殺連の特務部隊であるオーダーの一員の京は、敵対組織であるX(スラー)の組織にも潜入していた。その後、京はJCCに忍び込み、坂本と対峙する。そこで坂本が「スラーの仲間だったのか」と京に問うと、京は「こんなものはただの取材の一環だ」とスラーの仲間であることを否定した。続けて「俺は殺連とスラーの対立映画が撮りたいんだ!!」と叫ぶ。オーダーとスラーの組織たちは各々の正義を持って戦っているが、京だけは映画が撮れればどちらが勝っても構わないという考え方の持ち主なのである。まさに映画狂いの人間だ。

南雲(なぐも)の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「殺した人数数えてるの?意外とマメなんだね~」

葵の身の安全を守るため、葵になりすまして店番をしていた南雲(なぐも)。するとそこに死刑囚のミニマリストが現れて、坂本の居場所を尋ねる。南雲はミニマリストの問いかけに「知らない」としらを切ると、ミニマリストはしびれを切らしてレジを腕力でぐしゃぐしゃに潰した。そして南雲の首を掴むが、南雲はミニマリストの腕をへし折っておもちゃのナイフを体に数回刺す。思わぬ反撃を受けたミニマリストは殺意を見せ、「432人殺しても俺の退屈は終わらなかった。お前なら俺を満足させてくれるのか?」と呟く。それを受けた南雲は「殺した人数数えてるの?意外とマメなんだね~」と笑顔で答えてミニマリストを苛立たせた。南雲は強さからくる余裕で人を煽る癖がある。

「行き過ぎた正義感は悪よりたちが悪いけどね」

殺連が9割もの犯罪者を殺しているという事実を受けて、大佛は「じゃあ私、正義の味方なんだ」と言う。すると南雲はそれを否定し、「殺しに正義も悪もないよ」と返した。続けて南雲は「行き過ぎた正義感は悪よりたちが悪いけどね」と呟く。正義感は時に誰かを傷つけてしまうこということを南雲は分かっている。

「大丈夫ー殺しの免許はゴールドだから~」

高速道路を移動中、付けてきた車から突然攻撃された神々廻と南雲。車の窓から身を乗り出してきた男に機関銃で撃たれたため、2人は反撃を開始した。南雲は神々廻の運転する車の屋根に立ち、「派手にすなよお前」と言う神々廻に「大丈夫ー殺しの免許はゴールドだから~」と余裕な表情で返答した。そして見事な身のこなしで相手の車に侵入し、ナイフで相手を切り殺す早技を見せた。高速道路を走る車の上に立っていられる体幹の強さと、殺しを生業とする者ならではの自信の強さが見える。

神々廻の名言・名セリフ/名シーン・名場面

「気ぃつけぇよ 焦った奴から死んでくんやで」

仕事前の験担ぎでカツ丼を食べに来た大佛と神々廻。大佛はどんぶりをかき込みながら「早く食べて死刑囚探しにいこ」と言う。神々廻は大佛の食べている姿を見守り、頬杖をつきながら「気ぃつけぇよ 焦った奴から死んでくんやで」と忠告する。それを受けた大佛は素直に「うん」と返事をして、軽い足取りで店を出て行った。神々廻は優しさから殺し屋として生きることの現実を大佛に教えている。

「能の舞台か!あかん 足袋履かな...」

清水寺で四ツ村(よつむら)との戦いを繰り広げた神々廻は、勢い余って野外公演をしている能の舞台に降り立つ。急に現れた神々廻に、観客たちは「こういう演目だっけ?」と疑問の言葉を口にした。一方の神々廻は、「能の舞台か!あかん 足袋履かな...」と言い、冷静さを欠かさない。周囲を見渡して四ツ村に対する次の攻撃を考えていた。生か死かを懸けたバトル中に能での舞台上のルールをぼそりと呟いた神々廻の一言から、張り詰めていた緊張が緩和されるのを感じる。戦いの最中にも常に周囲の状況を把握し、分析している神々廻ならではの一言である。

「そういう世界で生きとんねん」

スラー一派の熊埜御(くまのみ)と戦った平助を攫い、車内で熊埜御の情報を聞き出した神々廻。平助は豹(ひょう)が熊埜御の攻撃から守ってくれたことを話し、「俺がもっと強ければ豹は死ななくて済んだ」と後悔の言葉を口にした。それを聞いた神々廻は「豹が死んだのはあいつが弱かっただけや」と呟く。同乗していた大佛も神々廻に同意した。すると平助が「なんでお前ら仲間に冷てーんだよ!?」と叫んだので、神々廻は「そういう世界で生きとんねん」と平助に言った。それほど殺し屋というのは仲間の死を覚悟して生きていかなければいけない過酷な弱肉強食の世界なのだ。

大佛の名言・名セリフ/名シーン・名場面

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