超者ライディーン(Reideen)のネタバレ解説・考察まとめ

『超者ライディーン』(ちょうじゃライディーン)とは、サンライズが製作し1996年10月から1997年6月にかけて放映されたヒーローアニメである。ごく普通の男子中学生だった鷲崎飛翔はライディーン戦士としての使命を託されたことから地球を狙う謎の存在「超魔」との戦いに巻き込まれていく。1975年に放映されたロボットアニメ『勇者ライディーン』の設定をベースに「5人の美少年キャラによるヒーローもの」の要素を取り入れているのが特徴である。

鷲崎飛翔・エース羽田・鷹城電光・鳥飼銀牙・大鳥疾風の5人で結成したアイドルチーム。
命名者は伊集院玲子。名前の由来はそのまんま「天使」から来ている。
アイドルとしての知名度は低く、まだまだ下積みの仕事も多いが新進気鋭のアイドル歌手・西条きらりと度々コラボしている。

The Hearts(ザ・ハーツ)

第14話「六人目の戦士クロウ」で初登場。新進気鋭のロックバンド集団。リーダーはライディーンクロウこと南條一夜が務めている。彼らの正体もライディーン戦士である。
個人主義で、お互いにあまり干渉しないというスタンスを持つ。また基本リーダーの一夜の考えに従っているので、チーム自体一夜の考えの色が強い傾向がある。当初は考えの違いなどから、飛翔達と度々衝突していた。しかし互いに交流や共闘を通じ、良きライバル関係を築いていく。
本来2クール予定だったのが、3クールまで延長した影響から誕生したキャラクター達である。

天使更正組合(てんしこうせいくみあい)

天賀井玲子が経営する芸能事務所の名前。第6話で玲子自らが命名した。

ダニーズ事務所(ダニーズじむしょ)

西条きらりが所属する大手の芸能事務所。社長は玲子の父親であるダニー天賀井が勤めている。

『超者ライディーン』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

エース羽田「戦うべき時に戦わず、愛する者を守れなかったことは、一生後悔するぞ」

第2話「翼ある者たち」より。
ライディーンイーグルに覚醒した飛翔だったが、戦うことに戸惑いを感じていた。そんな飛翔の元へエース羽田という見知らぬ青年が訪れる。彼もまたライディーン戦士の1人・ライディーンコンドルに覚醒していた。飛翔はライディーン戦士として戦うことを拒絶して、逃げ出してしまう。エースは飛翔を追いかけ、自身がライディーン戦士に覚醒した時のことを話す。
エースは日本へ来る前はニューヨークに住んでおり、ストリートギャングのボスだった。そこへ超魔族がニューヨークを襲撃し、ゴッドフェザーと出会ったエースはライディーンコンドルに変身して立ち向かう。しかし、戦うことに躊躇いを見せた隙を突かれ友人達をすべて亡くしてしまう。強い後悔が残る苦い過去を語ったエースは、飛翔に「戦うべき時に戦わず、愛する者を守れなかったことは、一生後悔するぞ」と諭す。エースのこの言葉が、最終的に飛翔を戦う覚悟へと導くことになる。

天賀井玲子が天使にこだわる理由

第6話「翼のない天使」より。
飛翔達5人のライディーン戦士が揃ったことにより、張り切る玲子は自身の経営する事務所に「天使更正組合」と命名する。「飛翔達を立派な天使に育てる」と天使に強いこだわりを見せる玲子に、飛翔は「なぜ玲子はそんなに天使にこだわるのか」と疑問を抱く。早速西条きらりの代役の仕事を引き受けるが、急遽ヒーローショーのイベントが入ってしまい飛翔達の仕事は無くなってしまうというピンチに陥る。しかしヒーローショーの役者が出られなくなったため、玲子はその代わりとして飛翔達を出すが疾風から強い反発を受ける。「アイドルには下積みは必要」と玲子は疾風を説得するが、不満が爆発した疾風は「1人じゃ何も出来ないくせに」と彼女にキツく当たってしまう。その言葉にショックを受ける玲子。ここで玲子が天使に強くこだわる理由が明かされる。幼少期に天使の絵を見た玲子は母親から「天使は幸せにしてくれる存在」と聞かされる。そして「玲子は自分達両親にとって天使だ」と母親から言われたことで、天使という存在に憧れを抱くようになる。しかし母親は後に病気で亡くなり、悲しむ父親の姿を見た玲子は「自分は天使のようになれない」と失望してしまう。
しかし後にニューヨークでライディーン戦士に覚醒したエースとの出会いをきっかけに「天使はいるかもしれない」と希望を見出し、ライディーン戦士である飛翔達をサポートすることを決心したのだった。玲子がなぜしつこく「天使」にこだわるのか、そこには亡くなった母親との思い出が隠されていた。自分のルーツを思い出した玲子は、飛翔達ライディーン戦士を「人を幸せにする存在」と信じ彼らを支え導くのが自分の使命であると改めて決意するのだった。

舞い降りた翼の戦士達

第26話「天使は舞い降りた!」より。
飛翔の幼馴染である瑠璃を生贄に捧げることで、遂にルーシュはゴッドライディーンの召喚に成功した。
ルーシュはゴッドライディーンを操縦し、全世界に宣戦布告する。ルーシュの操縦するゴッドライディーンに各国の軍や自衛隊軍が立ち向かうが、圧倒的な戦闘能力を誇るゴッドライディーンになすすべなく倒されていく。
この様子をテレビで見ていた飛翔達はライディーン戦士に変身し、ルーシュの召喚する数多の超魔族に立ち向かい攻撃から人々を守る。だがライディーン戦士の姿は基本人の目に見えないため、人々は「誰が超魔と戦っているのか」と困惑する。ライディーン戦士と超魔が戦う現場に駆けつけたきらりはテレビを通じ、「ライディーン戦士達が人々を救うために戦っている」と告げる。ライディーン戦士と言っても困惑する報道陣を見た玲子は「姿を見せてほしい」とライディーン戦士達に呼びかける。玲子の呼びかけに応じ、ライディーン戦士達は人類の前にその姿を見せるのだった。
ライディーン戦士は基本人の目に見えない存在だが、超魔との戦いが激しくなる中で「人々を守っている存在」であることを示すため初めてその姿を披露した。
遂にライディーン戦士の存在が人々に認識された印象的なシーンである。

『超者ライディーン』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

美少年キャラクターの露出が多いことで有名

変身すると服自体破れてしまうので、戦った後は裸に戻ってしまう。

本作品を語る上で欠かせないのが、とにかく「美少年キャラクターのヌードシーンが多い」という点である。
本作ではライディーン戦士に変身すると、身に付けている服は破れるという設定である(股間の描写は黒塗りなどでぼかされている)。そのため、戦闘後に変身が解除されると、ライディーン戦士は必ず全裸になってしまうのが本作のお約束である。作中でも、ライディーン戦士達が全裸になるのを恥ずかしがるシーンがしばしば描かれている。

後年作品『REIDEEN』(ライディーン)への影響

2004年にWOWOWで放映されたアニメ『REIDEEN』(ライディーン)は『勇者ライディーン』のロボットアニメ要素を引き継いだリメイク作品だが、本作品のオマージュも含まれている。
『REIDEEN』の主人公・才賀淳貴(さいが じゅんき)は突如現れた謎の黄金の巨人「ライディーン」と出会い、パイロットとして「巨獣機(きょじゅうき)」という謎の存在と戦っていく。
作中、主人公の淳貴がライディーンに搭乗する際全裸になるが、これは本作へのオマージュである。ただ本作と異なり、戦いが終わった後は全裸から元の服装に戻る仕組みになっている。

『勇者指令ダグオン』と並ぶ女性支持を得た作品

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