マクロスプラス(Macross Plus)のネタバレ解説・考察まとめ

『マクロスプラス』とは、日本のロボットアニメ。『マクロスシリーズ』の1つで、1994年から翌年にかけてOVAとして発売された。90年代アニメの中でも屈指の傑作として名高い。1995年には、本作を編集した劇場版作品『マクロスプラス MOVIE EDITION』(マクロスプラス ムービーエディション)が公開されている。
移民惑星エデンにて、次期主力可変戦闘機の採用コンペティションが行われる。テストパイロットとして参加したエデン出身の軍人イサム・ダイソンは、幼馴染たちと再会し、過去の因縁と対峙する。

CV:西村智博

新星インダストリー社の若き設計主任。皮肉屋で理屈っぽい人物だが、シャロンに熱を上げていたり、スーパー・ノヴァ計画の凍結に反抗してイサムと共にYF-19を強奪したり、若さと青さが抜けていない。

マージ・グルドア

CV:速水奨

シャロン・アップルのシステム開発者。シャロンの人間らしさがミュン由来のものであることを受け入れられず、彼女に本物の自我を与えるために暗躍。これが果たされた後、シャロンによって制圧されたマクロス・シティで満足そうに自害した。

シャロン・アップル

CV:兵藤まこ

「人格を持つAI」という触れ込みで活動している、銀河ナンバーワンアイドル。実際には人格に相当するものは搭載されておらず、彼女の人間らしい仕草は全てミュンが演じているものである。
物語の中で自我を獲得し、長らく自分を演じていたミュンの心の中をトレースし、「イサムへの想い」を自覚。「イサムの望むことを叶える」ことを目的に動き出す。

『マクロスプラス』の名言・名セリフ/名シーン・名場面

イサム「ハイスクールのランチ2回奢ったぞ!」 ガルド「俺は13回奢らされた!」

物語終盤、イサムとガルドは激しく交戦しながら互いに罵り合う。

イサム「ハイスクールのランチ2回奢ったぞ!」
ガルド「俺は13回奢らされた!」

彼らが乗っているのは最新鋭の可変戦闘機であり、撃ち合っているのは機体に直撃すれば一瞬で木端微塵にする破壊力のある実弾やミサイルである。紛れもない殺し合いを繰り広げながら、こんな言葉の応酬を繰り広げる辺り、2人が本当に仲の良い友人だったことがうかがえる。「銀河1レベルの高い低レベルな喧嘩」とも称される名シーンである。

ガルドの特攻/伝説の5秒

ゴーストに追い詰められたガルドは、イサムを守るため、ミュンを救うため、特攻を決意。イサムに最後の言葉を伝え、機体のリミッターを解除してゴーストに突撃する。
限界を超えた高機動で発生したGにより、コックピットの中で潰れながら、ガルドはゴーストに肉薄。必死で逃げ回るゴーストをついには捉えて体当たりし、相手を撃墜する。

ガルドが特攻する場面は劇場版では新たに描き直され、たった5秒の間に116枚ものセル画が使われており、尋常ではない迫力と目も回るような空中戦が繰り広げられる。このシーンは「伝説の5秒」と呼ばれ、『マクロスプラス』を語る上で決して外せない名シーンとなっている。

『マクロスプラス』の裏話・トリビア・小ネタ/エピソード・逸話

劇場版『マクロスF』への客演

『マクロスシリーズ』の作品である『マクロスF』は、『マクロスプラス』から後の時代を描いている。
2011年に公開された『劇場版 マクロスF 恋離飛翼 〜サヨナラノツバサ〜』では、一瞬ながらYF-19の後継機である「VF-19 エクスカリバー」が登場し、山崎たくみが演じるパイロットが楽しそうに掛け声を口にするシーンがある。

この作品の小説版では、この時VF-19に乗っていたのが『マクロスプラス』の戦いを経た後のイサムであることが明かされた。

『マクロスプラス』の主題歌・挿入歌

ED(エンディング):山根麻衣「After, in the dark」

作詞:山根麻衣、Gabriela Robin
作曲・編曲:菅野よう子

OVA版で使用されたエンディング曲である。

挿入歌:新居昭乃「VOICES」

作詞:覚和歌子
作曲・編曲:菅野よう子

「ミュンの歌」という形で作中で幾度か歌われたもの。OVA最終巻と劇場版では、エンディング曲としても採用された。

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